| ４３ 別れ シャワーを浴びる音が聞こえ、外でバスタオルをもつ男が一人。シャワーの音は止み蛇腹式の扉は、無造作に開いた。 「気持ちよかった・・・・さぁ・・・行くか。」 出てきた男は、垢太郎から垢を落としきった大西勝太郎。手下のアグエロは、タオルを渡しすぐさま着替えを手渡した。 「ボス・・・ワタシハ・・クルマデマッテマス・・・マサルガ・・ヘヤデマッテルヨ。」 「勝が・・そうか。・・・あいつ、なかなか備品女のセンス、好くなってきやがった。・・・さすが、俺の遺伝子だ。」 頭をタオルで乾かしながら勝の居る部屋へと歩を進める。ノックもせず、扉を開けると誰もいない。 「・・ん・・どこだ。」 部屋の中をひと通り見渡すと壁際から男と女の交わる声がうっすら聞こえる。 「あっ・・・だめ・・だめっ・・・」 「・・・早くお前のひり出した臭い糞・・始末しろよっ。」 「あっ・・溢さないようにします・・しますから・・抜いて・・おちんちん抜いてぇぇ。」 壁越しに聞こえる声は、先程まで聞いていた佳乃の声と我が子である勝の声で、責めの声と喘ぎの声が交互に聞こえている。 我が子が犯す若妻の喘ぎ声をにやりと笑みを浮かべながら声のする隣の調教小屋のほうへ勝太郎は向かうと、次第に耳に入る音量は大きくなり佳乃の排泄物の臭気も鼻につく。 「ガチャ」 「・・おう・・親父、もう行くのか？」 勝の肉棒は、軽々と佳乃の膣肉を突き刺し、突き上げ牝の喜びの声を上げさせている。佳乃は片方の手を洋式便所の便座につけ、前かがみになりながら、なにやら作業をさせられながら苦悶の顔で手を動かす。 蔡に施されていたクリトリス周りの鍼も肛門括約筋を弛緩させていた鍼も抜かれていたが、敏感になりすぎているクリトリスに勝の睾丸が当たるたびに性電気は脳幹に刺激を送る。 「ダメ・・ついたらダメ・・・こぼれてしまいます。・・・いやっ・・いやっ・・。」 佳乃の便座についてないほうの手は、先程の汚物入りの洗面器を持たされている。汚物をこぼさぬようにと勝に後ろから犯され官能的な声をあげながら処理をさせられていたのであった。 「勝・・・いい備品女だな。・・・そいつも・・来年には、出荷できるように落札しろよっ。」 「へへっ了解。・・・亜矢のこと頼んだぜ。・・・俺のガキが腹にいるらしいが・・どうでもいいからさ。」 「複雑だなぁ・・俺の孫だぜ・・腹にいるのは。」 どことなく似通った顔は、紛れもない親子の証。顔だけでなく女を商品、いや道具としてか扱わない感覚も親子であることが立証される。 「あ・・あっ・・・あなた達・・・親子で・・こんなことしてるなんて・・あっあっ・鬼ッ・鬼よっ。」 「糞をこぼすんじゃねぇぞ・・・こぼしたら・・・手で拾わすぞ手で・・。」 勝が突き上げるたびに佳乃の持つ洗面器は揺れ、今にも汚物が自分の手に掛かりそうなのをこらえる。 「そろそろ・・行くわ。・・・次は、半年後に帰るかもな・・・まぁ、アグエロの気の向くままだけどよ。・・・・」 「そうかい・・・亜矢のスナッフフィルム楽しみにしとくぜ。」 「あぁ・・・・その備品女に、惚れるなよ・・勝。」 遠くへ行く父親に見せびらかすように勝は、佳乃の膣奥を厳しく突き上げ勝太郎を見送った。佳乃は、片手では堪えきれず、洗面器の汚物と白い膿を飛び散らせ便座を少量だが汚してしまった。 佐々木と上山の乗るワンボックス車は、鈴木を降ろし再び勝の自宅へと走っている。佳乃を自由に出来る嗜好研修の終了時間までは、あと３０分にせまっていた。勝の自宅への道の角を曲がった時、すれ違いざまにパネルバンがクラクションを鳴らし一人のラテン系の男が手をあげ猛スピードですれ違った。 その時に浮かんだアグエロの顔と垢太郎こと大西勝太郎の二人の顔は、数ヵ月後に佐々木の記憶に蘇るがそのころに亜矢の生死がどうなっていたかなど、だれも気がつかなくなっているのであろう。 |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2009.6.10掲載 |
はちみつ太郎さんの作品群→ |