| ４４ 撒餌 ３０時間あまりの耐え難い陵辱を終え、安らかな眠りを与えられる我が家に帰り着いた。が、そこにも忍び寄る嗜好研修の魔の手は、一向に弱まることはない。 配送班から解放された佳乃は、ようやく一人の子持の若妻に戻る。人格が垢太郎と同じように二つあればどれだけ楽なんだろうかと考えているか否か、溜息をつき部屋のソファーにドサッと尻をついた。 「あっっっ・・・」 少し腰を浮かした佳乃の顔は、敏感になった陰核付近から伝わる性電気が喘ぎ声に変わると連れ帰った娘に気づかれまいと口を押さえた。 「ママァ・・・どぉちたの？・・・お熱あるの？」 と、母を気遣う娘は、ゆっくりと座りなおした佳乃の膝の上に跨り顔をのぞきこむ。すると、重くなった娘の体重で佳乃の股間はソファーに再び押し付けられ電気が走る。 「ぁぁあ・・・と・・友佳・・・ちょっ・・・あぁぁ・・降りてくれる？・・いいこだから・・・ママ・・・ぁぁぁあ・・・ちょっと疲れてるの・・ね・・お願いっっ。」 「はぁーい・・・じゃぁ・・お部屋のお片づけしてくるぅ。」 素直に飛び降りると、自分のおもちゃ部屋へと一目散に走りだし、佳乃の下腹部に力が戻る。友佳が、扉を閉めると佳乃の指先は、恐る恐るデニムのボタンとファスナーを外し、膝までずらすとパンティーの股布の厚い部分を指でなぞる。 「あっ・・あはっ・・はぁぁぁ。・・こんな敏感に！あふっ・・・パンツ・・穿いてられない。」 蔡の施した鍼治療は、敏感なクリトリスを超性感帯に変え日常生活に支障をきたすくらいの性感中枢にしてしまっていた。 そのまま、デニムを脱ぎ去るとあまり穿かないスカートをタンスから取り出し、穿いているパンティーをクルクルっと脱ぎ去り洗濯機の中に放り込んだ。すなわち、ノーパンで過ごすことを選択したのであった。我が家であればスカートの中を覗かれても友之くらいのもので気にすることはないと油断していた。その安心のできるはずの我が家の中にも、危険な人物が目覚め始めているのをしらずに・・・・。 「ごちそうさま・・・。」 五時間ほど前まで自分の愛する妻が、男達に犯され排泄姿まで見られ、尚且つ自らの汚物を自分で処理させられていたとは気がつかずその手で作られた夕食を平らげた。 ソファーに座る友之はキッチンで食洗器に食器を入れ込むスカート姿の佳乃に目をやる。 「佳乃・・珍しいな、おまえがスカート穿くなんてさぁ。」 「・・うっ・・うん。たまにはいいじゃない・・たまにはね。」 佳乃の返答に、疑問を感じない友之は友佳を抱えたまま風呂場へ移動する。女の芯であるクリトリスが中国人の施した鍼により熱く火照り過剰に敏感になっているとは知らない。 「お風呂入ろうか・・・友佳。・・・パパ、明日から週に一回しか帰ってこれないんだよぉ。さみしい？。」 「ママがいるから平気だよ。・・・お婆ちゃんもいるし。」 「そ・・そうか・・・」 父親の存在は、あまりなくても子は育っていくのかとがっくりとしながらも友之は、風呂に消えた。 洗い物をしながら、佳乃はシャワーの音が聞こえはじめると膝丈のフレアスカートをたくし上げ、濡れた指先をノーパンで下からの空気に触れている陰部へと差し入れた。 「あぅぅぅ・・・・はっはっはぅぅ・・・・。」 友之が帰宅してから食事の間スカートにノーパンのため擦れることのなくなったクリトリスは、ジンジンとした甘美な疼きを溜め、自らの意思で疼きを押さえるがために陰核包皮をやわらしく摩り上げた。 「うぐぅぅぅ・・・はうぅん。」 風呂場のシャワー音が消え、友之と友佳の歌声が聞こえはじめて来ると二人が上がってくる時間をはかったのか佳乃の指先は、恐る恐るから遮二無二といった感じで陰核の周りの過敏な柔肉をもみこみ始めた。 「あぅ・・・あっあっ・・・・あうぅぅ。」 片方の手は性電気のスイッチを押し、もう片方の手は放電する喘ぎ声を押さえるため半開きの口を押さえる。中指で激しく揉みこむ陰核包皮は、いつも行うトイレでのオナニーと同様の手法だ。いつもとは違う感じ方の絶頂を風呂場から聞こえる二人の声を聞きながら腰に力を失ったような立ち姿で迎える。 それは、普段どおりのオナニー時タイムよりも１０分の１ほどで得られた絶頂で、首筋を持ち上げパステルカラーの吊り戸棚を見上げながら小刻みに体を震わせた。 「あぁぁぁ・・・・・・」 「ママァ・・上がったよぉ・・・ママァ。」 指先をお湯で流した佳乃は、荒い息を押さえながら風呂場から聞こえる友佳の母を呼ぶ声に母性を取り戻しバスタオルを持って娘の濡れた体から水気を取り去っていく。 先程までの性感の所在地であるキッチンの床には洗い水とは違う少し白みがかった水滴が濡らしていた。 ４４−１ 佳乃を配送し終え、研修所の地下駐車場に配送車をとめ次の指令を車内で待つ佐々木と上山。二人の間には会話はなく、沈黙が続く。その理由には、佐々木が上山の不得手とするパソコン片手にキーボードを叩いているため話しかけずにいるのであった。その沈黙を破ったのはある男からの着信だった。 「プルプル・・・」 「はい、佐々木です・・・はい、地下に戻っておりますが・・・・はい・・お待ちしております。」 佐々木は、電話を切るとパソコンの画面をあるアダルトサイトに切り替え電話の声の主を待った。時間にして１０分ほど経った頃、ワゴン車のスライドドアが開き二人の男が乗り込んだ。 「おう・・ご苦労さん。大島やおまえとは初めてやな・・・佐々木やったかな？・・・おまえさん。」 「はい・・・はじめまして・・・・佐々木と申します。・・お見知りおきを。」 佐々木は、声の主である大島に頭を下げた。高山は、佐々木に手を挙げるだけで扉の外で待っている。 「おまえさん・・・パソコンいじくって・・ええもん見つけたらしいなぁ。・・高山から連絡受けてなぁ帰らんと、まっとったんやでぇ。」 「恐縮です・・・そんな大したことでは・・・・」 「いや・・・謙遜せんでもええがな・・・君みたいな若手を探しててんで・・わしは・・・。」 大島は、佐々木の顔を見ながらパソコンの画面にも目をやった。映し出されているサイトは、佳乃の旦那である友之が会員登録した「ハウスワイフ・スワップルーム」のログイン画面だった。 「ほう・・これかいな・・あの備品ＮＯ２６・・・の旦那がおかずにしてるエロサイトは・・・・どれどれ・・ちょっくら見せてくれわしに。」 そういうと佐々木の肩を揉みこみながら、目を大きく開け佐々木にクリックするよう促がす。パスワードやＩＤを打ち込むとメニュー画面が現れモザイクなしの色々な人妻のあられもない画像が飛び込む。 「こんなに・・えろい夫婦が仰山おったら、わしらの商売あがったりやなぁ・・・・みんな自分の嫁はんに違うポコチン咥えさせて喜ばしてるんかぁ・・・わしらより変態さんの集まりやなぁ・」 佐々木のモバイルパソコンを奪い、ページをいろいろと変えながら見ず知らずの夫婦の痴態を覗き見る。 「佐々木・・・それで・・本題や・・・・備品ＮＯ２６の旦那は、・・・どこまで変態なんや？」 佐々木は、再びパソコンを手に取ると、友之のＩＤである「ＫＡＮＴＯＫＵ」を打ち込んだ。すると、出てきた画面には、佳乃の洗濯前の下着が汚れている股布の裏地を開いている数枚がＵＰされていただけで佳乃の裸体やら自らの性行為などは、出てこなかった。 「これだけかいな？・・・おなごの汚れたパンティー・・・他にはないんか？・・・交尾やらなんかは・・・・えっ。」 大島は、佐々木に目をやりながら昔の極道時代の顔つきで凄んだ。佐々木は、動じる事もなく再びサイトの中にある掲示板をひらいた。 「まだ・・入会して・・間もないんでこれぐらいしか・・・ですが、この掲示板の文面を見る限りは、この男・・・備品ＮＯ２６を出汁に使って、自分の欲求を発散しようかとしていると思うのですが。」 食い入るように掲示板の文章を目を右へ左へと追いながら大島は、声にして読み上げる。 「なになに・・・私の妻・・Ｙを・・命一杯・・楽しませてくださる方・・連絡お待ちしております。・・・・私の内なる願望は・・寝取られです。・・・自分の愛する妻が・・・見知らぬ男に、愛されている姿を見ることが・・・最大の興奮に繋がるのです。・・・なお・・まだ妻は、・・サイトのことも、私の寝取られ願望も・・知りません・・・後腐れのない・・お付き合いの出きる方・・・連絡お待ちしております。・・・・・なるほど。」 大島は、佐々木の顔を再び見ると極道の顔から変態の顔へと変わる。 「・・あのおなごも・・かわいそうになぁ・・・家に帰っても・・旦那が・・変態やし・・研修所にきても・・変態ばかりやし・・・ハッハッハッ」 「備品ＮＯ２６・・・の、今後どうしたら良いものか・・・ご指示くだされば如何様にも致しますので、・・・・」 佐々木は、何かを飲み込むように自分の言葉ではない悪魔のような言葉を大島に投げかけた。 「・・・よっしゃ・・・おまえは・・・ばれんようにやなぁ・・・旦那と連絡取り続けろ・・そうやなぁ・・このシチュエーション・・寝取られは・・水野総帥が最も好むシチュエーションや・・・せやから、総帥の自らのプロフィールで・・・旦那を信用させろ・・・研修所のことは伏せてやなぁ。」 「私は、総帥に・・お会いしたことがないので・・・どうしたら？」 「そうやなぁ・・・写真やらなんかは、おまえのアドレスに送る用意を金山にさせておくから気にするな・・・佳乃・・いや備品ＮＯ２６・・には、それとのう時間が来たら・・・旦那の寝取られ願望を叶えさせたるように、おまえから・・・言っておくんやで・・・そして、必ず旦那の目の前で総帥と交尾させるように仕組むんや・・・ええなっ。」 「わ・・わかりました。」 佐々木の乗り気ではない返事を察したのか大島は、声を荒げる。 「おまえは、しらんやろが・・総帥は、怖い人や・・失敗してみい・・おまえの体なんか・・サメの餌やで。」 「備品にも必ず納得も得心もさせて・・旦那の目の前で発情交尾をさせるんや・・嫌々するんじゃのうて・・・自ら腰を振らせるんやで・・ええな。」 「はい・・・必ず・・・。」 それ以上の言葉は、見つからず佐々木の顔に緊張が走っているのを大島が気づくと、 「そや・・その緊張感や・・・緊張感がええ作品を作り上げるんやで・・・総帥に気に入られてみい・・・・おまえも年収うん千万の幹部やでぇ・・・・ほな・・気張ってせいよ。」 そういうと、扉の外で待つ高山とエレベーターに向かい暗闇の奥に消えていく。 「・・佐々木、おまえ大島部長に気に入られたら・・すぐに幹部だぜ。・・・数千万の年収かぁ・・・・・・上手くいったら・・奢れよ。」 無口にたたずむ佐々木は、上山のおちょくりにも眉一つ動かさずにパソコンの画面に注視した。その画面を見る目には、上山など監視員や配送係などの研修所の手下共が目指す目標とは別の進む道が、映し出されているように見える。 ４４−２ ２４才の若さの人妻でも３０時間に渡った陵辱は、我が子の顔を持ってしても疲労感を隠せないでいた。ソファーで転寝をしている友佳の横で同じくスカート姿で居眠りをしている佳乃。起こさないように、娘を抱え上げ寝室へ運ぶ友之。明日からの、単身生活を向かえる友之は佳乃との交わりを待ち望みアプローチをかけるべく二人きりの状況をリビングに作った。 「・・おい・・佳乃・・・ねてるのか？・・・おいっ。・・・メール見たろ？・・おいっ。」 ソファーで眠りについている佳乃は、明日から始まる友之の単身準備を全て済ませ妻としての一つの役割は終わらせていた。しかし、佐々木に消されたメールには、夜の夫婦生活の予約が友之からなされていたが佳乃の目には届いていなかった。 「・・・ちっ・・寝ちゃったのか。・・・疲れてんのかな。・・・たくっ・・・・ん、待てよ。」 体を揺さぶっても起きない佳乃に友之は、なにやらチャンスが訪れたと言わんばかりの顔をし、デジカメやらの置いてある棚に手を伸ばす。 「・・」 無言のまま、片手にデジカメを持ち恐る恐る佳乃の穿いている膝丈のスカートの裾を持ち上げた。はらりと軽く持ち上げると見えたのは佳乃の持っている淡いパンティーではなく直毛に近い繁茂した陰毛が顔をみせた。 「・・えっ・・ノーパン・・なんで？・・・・こいつこんな趣味もってたなんて。」 「カシャ・・・カシャカシャ・・・・カシャ・・・」 顔が入らぬように何枚も、佳乃のむき出しの下半身をメモリーカードに焼き付けていく。同じような体勢に飽きたのか友之は、佳乃が寝返りを打つ瞬間にスカートをまくりあげ、お尻も陰毛も完全にむき出しにした。 「カシャ・・・」 「・・これは、・・・なんか、興奮するなぁ。・・・・」 寝返りを打ったためソファーにうつ伏せのような格好で寝転んだ佳乃は、三治に彫られた刺青を隠すように硬く閉じた尻の割れ目に無意識か力を入れる。足が開き気味になった瞬間を捉えようと友之は、ローアングルからの撮影に我を忘れている。数分の間に友之が撮影した佳乃の下半身は、１００枚を越え高画質のためかメモリーが一杯になってしまっていた。 「そろそろ最後にしようかな・・・カシャ。」 友之が取り終えた画像のチェックをデジカメでしている間に、再び佳乃は寝返りをし足は閉じているものの繁茂した若妻の陰毛はリビングの照明に照らされた。その瞬間を逃すことなく友之の右指は、シャッターを押す。 そして、エスカレートした友之は、佳乃の陰毛の生えそろう恥丘を引き上げ、腫れが収まらず赤く尖ったままのクリトリスを軽く剥き上げ妻の女芯を焼き付ける。その一枚は、大島ら嗜好研修所幹部の目にさらされることとなり、また佐々木が欲する幹部への道の近道へと誘導することになる。 数時間後、佐々木は別の備品女の配送中だがパソコンの発する電子音に画面をあるサイトに切り替える。すると、 「・・・始まったか。」 画面の中にアップされた、何枚もの佳乃であろう下半身の画像に佐々木は男としての反応を示すことなく冷静に水野総帥のプロフィールを友之のＩＤの掲示板にコメントを書き込んでいく。顔が写されていない画像にコメント数は少なく佐々木の架空コメントだけが友之の興奮とリンクしていく。 「・・これぐらいでいいか。」 佐々木が書いたコメントは、佳乃への賛辞や自分の性的興奮が、友之と同じであることを書き連ね仲間であることをことさらにアピールをした。 「・・・・チャットなみだな。」 即座に届いた返信に佐々木は友之の異常な性癖に呆れ、佳乃の行く末を哀れんだ。友之は、「ＳＯＵＳＵＩ」と書かれた佐々木の架空ＩＤに興味を示し丁寧な言葉で掲示板に記入してきている。 「なに・・・帰って・・してねぇんか。」 友之の返信に目を通していくと、友之と佳乃の夜の生活が今夜は行われないことが分かり、しかも明日からの友之の単身出張を佳乃からではなく、友之本人から知らされた。監視員である佐々木や支配人である高山に知らせることなく旦那の明日からの行動を隠していたのは、自宅での嗜好研修に発展することを、恐れての行動だと佐々木は理解する。 幹部への受けがよくなり始めた佐々木は、この事を餌に高山らの印象を好くするためにか、二人を利用しエレベーターの上の世界に一歩ずつだが歩を進めるべく携帯を手にし高山に報告を始めた。 画面に写る佳乃の下半身は、様々な目的を持った男達に撒餌のように利用され、陵辱され、汚れにまみれ深い海の底へと沈んでいく。 |
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| 2009.6.13掲載 |
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