| ４５ 隠せないという事 友之が朝早く出発し、これからの生活に不安を憶えながらもいつもどおりの一日が始まる。 少しだけ違うのは、出勤時の佳乃の服装でいつもならばデニムにジャケットといった感じのスタイルなのだが、制服を着こんで出勤した。 「おはようございます・・・佳乃さん珍しいですね・・今日は、制服で出勤ですか？」 会社のロッカールームで顔を合わせた奈々は、いつもと違う佳乃の格好に敏感に反応した。 「うん・・洗濯してたし・・・ちょっと寝坊したから着替える間を・・・ね。」 「・・そうですか。・・・でも、佳乃さんあの研修所にスカウトされてから・・あまり元気がないように見えるけど・・だいじょうぶですか？」 女の勘はいつもは、のほほんとしている奈々だが馬鹿に出来ない。 「・・ちょっと・・疲れるけど・・まぁ慣れてきたら・・大丈夫よ・・ありがとう心配してくれて。」 と、子供をあやすように奈々の頭をなでる。すると、奈々は何かに気がつき頭をかしげた。 「あれぇ佳乃さん。今日は、Ｔバックですか？・・・お尻のラインがきれいだし・・ショーツのラインが見えにくいですよぉ。」 女の目は、ごまかす事が出来ない。奈々は、佳乃の後姿を見ていつもとの変化を目ざとく見つけ出した。 「・・・うん・・わかった？・・・そ・・そうなの・・・ラインが気になってたんで・・」 「見せて見せて・・・奈々も穿いてみたかったの。」 陰核の腫れでパンティーとの摩擦を気にしてノーパンで過ごした佳乃は、奈々のしつこさに笑顔で誤魔化しながら時計をみる。 「ダ・・ダメよ・・奈々ちゃん・・・ほら時間よ・・時間。」 「はーい・・また見せてくださいね。」 奈々と佳乃は自分の席へと移動しかける。すると、佳乃だけを呼ぶ声に振り返りある顔を見て絶句する。 「・・昨日は、ご苦労さんでしたなぁ・・・佳乃ちゃん。」 佳乃の顔から血の気が引き息が詰まる。即座に返答をすることが出来ない佳乃に声の主である大島が、体をこわばらせる佳乃に近寄り肩を叩く。 「・・お・・おはようございます。・・・大島さま。」 佳乃が声にした「さま」と言う言葉にだれも違和感を持つことなく会話は続く。 「ちょっと・・・いいかな話があるらしいんだ・・・大島さんが。」 山本が、佳乃に声を掛けると緊張感の増した佳乃の声は上ずり気味で返事をする。 「はい・・・・わかりました。」 三人で会議室に入ると、山本と佳乃が並び対面に大島が深々とソファーに腰を掛ける。タイトな膝丈の制服のスカートの三角のゾーンを手で隠しながら目の前に座った大島の言葉を待つ。 「・・では、なんでしょう大島さん。・・うちの加山が、何か粗相でも・・ありましたでしょうか？」 大島は、佳乃のスカートの隙間を覗き込もうと目を細めながら山本の問いに答え始める。 「なにも・・ないがな。・・・ようやってくれてるよ佳乃ちゃんは・・まったく問題なしや。・・・・・・・うちの研修所にくる生徒さんも佳乃ちゃん目当ての人もおるくらいや。」 大島の顔の動きを見た佳乃は、スカートにあてている手をのけ、艶々の膝頭を少しだけ広げた。その行為は、山本からは見て取れず大島の目の動きは止まり一転凝視で奥を覗こうとしている。 「では・・・？」 「・・・佳乃ちゃんの旦那さん・・・単身で・・遠くの現場に行きはるらしいんや・・・な。」 誰にも話していない事実をなぜ大島が知っているのかを疑問に思うほどの余裕はすでに佳乃にはなく、事実を隠していた事に対する責めは、どのような責めなのかを先に考える佳乃。 「は・・・はい。」 「そうなのか・・・それで、大島さんどういった・・・事を・・・。」 山本の言葉をさえぎるように大島は、自らの手を大きく何かを開くような動きをみせ佳乃の膝頭を再び大きく開くように促がす。 「そうや・・・・・いや、・・・そこでやがな、やまもっさん。月に何回か研修所でお借りしてる佳乃ちゃんをやなぁ・・・負担軽減ということで・・・二週間ごとに借りることは、できひんやろか？」 「えっ・・・そんな・・・・。」 大島の目を見て拒否の言葉を出そうとすると佳乃の言葉はつまり、その先が出てこない。連続して研修所での嗜好研修をやらせる為に自由を奪う腹の大島に、山本は社長としての立場で物申す。 「大島さん、・・・お言葉ですが。・・加山さんはうちでも必要な人材なんです。・・・連続して二週間は・・ちょっと・・。」 「そうかい・・やまもっさん・・・無理でっか・・・そりゃシャーないわなぁ。・・・ほな、も一人のあの子・・・あの子でもかまいまへんで。」 と、大島はパソコンに向かう奈々を指差し佳乃の表情を見つめ言葉を促がした。奈々の身柄を案じる佳乃の心中は、大島に筒抜けで下着を穿いていないスカートの中身と同じく丸見えである。 「しゃ・・社長・・・わたし・・・からもお願いします。・・・研修所での仕事は、とても役に立ちますし・・・結構、地主さんや企業の上層部の方々もおられ・・・顧客獲得になるんでは・・・」 パーテーションの隙間から奈々の方をみやり、大島の方を向きなおし決心を山本に懇願する。奈々への仕打ちを食い止めるためにも仕方のないことであった。 「いいのかい・・・うちとしては・・・君がいなくなると・・」 困惑気味の山本に大島が言い放つ。 「・・こういっちゃぁなんやが・・・融資の話も・・・あるこっちゃし・・わしの言うこと聞いてたほうが・・・社長も・・・得策や思うがなぁ。」 再び、開き気味の佳乃の膝頭を直視した大島の視線に反応し、普通なら淡いパンティーが覗き見えるくらいまで解放した。 「・・・わかりました。・・・・なんとか、・・・しましょう。・・・申し訳ない大島さん。・・・・・・・うちも加山さんを・・手放すわけにいかないが・・・融資のこともあるし・・その話受けます。」 「さすがや・・・ほな・・来週から二週間ほど・・・佳乃ちゃんかりまっさかい。」 その言葉が放たれた時、大島が呆けたような顔をして佳乃を覗き込んだ。 そして社長をこの席から外させると大島の言葉は特級嗜好会員の言動に変化する。 「・・備品ＮＯ２６・・・なんや、ノーパンで・・・わしを誘ってんのか？・・・発情しおって・・・・・・・どう言う意味か知らんが・・・今日は、他に用事があるからこれでお仕舞いとまするが・・・」 その言葉に、安堵した佳乃は次の言葉で地獄に落ちる。 「おまえが、研修所に黙ってた旦那の単身赴任・・・これは、懲罰もんやからなっ。・・・ほんまやったら・・・旦那も娘もあの世いきやが・・・１回目の過ちは誰でもあることや・・・そんで、今晩・・・・・・おまえの家にわし、泊まりに行くさかい・・その・・ノーパンのまま・・娘寝かせてまっとれよ・・・・ええな。」 まともに目を見ることが出来ない佳乃の開かれたスカートの隙間を覗き見、暗がりの中の陰部を直視した。 「・・ひっ・・・研修所で・・お願いします。・・娘の前でなんて・・・」 「何を・・いっとんや。・わし泊まるとは言うたが・・だれも、オ○コさせてくれなんて言ってないぞ・・そんなにわしの・・ポコチンが・・好きか？」 「・・違う・・違います。・・・そんな意味では・・・ありません・・大島さま。」 「パシッ・・」 「おまえもう忘れたんか・・・・わしの呼び名を！・いまから・・スカートひん剥いて・・事務所にさらしたってもええんやでぇ。」 「すいません・・・大島特級嗜好会員さま・・・・今晩、・・・お家で・・お待ち申し上げます。」 「それから・・・？」 大島は、小声で佳乃からの卑猥で屈辱的な宣言を引き出す。 「・・・お家で・・備品ＮＯ２６の家で・・・うっ・・・備品ＮＯ２６加山佳乃の・・一人娘友佳を産み落としました・ち膣肉を・・十分にお楽しみください。そして・・子宮に向けて子種を飛ばしてください。佳乃の卵が子宮内でお待ちしております。・・・」 この言葉で満足した大島は、佳乃への会社での陵辱をすることなくあっさりと出て行った。その、淡白な動きは今晩行う佳乃の自宅での濃厚な性的衝動に変えるのであろう。 |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2009.6.20掲載 |
はちみつ太郎さんの作品群→ |