| ４９ ごまかし 「・・・あと何枚かな？・・・パンツ供養は、・・・喘いでないで答えなさい。」 「・・あふぅぅ・あと・・に・・二枚です。」 口枷をはずされ鮮明に聞かれるようになった佳乃の声は、風呂場にこだまする。その口枷すらも横山老人の施術する肛門拡張に利用され、球体の半分だけ震える菊門から露出していた。 「・・おうおう・・ここを耐えるんじゃ。・・・また、腸内に引きずり込まれようとしておるぞ。」 腸内に引き込まれようとするピンポン玉ほどの球体は、生を帯びたような動きを見せ、佳乃の腸内へと潜り込もうと必死に見える。その手綱を引くように横山老人は、半分だけ外されたベルト部分を巧みに扱い球体の半分である、一番径の大きい部分を頃合良く維持していた。 「あぁぁん・・・ぬ・抜いてください。・・横山特級嗜好会員さま・・かんにんして下さい。」 「大きな声を・・出すでない。・・・娘に聞こえるぞ。・・・それとも呼んで欲しいか？」 「・・私・・には、大きすぎます。・・・ゆ・・指に・・変えてくださいぃぃぃ。」 最後の言葉を発しようとした瞬間、自らの動きで球体を腸内に引きずり込んでしまう。その球体を、引き抜こうともしない横山は、引き込まれたベルト部分にもワセリンを垂らした。 「・・少し・・この玉にも・・旅をさせてやろう・・良いか。・・・ニュル。」 「きぃぃぃ・・ベ・ベルトが・・いたいん・・・です。」 「バカモノ・・ベルトを外したら・・・当分の間・・おまえの直腸内で・・・サボり続けてしまうじゃぁないか。」 「うぅぅぅ・・は・・はい。・・・ごめんなさい・・あぁぁぁ・はぁぁぁん。」 横山老人の指先を直腸内に感じると、その先に転がるように蠢く口枷が下方向に押され腸壁を介して、内側にある膣肉の奥底を刺激する。 「・・・い・・いやぁぁ・・押さないで・・いや・・いやぁ。・・・ああぁっぁ・・だ・・だめです・・・・あぁぁ。」 四つんばいの足先が両方ともピンッと伸びきり、佳乃の背筋は天井に向かって極度に弓なりにしなった。 「・・ほほ・・これじゃよ。・・・おま○こ・・でやるより・・・絶頂がすぐに来るんじゃぞ・・子宮が下がるのを待たずして・・・子壷の入り口をノックできるんじゃよ・・・尻の穴は。」 「・・あ・・あっ・・はぁぁぁあああん。・・ううぅっぅううう。・・い・・いっ・・ちゃう。」 横山の指先が再び深く下に押し付けるよう微振動させた。 「・・だめぇぇぇぇ・・い・いいのぉぉ・・あぁ。」 「・・尻で・・逝きよったな・・よしよし・・・・・気持ちよかったかなぁ。」 満足げに指先を抜き去ると残り二枚となった佳乃のパンティーのうちフロントにレースの入ったものを、取り出し薄くなった汚物のついた指先を股布の厚地の部分で拭うと、薄生地のレースの部分で指で貫いた。 大きな喘ぎを発した佳乃は、肩で息をしながら聞いてはならぬ声を聞いて青ざめた。 「・・ママァ・・・どこ？・・お風呂？・・・ママァ。」 風呂場の扉のアクリル板の向こうに、友佳が廊下を歩く影が写る。怖がりの娘は、佳乃を呼び半泣きの声で必死に探す。 「・・ほれ・・奥さんが、すけべな声をあげるから・・娘がおきてしもうたではないか。・・・このまま風呂場で・・三人揃って湯に浸かるか？」 「・・堪忍してください。・・・・ど・・どうしたら。・・・・」 「ま・・よい。・・もう一度寝かしつけて来なさい。・・・そのままの格好でなぁ。」 「・・えっ・・お尻の・・あれ・・を抜いてください。・・・お願いです。」 佳乃は、菊門から垂れ下がる口枷のベルトをさわりながら立ち上がり中の球体を取り除くように言った。 「わしが・・起こしたのではないぞ。・・おまえさんが・・・オルガを感じてしまったのが悪いんじゃ。しかも・・尻の穴でなぁ。・・・そんなことの・・尻拭いは出来んて・・・ヘッヘッへ。」 「うぅ・・・わかりました。・・でも、・・・このまま出てしまったら・・大島さまに・・仕置きを・・されてしまいます。・友佳の・・命にも・・・・。」 「心配せんでも・・・・大島君は・・おらんよ。・・・朝の五時には帰るようじゃがな。・・・ちと・・わしの忘れもんを・・取りに行っておるんじゃよ。・・さあ・・安心したじゃろ・・・寝かしつけてきなさい。」 「・・は・・はい。」 その言葉に間違いはないだろうと確信した佳乃は、尻からぶら下がるベルトを太ももで挟みながら内股で脱衣場に出た。すると、母の顔を見た娘は安堵したのか裸のままの母に抱きついた。 「・・よしよし・・どうしたの・・・怖い夢見たの？」 「ママァ・・・ママがいなくなったと思ったの・・・エッエッ・・エグッ。」 「ごめんね・・ママ・・お風呂に入ってたから・・・ごめんね・・友佳を一人にしちゃってごめんね。・・・さ、お布団に行こうねぇ。」 「うんっ。」 母に抱きしめられると泣き止んだ娘を風呂場の扉から覗き見た横山老人は、微かに反応したぶら下がる陰茎をしごき自信に満ちた顔をしていた。 布団の引かれた部屋には何も変わった様子はなく、大島の影も、荒らされた形跡もない。友佳の寝相が悪いため布団を直しながら、友佳を横にした。 「ママァ・・・さっきね・・お風呂場のほうで・・変な声が聞こえたんだよ。」 「・・えっ・・・気のせいじゃない。・・・」 「あう・・あう・・あう・・って。」 裸で太ももに挟んだ口枷のベルトを見られぬように、娘とならんで横たわった。そして、指摘された音のごまかしを必死ではじめていた。 「・・なんだろうねぇ・・ママは聞こえなかったよ。」 「・・ううん・・聞こえたんだよぉ・・・あう・・あうって。」 娘の指摘にいい言葉が浮かばないが、この頃の子供は意外と根に持ち、帰って来た友之に向かって報告をしかねないと佳乃は思い、とっさに罪のない自然界のものにすがった。 「そうだ・・・カエルさんだよ・・きっと・・・・・・ほら・・聞こえてきた。・・・ね。」 近くの田んぼにいるカエルのせいにした佳乃は、誤魔化しきれるかどうか不安だが、友佳の顔を見て確信を得た。 「・カエルさんかぁ。・・・ゲコゲコ・・はっはっ。・・・カエルさん・・ゲコゲコ。」 面白おかしくカエルの鳴きまねをする友佳を見て安堵する。が、再び難問を投げかける。 「ママ・・ちゃんとお着替えしなくちゃ・・いけません。・・・友佳は、ちゃんとパジャマに着替えて、お布団に入ってるよ。」 「ごめん・・ママ、まだお風呂の途中だからね・・・もう一回入るから、ごめんね。」 「・・そうか・・じゃぁ、・・友佳もう寝るよ。・・・ママは、お風呂に入って来てもいいよ。」 「ありがとう・・じゃぁ・・小さい電気だけつけてあげるから・・ママ・・お風呂に戻るね。」 「おやすみぃぃ。・・・・」 照明からぶら下がる紐を引いてオレンジ色の微かな明かりにした部屋の中、眠りにつく瞬間の友佳の目の中には、立ち上がり照明を落とす瞬間の佳乃の菊門からぶら下がった口枷のベルトが焼き付けられていた。 |
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| 2009.10.12掲載 |
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