| ５３ 訪れない平穏 朝食を食べる気もしない朝。二人の鬼畜が帰った後のリビングには、まやかしの平穏が訪れている。 「ママァ・・・おばあちゃんのとこ、早く行こうよぉ。」 「・・あ・・もうこんな時間。・・・そ・・そうね。じゃ行こうか。」 昨日から穿き続けていた制服のタイトスカートは汚され、今日は替えのスカートを穿いている。いつも着て行く私服通勤ではなく、ノーパンで過ごした昨日と同様の制服出勤。が、昨日と違うことは、ノーパンであるかアナルプラグつきであるかの違いだが、どちらにしても普通の若妻ＯＬの出勤姿ではない。 娘を後部座席のチャイルドシートに座らせる作業は、腰を折り中腰の体勢になる。その体勢は、アナルプラグに作用し、ピンと張り詰めた白いパンティーの引っ張りでプラグは佳乃の菊門から這いでようと意思を持つ。 「・・あんっ。」 「・・ママ？」 「何でもないよ・・・何でも。」 菊門内部の違和感をこらえながらも、車に乗り込むとシートから伝わる圧迫感に声をあげぬよう下唇を咬んだ。 「・・さ・さぁ行こう。」 佳乃は、娘に発したはずの言葉が、自分への奮起の言葉として変化し下腹部に力をいれ軽自動車を走らせた。 帰ったはずの大島と横山老人は、動き始めた軽自動車の２台ほど後を金魚の糞のように走る。 「先生・・・・後つけてどないしますんや。晩になったら嫌でも弄れますのに。」 「わかっておらんな。あの奥さんのかわいい肛門にアナルプラグが食い込んでおるのは、わしと君だけしか知らないんじゃよ。・・・それを想像すると・・・ほれ・・。」 横山は助手席で、ズボンの上から眠ったままの股間をさすり、大島にその先の言葉を促した。 「御神体の回復を促すと・・・そういう訳ですな。」 「そういうことじゃ。・・・わしのような年寄りでは、肉体的な興奮より想像力から来る回復のほうが、・・より効果的というんじゃよ・・・息子の善二郎はな。」 「それも一理ありますなぁ・・・息子先生の想像力には、わしらも脱帽ですから。」 「でも・・困っておるのは、その恐ろしい想像力のおかげでわしは、孫の顔がみれん。どうしたものかのう・・大島君。」 「息子先生に・・・・あてがう嫁はんねぇ・・・・。」 「・・・・・大島君・・・・どう思う。・・・あの奥さん。」 「・・えっ。・・・どの奥さんですか。」 ちょうど差し掛かった幼稚園の送迎バスを待つ子持ちの人妻たちの群れを大島が覗き込む。 「・・そっちではない。・・・前じゃ・・前。」 「・・・・・・それは、・・備品女ですぞ。・・先生。」 「老い先短い老人が、孫の顔を見てから死ぬ。・・・それだけのことじゃ。そのための産む機械・・・・・・・それには・・あの奥さん・・・佳乃が持って来いだと思うのじゃが。」 「しかし、わしも手をつけておりますし、・・・これからもまだ儲けてもらわないかん身体です。」 「・・ええんじゃ。・・・願望じゃよ・・・忘れてくれても良い。」 「はぁ・・・でも、・・・備品の払い下げ入札もありますので・・その時は、・・ぜひ高額入札を・・・・・・。」 「・・どこまでも商売熱心じゃなぁ大島君は・・・ヒッヒッヒ。」 大島は横山の言っていることが、冗談ではないとわかっていた。が、うまくはぐらかす事で機嫌を損なわずに最終入札への参加を促すことが出来た。 「あの、尻の穴で・・・わしの５０年の肛門科医としての最終目標が達成できる。そう確信しておるんじゃよ・・わしは。・・・それには、息子善二郎の協力も不可欠じゃ。・・・落札せねばならんのう。」 「はい・・よろしくお願いいたします。」 深々と頭を下げた大島は、医薬品メーカーの営業部長が新薬の営業をしているかのごとくの丁寧さであった。人間としての扱いではない備品としての扱いの検討をされている佳乃は、出発から数分で実家の前に車を止め、友佳を下ろし始める。 その動きを遠めで覗き見る二人の視線は、黒い制服の尻の部分を焦がすのでは、と思うほどの熱視線だった。 「・・やはり初日は、きつそうじゃな。・・・尻を気にしておる・・・喰い込んでしょうがないようじゃのう。」 「・・・ピーポーピーポー。」 興奮気味に前のめりになり佳乃のヒップラインに注視していた横山老人の胸ポケットにしまわれた、簡素で使い勝手のよさそうな携帯がなる。その着信音は、救急車のサイレンのようで、緊急性を現すような音であった。 「はい・・わしじゃが。・・・・うむっ。・・そうか残念じゃが・・いや、こっちの事じゃ気にするな。・・・児島代議士の頼みでは・・しかたがない。・・一時間で帰る・・ピッ。」 「ええい・・・わしの楽しみを奪うとは・・・。」 苛立ちを隠せず横山老人は、携帯電話を無造作に折りたたみ握り締めた。。 「どないしたんですか・・・急患でも・・・・。」 「大島君・・悪いが・・病院まで送ってくれ・・・児島代議士の・・痔の治療じゃよ。」 「児島先生と言えば、・・・・厚生労働省の・・・族議員でいらっしゃる・・あの先生ですか。・・・・・・いいパイプをお持ちですなぁ。」 「腐れ縁じゃよ。・・・そうじゃ君も一度、顔合わせをしておくといい。・・なにかと便利な男じゃよ。・・・君の・・事業にも、理解を示すような男じゃてなぁ。」 「・・はい。・・ぜひとも、お引き合わせのほどを。・・・・どういった嗜好をお持ちの方で？」 「・・しいて言えば・・・・・うーん。・・・妊婦嗜好といったとこじゃろうか。」 「ほぅ。・・・・妊婦嗜好・・良いお付き合いが出来そうですな。」 「あいつは、旧厚生省時代・・議員になるまだ前の出先の課長のころ・・わしの肛門科の診察を覗かせておったんじゃ。・・・その時、ある若い初産の妊婦が痔の診察に来たとき、ように興奮してしまいおって・・・・・・白衣を着て研修医として診察させろ、させろとうるそうてなぁ。」 「で・・どうなったんで？」 「二人して・・その妊婦の肛門を指やら医療器具やらで・・・診察とは名ばかりのいたずらをしておったんじゃ。・・・それからの長い付き合いでな。・・・甘い汁をあやつの厚生省時代には吸わせてもろうたんじゃ。金の面も息子の大学の面もな。その対価が・・・妊婦の患者が診察を予約してきたら・・あいつに真っ先に連絡をして・・・・・・じゃよ。」 「・・・われわれには、もってこいのお客人です。・・・先生からもご推薦のほど・・・・。」 「わかっておる。・・・・では、名残惜しいが・・ここまでじゃ。」 制服につつまれた先のアナルプラグに別れを告げ、その横を高級セダンは軽くクラクションを鳴らし、通り過ぎた。 |
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| 2009.10.21掲載 |
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