６　男の性癖

「はっー・・」友之は上になった若妻を抱き寄せ、両手の拘束を解きながら心配そうな声をかける。

「佳乃・・中で出ちゃったけど大丈夫か？」射精寸前の佳乃の言葉を聴いていなかったようだ。
「パパ・・だす前に言ったよ私っ！」
「・・今日は大丈夫な日だって！」まだ肉棒の入ったおま○この奥から膣口付近に精液が逆流する。

「ニュッルン・・プッチュッ」

　友之の少し萎えたものが、膣口より吐き出されると同時に佳乃の白濁した膣液と一週間溜め込んだ精液が、ミックスされ布団にこぼれる。

　だらりと横たわったままの友之にかわり、佳乃の几帳面な行動でこぼれ落ちた二人の淫らな液体を拭う。
「お布団、染み付いちゃうねぇ。」

　五枚ほどティッシュをかさね丁寧に拭い取り、その後二枚を自らの陰部にあて拭う。
　生臭いその七枚の匂いを隠すようにもう二枚で包みゴミ箱へ放り投げた。

　横たわる友之の一物は不完全な勃起に変化している。

　佳乃はティッシュで友之を拭おうとせず、夫婦の白濁分泌物にまみれた一物が若妻のピンク色の舌できれいに舐め取られていく。

「佳乃・・いつもと違って変な感じじゃなかかった？」
「ついつい・・調子にのっちゃって・・」
「ちょっといつものパパじゃない感じがして、よっよかったよ・・火がついちゃったかな・・」
「・・・・いつものパパは駄目だったの？」
　少し自信をなくし気味に問いかける。

「っそっそうじゃないよ。私の妄想と一致してよかったってこと。怒んないでねっ。」
「んっわかったっ。おっ俺もじつはいつもより興奮しちゃったよっ。」と照れながら答える。

　若妻は、風呂上りに身に着けた黒い下着の染みの付き具合を見て自分の分泌液の量に驚く。

「すごいっ出てたんだっ。」
「黒だから染み残んないかなっ。」

　汚れて淫らな象徴の下着を洗濯ネットにいれ洗濯機に放り込む。
　きれいに生え揃った陰毛を露出しながら三段の小さなタンスに収納された淡いブルーの下着を取り出し、いつもは隠されている陰毛を下着に包む。

　リビングの横でスースーと寝息をたてる友佳を抱き上げ先程まで雄と牝の激しい交わりの行われた布団に川の字で床につく。

　なにやら決心がついたのか友之がおもむろに、友佳の頭越しに佳乃に向かい話しかける。
「なぁー佳乃。怒らずにきいてくれよぅ。」
「なぁーにっ。あらたまって。」一拍おき話かける。

「俺さー、お前が誰か知らない男に、俺の知らない場所で犯されてる所を妄想するとなぜだかいつも以上に勃起しちゃうんだよっ。」

　少し驚いた顔で友之のほうをみつめる佳乃。
「ほんとになっちゃうと大変なんだけど。」

「俺が知ってる時におまえを寝取ってくれる安全安心な男がいてエッチしてくれたらその後の佳乃とのエッチは嫉妬やらなんやらでものすごい事になりそうなんだよ俺。」
「なにか普通のときは勃起が不完全な気がしてさ。」

　困惑した表情で、佳乃がぽつりと、
「パパ、私に浮気しろってことなの？」
「嫌だよっそんなのぅ見ず知らずの人とエッチするなんてぇ。ダメダメ。」

　少し落胆したように、
「興味はないのか？本当に？」
「お前もさっきはかなりのってたから、もしかしてと思ったんだけど・・」
「だって、パパが大好きなのにそんなことしちゃって、もしその男の人に私が走っちゃったらどうするのっ？」

「一回きりのエッチだけってゆう集まりもあるらしいよっ。」
「俺が隠れて行為をみてその後・・・てゆうのでもダメ？」

　ここまで友之が喰いつくと、呆れた顔で、
「んんー、まぁそれなら・・考えられなくもないかなぁってとこかなぁ・・」
「ほっほんとかっ！うぉぉっと、興奮してきたっ。」

　あんまりしつこいもんだからついつい、佳乃は調子をあわしてしまったことを後悔する。
（まんざら、嫌でもないけど・・知らない人ってのも、おもしろいかもねぇパパより長いのが入っちゃったらどうなるんだろ、私。）

　興奮したまま寝てしまった友之は、夢の中で佳乃が見知らぬ男の情婦に落ちていく姿を見ているのか少し満足した寝顔である。

　実際に自分の妻が、情婦などという単純なものでなく変態どもの備品女として扱われるとも知らずに・・・・