| ７１−２ 牝への承諾を取り付けた横山は、陰核を際限なく擦りあげられた佳乃に口で奉仕させ、前回の催眠状態ではない素面の舌先を味わった。 「大島さんの剛棒で練習したんだな。・・・この前より上手だ。」 佳乃はマットレスに尻をつけ上目遣いで横山を見上げる。素面であるはずの舌先の動きは、大島により開発された舌先へ変化の過程が垣間見れた。大河内にかけられていた催眠状態の時の口淫よりも上達した佳乃の舌先に横山は嫉妬心を抱く。 「・・まぁ・・いいさ。・・遺伝子を残せるのは・・僕だけなんだから。」 言われた台詞の意味もわからない佳乃は、ねっとりとした舌先をヒョロ細い陰茎の先端に絡めつけている。勝ち名乗りを小さく呟くが佳乃には、右から左へ音だけが流れ去っていた。 大島のような腰を使って咽喉奥を犯すような動きを見せない横山は、仁王立ちして佳乃の鼻筋から見え隠れする自らの陰茎を満足げに見下ろす。 「ジュルジュルッ・・・・ジュルルルル。」 自ら率先して口淫を施す形の佳乃の口元からは数滴の涎が零れマットレスを濡らす。しかし、自らが湿らせたマットレスは乾く間もないのか、染みの上を流れ窪みに溜まり続ける。 「この前のいきさつを知らないんだろ。・・教えてあげようか？」 「・・・・。」 「知りたくなくても聞け。・・・きみは大河内に興味を示していた。」 「・・・。」 「間違いないようだ・・・大河内に聞いたんだ。・・君は、あの時、抱かれるつもりで居たんだろ？」 「・・・。」 「大河内は僕に自慢ばかりしてたよ・・あれからずっと。・・・僕はフェラをしてもらい・・・あいつは、何もしていないのに。・・・ただ、キスはしたとか言っていたが。それは、事実かい？」 「・・・。」 こくりと頷いた佳乃に、大河内に対する憎しみを込めて唾を吐きかけた。 「牝っ・・・どこでも発情しやがって。」 下を向いた佳乃は頬に浴びせ掛けられた横山の異臭放つ唾液を拭い去ろうとしない。その行為に、エスカレートしそうな横山の苛立ちを察知していた。 「でも、知ってるかい？大河内は・・皮カムリなんだよ。・・・男前でも・・あれでは女に逃げられる。その点僕は・・立派な大人さ・・・。」 「・・・。」 「でも、大河内には気をつけろよ。・・・あいつの催眠術は、その皮カムリの為の催眠術でもあるんだ。 ・・気に入った女に皮カムリを知られたくないから、術をかけ、その時にだけ性行為に励むんだ。佳乃も掛けられてるんだから・・・気をつけなよ。・・・キキッ。」 信頼を寄せていた大河内にも裏切られていたことに衝撃を受けたのか、横山の出鱈目なのか、事の判別は考えなくても明らかであった。 「そうそう・・・明日の嗜好研修・・・ここの総帥である水野氏が、佳乃のお相手でね。心配しなくてもいい、いたって健康体の陰茎の持ち主だよ。僕が検査したんだ間違いはない。」 「・・・。」 「研修の時、この方がいらっしゃらなければ、君はこうして備品に落とされることもなかったんだよ。運の悪さは、自分では防ぎきれないからね。」 「・・・えっ？」 「水野総帥が、佳乃の資料を見られてね・・・大島さん達は、見過ごしていたらしいんだ。運が悪かったんだよ・・・でも、いいじゃぁないか、牝の喜びを知ることが出来たのだから。・・・旦那のものでは、満足出来ないって、これも大河内が言ってたかなぁ。」 「そ、そんなことまで・・・どこまで・・・知って・・・。」 「どこまでも知ってるさぁ・・・でも、もう知る必要もないんだ。・・・これから牝備品佳乃は、僕によって・・・僕色に作り変えられるんだから。」 「・・・。」 「さぁ・・・言ってごらん・・・牝になった佳乃。・・・僕にどうして欲しい？」 自信たっぷりの横山は、佳乃のあごをしゃくり上げ、顔をもたげ問いかける。すんなりとした答えは返らない。 「・・・絶対に・・いいません。・・・卑劣な・・・あなた達に・・・屈しません。」 「いい答えだ。・・・よし、・・・その答えの採点は、・・・僕の病院でするとしよう。・・・高山さん・・・連れて行ってもいいかい？」 「・・・壊さんでくださいよ・・・先生。」 スピーカーから聞こえる声は、少し自制を促すかのごとく柔らかい。 「晩までには返すよ・・・明日の総帥の嗜好研修までには、かわいい牝猫になってるから。」 「・・・ガチャッ。」 奥の重い扉が開き、麻の袋を持った佐々木は、佳乃の首元を締め付け、完全に落とし、麻の袋に佳乃の体をしまい込んだ。力ない佳乃の入った袋を荷物運び用のカートに乗せると、横山に一声も掛けずにその場を立ち去ろうとする。 「・・・横山総合病院の、霊安室・・・そこに運んでくれ・・・いいね。」 足を止めた佐々木は頷くだけで、その場を立ち去った。大病院の関与まで知った佐々木に、一刻の猶予もなくなっていた。 |
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| 2010.3.13掲載 |
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