| ７２−２ 「うぐぉうぐぉ・・・・。」 獣のような声をあげる佳乃の涎は、横山の額に零れ汗と混ざる。それを拭うことすらしない横山は、腰の動きを止め佳乃の言葉を待つ。 「先生・・あと５分です。」 助手の言葉に佳乃は、反応し、咽喉奥を犯し続ける助手の顔を仰ぎ見、目で何かを訴えた。助手は判っていながらも数秒間じらすようにし咽喉奥を楽しむ。 「うぐうぅぅぅっぅ・・・・・はぬわ・・じぃっぃれれえぇぇ。」 「なんだって？・・・・もっと奥までか？」 すると佳乃は、くわえ込ませれながらも首を振り拒絶の合図を懸命に送る。それを見た助手の木元は、仕方がないかと言わんばかりの顔をし佳乃の口内から肉棒を引き上げた。 「うぐぅぅ・・・ぐへぇ。・・・じ、時間がないんです・・早く・・腰を。」 「・・・・。」 「うぅぅ・・うぅぅ。」 自ら腰を打ち付けても、肝心の横山の一突きがないため、グラフの上昇を望めない。すかした顔の横山は、残り時間を聞いても反応をせず、佳乃の目を見つめたままで何もしようとしない。 「あぁ・・あぁぁ・・・・。」 「・・・。」 「どうして・・・どうして、してくれないのですか。・・あぁぁ。」 何度となく横山に懇願するが、残り五分を切ってからは、能面のような顔をし、腰を打ちつけるような事はしない。 「３分前です。・・・せ、先生・・・このままだと・・・。」 データと横山の顔を見返しながら助手は、強制的な口淫を待機する木元に向かっても呼びかける。 「お、おい・・木元・・やべぇよ・・・数値が上がらない・・・このままだと、奥さん・・・。」 「いいじゃん・・。運が悪いんだよ・・・おれは、この後の解剖実習のほうが・・・よっぽど楽しみだぜ。」 不安をあおる木元は、横山に向かっても同様のことを口走る。 「先生。・・・俺、この奥さんの・・・卵子・・取り出して・・・その顕微鏡写真・・・旦那に送ってやりてぇんですけど・・いいっすか？」 「あぁ・・・それより・・君の精子と受精させた、受精卵。・・・３週間くらい分裂させてから・・冷凍で宅配便で送るってのもどうだい？受精卵在中って書いてさ。」 「それ、いいっすね。・・・クールで送っても旦那は、何のことやらわかりませんものね・・・ハハハッ。」 「なんてことを・・・早く・・早くしないと・・・薬が・・薬が。」 腰を一人で押しつける佳乃の淫らさと健気さの入り混じった狼狽振りを見て、若い助手は股間に熱い血潮が脈打つのが判る。 「・・・２、２分しか・・・せ、先生。」 「どうした・・・数値に変動は？」 「・・・まだ、だめです。・・・このままだと・・。」 「そうか・・・残念だ。」 「・・・お、お尻を・・お尻のプラグを・・突いて・・・抜き差しして・・お願いです・・死にたくない。」 佳乃の懇願に木元が反応する。大きく開いた横山の足の間に入り込み、佳乃の尻肉を大きく割り開いた。 割り開くと黄ばみ気味のアナルプラグを摘み出し入れを激しくさせる。 「あぁぁ・・お、お尻を・・・お尻を・・・もっとぉぉぉ・・・。」 「やはり尻か・・・ようやく牝の本音が顔を出しよった。」 「あぁぁ・・・おま○この・・奥も・・奥も同時にぃぃっぃぃ。」 「・・・のこり・１分です。」 「さぁ・・・生か死か・・・正念場だ。たとえ君が死のうとも・・・データは残される。原液を薄めた薬剤は、じわじわと効き始め・・そうだな・・・注入開始から約１分ほどは意識がある。だから心配せずに最後の絶頂を楽しみなさい。」 「あぁぁぁ・・・し、死にたくない・・ともかぁぁ・・・パパぁぁ・・・死にたくないぃぃ。」 絶頂と関係のないところで涙が溢れ出し、涎の跡に涙が後追い横山の額に溜まりを作る。 「さ、三十秒前っ・・・。」 「さぁ・・・そろそろか？・・・では人生最後の・・絶頂を味わいなさい。」 横山はそういうと、佳乃を抱き寄せ体を密着させた。指先で涙を拭い、顔を近づけると、舌先を捉え、深く舌を絡ませる。密着させ佳乃の尻たぶを掴み、横山のグラインドは一気に凄まじさを取り戻し、容易に佳乃の子宮口付近の制御しきれぬ敏感な部分を砕き続ける。 「あぁぁ・・だめぇぇ・・往く・・・イクゥゥゥゥウウウウ。」 「せ、先生・・・・１０秒前です・・・だめだ。間に合わない。」 助手の言葉に確信を得た横山は、グラインドのスピードは落とすものの最後の一押しを、ボブスレーのスタートの蹴りばりに固定ベッドを蹴り上げた。 「いぃぃぃぃぃぃ・・・・・。」 「だ、だめです・・間に合いません・・・注入を・・とめ・・・。」 「止めるんじゃぁない・・・・研究を台無しにするきかぁ。」 「ピィィィィ・・・・・。」 機械的な音に反応したのは、３人のうちの一人でモニターを見ている助手だけだった。木元は、アナルプラグを直腸深くまで押し込み、はみ出たケーブルと点滴の管を見、薬剤がスムーズに注入するよう角度を修正している。横山は、佳乃の舌先を甘咬みし生への懇願の涙を、口内へと導いていた。 「はぁぁ・・・嘘っ・・お尻に・・あぁ・・あぁ・・とめ・・とめてぇぇっぇぇ。」 「残念だったね・・・流れ始めた・・・薬剤は止められないよ・・・直腸から吸収されれば・・・苦しむことなく・・・逝けるよ。」 「あぁぁぁぁ・・・あぁぁぁ・・・入って・・きた・・とめ・・とめてぇぇぇ・・死にたくないぃっぃぃのぉぉ。」 「注入が終わりました・・・・三十秒後には・・・。」 「・・・佳乃・・・受精卵は・・・旦那様の元に発送してあげるからね・・・。」 「あっぁぁぁぁ・・・・パ・・パ・・・ごめんね。」 最後の言葉を聞くと、木元はアナルプラグを引き抜き、黄ばんだプラグを消毒液に漬ける。ケーブルと管を抜き去ると、指先を佳乃の肛門にあてがい、液体のこぼれを止めた。 気の緩んだ肛門から、一筋の液体が漏れ、すかさず木元が口をやる。その光景を見た助手は、 「き、木元・・やべぇよ。・・・えっ？」 「汗掻いた後の・・・スポーツドリンクは・・最高っすね。」 「・・・僕にも・・・飲ませてくれないか・・・汗ばんだ尻は、いい器になる。・・・・腸液も混ざって・・いい塩加減だろ。」 木元の吸い付いた佳乃の尻は、ストロー無でも中から湧き出てくる。意識が遠のいている佳乃も、尻への舐りに気がつき、うなだれた首をもたげ、生への実感と死との狭間に戸惑いを持つ。 「・・・い、きてる・・・・あぁぁぁ・・・。」 「そうさ・・生きてるよ・・・死を実感することが出来たかい？」 「せ、先生・・見てください・・・すごいデータです。」 横山は助手に呼ばれると、陰茎を抜き去り、自信たっぷりの表情でモニターの方へ足を向ける。 「予想通りだ・・・注入１５秒後が・・最も数値が上がっている。」 「せ、先生。すいませんでした・・・危うく、リセットするとこでした。」 「いいんだよ、リアリティを求めないと完全なデータを得ることは出来ないんだからね。」 若い助手の肩を叩き、励ましの言葉を送る。すると、突っ伏した佳乃の尻の穴に舌先をねじ込んだ木元が横山に声を掛ける。 「先生・・・次のデータを・・・。」 「あぁ・・生を与えられた牝の生殖行動・・・こっちの方もしなければなぁ。」 「うぅぅ・・・ひっくっ・・ひっく。」 佳乃は生かされている事の実感を、直腸付近こみ上げる排泄感で感じ、死を覚悟した時の昂ぶりを恥、嗚咽している。実習生と横山の会話は耳の遠いところで木霊して内容までは判別出来ない。 「ビィィィィ・・・ビィィィィ。・・・善二郎院長、至急・・・特別病棟まで・・お越しください。・・・名誉院長がお呼びです。」 「ち、これからだと言うのに・・・よし、木元君・・・一緒に来なさい・・・親父に紹介するよ。」 「えっ？・・・・奥さんとの・・・。」 「まぁ・・これが最後というわけでもない・・・次の楽しみを持つのもいいじゃないか。」 「・・・・。」 「そうだ・・・君、もう一つのデータ収集をお願いするよ。・・・２時間後に男が迎えに来るまで、奥さんと交尾をしていなさい。」 「えっ・・・ぼ、ぼく・・・。」 「あぁ・・・童貞なのか。いいんだよ、君は奥さんを救おうとした・・その男との交尾の方が、木元君のような鬼畜な男より・・・対比のデータがとり易い。・・・いいね。」 「は、はい。」 胸の高鳴りを抑え切れない助手は、木元に近寄り、場所の交代を促す。 「・・・くそっ・・いい役目だな。」 「あぁ・・がんばるよ。」 そういうと、木元は脱ぎ捨てたパンツを穿き、扉の方へ向かう。 「あぁ、そうだ。・・・君、中で出しても構わんからね・・・その代わりデータ収集を疎かにするんじゃないよ。」 「は、はい。」 助手はそういうなり、消毒液にまみれたプラグをふき取り、佳乃の窄まりかけた肛門に再び、牝の感知器を埋め込んだ。スポーツドリンクの残りを直腸に感じながら、２時間のデータ採集に牝になった体と心を供されていく。 |
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| 2010.3.20掲載 |
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