| ７５−２ 年齢的な体力差は、見た目では計り知れないこともある。若い牝の鞘を捉えた初老の牡は、喰らいつき、嬲り、そして喜びを与えている。 挿入して２時間が過ぎた頃、一度も射精をすることなく、陰茎を佳乃から抜き去ることもしない水野は、ゆっくりながらも佳乃の奥底を捉え、甘美なる刺激を与え続けていた。 「うぅぅ・・・うぅぅ・・・・ひっ・・ひっ・・・あぁぁぁ。」 官能の波は、絶え間なく訪れ、言葉にならない喘ぎは、常に漏れ伝わっている。それを聞く水野の股間は衰えることなく膨張とグラインドを維持し、所有者であるはずの友之に、佳乃の哀れな姿を見せ付けている。 「お、押しつけるとぉぉぉ・・・いぃ・・ひっひっ・・・いぃぃぃ。」 「こうすると・・・いいんだってね。・・横山の若先生に聞いてるよ。」 聞こえないくらいの声で耳元に囁く水野は、喘ぎを続ける佳乃の首を軽く握ると頚動脈辺りを軽く押さえ血流を止める。 「あぁぁ・・・く、くるしぃぃぃ・・・は、離してぇぇ。」 「ち○ぽを・・離そうか？」 「手・・手を・・・・。」 「ホホッ・・・ち○ぽは、・・入れていて欲しいのか。」 「は、はいぃぃ・・・手を・・離してぇぇ・・・あぁぁぁんっ。」 首から指先を離した瞬間の佳乃のビクツキを見逃さなかった水野は、繰り返し頚動脈を押さえては離し、繰り返し続ける。横山の実践した実験どおり佳乃は、死への圧力を与えられた時より以上の快楽を得ることが出来る女であることが水野にもわかった。 「・・・血流が戻るたびに・・・体をビクつかせて・・・快楽を得るとは・・・死を覚悟しても・・・牝の領域を忘れない・・・それほどの牝か・・・加山佳乃は。」 友之がいることも忘れフルネームで佳乃の名を唱えるが、あずさに精を搾り取られ、ソファーに横たわる男は、その言葉や、佳乃の姿すら意識には無くなってしまっていた。 「友之さま・・・ねぇ・・・。」 「あぁ・・・少し・・休ませて・・・頼むよ。」 「だめ・・・おち○ぽ・・・咥えますから・・・元気にしますから・・ね。」 「あぁ・・・も、もう。」 水野が一度も精を放出しない間に、若い友之はあずさの性技に負け、三度の放出を終えていた。三度目になると、薄くなった液体は、勢いさえも失い、カウパー氏腺液と見間違うほどまで薄まっていた。 口淫でも回復は見込めないと踏んだあずさは、取り出した水溶液を友之に服用するよう促した。 「三造さまも・・・これを服用されてます。・・・友之さまも・・・これで回復して・・あずさを奥さまのように・・・犯して・・往かせて。」 「うぅっぷ・・・ゴクッ。」 口移しで強引に咽喉を鳴らされた友之は、水溶液の内容物がなんなのか聞くこともなく、後先考えず快楽におぼれることだけを望んだ。 「あずささん・・・いまの？」 「友之さんは気にしなくても・・・いいの。・・ただの精力剤・・・です。・・・ただの。」 「・・やばくないよね？」 「えぇ・・・違う意味でやばいかも。」 再びあずさは友之の粗末な物を咥えると、脈打つ陰茎に舌を絡ませる。友之の視線の先は、もう佳乃ではなく、あずさの目を見つめ、愛を語らんばかりであった。 挿入した陰茎の先端をビクつかせ、佳乃の子壷を揺らし、快楽の出口を見出せなくさせる水野。腰の動きを止め、脳から直接発する信号だけで亀頭を動かし続ける。 水野が顔を近づけても、嫌がるそぶりを見せず、自らの舌先を艶めく唇から覗かせると、吸いつきを求め水野の視線に訴えかけた。 「はぁ・・はぁ・・・あぁぁ・・・レロッ・・レロッ・・・あはぁぁぁ。」 「このまま・・・・・繋がったまま・・・何度も・・・何度も・・・狂いきるまで・・レロッレロッ。」 「・・・あぁ・・・つ、つらいんですっぅ・・・ま、まだ・・ぁぁ・・・往かないのですかぁぁ。」 「そうだなぁ・・・あと３時間はこのまま・・・。友之の変化によっては・・・１時間はこのままかな。」 「パ、パパに・・・何を・・・。」 「気になるか？」 「ひ、ひどいことを・・・罰なら私が・・・全て受けます。・・・あの人には・・・。」 「いい心がけだ・・・何もしやしないよ。・・・ただ、元気になってもらうだけだよ。・・・元気にねぇ。」 「・・・あぁ・・・あぁぁ・・・またぁぁ・・・いぃぃ・・くぅぅぅ。」 友之を庇う佳乃の言葉に、昂ぶりと嫉妬を感じた水野の亀頭は膨れ上がり幾度目かの絶頂を佳乃に与えしめた。 水溶液を含んでから３０分程経った頃、友之の心臓は高鳴り、脈打ち始めた陰茎はあずさをも驚かせた。息遣いの荒くなった友之の目は見開き、あからさまな薬物の反応に動揺を隠せない。 「あ、あずささん。・・・これって・・・やばい薬なんじゃぁ。」 「心配しないで・・・常習性のない・・・お薬ですから・・・私も・・・ゴクリッ。」 友之の動揺を抑えるべく、コップに残った水溶液を一瞬にして呑み込み友之の陰茎を再び含みなおした。 「・・く、癖にならなければ・・だ、大丈夫。・・・だよな。」 「・・・ベロッ・・・フグフグッ。」 口淫を施しながらあずさは頷き友之を落ち着かせていった。 「佳乃っ・・・まだ、・・・まだ、やってるのか。・・・あんなに・・・お汁を・・垂らして・・・クソッ。」 「・・・友之さま・・・奥さまのことは・・・忘れて。・・・あずさを・・・あずさを喜ばして・・・。」 「あぁ・・・尻を・・向けろ・・・あずさっ・・・お○んこ・・開いて・・・入れてくださいと言え。」 「友之さま・・・あずさの・・濡れ濡れの・・・おま○こ・・・突いて。」 「よしっ・・・あぁ・・ヌルヌルじゃぁないか・・あずさ。・・・三造さんと俺・・・どっちがいい？」 「・・・あぁ・・・若々しい・・・友之さま・・・のおち○こ・・・が、きもちいいっぃぃ。」 「お、おれも・・・佳乃より・・・あずさのおま○こが・・・ヌルヌルして・・・いいぞ。・・・あいつの・・は、濡れが悪い。」 「・・奥さまに悪いわ・・・ぁぁ・・・。」 「悪いことなんかあるか・・・俺以外の男で・・・あんなに濡れるなんて・・・クソッ。」 「あぁぁ・・・こ、声が・・・あぁぁ・・・聞こえてしまうぅぅ。」 「聞かせてやるよ・・・佳乃も嫉妬すればいい・・・俺があずさを抱いてることを判らせて・・・。」 「あぁ・・・。」 友之の打撃は、あずさの尻を揺らし、ガラスに映りこむ吐息は、ガラスを曇らせるが佳乃の視覚へは届きそうもなかった。 首筋の頚動脈を押さえ、真っ赤な顔をした佳乃は、快楽で染まったわけでない顔を振り、そのまま白目を向き落とされた。 「バシッ・・バシッ。」 「ビクンッ」 「起きろっ・・・落ちる瞬間の感想を聞かせなさい。」 「あぁ・・・こ、こわい・・・意識がぁぁ・・・遠ざかります・・・。」 「そうじゃぁない・・・牝の快楽はどうか聞いておるんだ。」 「・・・・。」 頷くだけの佳乃の答えは水野も単純に理解し、再び頚動脈に力を入れる。 「あぁぁ・・・あぁぁ。」 「ビクンッビクンッ」 二度痙攣するように佳乃の腹は水野を押し上げ、快楽の終端に現れる牝の動きに似た現象にニヤリと笑みを浮かべる。 「死を悟るまでとはいかないが・・・簡易的な死と牝の喜びを合わせた実験は・・・横山先生にも・・・教えてやらねばならんなぁ。」 「あぁぁ・・き、聞こえます・・聞こえてしまいます。」 「聞こえやしないよ・・・そろそろなぁ。」 水野の声は、低いトーンで含みを持たせた言い回しになると、その先の言葉を察知した佳乃は友之の安否を問いただす。 「・・まさか・・・パパに・・・。」 「まぁ見てみろ・・・。」 鏡になっているマジックミラーは、ボタン一つでガラスに変わりその奥にいる二人の牡と牝を映し出す。腰を振っている友之の前に髪を振り乱す桧山あずさの顔を見つけると、行き場のない感情が佳乃を襲った。 「ひ、桧山さんも・・・び、備品。」 「あぁ・・佳乃より先輩の・・備品だよ。・・・でもあずさは・・・備品から・・性社員になった唯一の備品でね・・・自ら志願してうちに残ったんだ。」 「・・・そ、そんな。」 「おまえも・・その気になれば・・・人材創出セミナーで落札してもいいんだが・・・おまえは・・大島が言うように高額での取引が可能だということで・・その願いも叶いそうにないがな。」 「あぁぁ・・・パ、パパ・・だめ・・・やめて・・・。」 ガラスに映ったあずさの顔は、佳乃の視線に気付くわけもないが舌を出し、友之の肉棒が自分を喜ばすことが出来ていないと言わんばかりの仕草をしている。そのあずさを尻目に友之は猛然と肉棒を突き刺し、血走る目を佳乃に向けることなく挑み続けていた。 「空しいねぇ・・・ホラ見ろ。・・・あずさの奥にはまったく届いていないようだ。」 「うぅぅ・・・。」 「一日中犯していても・・・あずさを往かす事はないんだろうな。」 「・・・。」 「まぁ・・・一回でも往かすことが出来たら・・・お前を解放してやってもいいぞ・・・佳乃。どうだ、旦那の元に帰されて・・一生往くことを味わえずに・・・牝の喜びを忘れて生きるか。」 「うぅ・・・も、もうやめさせて下さい・・・パパ・・・もうやめて。」 空しさを通り過ぎた佳乃の悲しみは、鏡で遮られた友之には到底届かなかったし、胸を付き合わせる水野の鬼の住処にも届いてはいなかった。 |
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| 2010.4.14掲載 |
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