| ７５−３ 水野に責められながら、心の奥底で愛する夫との交わりを想像しつつも、隣室で行われているあずさと友之の交わりを見せつけられては、性感の昂ぶりは水野による刺激であることを感じざるを得ない。 あずさの背後から挑み続ける友之の視線は、いつしか佳乃から外れ、首を振り向かせたあずさの蕩けた眼球を術に掛かったように合わせていた。 激しさだけが売り物のような腰つきで満足気な友之は、あずさの半開きの口元に舌先を近づけ潜り込ませようと試みる。舌先での快楽を求めるため激しい動きの中断を余儀なくされたその時、 「うぅぅぅ・・・・い、息が・・・。」 隣室の二人には聞こえないくらいの小声ながら、密着したあずさには容易に聞き取れ動揺することなく、動きの止まった陰茎を抜き取った。 「ヌルリッ・・・」 「と、友之さま・・・友之さま。」 胸を押さえる様子の友之にあずさは問いかけるが、顔をしかめた友之は声にならない呻きをあげ続ける。 「・・・うぅぅ・・・。」 異変を察知させるため繋がったままの佳乃を抱え上げ、軽く腰を上下させながら友之の異変を見せ付けた。 「パ、パパ・・・あぁぁ・・・突かないでください・・・パパが・・。」 「どうした・・・？」 「どうって・・・あぁぁんっ・・・様子が・・様子が変ですぅぅぅんっ。」 「ほぉ・・苦しんでおる・・・心筋梗塞かなぁ？」 「・・・パ、パパ・・・・パパを助けて・・・あ、あずささん・・パパを。」 佳乃は、水野の膝の上で快楽を享受されながら愛する夫の助けを求める。その姿をガラス越しに見透かすあずさは、胸を押さえた友之の弱々しく縮みはじめた陰茎を摘み不敵な笑みを浮かべた。 「佳乃・・・友之を助けたくば・・隣に行きなさい・・・。テーブルの上に・・ニトログリセリンが置いてあるそれを服用させれば・・・まだ、助かるであろう。・・・さぁ・・・。」 水野の言葉を聞き、上下運動が止まると、肩に手をやり佳乃は立ち上がろうとした。その動きは、わずか腰が浮くほどで止まり繋がった陰茎はまだ離れようとはしていない。 「エッ・・・なんで・・・。」 「早く抜きなさい・・・何をしておる・・・さぁ・・・友之が苦しんでおるのに。」 「ぬ、抜けない。・・・なんで・・・うぅぅ・・・んっ。」 水野の肩に体重をかけるも佳乃の膣口からは、水野の陰茎は吐き出されはしない。それを楽しむかのように、涙目になった佳乃の顔を覗き込み抜けない事実を言い放つ。 「抜けないんだ・・・子を産んだ事があるならわかるだろ・・・わしの亀頭は今、握りこぶしほどに膨れ上がっておる。」 「うぅぅぅ・・そ・・そんな・・・ぬ、抜けない・・・うぅぅぅ。」 顔が赤らむほど気張ろうとも吐き出される気配はなく、水野の陰茎は佳乃に付き纏う。 「・・一度射精をすると・・・ある程度は縮むのだがねぇ・・・。」 「このまま・・付いて来て下さい・・・お薬のあるところまで・・。」 「備品の分際で・・・所有者たるわしに・・・物申すとは・・・許さん。意地でも自分で抜くんだな。」 「・・・。」 佳乃は、諦めることの出来ない状況で、一つの選択をした。 「あぁぁぁ・・・パパ・・・ま、ってて・・・あぁっぁ。」 「そうじゃ・・・それしかないのだ・・・佳乃・・・腰を・・そうだ。・・・わしを昇天させろ。」 一心不乱に腰を打ちつけ水野の陰茎を自らの粘液で一杯の膣襞を使い、摩擦し始める。これまでの受身と違い自らの舌先を耳たぶや、毛の多い水野の乳首を中心に付加価値をつけた刺激にかえる。 「おうおう・・・気持ちよい。・・・でもまだまだ・・・友之も苦しんでおるぞ・・・早く往かせてくれ・・早く。」 「あぁ・・・あぁぁ・・・あっあっ・・・。」 「佳乃・・気持ちよがっておっても・・・抜けやせんぞっ。・・ほれ・・・ほれ。」 サポートするようにまな板の上の鯉である佳乃を追い立てる。上下運動を開始した水野は、佳乃の動きを妨げ再び主導権を握る。 「あぁぁ・・動かさないでぇぇ・・・いっ・・イクゥゥゥ。」 「ハハハハッ・・・旦那と一緒にあの世にいきな。・・・黄泉の国と・・・快楽の国の差はあるが・・どちらにしてもいいところだよ。」 「あぁぁ・・・あぁぁ。」 水野の言葉に触発された佳乃は再び、自らの運動で水野を絞り上げ性の源を擦り取ろうとする。 「お・・おぉぉ・・・子宮口で押し出そうと・・・赤子を産んだ経験は・・伊達じゃないなぁ・・・それじゃぁ・・・これはどうかな。」 「あぅ・・あぅぅぅぅ・・だ、だめぇぇ・・・ま、またぁぁ・・・気が・・・はぁぁ・・・じっとしててぇぇぇ。」 「押し出してみろぉぉ・・・さぁ・・・友之の・・子を産み落とすとおもってぇぇ。」 「はぁぁぁぅぅぅぅぅぅ・・・・。」 佳乃の懇親の力みは、子宮を押し下げ、水野の亀頭を圧迫する。その押し返す力は、膣襞の密度を凝縮させ纏わり突く襞で亀頭の膨張は瞬間的に最大になっていた。 「おぉぉ・・・往く・・・なんじゃ・・この纏わりは・・・で・・・出るぅ。ドクンッドクドクンッ。」 水野は自らの不意なる射精に驚き、膣内に弾けとんだ老精液は、亀頭の排出に一役買ってしまっていた。 「ニュルンッ・・・」 白濁した亀頭は佳乃の蜜壷より放出され、幾分大きさを失ったその先端は、冷房に冷やされた空気の中、湯気を立たせている。 「はぁぁ・・はぁぁ・・・パ、パパ・・・。」 絶頂を何度か味わった佳乃だが、瀕死の友之を助けるため、すくっと立ち上がり確たる足取りで扉に向かう。その佳乃を遮ることすらしない水野の余裕を佳乃は、気にもかけず命の源にすがりに行った。 リビングに置かれたテーブルには、錠剤はなく他のテーブルではと急ぎ探すが、どこにも見当たらない。 もう一度確かめようと和室の扉に向いたとき、居る筈のない男の声に愕然とする。 「尻の穴は・・・まだ処女かな？・・・佳乃っ。」 「・・・ど、どうして・・・亡くなったって・・・。」 車椅子に座った老人は、あの時死んだはずの横山老人に間違いがなかった。 「そうさ・・あの時は苦しかった・・・お前の旦那もさぞ苦しかろうて。」 「・・・。お、お薬は・・・ニ、ニトロを・・・。」 「おう・・これじゃこれじゃ・・・使いなさい。・・・愛する旦那が居なくなっては、若妻をいたぶる喜びも半減するでのぅ。」 手のひらに載せて錠剤を見せ付けると、佳乃は全てを隠すことなく横山老人に近づいていく。無毛にさせれた陰部の割れ目も足を閉じた状態でさえ数２センチ程見え、その若妻にあってはならぬ有様をなじる。 「佳乃・・・娘と同じじゃのう。・・・友佳と言ったか・・・２歳の我が孫と・・・・。」 むんずと掴んだ錠剤を握り締め、横山に脇目も振らず隣室の扉を叩く。 「開けて・・・あずささん・・・お願い・・・あけてぇ。」 「開いてるわ・・・さっさと入りなさいよ。」 抵抗のない扉を開けると、苦しみ続ける友之に寄り添った。粗末な陰茎を摘み、笑みを浮かべるあずさは、佳乃に向かって助言する。 「そのまま、飲ませても自分で飲みこむ力もない様ね・・・あなたが口移しで・・・唾液で飲み込ませるのが最善だと思うわ。」 「・・・。」 あずさの言うなりのままをしてみせる。自分の舌先に錠剤を乗せると友之の口を割り開き、下を差込むと唾液とともに流し込んだ。 「もっと・・唾液を送らないと・・だめよ・・・ほらっ。・・・こういう風に。」 あずさは、ねっとりとした唾液を口に含み、友之の唇に重ね合わす。口淫をしているかのようなジュルジュルとした音を立たせながらねっとりと送り込むと、友之は咽喉を鳴らし錠剤は食道を通過した。 自分の唾液ではなくあずさの唾液を飲み込んだ友之の反応に情けなさを感じる佳乃。妻としての立場をズタズタにすることで水野の巨大亀頭を取られた恨みを晴らすあずさ。一瞬の視線のやり取りで勝者と敗者の関係がここで成立した。 「・・・・友之さん・・・友之さん。」 「まぁ・・焦らないで・・・即効性があるといっても・・・数分はかかるわ。」 「横山さん・・・お医者であれば・・処置を・・・。」 「わしは肛門科じゃよ。・・・それも若妻専門のなぁ。・・・ケケケッ。」 声のする横山老人の方向を振り向いた佳乃の首筋に冷ややかな感触が伝わる。 「カチャンッ」 「備品２６・・・水野総帥が・・・手招きされてるわ・・・旦那の処置は私に任せて・・・さぁ。」 「ま、まだ・・・友之さんは目を覚ましていないわ。・・・早く、救急車を・・・。」 横たわる友之を尻目に佳乃は、あずさに首輪を施され縄尻を掴んだ横山老人に再び和室へと引き戻されていく。友之の息の根を確認するまもなく、二人の鬼畜が佳乃の息の根を止めようと、蒸気した女体を湿り気を帯びた布団の上にごろりと転がし、備品の定位置へ着座した。 備品２６と書かれた首輪を施されてから１０分ほど、布団の上に犬のように四つんばいになった牝犬の放つフェロモンを嗅ぐ老犬は、舌先を大きく伸ばし臭いごと味覚として味わった。 「一度死んだ爺に、肛門を舐められる気分はどうじゃ？」 「・・うぅぅ。・・・や、やめて・・・あぁぁぁ。」 「死人の舌の動きなど、霞のようで感じないであろうが・・佳乃よ。」 「・・あぁぁ・・・離してぇ・・パ、パパの・・所に・・。」 「心配するな・・薬を服用すれば・・・ほれ、わしのように・・・。」 四つんばいにさせた佳乃の尻の穴を入念に舐めあげ、舌の動きを活発にさせる。首輪を握り締めた水野は、先程まで横山老人が座っていた車椅子に座り佳乃の垂れ下がりそうな首を擡げさせている。 「老先生・・・如何かな・・・快気祝いに・・処女をいただいては。」 「総帥・・無茶を言ってはいかんよ。・・・ニトロは、あの男に服用させたでなぁ。一粒しか持っておらんでなぁ。」 「あぁぁ・・・はぁぁ・・・。」 佳乃のあげた喘ぎは、皺の一つ一つを入念に舐めあげる横山老人の舌先の感覚を思い出すのに、数分も掛からないことを示している。 「もっと声をあげろ・・・旦那の目を覚ますには、愛する妻の絶頂でなきゃならん。・・ほれっ・・ほれっ。」 無造作に幾つもの肛門を触診した中指は、佳乃の肛門に突き刺さり、柔らしげに揉みこんでいく。時には指先を曲げ直腸内から膣襞を揉みあげると喘ぎ声は、友之の傍に居るあずさにも届く。 「ほーら・・・もっと声を上げなさい・・・粗末なち○ぽ・・・反応しないわよ。」 あずさのいたずらな声は佳乃の耳にも届き、懸命に喘ぎを堪えると、友之の名を呼び、自らも鬼畜に立ち向かわんと鼓舞をする。 「友之さん・・・・目を・・目を・・覚まして・・・・ぇぇ。・・・・うくぅぅぅ・・・はぁぁぁぁ。」 「尻の穴を穿られながら・・旦那の名を呼ぶ・・若妻。・・・絵になる。うちの嫁にふさわしいわい。」 「ほー。先生も・・入札に？」 「息子に任せてはおけんからなぁ・・・わしが落札すれば・・・いい尻嫁になる。息子が落札してみろ・・ただの研究道具にしかならんわ。」 「それはそれは・・・でも、旦那も居ることですし・・・。」 「なぁに・・・そろそろ・・・そろそろ、わしと同じように・・・。」 「横山先生・・・お供の方を・・お呼びになったほうが。」 扉の方からあずさの声に一同視線をやると、横山老人は指先の動きを止め佳乃を振り向かせるよう水野に目配せした。 「そうか・・すまんのう佳乃。さっき渡したのは・・・ニトロじゃのうて・・睡眠薬じゃったわい。・・・あの時、お前さんの家で飲まされた・・・ハッハッハッ。」 ３人の笑いの中に、ただ１人の嗚咽がかき消されるように漏れ泣いていた。 |
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| 2010.8.21掲載 |
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