| ７６−２ 夜更けの高速はトラックの多さとフロントガラスに飛び込む虫の勢いに負ける。制限を守って走る護送車では、取り締まりに合うこともないと高をくくった長距離ドライバーが右から追い越していく 。 「いやはや、日本のハイウェイパトロールは何をしておるのかねぇ。・・・ミニパトの君たちをＳＡにでも降ろして、ネズミ捕りでもさせようか？」 一番若い巡査の耳元で小池が囁き、拒否の反応を示すとその矛先は、先程まで出所して間なしの悪人どもに散らした処女花をまさぐり当てられる。 「あうぅぅぅ・・・あはぁぁぁっ。」 「花を散らして間なしの巡査・・・ふしだらな警官だ。・・・犯罪者らの下品な物で、女を知るとはけしからん。これからの採用試験に、経験の有り無しを問う設問を入れねばなるまいなぁ。」 満足気に巡査の花びらに指を差し入れると、耳元をねぶり、そして問いかける。 「３６８９番・・・警察官を選んだ理由はなんだい？」 「・・・・。」 「上司の質問に答えないのかっ。」 小池の指先は鍵状に曲がり触られることのなかったＧスポットを捉えられ、巡査は反射的に腰を浮かす。 「困っているぅぅぅ・・人を・・・た、たすぅぅぅけてぇぇ・・あげたいぃぃぃ。」 「ほぅ・・崇高ではないが、地域課の所属にはもってこいだな。」 「ほんらことに・・・こたへ・・らくても・・・いい。・・・らまってなさひ。」 巡査の後ろに目隠しと轡をされた先輩巡査長が、涎を零しながらも後輩の言葉を遮ろうとする。その挑戦的な態度は、小池の性的欲求を高めるだけに過ぎないことを巡査長は知らない。 「この状況の下、部下への教育的指導・・・見上げた巡査長だ。・・・だが、もう少し危機感を持って職責をまっとうしておれば、ここにこうして慰めものの警察備品としていなくてもよかったんだけどなぁ。」 小池の言葉に、二人の婦人警官は数日前の記憶が、同時に鮮明に蘇っていた。 何日かの夜と朝が交互に繰り返される前のこと。水島涼子巡査長と河内美緒巡査は、県警本部の地下駐車場で、警備部の捜査車両に同乗していた。 「ごくろうさま。・・・んっ？・・・青山警視・・・・彼女達は？」 「ご紹介いたします。今回、岸本警視監のお手伝いをと・・・挨拶を・・・。」 「はっ。塩谷署地域課、水島涼子巡査長です。」 「・・・あっ、塩谷署・・・地域課・・河内美緒・・・ですっ。」 「美緒っ。・・・きちんと挨拶しなさい。申し訳ございません・・・配属されたばかりなもので・・。」 水島巡査長は、隣の後輩の頭を下げさせ反省をさせた。温かい目をした岸本は、そんなことを気にすることもなく二人に声をかける。 「元気があっていいですね。青山警視・・・このお嬢さん方が・・・私に？」 「はいっ。・・・失踪した神山容疑者と歳の近い・・この二人であれば・・行方や、行動パターンなど参考になるのでは・・と。」 「青山警視・・・。本庁監察官室長としての見解だが、それはいらぬお世話といったところかな。わたしは、神山容疑者を追っているのではなく。組織的なゆがみ、君たちの県警本部のあり方に疑問をいだいて調べているんだよ。」 岸本の説明に食い下がる青山は、唇を噛み締め言葉をかぶせる。 「警視監。・・・では、宿舎までお送りする間に、彼女達の若い巡査達の話を聞いてはいただけないでしょうか？」 「・・・わかりました。ここで追い返せば、本部長の顔を潰す事になる。君の顔もねぇ。」 「ありがとうございます。・・・警備部には、伝えてありますので・・さぁ・・・どうぞ。」 「では、・・・・バダンッ。」 後部座席に乗り込んだ岸本を見送ると青山は、敬礼をし交差点の角を捜査車両が過ぎ去るのを待った。 「ふぅ・・・。」 眉をぴくつかせる青山は、首にぶら下がる携帯の短縮ボタンを押すと、人気のない男子トイレに姿を消す。 「小池警視長・・・青山です。・・・はいっ・・・えぇ・・・二人を護衛に・・・。はい、これしきのことで・・・はいっ本部長も喜ばれると思います。・・・では、また後日。」 青山の血色は、電話の終了とともに赤みを増し、緊張の様を映し出す。小池に促された二人の護衛は、岸本へ使わされた生贄とは思えない青山の真面目さが、小池の企みを成功に導いていく。 緊張の中にある二人とは対照的に、岸本は後部座席でリラックスをしている。いつも突き合わせている厳つい警備部の送迎と違い、若い巡査達の送迎は夜半過ぎなのに陽の暖かさを感じていた。 「巡査長。・・・調査対象の君たちに質問するのは、良くないのだが・・・神山という元巡査長は・・・・・・どういう人間だったのかな。」 「はいっ。堅苦しさのない、とても気さくな先輩です。私が、この河内巡査の教育係であるように、当時私の教育係をしていただいたものですから・・・今回の・・・。」 「んっ・・・失踪に疑問を持っているのかい？」 「・・・。」 「そうか、人を疑うのが我々の仕事だが、私は身内を疑わねばならん立場でね。・・・君たちのことも疑ってかからねばいかんのだよ。」 「ほ、本当です。・・・か、神山先輩は・・・。」 「キィィィィィィィィ・・・・・ドンッ。」 後方から煽る車に気を取られていた河内巡査は、ブレーキランプを無点灯にした前の車の急ブレーキを避けきれず、軽微な衝突をしてしまった。数十年も前からある当り屋の手口にまんまと嵌められた。 「・・・どうしよう。」 後方を確認すると、煽っていた車両は見当たらず、被害車両から降りてきた男に声を掛けられる。 「どこ見て運転してるんですか？あれっ・・・・あなたがた警察の方じゃぁないですか。」 一見紳士的な男は、声を荒げることもなく冷静な態度で詰問する。 「すみませんお怪我は、・・・すぐに救急車を・・・・。河内さん・・・タクシーを拾って、岸本さんを・・・。」 「はいっ。」 河内巡査は、路地を渡り大通りへ出て、タクシーを止める。水島巡査長の機転で官職を聞かれる事なくすんだ岸本は顔を見られるのを遮るようにして河内巡査の後を続く。 「君たちだけで大丈夫かいっ。」 「は、はい。・・・それでは、失礼いたします。」 緊張の面持ちで岸本に敬礼すると脇目も振らずに、事故の現場に戻った。タクシーは走り去り、河内巡査は振り返り、水島がいるはずの現場を確認すると、被害車両に押し込まれる先輩の姿を見た。 「あっ・・・・ドカッ。」 声を出しその行為を遮ろうと動作した瞬間、わき腹を捉える拳に力を失い、拳を放った男の腕に抱え込まれてしまう。軽々と持ち上げられた河内巡査は、水島を拉致した車両の後ろについた車に乗せられ、闇の向こうに消えた。 「兄貴・・目隠しは？」 「・・・３０分は目が覚めんやろ。・・・一本景気のええやつ・・・お見舞いしたれ。」 木下の合図とともに、三治は河内巡査のスカートを捲り上げ、腰巻のようにし、覆いかぶさるストッキングに力を入れ職務中の汗ばむ股間と面通しした。 「ビリッ・・ビリィ。」 「三治・・・腕と違うんか？」 「現職の婦人警官ですよ、・・・クリ皮の内側に打つほうが・・・わし、悦に浸れますわぁ。」 「変態がぁ、・・・・好きにせぇ。」 あきれ返る木下は、携帯を取り出すと状況のみを報告する。 「・・・わしです。万事順調ですわ。・・・３０分もしたら出来上がりです。・・・ほなっ。」 木下が携帯をたたむと、三治の動きに注視する。にやけ顔の三治の表情に何事を起こしているのか簡単に想像がついた。 「なんや・・・ええもん見つけた顔やなぁ。」 美緒の股間に薄く被さるパンティーの股布に鼻をつけた三治は、透視したその先を予言する。 「若頭・・・こいつ、サラです。」 「見もせずにわかるんかい。」 「えぇ・・・匂いですは、男を知らん・・・濃いい匂いが・・・漂います。・・・・ほらっ。」 三治の指先は、美緒の女の入り口をオープンにし、まだ塞がれたままの扉をさらけ出す。貝のように閉じた陰唇は、粘着液を纏い三治がする御開帳の作業を妨げる。そのまどろっこしさをも自身の悦にしている三治は、股間を膨らませ木下に懇願する。 「わ、若頭。・・・・一生の願いです。・・・この女・・・・一等先に・・・。」 「あかんっ・・・。」 「そ、そんなぁ・・・・まだ最後まで言うてませんで。」 「サラの・・・お○こ、見れただけでもええやないか。・・・さっさと、一本漬けたらんかい。」 頭を小突かれた三治は、きつく閉じた蝶番を開き、まだ誰にも舐られ弄られた事のない陰核をさらけ出す。 「キィィ・・・膜が閉じてる。・・・ほぉぉ・・・自慰は・・・週３・・・そんなとこやな・・・夜勤明けにこっそり指先で・・・キィィ。」 まだピンク色をした陰唇の内側をのぞくと白い粘着質のものを見つけ、三治はそのものの発生日を想像し、美緒の淡い性生活を言い当てる。 「・・・きついぞぉ・・・プッッ。」 彫師の指先は器用にも、すぼまった陰核包皮を剥き身し、針の先端をその包皮に納まる主の脇に突き当てる。美緒の表情を逃すまいと、当てた状態を維持し、かすかな反応も見逃すまじと視線をあてる。 「プッッッ・・・・。」 反射的な動きを見せる美緒は、首筋の血管を浮き上がらせ意識の薄い体を強張らせる。異物を受け入れる体は、そのものを排斥するかのように体を強張らせ、拒絶の意を表した。 「・・抵抗しよる。・・・処女の抵抗、無意識のうちに反応するとは・・・責めがいがありますよ若頭。」 「今回は、わしは用無しや。・・・まだ、病気が・・・抜けとらん。」 「・・・じゃぁ・・・このサラピン・・・だれが召し上がるんで？」 「昼前に出所した・・・弟分の桂。あいつの出所祝いやな。」 「えぇ・・・そんな出所祝いやったら・・・何ぼでもムショに行きます。・・次は、わしにも。」 「尻の穴・・・穿られる覚悟が・・・あるんかお前にも。」 「・・・。」 「根性なしが・・・まぁ、お前は女の股座に絵を描いてるのが似合ってる。・・・尻の穴の覚悟が出来たらわしに言えや。・・・ハァァァ。」 美緒の股間に刺さったままの注射器は、中を空にしたままぶら下がり、水溶液を全て体に吸収してしまっていた。 針を抜いた後の陰核包皮を一なめした三治は、薬物のこぼれか処女の雫かわからぬ液体を胃の中に押し込め、自分の悦を終了させた。 |
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| 2010.12.12掲載 |
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