| ７７ 染みの拡がり 意識を失った友之が運ばれていくさまを見送らされた佳乃は、忌み嫌うその性場に残され三日が過ぎていた。友之があずさと交わっていたその性場に監禁され、排泄と食事それと陵辱を横山老人に施される日々が続いていた。その間水野や大島、他の嗜好会員に供されることもなく、ただ時間の過ぎるのと友之の安否だけを念じる時間だけを感じさせられていた。 「ガチャッ・・」 夕暮れの西日も入らぬ小部屋に、人工的な照明が目に刺さる。刺激の反射からか、扉の向こうの主に怯えたのか、部屋の隅に隠れる佳乃にフンドシ姿の老人が声をかける。 「備品２６・・尻の拡張具の交換の時間だ・・・さぁさぁ・・・尻を向けなさい。」 動物園の飼育係のような動きで、佳乃を追い詰め、下腹部のみを覆い隠す下着姿を四つん這いにし、尻を高く持ち上げさせる。グイッと腰骨を掴み上げると食い込み気味の下着は双尻を分け隔て、中心部の金具を空気に触れさせる。 「おぅおぅ。・・・腸液の匂い。・・・尻の穴を穿られることを期待しておるとは・・・グヒヒヒィ。」 食い込みの中心に鼻頭を擦りあて、大きく息を吸い込むと、横山老人は佳乃の汗ばむ菊門の匂いを嗅ぎ分け、佳乃の体の変化を言い当てた。 「うぅぅ・・・ぬ、抜いてください。・・・ハヤクゥゥ。」 期待なのか、解放なのか判らぬ佳乃の牝の願いを簡単に聞き入れる老人ではない。鼻で腸液の滲みを嗅ぎ取り、舌先で薄く染み付いた淫液を舐め取りながら佳乃に詰問を浴びせる。 「どっちじゃな？・・・抜き差しで気もち好くなりたいのか・・・昼のお薬が効き始めたのか。」 「あふぅぅぅ・・・うくぅぅぅ・・・お、お薬ぃぃ・・・だ、出したいぃぃ。」 「佳乃、お薬のおかげじゃということがまだわからんようだ。「両方です」と答えるのが正解じゃよ。」 埋め込まれた拡張具をユルユル揉み込むと、外界に触れている金具を摘み、少しずつ穿り出す。イボイボを一つ二つ、外界の空気に触れさせるとそのたびに佳乃の喘ぎは高くなり、横山の口元を緩ませる。 「あっ・・・あっ・・・あっ。」 「気持ちよかろぅ。・・・お○んこの穴ぼこから、喜びの汁が零れ落ちそうじゃ。男を三山知った佳乃は、三日も男日照りじゃぁ・・・耐えられんよのぅ。」 「はぁぁ・・・うぅぅ・・・は、はやく抜いてくださいぃぃ。」 横山老人は最後のイボを抜き取らず、再び二、三個前まで巻き戻した。その焦らしに耐え切れない佳乃は、甘美の声と共に横山が喜ぶ言葉を発した。 「あぁ・・焦らされるとぉぉぉ・・・おかしく、なるからぁぁ。・・・い、いか、イカセテェェ。もうぅぅガマン、できなぃぃぃ。」 ガクガクと尻を震わせ、首を項垂れると落ちた牝の言葉を漏らし、横山に牝の願いを唱えてしまう。 「よしよし、男日照りにガマンならんか。わしの先っぽはまだ役に立たん。・・・じゃやがなぁこの指先だけは、若いもんや、お前さんのだらしない旦那には負けんよ。」 指先をクネクネと曲げ、項垂れた佳乃の視線にその様を見せ付ける。いかがわしい指先は、しなやかに動き、どちらの穴に埋まっても甘美の声を上げさせられるのは簡単に想像がついた。 「あぁ・・いぃ・・。」 佳乃は、横山老人に視線を送り、数度頷いて見せると、佳乃の牝心を読み取り下着の隙間に指先を潜らせた。 「あぁぁぁっ・・・・はうぅぅぅぅっ。」 二本の指先は、何の支障もなく湿気を帯びたトンネルに潜り込むと、佳乃はトンネルに住み着いたコウモリのような鳴き声で反応する。 「ふぅぅ、熱い、熱いのぅ。・・・奥さんの、お○んこは、トロトロに熱い。」 指先を膣道の上顎付近に擦り付けると、住み着いていたコウモリが羽ばたくように、膣口から牝のしぶきをあげた。 「ビチュ・・・ビチュッ」 「ほいほいっ、熱い飛沫。・・・まさしく牝じゃぁ、溜まりに溜まった牝汁は、熱を帯びておる。・・・もっと穿るぞぉ。」 「ビジュッ・・・ビジュビジュッ」 横山老人の指先に力がみなぎると、膣穴の四方にその力を感じ、溜まりに溜まったバルトリン氏腺液は止め処なく横山老人の顔を濡らしていた。 「うまいっ・・・もっとじゃ。・・・ほれっ・・ほれっ。」 あんぐりと開けた横山老人の口の中に牝の飛沫は吸引され、年寄りのよく渇く咽喉を潤した。拘束をされてもいない佳乃の体は、そこから逃げることもなく、横山老人の施術に耐えるでもなく、自らの欲望のまま、それを受け入れる。 「あぁぁ・・・あぁぁ・・・かき、かきまわし・・・てぇぇ。・・・・あぁぁぁ・・・で、でるぅぅぅ。」 横山老人の指先の動きを貪るように、尻を揺らし、隠微な技術を助長する佳乃。牝と牡の合い重なった貪りに敏感な菊門は反応し、強い締め付けと噴射を合いまみえさせ、尻の拡張具を追い出した。 「ブチュルッ・・・・ブチュルルルルルッ。」 佳乃の菊門に刺さる拡張具は、納まっていた場所から外れ腸液の滴を下着に吸い取らせている。薬液の大半は、横山老人の顔に浴びせかかり、その滴を手で拭うとそのまま舌先で舐め取った。 「えぇ、塩梅じゃよ。佳乃の直腸で温められた薬剤は、万病に効きそうじゃよ。病室に眠る、友之にも飲ませてやらねばなぁ。・・・グヒィィィィ。」 「うぅぅ・・・あっっっ。」 友之への贖罪の念より、沸き立つ絶頂への昂ぶりが勝り、切れ切れの喘ぎを漏らすのが精一杯で、老人の言葉を拒絶しない。 ジュルジュルと残りの薬液と腸液の混ざった液体は、岩清水のように垂れ流れ、太股を伝い敷かれた敷布団に染みを作る。元の薬剤の透明さと佳乃の直腸に染み出る腸液と混合した液体は、白い大地に幾つかの大陸を出現させていた。 「おぅおぅ。・・・まだ、滲み出ておるかぁ。余程、尻の穴を好いておるな。わしの肛門科人生最後の傑作実験を、佳乃でやる時が来るのもまじかじゃのぉ。」 「じ、じっけんって・・・お尻で、何を・・・・何をするのですかぁぁぁぁんっ。」 我に返りかけた佳乃を、横山老人の指先は再び備品女の喘ぎに引き戻す。綱引きのように戻された綱は、再び陣地に戻ることなく、肛門科の巧みな指先に溺れ沈んでいく。 「その時がくれば、判るよ。まぁ、わしが佳乃を落札すればの話じゃがな。よその男が落札してみろ、色々な責めを考えておるか、若しくはすぐに飽きが来てしまい、ゴミ屑のように捨てられてしまうやもしれんぞっ。・・・それでも、えぇと言うんか？」 「ひぃぃ・・・あぁ・・あぁ・・あぅぅぅぅっ。」 横山老人は、佳乃の太股に垂れ下がる滴を舌で舐め取ると、そのまま股を伝い菊門まで舌先をすすめる。 舌先が菊門にたどり着いたその時でも佳乃からの返答はなく、惨めに喘ぎ続けるだけが備品女としての答えであるかのように。 |
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| 2011.1.8掲載 |
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