| ８２ 偽もの 備品たちが嗜好会員に供されるその場に、分相応な似つかわしい物が運ばれていた。 「大島さん・・・すっかり遅くなりまして・・・これ、ご確認を。」 「えらい、待たされました・・・早速。・・・おいっ・・・確認してくれるか。」 大島は、振り返り声を掛けると、テーブルに置かれたアタッシュケースをバンッと開き、その横のあずさが束になった札束を数え始める。 「あずさ・・・一枚一枚やと時間がかかる・・・ええから、束が何個あるか、それでええ。」 「はいっ・・・１・・２・・・３・・・。」 札束を鷲づかみにすると、ケースから取り出し束の数を数えだす。数分で勘定が終わると、大島にその個数を伝えた。 「大島部長・・・１００ドル紙幣・・・１００枚束、３００個です。」 「よしよし・・・ほしたら、１００を小池さんに・・・。」 「えっ？」 「まぁまぁ・・・水野から・・・言われてますのや。・・・５０じゃのうて・・・１００渡せと。」 「大島さん・・・遅くなった手前・・・そんなに貰うわけには。」 「ええんです、これから・・・もっと、あの国との商談を・・・進めさせてもらわないかんのですから。」 「そうですか・・・では、遠慮なく。」 小池は、あずさから手渡されたダンボール箱を受け取った。中の１００個の帯封は確認せず、テーブルの脇に無造作に置いた。 「小池先生・・・今日のご予定は？」 「あぁ・・・特にないのだけど・・・なにか？」 「えぇ・・・空いてる備品など・・・どうかと。」 「そうだねぇ・・・じゃぁ・・・大島部長、専属秘書を・・・。」 「あずさですか？・・・おいっ・・・おまえ、どうなんや？」 「えっ・・・わたしですか？」 「あぁ・・・君が牝と交わる姿・・・とても、妖艶だと・・・水野さんに言われて・・一度は・・・。」 「これはいい。・・・備品２６も、連れてきておるのなら・・・お相手させていただくんや。」 「大島さん・・・じゃぁ・・・これで・・・。」 小池はダンボールの中身を一つかみすると、大島に帯封の付いた札束を握らせる。 「２万ドル・・・多すぎますよ。」 「あなたの物を借りるんだからこれくらいは・・・その代わり・・・監視ビデオのない部屋でお願いできますか？」 「わかりました・・・わたしの部屋をお使いください。・・・あずさが案内します。・・では、ごゆるりと。」 案内をあずさに任せると、大島はその場に立ち止まり、二人の行く先より束になったドル紙幣に目を取られる。あずさの先導で消えいく小池の後姿はさほど気にならず、二人の握り合った手のひらの密着度を視認することもなかった。 日曜日の人材研修セミナーは、会議室は埋まっているが、その他のフロアーにあるはずの人の影は皆無だった。 あずさに連れられ、大島の部屋に通された小池は、革のソファーに腰をかけ、あずさと佳乃を待った。 「コンコンッ・・・入ります。」 「どうぞっ。」 小池の声を確認したあずさは、目隠しを施した佳乃を連れてくる。大島の部屋と聞かされた佳乃は、数ヶ月ぶりに来たその部屋の臭いを嗅ぎ、少し落ち着きを失った。 「あ、あずさおねぇさま。・・・大島特級嗜好会員さまに・・お見せするのですか？」 「どうかしらねぇ。でも・・・わたしとあなたの交わりを嗜好会員さまに見ていただくのよ。・・・さぁまずは、テーブルの上に横になりなさい。・・・そして自らを、いつものように慰めてなさい。」 「・・・は、はい。」 テーブルの位置を手探りで確認すると、膝をつき、軽々と黒檀のテーブルによじ登った。短いタイトスカートの隙間から、佳乃の拡張具つきの下着が覗くと、小池の視線はそこに釘付けられた。その視線にあずさは、ジェラシーを感じると、四つん這いになった佳乃のお尻を軽く叩いた。 「バシッ・・・。」 「あっ・・・び、備品２６・・・の、オナニーを・・・お見せいたします。・・・おチン○、ビンビンに・・・なるように、がんばります。」 下半身を隠すタイトスカートは、宣言が終わる頃にはたくし上げられ、小池の視線は股間の中心に及ぶ。股布の中心を細い指先で数度擦りあげると、佳乃の声はかすかな喘ぎを漏らす。 「はぅ・・・あっ。」 単発の喘ぎを数度繰り返すと、指先は股布の隙間から陰唇に触れ、ジクジクとした膣前庭からの汁気を感じ取っていた。 「はっ・・・あぁぁ・・・あっ・・・あぁぁぁ。・・・し、下着を・・・脱いでも・・・。」 「そのままにしてなさい。・・・隙間から、チラチラ見せるのっ。・・・そのほうが、殿方は興奮するのよっ。」 「は、はいぃぃ。・・・あぁ・・・あくぅぅ。」 あずさの注文を聞き入れた佳乃の姿を、眉を細めながらにんまりと頷く小池。その横にもたれかかるあずさの指先は、小池のチャックを下げ、いきり立ちはじめた陰茎をしごきだした。トロリとした視線を小池に預けるが、小池の視線は佳乃の下着の染みの拡がり具合をまじまじと見つめている。 「晃さん・・・わたしも・・・わたしも見てっ。」 視線の先を逸らすように顎をつかみ自分のほうに顔を向かせたあずさは、佳乃以上に蕩けた声色で小池に迫る。 「なんだ、あずさ。・・・この奥さんのおねえさまが・・・嫉妬したんでは、どちらがネコかわからんぞ。」 「わたしも・・・晃さんの前では・・・かわいい子猫でいたい。・・・ねぇ・・・いじって、指で・・・いいから。」 視線を佳乃の指先の動きに戻した小池は、佳乃の指先と同じ動きをあずさの股間にあてがった。スカートをたくし上げられたあずさの下半身は、指先の動きを俊敏にさせるため大きく太股を開き指先のあばれを待った。 「あぁぁぁっ・・・あんっ・・あぁんっ。」 吐息の荒い佳乃に合わせた小池の指先に満足気なあずさは、口を半開きにし、３人がけのソファーの背もたれに仰け反った。 「二人とも・・・指先だけの競演だねぇ。・・・さぁ、あずさ、あの奥さんとの性愛、じっくり見させてくれないか。」 「はっ・・・はいぃぃ。」 指先を抜かれたあずさは、下着姿に脱ぎ去ると黒檀のデスクによじ登り、一人喘ぐ佳乃の唇に舌をねじ込んだ。 「ベチュゥゥゥッ・・・・レロレロレロォォ。」 佳乃の指先は、あずさの舌先の触れ合いと同じく陰唇を離れ、重なり合う腰に手を回す。尻を包み込んでいるパンティの隙間に指先を入れたあずさは、菊門を犯す拡張具を摘み、ユルユルとその感覚を緩め摘みだしていく。 「あぁぁ・・・お、お尻・・・あんっ。」 「あらぁ・・・抜いちゃダメなの？」 「い、いえっ・・・ゆっくり・・・してくださいぃぃぃ。」 そう告げる間もなくあずさの摘んだ拡張具は、最後の粒を吐き出した。 「ニュルンッ・・・あんっ。」 「膝までずらして・・・そうっ・・・全部脱がないのっ・・・あの方は、そこに興奮なされるんだからっ。」 膝裏に絡めつけた横山式の下着は、卑猥に色づいたディルドォをぶらつかせ、その染み付いた腸液の滴りは、大島のデスクを汚す。 「尻汁こぼしてぇ・・・大島部長の机よ・・・怒られるわよぉぉ。」 イタズラ気味に茶化したあずさの言葉が、佳乃の動揺と叱責を回避する質問に焦りを感じさせる。 「・・・ふ、拭きます。・・・タ、タオルを・・・。」 「この部屋にタオルなんてないわ。・・・あるのは、備品女の舌先ね。」 「・・・な、舐めるのですか？」 「そうよ・・・。早くなさい・・・汚れた机では、お仕事できないのよっ。」 「・・・わ、わかりましたっ・・・ベロッ・・・ペロペロッ。」 視覚を遮られた佳乃は、あずさに導かれるまま、あるいは自らの汁液の臭いを嗅ぎ取ったか、すばやく舌先に汚れた汁を舐め取らせた。 「よく調教されてるね・・・あずさ。」 ちらりと小池の満足気な顔を覗き込むと、返答を顔の表情で見せ、佳乃の四つん這いの尻たぶを押し開き、小池に見せ付けた。 「・・・あんっ・・・は、はずかしいぃぃ。」 「尻の穴は？」 「良く解されてますが・・・まだ、バージンです。・・・どなたが戴くかは・・・。」 「入札金額次第かぁ。」 「えぇ。」 「一挙両得と・・・いきたいとこだが。」 「・・・。」 「そうか・・・では、続けてくれ。」 あずさの二本の指先は、それぞれの膣穴を貫き、反対側に大きく開いた唇からは大きな喘ぎを放ち、再び大島のデスクを汚す。 |
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| 2011.2.19掲載 |
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