４．

　しばらく快楽の余韻に浸っていた母は、次第に呼吸も元に戻り始め、先生の腕の中でゆっくりと落ち着きを取り戻した母は、腕の中から離れ、ベッドに腰掛けている先生の前に来てひざ立ちになり、手慣れた手つきで瞬く間にカーキ色のズボンとブリーフを下ろして股を開かせ、ペニスが露わとなった先生の前でひざ立ちから正座になりました。
　以前より大きくむっちりとしたお尻に食い込んだ黒のパンティーからは、濡れやすい体質なのか、先程の愛液がオンナの大事の部分からお尻の部分まで、はっきりとしみになっているのが分かりました。
　今まで何度もしてきたのでしょう、母は何のためらいもなく、まだ元気のない小さな先生のペニスを口にそっと含み、ついにフェラチオを始めました。

　まだ勃起をしていない先生のペニスを、母は大事そうにしゃぶりながら、更に右手で睾丸やペニスの付け根をゆっくりとしごき、ただただ愛する人のペニスを愛情こめて尽くしているのが感じました。そんな母のフェラチオに感じできたのか、先生のペニスは次第に大きくなってきていました。

　当然彼氏である先生に仕込まれたのでしょう、母はアダルトビデオに出てくるＡＶ女優か高級売春婦のように、絶妙な舌使いでピチャピチャとヤラしい音をたてながらペニスと睾丸の隅々まで舌で丁寧に舐め、さらに右手は強弱をつけながら、ペニスの付け根の方をしごき始めました。するとすぐにペニスは先生が４０代とは思えぬほど大きくなり、母は再びペニスを加え、口の中に収まらないくらい大きく勃起しているのが分かりました。
　黒のパンティーを食い込ながらパンティーをぐっしょりと濡らし、栗色のソバージュを振り乱しながら一生懸命に尽くしている。以前の母からは想像も出来ない程オンナとして生まれ変わった母は、口いっぱいに彼氏の愛しいもの頬張りその唇には真っ赤なルージュがしっとりとした艶を放っている。そんな母の姿は、オンナとして生まれた体のすべてを使い、愛する先生に歓びを与えている様でした。
　彼氏である先生のフィニッシュが近いのを知ってか、すっかり大きく勃起したペニスを今度は喉の奥まで受け入れ、頬張りながら一心不乱に上下に動かし、手の方も先程とは打って変わって激しくしごき始めました。
　そしてまもなくして先生が「ウッ」と声をもらしたかと思うと、そのまま母の動きはピタリと止まり、それと同時に先生のペニスはビクッビクッと脈を打ち始め、まるで先生が母の体を、たっぷりと味わい感じた証しとして、母の口の中に一杯に精液を吐き出し始め、そんな母は更に右手で先生のペニスを一滴残らずゆっくりと搾り出す様に刺激を加え、ＡＶ女優のようなバキュームフェラで、吸い尽くしているのがはっきりと分かりました。
　そんな母の姿は、まるで乳飲み子が母親の乳首から溢れ出る栄養を吸い尽くすように、母はしっかりとペニスを加え、喉を鳴らしながら飲み干し、夫ではない男性の精液を体の中へと納めていきました。程なくして、母はすっかり小さくなった先生のペニスをそっと離し、母の彼氏への性欲処理が終わりました。

　たまたま母が結婚をし、夫と子がいるが為に不倫と呼ばれる関係の母と先生ですが、しかし母が不倫しているというよりは、一人のオンナとして、恋という感情を素直に、その末に出会った先生という彼氏から無限の愛を全身で受け止め、心とそして体で先生への愛を表現している。そして母は次第に先生を愛し信頼し、あるがままにすべてを受け入れていったのでしょう。そんな母の体は、オンナとしての性技を仕込まれ、今や先生専用のセックスマシーンのようにさえ見える。もう母が身も心も先生の色に染まりつつあるは、息子の僕の目でもはっきりと分かりました。そして夫も子供も幸せな家庭がある母が、少なくとも先生と父以上に心と体が結びついた関係が築かれている事は間違いない事実でした。

　僕は、そんな変わりゆく母の姿を感じつつ、その場から離れ寝室へと戻りました。
　その日以降も母は、僕の前では今まで通り、母として振舞っていました。しかし僕の目からは髪を栗色に染め上げソバージュにかけ、ムッチリしたカラダにいつも短めのスカートかワンピースを身に付け、明らかにカラダや表情からも友人達の母親や、同世代のいわゆる人妻などよりも異常に色気が出てきているように見え、以前の母親と同一人物なのか？と違和感を覚えていました。やはり女はいくつになっても恋をすると、心も充実していきそして当然体も自然にオンナが強調されていくようになっていくものだと改めて認識しました。
　この母の情事を見てから１週間ぐらい経ち、街にはクリスマスの歌が流れ、心なしか人の流れも慌ただしくなった１２月の初旬の頃だったと思います。その日はテスト休みで午前中友人とどこかに遊びに行ったものの、特にする事もなく、寒さも手伝ってか、午後には切り上げて、２時頃には帰宅し、自分の部屋で雑誌を見ながら横になっていました。次第に程良い暖房も手伝ってか、そのまま眠ってしまいました。小一時間程眠っていたでしょうか。玄関のドアが開く音がし、母親ともう一人女の人の声がしました。

　そしてそのまま二人はすぐ隣の応接間の方に行き、誰もいないと思っているのか、すぐに話し声とか笑い声とが聞こえてきました。そしてその女の人は母に絵画教室を紹介した生徒である、近所のＡさんだとすぐに分かりました。母と同じ年ということもあり、普段から仲の良い母とＡさんは、話している内容もある程度聞こえ、一緒に買い物に行っていたようでした。友人の話などが聞こえ、僕はすっかり眠りを妨げられてしまいました。

　２階の部屋に移動しようかと思っている矢先、話の話題が僕の話になっていました。その時僕は自分の事が気になりよく聞こうと思い自分の部屋のドアをそっと少し開けました。更にはっきりと聞こえ、何故か見つかってはいけないという気持ちがよぎり、万が一僕がいるのが分かっても、すぐに寝ているそぶりを取れるよう、うつ伏せになっていました。そして何故か心臓がドキッドキッと高鳴っているのが痛いぐらい分かりました。主に学校の話で特に気になる話でもなく、しばらくはそんな話だったので、ドアを閉めようかと思った時、Ａさんが突然
「ところで彼とはどうなの」
　と母にいきなり聞いてきたので、慌てて僕はじっと耳をたてました。
　そして次の瞬間信じられない言葉を母の口から聞きました。
「もう、３ヶ月目も終わりなの・・・」
　と急にオンナの声でそっと答えました。
　３ヶ月目！？妊娠。僕は今の母の言葉は、聞き間違いではないのかと言う思いにとらわれました。僕は何か頭がしびれる様な感覚を覚え、そしてこの間先生が言っていた「大事な時期」とはこの事だと気づきました。

　初めて母の先生との情事を見た時、母はまるで夫婦の様に彼氏のペニスを生で受け入れ、そのまま母の中で出されていように、普段から母は彼氏の精液を子宮の奥深く受け止めていたのでしょう。そして母の３７才という年齢を考えても十分妊娠する可能性がある事は分かっていました。まして母は彼氏に子供を産んでくれと求められた訳ですし。そう思うと母がいつ妊娠してもおかしくない状態なのは分かっていました。しかしながら今までも母は他の男性と交際してきただろし、まさか妊娠するなんて事はなかっただろうと夢にも思いませんでした。
　ついこの間、黒のハイレグパンティーを身に付け先生にフェラチオしていた時の母のお腹には、すでに子供を宿し、そして３ヶ月と言えば、初めて見た僕が見た母のセックス。そう父以外の男性である先生とのセックスを見た時と時期が重なります。もしかしてあの時に・・・もしあの時僕が出て行って引き止めていれば、こうならなかったかも知れないと思うと、結果的には僕も母の不倫を知りながら、母が妊娠をしてしまうのを陰から認めてしてしまったのではないかと次第に思い始めました。
　この間母が先生の子供を身ごもると勘違いした時、一瞬ですがそこに深いエロスを感じてしまった自分が、本当にそれが現実になった事に、体の中から震えるような感覚と同時に漠然とただ大変な事になったとしか頭にありませんでした。そして更にＡさんは引き続き母に
「今は一番気を付けなければならない時期ね。今は安心して産む事だけ考えればいいわよ。彼だってちゃんとやってくれているんでしょ？」
　Ａさんは母が妊娠しているのを既に知っているらしく、落ちついて様子で優しい口調で言いました。そして母は深く一息ついて、思いつめた弱気な声で
「うん。あたしの家庭の事も考えて籍はまだ入れられないけど、結婚式だけはやっておくつもり。だけどあたし・・・」
　と母は何か言いたそうに言葉を濁したら、すかさずＡさんは家庭と彼氏との間で揺れ動く母の心を察してか、
「何、今更そんな事言っているの。家の事は心配しないでも大丈夫だから。周りに知られず、誰にも邪魔される事ないよう様、あたしがちゃんとバックアップしてあげるから。彼に求められて出来た子なのよ。それってすごく素晴らしい事よ。欲しくても出来ない人だっているのに、あたしの周りでもそういう事を経験した友達だっているわよ。」
　と不倫で妊娠したものの、家庭の事を考えると弱気になっている母を、明るく励ましていました。そしてこの時Ａさんは明らかに母に出産を勧めているのが分かりました。僕の体からは、１２月入り部屋の暖房も決して強くもないにも関わらず、自然と汗が滲んでくるのを感じました。
「いいわ〜。ドラマチックで素敵。女として二人の男性に愛され、二人の男性の子供を産めるなんて、一番幸せな事よ。すごく素敵な事じゃない。あんな素敵な彼の子を産めるなんて、そんなチャンス逃したら、あたしが彼と付き合うから。いいなぁあたしだって素敵な彼氏と愛し合って産みたいわ。」
　とＡさんが何か思いに耽っているような声で言った時、僕はＡさんが母に出産を勧めているというよりは、夫も子もいながら、家庭以外の男性と禁断の恋におち、妊娠してしまった母に対して、まるで母が男と女の情愛と官能が複雑に入り乱れた状態になるのを期待し望んでいるようにしか思えませんでした。

　そして僕が知っていた温厚なＡさんとは明らかに違う印象を受けました。
　今思えば、そのような母の置かれている状況に、Ａさんは女性の誰しもの奥に潜む性的な部分に刺激を受けてしまったのではないかと思います。
　Ａさん自身、偶然にも絵画教室に母を誘った事が、結果的には夫も子もある一人の女が家庭以外の男性と結び付け、そして妊娠させてしまった。そんな母に対しＡさん自身の性的な部分が刺激されてしまったのでしょう。
　今度は自身の手によって、無事出産をさせて、もう以前の様に戻れない宿命的で、まるでドロドロとした性愛に満ちた状態に、母を導こうとしている事にＡさん自身が、興奮している事が言葉の端々から強く感じました。そしてそれは家庭を離れ、結ばれてようとしていく母と、一方で母の様には踏み切りないでいるＡさんが自分自身を重ねていたのだと思います。
　主婦向けの不倫ものの午後のメロドラマやレディースコミックなどが数多く出回っているのは、そんな女性の性欲の表れでしょう。

　もちろん僕が知っていたＡさんは、決して悪い人ではありません、しかし知らず知らずの内に女のそんな感覚が呼び起こされ、刺激を受けたら、たとえ親友といえども女性としてそういう行動に出てしまうのは、仕方のない事でしょう。

　その後も母とＡさんとの話は続き、話題はＡさんの彼氏の話しに移っていました。そして僕の父も知らない間に母の不倫出産にむけて、彼氏である先生とＡさんにより進んでいていくような感覚と、そして母がもう手の届かない遠いところへ行くような感覚を感じながら、僕は言い知れぬ疲労感からそのまま深い眠りついてしまいました。