３．

　奥の部屋に向かうために廊下を歩いていると、途中にあるバスルームの扉が、少し開いているが見えた。
　もう既に、かなり大胆になっていた俺は、なんの躊躇もなくその扉に近づき、中を覗いてみる。
　最初は何も見えなかった。
　扉の正面、部屋の奥のバスタブのある場所にはカーテンが引かれていて、中から出しっぱなしのシャワーの音が聞こえてくる。
　照明は暗く、明るく照らされているのはシャワーの周辺だけだった。
　だが、確かになにかが動いている気配を感じた俺は、扉をもう少し開いて、部屋の右奥、照明の影になっている場所を覗き込んだ。
　そこでは・・若い男女３人が音もなく縺れ合っていた。
　ぽっちゃりとした体つきの色の白い少女が、目を瞑ったまま両手を頭の上に挙げ、壁に背中をあずけている。
　そこに、少女より少し年下に見える１５、６才の少年が覆い被さり、彼女の胸から首にかけて口づけを繰り返していた。
　さらに彼の後ろからは、髪の長い２０前後の美女が少年の背中に抱きつき、彼の首筋に舌を這わせている。
　やはり何か薬をやっているのだろうか、彼らの足元にはビールの空きビンが何本か転がっていた。
　全裸の３人は、俺が覗いていることにも気づかず、夢中で行為に耽っている。
（「モテモテか・・気持ちよさそうだな。」）
　すぐにそう思った俺は、さらに暗がりに目をこらし、後ろから少年の下腹部に右手を滑り込ませてゆく、スレンダーな美人の卑猥な手の動きに注目した。
　繊細な指で、一番感じやすい場所を優しく愛撫された少年は、思わず、前の美少女の唇から自分の唇を離し、顔を後ろへ向ける。
　待ちかねた美女が少年の唇に吸いつくと、嬉しそうに眼を開けた少女の方は、そのままゆっくりと身体を下に沈めて、熱り勃った少年の股間にその顔を埋めた。
　お互いに口を塞ぎ合った３人の声は、シャワーの大きな音にまぎれて聞こえてこない。
　ただ、激しく波打つ少年の腹と、悶えるようにくねる二人の女の腰が、彼らの蕩けるような快感を俺に伝えてきた。
　やがて、「アッ、アッ・・あ〜〜」と、歓びの悲鳴を上げた少年が、少女の頭を強く抱きかかえる。
　満足そうな微笑みを浮かべながら、少年の股間から口を離した少女は、素早く立ち上がると、彼の先端を自分の腹に激しく擦り付け始めた。
　感極まった少年は、夢中で前の少女の身体に抱きつき、すぐに白い体液を高々と噴き上げる。
（「すげえ量だな・・羨ましい。」）
　美女と少女の二人は、少年がビクッ、ビクッと跳ねながら激しく射精を続ける間、優しく彼にキスをして、その全身を撫で続けていた。
　少年の精液を全身に浴びて、ぬらぬらと白く輝く美少女に、激しく興奮してしまった俺は、自分の股間に手を伸ばそうとしていた。
　だが、これで終わりと思ったのもつかの間、少年の後ろにいた女が、恍惚としている少年の手を引いて、彼をバスタブに誘った。
　少女が引いてあったシャワーカーテンをどけると、既にバスタブには、なみなみと湯が張られていた。
　女は少年を湯船に誘いながら、自分も湯の中に首まで浸かる。
　それから、湯船に少年の身体を仰向けに浮かべると、その股の間に自分の上半身を静かに割り込ませた。
　その間に湯に入った少女の方は、少年の頭を自分の柔らかい胸の上に抱きかかえながら、彼に熱い口づけを与えている。
　そこで俺は、ある事に気がついた。
　それまでは暗くてよく見えなかったが、明るい場所で少年の顔を見て、それが誰なのかやっと判ったのだ。
　彼は、有名なアイドルグループの一員だった。
　バラエティ番組にもよく出演していて、若い女性に人気がある。
　メンバーの中で一番年下で、可愛い顔をしてるのに、隠れてお姉さんたちとこんな事をしているなんて・・
　上半身と下半身、２ヶ所に熱い愛撫を受けた少年の股間は、忽ち美女の乳房の間で、天井を向いて反り返っていた。
　この反応に満足したのか、黒髪の美女は笑顔で湯の中から身体を起こすと、そのまま湯船の端に腰を降ろし、白い太股をゆっくりと左右に開いてゆく。
　これを見た少年が、瞳を輝かせながら湯から飛び起きた。
　背後の少女は、湯船の中で後ろから少年の股間に両手を回して、カチカチの彼を嬉しそうに扱いている。
　至福の表情を浮かべた少年は、大きく肩で息をしながら、拡げられた女の秘部に顔を沈める。
（「このまま一晩中サンドイッチかよ・・」）
　もう俺は、どうにも我慢が出来なくなっていた。
　その後少年は、後ろから少女に抱き支えられながら、美女の中心にその腰を密着させた。
　美女の長い両脚が、後ろの少女のウェストごと少年の腰を深く抱え込むと、結合した二人の頭が何度も後ろへ仰け反り、半開きの口から長い歓声が漏れる。
　既に俺のペニスは、ズボンの中でビンビンに熱り勃っていた。
　堪らなくなった俺は、ズボンに大きなテントを張ったままそこを離れ、廊下をさらに奥に向かう。


　相手のいない子を探そうとしていた俺は、その前に、なにか飲み物をもらおうと隣りのキッチンを覗いた。
　そこでは、可愛いブレザーの制服を着た二人の女の子が、熱いキスを交わしている最中だった。
　俺は、どうしようか少し迷ったが、喉が渇いていたのでそのまま部屋に入ることにした。
　二人はまるで、部屋には他に誰もいないかのように、夢中になってキスを続けている。（一人の子の舌は信じられないくらい長かった。）
「こんばんわ。」
　俺が笑顔で二人に挨拶をすると、二人も行為を中断して、笑顔をこちらに向けてくれた。
「飲み物をもらってもいい？」
「・・ええ」
　俺は冷蔵庫から、ジンとライムを取り出しながら、二人の様子を観察する。
　二人とも中学生か、あるいは高校に上がったばかりの様に見える。
　真新しい紺のブレザーに、赤いタータンチェックのミニスカートを穿いていた。
　一人の子はネクタイがだらしなく緩み、開けたブラウスの胸元から、ピンクのブラの一部が覗いている。
　もう一人の子は、ミニのスカートの後ろ裾が、尻の上まで派手に捲れ上がっていた。
　二人とも他の人と同じように、顔を赤く上気させて、目はとろりと曇っている。
　二人で何をしていたかは、一目瞭然だった。
「君たち・・ここの家の人の知り合い？」
　なんでこんな幼い子がこんな場所にいるのか、不思議に思った俺は、二人にそう訊ねた。
「うんん・・サトミさんと同じ学校なの。」
「彼女に呼ばれて来たの？」
「そう・・私たちが来ると、みんなが喜ぶからって。」
（「客寄せか・・」）
　頭の中で、彼女たちが勃起した男たちに取り囲まれている場面を連想していると、一人の子がふいに誘いをかけてきた。
「ねえ・・する？」
　この展開を咄嗟に信じられなかった俺は、二人の様子をそっと窺う。
　一人は物欲しそうな顔で俺の顔をじっと見つめながら、もう一人の子のウェストに両腕を回している。
　もう一人の方は、中身を想像しているのか、頻りに舌で唇を濡らしながら、俺のズボンの膨らみをずっと眺め続けていた。
　俺の方は当然、相手を選んでいる余裕など全く無い状態だった。
「ここはすぐに誰かが来そうだから、ベランダに出ようよ。」
　俺はそう言いながら、片手にグラスを持ち、ベランダに続くガラス戸を開けた。
　外は少し涼しかったが、寒いほどではなかった。
　二人を先に行かせ、後ろ手に戸を閉めてベランダの隅に向かう。二人はもう既に上着を脱いでいた。
　一方の手摺りに背中を預け、ズボンのファスナーを降ろしながら、舌の長い方の子に、「頼むよ。」と囁きかけると、その子は待ちかねたように、俺の股の間にしゃがみ込んだ。
　さらに、もう一人の子の肩を抱き寄せながら、ブラウスのボタンを外していると、「キスして。」と、相手の子がピンクの唇を寄せてくる。
　俺はいつの間にか、片手で酒を飲みながらもう一方の手でこりこりとした若い乳房を揉み、同時に、二つの濡れた舌と唇で、感じやすい耳の中と弾けそうなペニスを愛撫されていた。
「あぁ、もう逝きそうだ・・ねえ、入れてもいい？」
　ペニスの裏側を這い回る長い舌の感触に悶絶した俺が、胸を露にした子のスカートを捲り上げながら、足元の子にそう告げると、ペニスを咥えたままのその子は、不思議そうな顔をしている。
「このまま出してもいいの？」
　俺がさらにそう訊ねると、二人は顔を見合わせながらクスクスと笑いあい、それから「飲んであげる。」と、二人一緒に俺のズボンのベルトを緩め始めた。
　俺は何をされるのかと、興味津々の顔で上から少女たちの行動を眺めた。
　予想に反して、幼い二人の奉仕は実に多彩だった。
　一人が嚢を口一杯に含み、もう一人が棒の先端を舌先で舐め回す。
　二人同時に、唇で棒の両側を擦り上げる。
　一人が棒の先端を唇で扱き上げながら、もう一人が裏側を舌腹で舐め上げる。
（「あぁ、凄い・・この世の天国だ。」）
　俺は痺れるような快感の中で、瞬く間に絶頂に達してしまった。
　最初の精液が勢いよく迸り出て、高く跳ね上がったペニスの先端を、一人の子の口の中に夢中で押し込む。
　脈打つ肉棒を喉奥まで差し込まれた少女は、顔を傾け、首を振りながら、必死に頬の内側と舌でペニスの先端を扱いている。
　ペニスを咥えた少女の唇から、白い精液が溢れ出すと、それを見たもう一人の女の子が、助け船を出すようにその子の口から俺のペニスを抜き取り、代りに自分の唇でそれを咥え直した。
　そして、そのまま出なくなるまで激しく頭を振り続ける。
「あぁ・・おぉ・・はあぁ〜」
　俺が身体をくの字に曲げながら身悶えして歓ぶと、二人の少女は嬉しそうに、俺のペニスに付いた精液を丁寧に舌先で拭ってくれた。
　なんて可愛いんだろう・・精液の匂いを嫌がるでもなく、嬉しそうに舐め取っている。
　俺は思わず二人の頭を撫でていた。
　そのまま射精後の快感にうっとりしながら、柔らかくなったペニスを少女の首筋に擦り付けていると、キッチンに続くガラス戸が音もなく開いて、何人かの若い男性がベランダに入ってきた。
　どうやら、一段落するのを待っていたようだ。
　とりあえず溜まった欲望を吐き出した俺は、この世の天国を後の人に譲ることにした。
　素早くズボンを穿き、「ありがとう。素敵だったよ。」と、少女たちにお礼を言う。
　笑顔で男の子たちと擦れ違い、ベランダを出る時に後ろを振り返った。
　すでに男の子たちは、二人を手摺りに捉まらせて、スカートの後ろを捲り上げ、花柄のショーツを引き下げると、後ろから真っ白な桃尻にペニスを挿入するところだった。
（「若い子はやることが早いな。」）
　俺は感心しながら、キッチンから廊下に出た。
　時刻はちょうど１０時になったところだった。