第３章

「だいぶ感じてきましたね」
　じっとしてくれたおかげで、春佳も少し落ち着けた。
　もちろん、汲めどもつきそうにない快楽を、再びむさぼろうとするエッチな身体をもてあましてはいたけれど。
　嬉しそうに、会長は春佳の目を覗き込んでくる。
　顔を隠したいのに、両手が言うことをきかない。
　まるで恋人でも抱くように、愛しげに会長の背中にまわされたままだ。
　会長が顔を近づけてくる。
　春佳はそっと目を閉じてしまう。
『軽いキスだけなら』
　ここに来るまで、カラダは任せても、キスだけはするまいと思っていた。娼婦でさえ、客に唇だけは許さぬと言うではないか。
　でも、これほど淫らな姿をさらしてしまった自分が、今さらキスを拒否してもおかしいだけ。
『だから仕方ないの』
　父親よりも年上のはずの男性の唇が、つややかな春佳の唇にゆったりと重ねられた。
　いや、一瞬、ほんのわずかだったが、自分から会長の唇を迎えに行く動きをしてしまった。
「む、むぐぅ、むぐ」
　あっさりと、美しい唇が割られ、舌が侵入してくる。
　歯を食いしばろうにも力が入らない。
　むしろ、舌先まで器用な会長に、可憐な舌を積極的に絡みつかせてしまう。
　人間の舌なのかと思うほど、器用に春佳の舌に絡みついてきた。
「むぐ、むぐ、ぐぅ」
　トロトロと、夫以外の男性の唾液が舌を伝って流れ込んでくる。絡みつく舌を離せなくなっていた。もちろん、横を向いてしまえば、簡単に外せるはず。
　でも、絡みつく舌を、離せない。離したくないのは、春佳の方なのだ。
　コク、コクと喉を鳴らしながら、トロトロと流し込まれる唾液を飲み下していく。
『なんで、なの、あぁ、おいしい、こんな、こと、だめなのにぃ』
　口の中まで蹂躙されながら、春佳は酔ったように、夢中になっていた。
　ゆっくりと、舌が抜かれていく。つい、その舌を求めるように吸い付いてしまうのは春佳の方だった。
　チュポっという音をさせて、舌が抜かれる。ほうけたような表情で、会長の顔を見つめてしまう。
　おもむろに、胎内の異様な存在感が動き始める。
「あ、ああ！」
　鋭い声が出てしまった。
　一度、オーガズムに達してしまうと、身体がビンカンになり過ぎるのに。
　春佳の身体をかき分けながら、奥まで、グッと松ぼっくりが押し込まれる。　
『あ、あぁ、なんなの、なんか、身体の奥まで何かが入ってくる』
　もはや、美肉のナカではなく、その奥にあるはずの子宮に、何かを押し込まれる感覚だった。
　夫のモノが、つつくときにも確かに、強く感じてしまう。
『でも、何で届くの』
　でも夫のモノより短いはずなのに。
　自分の身体が、勝手に自分を裏切って、この松ぼっくりを受け止めるために、子宮が下がってきた、そんな気にさえなる。
　でも、子宮にまで、男のモノを押し込まれる快感は、圧倒的だった。
　その上、今度は、抜くときに、あらゆるヒダヒダから、松ぼっくりが鋭い快感を掘り起こしながら通過していく。
　身体の中で、快感の白い泡が、ぱちんぱちんと次々とはじけていく。はじける度に、頭の中に白い荒波が押し寄せてくる。
　パクパクと口で呼吸しながら、その荒波に身を任せるだけしかできなかった。
　今度は、反転して入ってくる度に、違う角度で挿入され、違うヒダをかき乱していく。
「あう！もう、もう、あぁん、ゆるして、ああ、おゆるし、ください」
　耐えられないと思った。　
　これ以上続いたら、心の中の大切な何かが、コワれてしまう。
　ガマンしなくては。このまま感じてたらダメ。

　そのくせ、身体は、この快感をむさぼることに夢中になってしまった。春佳の足は、いつの間にか、カエルのように広がり、会長の足に自らからみつけている。
　まさに、快感をむさぼっているオンナの淫らな姿だった。
　いくら抑えようとしても、身体の中のオトコが動かされる度に、カラダの奥から無理矢理快感が掘り起こされてしまう。
　その快感のマグマが、突然身体の中で爆発する。
「あ、あう、また、もう、だめ、あぁ、またなの、また、あうう、あん、はるか、こわれちゃう、あう！ああ！お許しを、あ、あ、あ、ああ！」
　目の裏に白い閃光が走る。
　このまま腰から下が、溶けてしまいそうな。
　いつの間にか腰が、ひとりでにクイクイとうごめいていた。
　キュキュンと勝手に美肉が怒張を締め付けている。
　会長を乗せたまま、春佳は、背中でブリッジを作ったまま硬直してしまう。
「はぁ〜」
　つかの間、息もできずにいた硬直が解けると、全身から力が抜け、今度は全く力が入らない。
「よし、よし、さあ、これからが本番だからね」
『だめ、これ以上は。頭の中が溶けてしまうもの。あぁ、このままだと、ああ、だめになりそう、だって、ああ、また、またなのね』
　オンナの頂点を極めさせられた。でも、一度も夫の顔が浮かばない。なんて、淫らな私。だって、これは、夫の浮気を止めるためなのに。身を任せるだけなのに。
　こんな風に快感をむさぼって良いはずない。
　春佳の思いも知らず、身体の中で、ゆっくりと動き始めるオトコ。
　松ぼっくりが、春佳の胎内をかき乱し始める。
「あ、あ、あう、はう」
　ほんのわずかな動きでも、オンナの神経をむき出しにされているみたいに、感じてしまう。
「あう、あぁ、もうだめぇ、やめ、て、あう」
　男の前に、これ以上ないほどカラダを広げきって、恥ずかしい部分を差し出している。そのくせ、もうやめなきゃと頭では思っている。
「どうします、これ、抜きましょうか？」
「え？え？そんな？」
　急に、抜かれてしまったのだ。
　ぽっかりと、カラダから、何か大切なものを奪い取られた。そんな気がした。
「うっく、あぁ、どうして」
　アソコが痛かった。あの、圧倒的なオトコを求めて、キュウッと音をたてでもするように収縮している。
『あぁ、ダメ、もう一度、もう一度、広げて、苦しい』
　足を絡めたまま、怒張を求めて、空腰を使ってしまう。それを面白いものでも眺める目つきで、見下ろされている。
『恥ずかしい、エッチなところを見られているのに、いやらしい私を見られてるのに』
　そう分かっていても、腰が止まらない。苦しい。
「ほしいか？」
　首を振ってみせる。春佳の最後の意地だ。
「あう！」
　乳首を捻られる。痛いほど、ギュッと捻られたはずなのに、淫らになったカラダが、勝手に快感を絞り出している。
「ほしくない？このまま、胸だけにするか？」
「あぁ、そんな。言えない」
　そう言いながらも、腰が動くのを止められないでいる。
「それなら、オアズケだ」
　オアズケと、犬にでも命じるように言い放ちながら、そのくせ、ピタピタと、腰使いだけで、春佳の秘唇を突っついてくる。
「あ、あ、あん」
　はしたないと思いつつも、腰を大きくしゃくるように動かしてしまう。
「ほら、どうする、おねだりするか？」
「あ、あ、ダメ、いじわる、あう、あん、どうして、あん」
　秘唇の奥がキュウンと収縮する。オトコが欲しいと言いたげに、子宮がズキンと痛んだ。
「あぁ、どうして」
「おくさん、もっと素直になるんだ。欲しいんだろ。言わなくちゃ」
　さっきとは違い、優しくさとすような口調。そのくせ、腰だけで春佳の秘唇を嬲っているのだ。
「ああ、あう、で、できない」
　もう、わけがわからなくなっていた。
「じゃあ、このままだよ。ほら、これ、欲しくて、おかしくなってしまったんだろ」
「だめ、だって、ヘンに、ヘンになってしまったの。あん、もう、どうにかして、あぁ、いやあ、何とかして」
『ひどい。でも、ガマンしなくちゃ。他の人を欲しいなんて言えない。言っちゃいけないの。あぁ、でもぉ』
「奥さん、ちゃんと、欲しいって言わないと」
　いやあ、と小さな声で抵抗したが、ピタピタと入り口を突つくようにほんのわずか入り口を広げられれば、春佳のガマンも、限界だった。
「あぁん、もう、だめ、ヘンになっちゃって。恥ずかしい。でも…」
「でも？」
「あぁ、恥ずかしいのに、でも、お、お願い、お願いします」
　言っちゃった。とうとう。
「ちゃんと言う」
「あぁ、どうしても、恥をかかなければいけないのね」
「そうだよ。奥さん、気持ち良くなりたいなら、全部、奥さんを差し出すんだ。この○ン○コの奴隷になるんだ」
「そんなあ、だって、ああ、だってぇ」
『奴隷だなんて。そんなこと、ひどい、そんなことあるわけないもの』
　なぜだか「奴隷」と言われた惨めさが、春佳の子宮をキュンとさせてしまう。
「ほら、言ってごらん。ドロドロのオ○ンコの奥まで、ブスッと入れてやるぞ」
「あぁ！もうだめ」
　チュバチュバと下品な音を立てて乳首が吸われる。
　その甘い衝撃で、春佳の身体の中で、何かが音を立てて崩れた。
「あう、もうだめぇ、嫌なの、本当は嫌なのに。あぁ、もうダメ、ください、ください、お願いします！」
　恥ずかしさのために、真っ赤になって、会長のしわの寄ったカラダに抱きつきながら、叫ぶ。
　しかし、待ちに待った灼熱の瞬間は、やってこない。
「どうして、あう、言ったのに、ちゃんと言ったのに」
「ちゃんと、じゃないぞ。どこに、何を入れて欲しいんだ。ちゃんと言わないと奴隷になったコトにならんだろ？いつでも、このオ○○コを私たちに使わせる、奴隷女になるんだ」
「奴隷になんて」
　なるわけない。そのくせ、キュンと春佳の美肉がうごめき、腰が自然にもぞもぞと動いてしまう。
　私たちと言われた。
　会のことが思い浮かんだ。
　何人もの会員がいると言っていた。その人間達の奴隷になれと言うのか。
「そうか、ここは、なりたがってるみたいだが」
「きゃう！あう、あん！」
　カラダと平行にして、松ぼっくりが、入り口にあてられたのだ。この角度では入らない。しかし、その膨らんだ先端は、秘唇の入り口をかき分けるには十分すぎる。
「ああ、もう、あん、そんなあ」
「このままでいるか」
　もう耐えられるわけがなかった。
　すでに防波堤は崩れていたのだ。
　一度崩れた壁では、何であれ、抵抗できるわけがなかったのだ。もはや、この松ぼっくりで、さっきのめくるめくような灼熱の津波をカラダが欲していたのだ。
「あう、お願いします。あぁ、恥ずかしい！でも、言わないと、くださらないんですよね」「ずっと、このまんまだ」
　耐えられなかった。体中が、あの灼熱の衝撃を求めていたのだ。
　そのためになら、奴隷にもなれる。このオ○ン○ンが欲しい。もうどうなっても良いの。
　後のことなんて考えられなかった、今、これがなければ、春佳は耐えられないのだ。
「もうだめ、だって、このまんまなんて。あぁ！くださいませ！春佳のアソコに、くださいませ」
「アソコ？どこかな？」
　揶揄するように、秘唇にあてたまま、軽く動かすと、それだけで、ヒィーと啼くような悲鳴を出すしかない。
「あぁ、いじわわる。でも、あぁ！ください、オ○ン○にください。この大きいオ○ン○ンをくださいませ！」
「ほう、どうなっても良いのか」
「もう、どうなっても良いの、お願い、メチャメチャにして、あぁ、奴隷になるから、春佳のオ○ン○をメチャメチャにして！」
　涙が出ていた。
　涙混じりに叫びながら、灼熱を予感したのだ。
「あふう！え、え？い、いくぅ〜」
　信じられなかった。カラダがかき分けられたのを感じた刹那、フワッとからだが浮き上がった気がした。
　ベッドの感覚も、上に乗っている会長の痩せたカラダも感じない。今、あるのは、松ぼっくりを埋め込まれた、あの部分だけ。
　春佳の頭に浮かぶのはそこだけ。
「まだまだ、ほら、これ」
「あ、だめ、また、いや、今、逝ったばかりなのに、あ、あう、あ、いく、いちゃう、だめぇ！」
　立て続けに、白い津波が、春佳の張りのある細いカラダを駆け抜けていく。
　津波が通り抜けた瞬間、カラダがそこから溶けていく。
　もう、松ぼっくりにこすり続けられている、春佳の美肉だけが、そこにあるのだ。
「どうだね。いいか？」
「あ、あぁ！だめ、また、いく、あう、いいの、すっごくいいの。ああん、お願い、いつでもして、春佳のオ○ン○を使って。いっぱいして！」
　おもねるように、叫んでしまう。
　どうなってもいい。今、身体全体が溶けてしまう、この瞬間が続いて欲しい。
「奥さん」
　耳元で、遠藤の声がした。
　すっかり、春佳の脳裏から、会長の松ぼっくり以外のことが消え失せていたのだ。
「え、あ、はい」
　生返事をしながらも、迎えるように腰がうごめいてしまう。
「こっちを見て」
「は…い、え、きゃ、やめて！」
　目の前にビデオカメラがあった。
　遠藤は、春佳の目の前で、カメラをまわしていたのだ。
「ダメ、撮っちゃダメ、お願い、やめてください」
「このビデオは、ダンナさん用だよ」
　春佳の脳裏に、氷の塊が突き刺さった気がした。
『こんなところを見られたら』
　どれほどいやらしいオンナだと思われるのだろう。
　あれほど、夫の浮気を非難した私が、初めてあった男性に媚びを売るように、次々といやらしい言葉を吐きながら、夫とも経験のしたことのない快楽を感じている。
「やめて、夫に見せるのだけは、お許しを、お願い、お許しください」
「旦那さんには見る権利があるからね。自分の妻がどれほどいやらしいオンナなのか」
「だめぇ、あ、あ、あん、あ、だめ、だめ、い、いく、もうやめて、だめ、あ、あ、あ、いくぅ〜　あぁ、許してえ」
　カメラの向こうにいる夫に許しを請いながら、そのくせ、さっきよりもまた一段深いところから、マグマが噴き出しているのを感じていた。
　白い噴火で、春佳の意識がなくなってしまう。
　夫に見られてしまうのに、ううん、見られてしまうからこそ、よけいに感じてしまった自分がいた。

「ほ、ほ、ほ。どうですか」
　ぼんやりと意識が戻ると、まだ、会長の下に敷かれていた。
　ハッとなって、見上げると、ビデオの赤いランプは付いたままだ。気を失うまでに感じてしまった春佳をずっと撮っているのだ。
「あぁ、もう許して」
「まだまだ。ほら、奥さん、私はまだ出してないからね」
「あう、そんなあ、もう、これ以上は」
　ナカの松ぼっくりが、健在を誇示するように、ゆっくりと、動かされる。
「ああぁ。やめてぇ」
　そのくせ、身体は、また新たな快感をむさぼろうと、勝手に、腰を動かしてしまう。
「そうですね。そろそろ、終わりにしますか？」
　ホッとするような、それでいて、身体が物欲しげにヒクヒクとしてしまう。
「あ、あ、あ、あ、そんな、急になんて、あうう」
　会長が力強く、動き始めたのだ。
　一転した、急な動きに、既にオンナの神経をさらけ出している春佳は、あっという間に登りつめていく。
「あ、だめぇ」
「ほら、どうですか。気持ちいいなら、ちゃんと聞こえないと。旦那さんに教えてあげなさい」
　もちろん、意味は分かった。
　カメラの前で、恥ずかしいセリフを言わせたいのだ。
『夫に見られるのにできない』
　そう思ったはずなのに。
　圧倒的な松ぼっくりに、身体の奥をこすり立てられ、恥ずかしいセリフを吹きこぼしながら、いつの間にか、春佳は叫んでいたのだ。
「あう、あは、はうう、いく、また、いっちゃうの。あぁ、あなたぁ、春佳、またいっちゃう。メチャメチャにされちゃうのぉ、あ、あ、また、いく、いくぅ〜」
　連続した津波が押し寄せていた。
　さっきまでと違って、オーガズムに達したくせに、ちっとも波が引いていかないのだ。
　たまらない、と思った。
　思ったときには、もう、頭の中から夫が消し飛んでいた。今あるのは、自分と、会長の痩せたからだと、そして、身体をかき分けている、松ぼっくりだった。
「あう、もう、あぁ、お願い、奴隷にして、めちゃめちゃにして、あう、もう、お願い、あぁ、奴隷にして、あぁ、毎日オ○ン○して」
「よしよし、いっぱいしてあげるからね」
「あぁうれしい。あう、でも、春佳、こわれちゃう、あぁ、もっと、もっとぉ、犯してぇ」
　甘えた声を出していた。
　自ら、唇をねだっていた。
　口の中まで犯して欲しかったのだ。
「よし、そろそろ出すとするか」
「あぁ、お願い、また逝っちゃうから、一緒に、あぁ一緒に出してくださいませ、あぁ」
　心の中で、ご主人様！と叫んでいたのだ。
「さてと、どうして欲しいのかな？外に出すか、それとも奥に、ドロドロになるまで流し込んでやろうか、奴隷の子宮の中を、私の精子でね」
　たまらない。
　夫以外の白い液を受け止めるなんて。もちろん、安全日ではあったが、ここに来るまでは、当然コンドームを使うと思っていたのだ。でも、実際は、使ってと頼むどころではなかった、
『あぁ、中に出されちゃうの。人妻なのに、夫以外の精液を』
　そのくせ、頭には夫の顔も浮かばない。浮かぶのは、身体の中をかき分ける松ぼっくりが、自分の中にドクリと白い精液を出す瞬間だけだ。
　もはや、中に出して貰う以外、考えられなかった。
「お願い。あう、また、逝っちゃう、あぁ、中に、お願いします。奴隷の中に出してくださいませ！」
　しがみつくようにしっかりと背中に手を回していた。
「奥さん、出してあげよう。その代わり、次は、会の全員の精子を中に出して貰うんだよ。もちろん、奥さんが自分で頼むんだ」
「はい、自分で頼みますから、みなさんに、奴隷に精子を出してくださいませって頼みますから、お願い、もう、ダメ、ダメになっちゃうから、出して、くださいませぇ！」
　身体の中で、ぐっと大きくなった気がした。
　一瞬遅れて、身体の中で、ひどく温かい、それでいてカラダに染みこむような感触を感じた。
　春佳が初めて受け入れた、夫以外の精子だった。
　溶け始めた自分の子宮に、白い液体が満たされる幻想にまとわりつかれながら、春佳は、絶叫しながら、白い奈落に沈み込んでいった。