第５話　

　翌日、いつもの様に晴子と私は出勤した。
　私は専務室に入り、昨日晴子から聞いた田中との関係をおさらいした。
　
　晴子の家の風呂場での激しいセックスの後、晴子がそろそろ子供が帰ってくるかもしれないと言うので、私が１人で考え事などしたいときや飲みに行き帰宅することが億劫だと思ったときに利用するシティホテルに２人で移動した。
　部屋にはいるやいなや、お互いに興奮が冷めてなく再び激しく交わった。
　ペッドに横たわりながら、田中と晴子との関係を尋ねた。話によると晴子は総務部の飲み会でかなり酔っていた。その時に旦那への不満や給料が安いなどと課長に愚痴をこぼしたようだ。
　そこまで晴子ははっきり覚えていた。
　しかし、その後の記憶は途切れ、気がついたらラブホテルの一室におり、課長の顔が目の前にあった。そして、結婚してからしてから旦那以外に挿入されたことのない蜜壺にどす黒い肉棒を突き入れられた。酔って意識は朦朧としており、抵抗したが、所詮、男の力にかなうばずがなかった。田中は激しく晴子の膣を肉棒で突きまくり、大きく呻いてお腹の上に膣外射精をしたらしい。その後、課長に屋上に呼びだされて現在に至るということだった。
　晴子は専務とだったら、良かったのにと抱きついた。
　私はそんな晴子を愛しくおもい長い髪の毛を優しく撫でながら、晴子を田中の魔の手から救う約束をした。

　こんこん…。中小企業の専務室にしては豪華すぎる木製の重厚な扉をノックする音がした。
「どうぞ」
「失礼します」
　扉の向こうから晴子の声がした。昨日、夕方６時ごろ会社に戻り総務の責任者である部長に、今日から私の仕事の手伝いをしてもらうのでしばらく晴子を借りると話してあった
「今日から、宜しくお願いいたします」
　晴子は照れくさそうにお辞儀をした。なにをしたら良いか戸惑っている。
「あのぉ、私、何をしたらよいですか？」
「そんなに他人行儀にならいでよ」
「でも、会社ですから…」
「そんなことは気にしなくてもいいよ、この部屋は晴子と私の部屋なのだから」
　晴子は頬を染めながら俯き返答できずにいる。そんな晴子を愛しく思い、私は立ち上がり晴子に近づき優しく口付けをしてから、事務室へ向かった。
　事務室に入った。晴子が専務室にいる以外いつもと変わらない光景だ。田中を見ると眉間にしわを寄せながら昨日晴子が役所から貰ってきた資料を見つめていた。
　私は手招きしながら田中を呼んだ。
「田中課長、ちょっと」
　田中は面倒臭そうな顔をしながら立ち上がり私の後に続いた。背中に憎悪の視線を感じる。恐らく、田中は昨日、晴子との淫らな行為を邪魔されたことと部長から話をされ、晴子を私の側でしばらく使うことで春子を誘うチャンスが極端に減ることに腹をたてているのであろう。　私は小会議室に入り椅子に座った。田中はへらへらしながら言葉を待っている。
「たっていないで、そこに腰掛けてください」
「失礼します」
　田中は私の目の前に座り、相変わらず無理な笑顔を作っている。
「専務、何でしょう」
「課長、実はね、晴子くんのことなんだか…」
「あぁ、彼女のことですか、仕事も熱心にやるし、性格もいいみたいですし、問題はないと思いますよ」
「ふぅぅん…」
「でも、少し、ポカをやることがありましてね。専務の重要なお仕事は勤まるかなと思いますが」
「それで…」
「えぇ、私の判断ですと、はっきり言って、彼女には無理だと思います。また、私が頼んだ重要な仕事も抱えていますから…」
「私が、話したいのはそんなことじゃあないんだよ」
「…では、なんでしょうか」
「はっきり、言おう、君に言い寄られて彼女、迷惑しているらしいじゃないか」
「へっ、あの女が……うーん。まいったなぁ。彼女が何を専務に仰ったか、大体想像つきますが、彼女の言うことを鵜呑みにされない方がよろしいかと……」
「どういう意味かな？」
「大方、私にセクハラされて困っているとでも聞いたのでしょうが、はっきり、言いますと、あの女は専務が思っているような玉じゃあないですよ。魔性の女ですよ」
「どうして？」
「へっ、彼女は私に給料いっぱい欲しい、といって誘ってきたんです。どこまで専務がお聞きになっているかは存じませんが、はっきりと申しあげます。ホテルに行こうと誘ったのも、彼女。刺激が欲しいから、いつでも誘ってと言ったのも彼女……彼女は本物の淫乱な女ですよ」
　田中は、晴子から誘われてセックスをし、会社での性的なプレイも全て晴子から頼まれたことで拒否したことも彼女の演技であると私に述べた。
「ちょうどいい機会でした。私は深みにはまる前に彼女から身を引きます。ですが、専務……余計な事かも知りませんが、彼女には深入りしない方がよいかと助言だけしておきます」
　田中と晴子の言うことは正反対だが、田中が嘘をついているようには感じなかった。晴子に疑念が浮かんだが、そんなことはどうでもよかった。ただ、今後田中の汚い逸物が晴子を汚すことがなくなった。ただそれだけで今はよかった。

　専務室に戻った。扉を開けると晴子は部屋の中を掃除していた。
「あっ、専務…、何をして良いか分からなかったもので掃除してました」
　晴子は眩しい笑顔でそう言ぅてから、私に背を向けお尻を突き出すような格好でデスクを雑巾で拭いている。その艶かしいお尻を見つめていると、頭の片隅にあった田中の忠告は完全に消え官能的な気分に支配され亀頭がムクムクと頭を持ち上げてきた。ドアの鍵を閉めて、晴子の背後に近づき、くびれた腰を掴み硬い膨らみをオンナのお尻の谷間に押し付けた。
「あぁ、ダメですよ…」
「君の悩ましいヒップを見たら、こんなになっちゃった」
　晴子の手を取りスラックスの膨らみを触らせた。
「あっ、あぁ、専務ったら、エッチ……」
　私はデスクの椅子に腰掛けた。晴子は私が何を望んでいるか察しているらしく足元にしゃがみ込んで、スラックスのジッパーを下げトランクスの前のボタンを外し勃起した肉棒を取り出した。
「もう、こんなになって、イヤラシイ…」
　晴子はぞっくとするような濡れた目を向けて、一気に亀頭を口唇で包み込んできた。雁を舌でねっとりと舐めまわしてから、激しく頭を前後に降り始めた。ジュポッ、ジュボッ、ジュボッ…。晴子の激しいフェラチオに酔いしれ、だんだと射精感が近づいてきた。
「あっ、もう、ダメだ…そんなに、激しくされたら…」
「ダメッ、まだ、出しちゃ…」
　晴子は肉棒から口を離し上目遣いで言った。
「私にも、気持ちいいことして…」
　私は晴子をデスクに手をつかせて高くお尻を突き出させた。スカートを腰までまくりあげ、パンティストッキングの上から陰部をなぞり、その中心部をビリビリッと引き裂いた。
「あぁぁん、そんなこと…」
　股の部分を裂かれ、真っ白なレースのついたショーツが現れた。触れてもいないのに熱気が伝わってくる。ショーツの中心を横にずらして晴子の淫唇を露出させると、予想通りに淫唇はトロトロに潤っていた。私は愛液で潤う淫唇に顔を埋めた。女性特有の香りが私を一層興奮させる。そのまま、ビラビラを開きペロペロと舌を這わせた。
「あっ、いっ、いぃぃ」
「晴子、えっちなおま○こだよ、ドクドク汁が溢れているよ」
「あぁ、えっちな専務…」
　晴子の最も感じるところである突起にチューと派手な音をたてて吸い付いた。晴子の身体はその行為と同時にビクッ、ピクッと反応した。もっとやってと誘うように悩ましくお尻を振る。私は唇が痙攣するのではと思うくらいに何度も舐めたり吸ったりした。
「もう、いやっ、頂戴！！」
　私は肉棒を掴み晴子の淫唇に向けて一気に挿入した。
「あっ、いいっ、いいのっ、専務のチンポいいぃぃ」
　この部屋は防音設備が整っているはずだが、あまりにも晴子が大きな声で喘ぐためドアの隙間から声がもれてはいないだろうかと思い晴子の口を抑えた。
「むぅ、むぅん。うぅぅん」
　クチュ、グチョ、クチョ…、蜜壺を抜き差ししている肉棒が白い淫汁にまみれている。破られたパンストから覗くショーツをずらして挿入している晴子の姿が一層私を興奮させる。我を忘れてがっしりと腰を抑えて激しく突きまくった。
「むぅぅぅん、むぅぅん…」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
　晴子の肉襞がギュウっと肉棒を絞めつけた瞬間、一気に射精感がこみ上げた。
「うっ、うっ、おっ、おぉぉぉぉぉ」
　ドックン、ドックン、ドックン、肉棒の先端は一瞬膨らみ、子宮の奥底にまで白濁液が放たれた。

　私と晴子はソファに移り快楽の余韻を味わっていた。
「これが、仕事なんでしょ？」
「あぁ、これも仕事かもね…」
「手当て弾んでね」
　私は忘れかけていた田中の言葉を思い出した。（魔性の女…）

終わり