〜最終章〜

２．

　純一にアソコを弄られてる間に先ほど塗った薬が効き始め、千恵美の動作がせわしくなり・・・。
　シックスナインの体勢に移ったとき、純一は冷静にテーブルにあったお絞りを使って千恵美のアソコを丁寧にふきあげて、改めてアソコを舐め始めた。
　執拗な純一の舌技に上になった千恵美も小さなアクメに何回も達したようで、次第に腰が落ちていき、仕方なく純一は体勢を変え千恵美の上にまたがった。
「入れていい？」
「・・・い・いれて！！お願い！！」
「いくぞ！！」
「ああぁぁ〜〜〜・・・んんっ・・・〜〜」
　純一のモノが千恵美のアソコに奥深く侵入し、千恵美もお尻の穴に力を込め膣の入り口を閉め、純一のモノを奥深く誘導した。
　千恵美の身体には既に純一のモノが気持ちよく感じるつぼみたいなところが出来上がっていた。
　この数ヶ月の純一とのセックスの密度の濃さを物語るように・・・、長年連れ添った夫婦のように正上位で純一のモノの先が当たる場所、背後位であたる場所、騎上位で当たる場所・・・。
　色んな体位で純一のモノが常に当たる場所が新たな性感帯になっていたのだ。
　Gスポットに始まり膣の中やクリトリス、アナルに至るまで。もはや開発され尽くしたといっても過言ではないほど、千恵美の身体は純一のものになっていた・・・。

　純一の考え通り千恵美は他の客がいるのもかまわずセックスに没頭している・・。
　だけれど、純一の今日の千恵美に対する課題は『人に見られる快感』であった。

　確かに今まで純一は一通りの考えられる快感を千恵美に仕込んでいった。
　千恵美は、育った環境のせいか一見した感じではおしとやかで上品な妙齢の美女である。
　しかし一旦心を開けば、かなり肉感的な身体を持つ娼婦のようでもある。
　今まで多分に貧しいセックスしか体験してないので、好奇心も強い。
　しかも恐ろしく敏感な身体の持ち主だ。
　しかし今まで色んなことを試しつつ純一が確信した事がある！
（・・・多分千恵美は・・・『マゾ』だ！！）
　完全な『マゾ』ではないにしろ、多分にその毛があると純一は睨んでいた・・。

　純一の下で喘いでいた千恵美は押し寄せる快感に身を任せていた。大きな快感の波が引きふと目を開けると・・・。
「きゃぁ〜っ！！」
　暗闇になれた千恵美の目にはテーブルの向こうに何人かの人影が見えてしまった・・。
「じゅ純一さん！・・・人が・・」
「いいじゃないか・・・どうせ顔は見えないんだから・・・。」
「い・・いや・・人に見られるのなんて・・・」
「じゃぁ〜コレ抜いてもいい？」
　純一は今まで抜き差ししていたモノをゆっくりと抜き始めた。
　カリの部分がアソコを離れようとしたとき・・。
「イヤッ・・・抜かないで・・・」
　千恵美が腰を突き出し抜かせまいとした・・。
　純一は内心喜びながら・・・。
「見られてもいいの？」もう一度奥深くモノを収めながら尋ねた。
「見られるのはいや！！・・・・だけど・・やめたくないの・・・」
　純一は黙って腰を振りながら千恵美の反応を見た・・。
「・・・ンッ・・・」
「ぁぁ〜〜・・・ァッ・・・」
「イイィ〜・・アッ・・そこ！・・」
　次第に声が上がり始めた千恵美にもう一度尋ねた。
「見られてるけど・・・いいの？」
「・・・いいの・・・気持ちがいいの！・・・こんなの初めて〜・・ああぁ〜・・・」
　その言葉がきっかけで千恵美の腰の動きが一変した。

　千恵美は確かに見られている快感を味わっていた。
　確かに即効性の興奮剤をアソコに塗られてはいたものの、今まで色んなことを純一と試してきて、ただの正上位のセックスでこんなに気分が上昇した経験はない。
　アソコに感じる直接的な快感というより、気分が高揚する・・・身体が宙に浮いたような・・・考えられないほどの気持ちよさが全身を襲っていた。

　千恵美は次第に声を荒げ、純一の身体にしがみつき、腰を振り、最後には絶叫し気を失ってしまった・・・。

　目が覚めると純一に背中から抱きしめられ、例のソファーに腰掛けていた。
　一瞬なにがなんだかわからなかったほど激しく気をやっていた。
　気がつくとその店内には人の気配がなくひっそりと静まり返っていた。
　千恵美は純一から事の顛末を聞き、恥ずかしさに顔を赤らめながらも、自分でも密かに感じていたマゾっけを確信していた。

　その日から純一のプレイが変わった・・。
　電車の中で気付かれない様にタッチしあったり、喫茶店で互いの性感を刺激しあったり、薬を使って千恵美の性感を上げてからバイブを中に仕込んで買い物を楽しんだり。

　互いの快感のスペースが広がった事に満足していた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
　その日はたまたま純一に都合が出来、千恵美は娘を幼稚園に送り出し、買い物を済ませて帰宅する途中携帯のベルが鳴った。
　千恵美の夫が経営する会社の専務からの電話であった。
《奥様、お忙しいところ申し訳ありません・・。》

《いえ、何ですの？珍しいですね、私に用事？》

《いや〜そうじゃないんですけど・・社長・・お体の具合はどうですか？》

《主人がどうかしたんですか？》

《いえ・・ただの取り越し苦労かもしれませんが・・・。ここ最近何だか心ここにあらずという感じで・・。今日も朝出勤してすぐに体調が優れないと自宅に帰られたものですから・・・。》

《そうなんですの？？今綾香を送って自宅に戻る途中ですので・・・。帰ったらそちらに連絡するようにいたします。》

《いえいえ、今日はご自宅で充分ご静養されますようにお伝えください。明後日の役員会議まではさして込み入った仕事もないので・・。》

《わかりました。心配掛けてごめんなさい。では会社の皆さんによろしくお伝えください・・。》

《社長もなんだか最近疲れてらっしゃるようですので、奥様の手料理でもゆっくりお食べになれば元の元気な社長に戻られると思いますよ。》

《ありがとうございます、では早速そうさせてもらうわ。（笑）》

　電話を切って千恵美はここ数日の夫の行動を思い返した・・。
　確かにここ数日の夫、幸人の行動は変ではあった・・。
　いつもはどんなに遅く帰っても千恵美の料理はきちんと食べていたし、少ないながらも夫婦の会話はあった。
　でもここ数日帰りが遅く千恵美の料理にも箸を着けず、急いで風呂に入ってすぐ熟睡していた。
　アルコールの匂いもしていたんだが千恵美は仕事の付き合いと深く問わずにいた。

（そういえばここ最近幸人さん、様子が変だったわ・・・）

　そう思い返しては見たものの差ほど気にせず家路に帰る千恵美だった・・・。