| 10 翌日、図書室で部員たちの前で話す先輩はいつもの先輩だった。 いつもどおりの火曜日、いつもどおりの部活。違うのは僕と先輩が深いところでつながりを持てたこと。でも、そんなことは誰にもわかりはしない。鍵を見つけたのは僕だけなんだから。 この日、僕は文集作りの責任者になることが決まった。言い出しっぺだからしょうがないというより、学校で先輩と会っていても誰にも怪しまれない口実ができるのがうれしかった。なんていうか、普通に付き合っているのとは違う関係だから、あんまりはそう言った。 「あっ・・・今日は・・・これから用事があるから・・・」 林亜理咲には校内公認の彼氏がいて、いつも一緒に下校しているのはみんなが知ってることだ。 「わかったわ。でも金曜日までに三人で相談して、どういう形にしたらいいのか決めておいてね。秋の文化祭までには間に合わせたいから。それじゃ今日は終わりにします」 水島先生の言葉に、十数人いる部員たちがいっせいに立ち上がった。 11 結局、吉川先輩と僕だけが図書室に残った。 「今井君・・・」 「は・・・はい・・・」 なにを言われるのかすごく緊張した。 「昨日は・・・ありがと・・・」 「えっ・・・？」 お礼を言いたいのは僕の方だったから返事に困った。 「だから・・・今日は・・・今井君の番・・・」 「どういう・・・ことですか？」 先輩がなにを言いたいのかわからなかった。 「だって・・・」 「えっ？」 「だって・・・今井君・・・さっき林さんの脚・・・見てたでしょ・・・」 「い・・・いや・・・そんなこと・・・」 僕は答えに窮した。たしかに林亜理咲の脚は魅力的だし、あれだけスカートを短くしていれば、見るなと言う方が無理だ。 「スカートの中に顔を埋めたいんでしょ？」 「ぼ・・・僕は・・・」 「いいわよ」 「えっ・・・？」 「こんどは・・・今井君の・・・番・・・だから・・・」 「ここで・・・ですか？」 昨日、先輩は僕のしたいことを聞いていたっけ。 「水島先生から鍵を預かってるから、もう誰も来ないわ・・・それとも林さんの方がいいの？」 もしかしたら先輩はヤキモチを焼いているんじゃないだろうか。もしかしたら、そのヤキモチが先輩の気持ちに火をつけたのかもしれない。そうじゃなくてもうれしい提案だったから僕に否があるはずはない。 「僕は先輩の方が・・・いや・・・先輩じゃなくちゃいやです・・・」 「スカートの奥って・・・どうしたいの？」 「それじゃあ・・・こっちへ来てください」 さすがに窓の外が見える場所じゃヤバイと思って、僕は先輩の手を引いて書架の間に入った。手を握ったとき、先輩の身体がちょっとだけ硬くなったのがわかった。 「いいんですね？」 「うん・・・」 僕が先輩の目を見て言うと、先輩は頬をピンク色に染めてうなずいた。 「じゃあ、そのままでいてください・・・」 そう言いながら僕はしゃがみ込んで先輩のスカートをめくっていく。 先輩が息を飲むのが気配でわかった。 ひざから、だんだんと量感を増していくふとももは健康的で瑞々しく、とてもエロティックだ。それに、学校の中でこんなことをしているなんて、よけいエッチな感じがしてドキドキしてしまう。 レモンイエローの水玉模様のパンティーが見えたとき、僕はたまらなくなって、先輩のふとももに頬ずりをした。 「ひゃん・・・」 学校の中だからか、いつもより抑えた感じの声が聞こえる。 しっとりとしているくせに押し返してくるような弾力があって最高だ。その柔らかいふとももの肌触りを楽しみながら、僕は甘酸っぱいような先輩のあそこの匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。 そう、パンティー越しなのに先輩のあそこからは蜜の香りが漂っていた。 スカートの裾から手を離すと、僕の頭はスカートの中に潜り込むようなかたちになった。 空いた両手をうしろへまわし、僕はひざの裏側からヒップまでを撫で上げるように触った。 「ひゃっ・・・ひゃぁぁんっ・・・」 先輩は身体をブルブルと震わせながら甘い声をあげている。 たしかに、これはオトコノコの夢だね。 だって、学校の中で、憧れだった先輩とこんなことをしているなんて、興奮しない方がおかしい。 「先輩・・・すこし脚をひらいて・・・」 僕はペタンと床に座って、パンティーの上から鼻の先を一番敏感な部分に押しつけた。 「はぅぅん・・・」 普段から甘ったるい先輩の声が切ない感じになる。 両手でヒップをつかむようにして引き寄せ、鼻先をこすりつけて、僕は先輩の感触や反応を楽しんだ。 どれくらいそうしていただろう。このままパンティーを脱がせて、じかにあそこを舐めたり触ったりしようと思ったけど、ちょっと見たい光景が頭に浮かんだ。 「先輩、後ろを向いて・・・そう・・・本棚に手をかけて・・・お尻を突き出して・・・」 僕は立ち上がって先輩の腰をつかんで身体を回転させた。 そして、後ろ向きになってヒップを突き出している先輩のスカートをめくり上げていった。 かわいらしいパンティーに包まれた丸いヒップが露わになる。 制服姿だから、よけいエッチな感じがする。夢みたいな眺めだ。 それに学校の中だから誰かに見られちゃうんじゃないかという危機感みたいなものが、いっそうの興奮をそそるのかもしれない。 パンティーの中心部分がシワになって、あそこのかたちにフィットしている。 ためしに指先で触ってみると、独特のグニュッとした感触と共に湿っているのがわかった。 「ひゃっ！ ひゃあんっ！」 先輩の喘ぎ声が図書室に響く。 あそこのかたちをなぞるようにして触ると腰を振りながら先輩が悶える。 なんてエッチな眺めなんだろう。押し殺した先輩の声にも興奮する。 しばらくそうしていると、もう僕は我慢ができなくなって、ゴムに指をかけて果実の皮を剥くみたいにパンティーを下ろしてしまった。そしてローファーをくぐらせて脱がせるとポケットに仕舞った。 座り込んでみると、目の前に秘裂の合わせ目から蜜がしたたってヘアーを濡らしているのが見えたし、その上にあるアヌスの窪みがとても愛らしく感じた。 僕は舌を伸ばして蜜壺からアヌスまでをていねいに舐めた。 「ひゃあっ！ らめぇっ！」 先輩の震えがつかんだ腰から伝わってくる。 僕は舐め続ける。 「あ・・・あふぅぅぅ・・・」 声の調子から、もう絶頂が近いのがわかる。 僕は先輩がどんな顔をしてそれを迎えるのか見たくなった。 舌先の動きを早めてギリギリのところまで先輩を追い込んでいく。 そろそろだと先輩の喘ぎが告げる。 立ち上がって、先輩をこちら向きにさせる。スカートの中に手を入れて一番敏感な部分を触りながら先輩の顔を見つめた。 「先輩・・・先輩のエッチな顔、すごくきれいです・・・もっと見せてください・・・」 そう言いながら刺激し続けると先輩の身体が硬直した。 「あうぅぅぅっ！」 かなり大きな声が漏れた。 焦った僕は先輩の唇を自分の唇でふさいだ。 崩れ落ちそうな身体を支えるようにして先輩の身体を抱きしめると、先輩も僕にしがみついてきた。 舌を絡めながら、もう一回先輩を後ろ向きにしたら、そのまま挿入できるんじゃないかと考えていたときだった。ガラッと音がして図書室の引き戸が開いた。 「だれかいるの？」 水島先生の声だった。 「吉川です。いま、調べものしていて・・・」 先輩は僕に抱きついたまま、唇だけを離してそう言った。 「もうすぐ下校時間よ。もう帰りなさい」 「はい。すみません」 先輩は、わりと落ち着いた動作で僕から身体を離すと書架のあるスペースから出ていった。 「吉川さん、ひとりだけ？」 「いいえ。今井君も奥の方にいます」 膨れた股間を気にしながら、僕も出て行かざるを得なかった。 「熱心なのはわかるけど、もうすぐ全体下校時間よ。帰りの支度をして」 白鳥学園は6時以降、生徒は校内にいちゃいけない規則があるんだ。 水島先生が先輩の声を聞いて図書室へ来たんじゃないことがわかってホッとしたけれど、僕の膨れあがった欲望はそのままだ。 続きがしたくて一緒に帰ろうと思っていたのに、校門のところで先輩は運動部が終わった同級生につかまってしまい、先に帰るよう目配せされてしまった。 そのままトボトボと家に帰り、制服を着替えようとしたときポケットの中に入れたままのものに気がついた。 目の前でひろげてみる。 先輩の匂いがした。 僕は続きがしたくて先輩にメールをした。 だけど、しばらくして返ってきたメールは「今日はお母さんがいるからダメ」だというものだった。 ぼくはガッカリして先輩のパンティーの匂いを嗅ぎながらオナニーをした。 なんだか空しい気分だった。 考えてみたら僕は先輩に告白ってしまったけど、先輩の気持ちをはっきり聞いたわけじゃない。今日も僕の番だと言われてああいうことになったけど、なんていうかお義理みたいな感じもして先輩が僕を求めてくれたんじゃないような気もするんだ。贅沢な悩みかもしれないけど、何となく不安が残る。そんな悶々とした気持ちを抱えながら夜になっても僕は眠れずにいて、先輩のパンティーを使って二回もオナニーをしてしまった。 |
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| 2011.5.2掲載 |
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