| 15 「すごいね。瞳・・・あたし感激しちゃった・・・」 まだ震えている先輩のお腹をティッシュで拭いた後、僕は断ってから林亜理咲の背中も拭いた。 「それにユーイチローもやさしいし・・・すごくキュンってしちゃった・・・」 振り向いて僕を見る林亜理咲の目が潤んでいた。 「あのね・・・すごく恥ずかしいんだけど・・・あたし・・・」 そこまで言うと林亜理咲の白い肌がピンクに染まった。 「どうして・・・欲しいの・・・？」 横たわったままの先輩が林亜理咲の腕をつかんで言う。 「わからない・・・でも、すごく濡れちゃってるみたいなの・・・こんなの初めてなの・・・ユーイチローが瞳のあそこを舐めているのを見て・・・あたしがされてるみたいな気持ちになっちゃって・・・」 「してもらえば・・・」 「ええっ・・・だって・・・」 「もし感じなかったら今井君は無理にはしないと思う。そうよね？」 先輩は僕の方を見て言った。答えられなかった。 「大丈夫よ、きっと。林さんも私と同じよ・・・だから・・・」 そう言う先輩の手は林亜理咲のスカートを脱がせはじめていた。クルクルと丸められたウエスト部分がほどかれ、黒いスパッツに手をかけられても林亜理咲は抵抗しなかった。 「これで林さんも私達と同じ」 先輩がそう言ったときには紺のソックスも水色のパンティーも脱がされ、林亜理咲も生まれたままの姿になっていた。 当たり前のことだけどヘアーは黒く、茶髪の色とのコントラストが不思議な感じだった。縦に生えている感じの先輩に比べると林亜理咲のものは逆三角形に見える。毛質は細めで縮れが強い。 「きゃっ！」 その茂みに先輩が手を差し入れていた。林亜理咲が悲鳴とも喘ぎともとれる声をあげる。 「ほんとだ。濡れてるね」 「ああっ・・・いやぁ・・・瞳ったらぁ・・・」 先輩の指先が微妙に動いているのがわかる。 「だ・・・だめぇ・・・ああんっ！」 先輩は林亜理咲をベッドに押し倒してしまった。そして柔らかそうなバストの頂を口にふくみ、あそこへ手を差し入れている。 「今井君に舐めて欲しいんでしょ？」 「ああっ・・・いやっ・・・いやぁっ！」 林亜理咲の声は超色っぽい。反対に先輩の声はいつもどおりの甘いものなのにサディスティックな響きがある。 「いやならしてあげない・・・」 「ああ・・・」 先輩が指の動きを止めた。 「して欲しいんでしょ？」 「う・・・うん・・・」 「だったら今井君にお願いするの。ちゃんと」 「そ・・・そんな・・・恥ずかしいし・・・わるいよ・・・」 「じゃあ、もうおしまい」 先輩が身体を離す。 「ああ・・・いやぁ・・・お・・・お願い・・・」 「今井君に言うのよ。自分から」 「いいの？ ほんとに・・・いいの？」 「いいのよ。言って」 「は・・・はい・・・ユ・・・ユーイチロー・・・あたしを・・・あたしのあそこを・・・舐めて・・・おねがい・・・ああっ・・・」 先輩の手が、また林亜理咲の茂みの中に・・・ めちゃめちゃ興奮した。 「せんぱい・・・いいんですね・・・？」 「もちろん。でも、わかってるわよね」 「はい。無理はしません」 「じゃあ、私も協力するわ。林さんのためだもん」 先輩は林亜理咲のうしろへ座ると、手をまわして脚を開かせ、バストを揉みはじめた。それに耳を甘噛みしてる。 「ああっ・・・ああんっ・・・」 林亜理咲が喘ぎはじめる。 先輩が僕を見た。その目は「はやく」と言っていた。 僕は林亜理咲の足元にうつぶせになり脚を開かせた。茂みの中に見える花びらは先輩のよりも色素は薄い感じだけどすこし長めだ。そっと開いてみると淡いピンクの肉が顔を出し蜜壺に蜜が糸を引いていた。 舌先を伸ばして、やさしく花びらの間からクリトリスまでを舐め上げてみる。 「ああんっ！」 嬌声が聞こえる。 「アリサ、いやだったり痛かったら言ってね」 「い・・・いいの・・・もっと・・・」 「わかった・・・これは？」 僕は舌を尖らせてクリトリスを転がすみたいに舐めた。 「ああっ、感じる・・・どうして・・・いや・・・お風呂に入っていないから汚いかも・・・ご、ごめんね・・・」 「そんなこと気にしちゃだめだ。アリサのここはきれいだし、とってもおいしいよ」 事実、林亜理咲の蜜は甘く感じられたし、汚いなんてこれっぽっちも思わなかった。 「ああんっ・・・あ、ありがと・・・ユーイチロー・・・すごい・・・こんなの・・・へんになっちゃう・・・あああっ！」 舌を蜜壺に挿し入れると叫び声を上げて身体を震わせている。ほんとに林亜理咲は感じることができない身体だったのだろうか？ 蜜壺とクリトリスを交互に舐めていると喘ぎ声に微妙な違いが感じられた。たぶん、クリトリスの方が感じるみたいだ。そこで、集中的にそこを責めることにした。 林亜理咲のクリトリスは興奮を物語るように硬く尖っていた。 「そ、そこなの！ どうして？ いやっ！ いやぁっ！ おかしく・・・おかしくなるぅ・・・いやぁ〜んっ！」 たぶん林亜理咲は初めての絶頂を迎えたんだ。 これでやめてもよかったんだけど、念には念を入れて舐める。それに好奇心を抑えきれず、指を一本だけ蜜壺に挿れてみた。どうしても感触を確かめてみたかったんだ。 「だめぇ・・・もうだめ・・・ああっ！ ああっ！ ああんっ！！！」 最後の叫びと共に林亜理咲は痙攣を繰り返した。そして、僕が顔を離すとガックリと弛緩してしまう。それでも、ときおりヒクヒクと震える様子は快感の深さを物語っているようだった。 濡れた肉が断続的に収縮して僕の指を締めつけていた。 先輩と目が合う。 先輩は不思議な微笑を浮かべて林亜理咲の髪を撫でていた。 インモラルと言うよりはアブノーマルなその眺めが例えようもなく美しいと思った。 神々しささえ覚えて僕は自分の欲望を忘れていた。 気がつけば母親が帰ってくる時間が迫っていた。 16 先輩と林亜理咲を玄関で見送り、部屋の窓を開けて空気を入れ換え（そうしないと母親に気づかれそうな気がした）ティッシュなんかの後始末をしながら今日起こったことを思い返していた。 現実だったんだろうか？ シーツのシミを見て林亜理咲の身体を思い出してしまった。先輩より量感のある白い肌。バストとヒップのボリュームをいっそう引き立てているウエストのくびれ。ヘアーの奥にある挑戦的な花びら。すんなりと長く伸びた脚。キュッと締まった足首。 魅力的な肢体から快感を引き出すことができたのに、最後の段階にまでは進めなかった。 あのときは先輩として出した直後だったから平気だったんだ。きっと。その証拠に林亜理咲の身体を思い出しただけでムクムクと欲望が復活してきた。 あのとき林亜理咲が僕を求めてきたらどうなっただろう？ たぶん先輩はダメだと言わなかったはずだ。 でもアブノーマルな三人の関係がこのまま続けられるのかと考えると否定的な想像しかできない。 せめて一度だけでいい。林亜理咲の身体を味わってみたかった。 この数日間で僕の身に起こった出来事は奇跡とも言える体験だということはわかっていた。それでも贅沢を知った人間の欲望はとどまるところを知らないらしい。 もうひとつ気になることがある。先輩のことだ。あのとき先輩が林亜理咲の腕を引き寄せなかったら、たぶん、ああなることはなかった。もしかしたら先輩は別の秘密の箱を開けてしまったのではないだろうか？ 林亜理咲の髪を撫でていたときの表情は別人のものだった。 あれこれ考えていると母親が帰ってきた。 気づかれてしまうようなものは残っていないかハラハラした。おかげで妄想が吹っ飛んだ。女の勘というか、直感的に答えを引き出してしまう能力の高さは先輩から学んでいたから防衛本能が僕を支配した。それが、かえってよかったのかもしれない。ずっと先輩と林亜理咲のことを考え続けていたら妄想でキャパシティの少ない僕の脳みそはパンクしていただろう。 荒唐無稽なテレビドラマを母親と見ながら、事実は小説よりも奇なりという言葉を思い出していた。 |
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| 2011.5.11掲載 |
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