智恵美・・・２８歳、夫と６歳になる娘がいます。 娘は小学校１年生、市内の公立小学校に通っています。 娘の担任の松本先生から電話がかかってきたのは、夏休みも間近の午後でした。 短縮授業のため半日で帰ってきていた娘は、お友達の家へ遊びに行っていて留守でした。 「あ・・・担任の松本ですが・・・」 「松本先生ですか・・・どうもいつも娘がお世話になりまして・・・」 松本先生は２５歳、新任で娘の学校へ赴任してきて４年目になります。 なかなかの２枚目なんだけど、ちょっと気弱そうで陰のある独身の男性教諭でした。 「あの・・・お母さん・・・実は娘さんのことで大事なご相談があるのですが、これから家庭訪問させていただいてもよろしいでしょうか？」 「ええ・・・構いませんが、娘はちょっと出かけておりまして・・・」 「いいんです。娘さんには聞かせたくないんで・・・いない方が・・・」 「そうですか・・・分かりました。」 「じゃあ・・・３０分ほどで伺いますので・・・」 「はい・・・お待ちしております。」 電話を切るとわたしは慌てて家の中を片づけ、簡単に掃除機をかけました。 わたしの住むマンションは３ＬＤＫと部屋数は多いのですが、それぞれにこじんまりとしていて、そんなに手間はかかりません。 お化粧を直し、用意ができた頃タイミング良く玄関のチャイムが鳴りました。 「はあーい！！」 わたしは小走りに玄関へ出ると扉を開けました。 松本先生はワイシャツにネクタイ姿で、書類鞄を大事そうに抱えて立っていました。 「どうも・・・」 そう言うとぺこりと頭を下げ、中へ入ってきます。 「どうぞ・・・お上がりになってください・・・」 わたしはスリッパを勧め、先に立って先生をリビングに案内しました。 リビングに入ると松本先生は開け放ってあった南側のベランダに出て、そこからしばらく外を眺めているようでした。 わたしはその間に冷えた麦茶を出し、 「先生・・どうぞおかけになってください・・・」 と、声をかけました。 「はい・・・」 松本先生はリビングに戻ると、ソファに浅く腰掛け、出された麦茶を飲みながら言いました。 「ここは風通しがよくていいですねえ・・・」 「ええ・・・夏場はいつもこうして開けておくんです・・・エアコンもいらないくらいですよ・・・」 わたしも先生の向かいに腰を下ろし、そう答えました。 マンションの４階にある部屋は、前に遮蔽物がないせいでいつも心地よい風が吹き抜けるんです。 「僕のとこは、ここよりも高いところにあるんですが部屋の向きが悪いから風が抜けなくてねえ・・・逆に暑いからいつも閉めてますよ・・・ははは・・・」 「そうなんですか・・・先生はどちらにお住まいですか？」 「あれ？・・・ご存知なかったんですか？」 「ええ・・・」 「ほら・・・そこに見えてるじゃないですか・・・筋向かいの、あのマンションですよ・・・」 松本先生が指さしたのは、わたしのマンションの東側に道を挟んで建っている賃貸マンションでした。 わたしのマンションとは違って、ちょうど道路に沿って南北に建物が広がっているので部屋が東か西に面しており、この辺りの地形では風が抜けていかないのでしょう。 「あら・・・ご近所だったんですね・・・全然知らなくて・・・」 「はは・・・気になさらないでください・・・でも僕の部屋から、こちらはよく見えるんですよ・・・」 「ええ！！・・・そうなんですか？」 わたしは一瞬ドキッとしました。 そして悪い予感が頭の片隅をよぎりました。 と言うのも、うちのマンションと松本先生のマンションとは、ちょうどＬ字になるような位置関係で建っているため、以前夫に、 「あなた・・・ここ・・・覗かれちゃったりしないかしら・・・」 と、不安を口にしたことがわたしにはあったからです。 その時は「何をバカな・・・」と、夫は相手にもしてくれなかったんですが、今の松本先生の言葉は、その覗きができてしまうということなのではないでしょうか・・・。 まさか先生がそんなことをしているとは思いませんでしたけれど・・・ 「ところで・・・先生・・・お話というのは・・・」 「ああ・・・そうでしたね・・・」 もう・・・何ということでしょう！！ 大事な話があると言って家庭訪問に来たはずなのに「ああ・・・そうでしたね・・・」なんて・・・人をバカにしてるわ！！ 一瞬腹の中でわたしはむくれました。 「ちょっとその前に、トイレを貸していただけますか？」 「どうぞ・・・玄関の手前の左側です。」 わたしはますますむっとして、少し乱暴に言ってしまいました。 「すいませんね・・・慌てて学校を出てきたもんですから・・・」 そう言って松本先生は、席を立ちました。 イライラし始めたわたしの元へ、用を足して戻ってきた松本先生は、 「まずはこれを見てください・・・」 と言って、茶封筒を差し出しました。 封筒を受け取ると、中には写真らしき物が入っています。 わたしはそれを引っぱり出し、一目見るなり 「やだ・・・！！」 と叫んでそれをテーブルの上に投げ捨ててしまいました。 粒子の粗い、明らかに盗撮されたとおぼしき白黒写真・・・。 そしてそこに写っていたのは・・・ 「何なんですか・・・これは・・・」 わたしは松本先生を睨み付けて言いました。 「分かりませんか？・・・ご自分の裸が・・・」 あの気弱そうな松本先生が、今はやけにふてぶてしく見えました。 そう・・・何かの本で読んだことがありますが、気弱な人間ほど自分が相手に対して優位に立つとふてぶてしくなる・・・ちょうどそんな感じでした。 「まさか・・・先生・・・」 先ほどの悪い予感がわたしの頭の中に蘇ります。 「お母さん・・・いや、智恵美さんと名前でお呼びした方がいいですね・・・あなたはよく風呂上がりに、裸のままここに立って、外を眺めてるじゃありませんか・・・」 確かに松本先生の言う通り、わたしはよくこのリビングで風呂上がりに全裸で涼むことがあります。 でもそれは皆が寝静まっている遅い時間に、部屋の灯りを消して・・・あ・・・でも赤外線暗視スコープを使えば・・・ 「僕は智恵美さんが・・・うちのクラスのお母さん方で若くて一番きれいなあなたが・・・ここにお住まいだと知ってから、毎日のようにここを覗いていたんですよ・・・でも、あなた自身にこのような露出の趣味があるとは知りませんでした・・・」 「なんてことを・・・先生・・・あなたはそれでも教育者ですか！？」 わたしは自分の秘密を知られた恥ずかしさを隠すために、声を荒げ、怒りをぶつけようとしました。 「そう・・・教育者ですよ。だからこんなことをあなたの娘さんに教えたくはない・・・いや、娘さんだけでなく、世間に洩らしてはいけないことだと考えています。」 松本先生はネクタイを外しました。 暑いのかしら・・・と、わたしはふと思いましたが、今はそれどころではありません。「この写真を・・・どうなさるおつもりなんですか・・・」 「さて・・・全てはあなた次第ですが・・・」 「お金ですか？」 ふん・・・と先生は鼻で笑い、立ち上がるとわたしの方へ近寄ってきます。 わたしは危険を感じて、逃げるようにソファから立ち上がりました。 「僕は教育者である前に、一人の男なんですよ・・・」 言いつつ先生は、ソファを回り込んでなおもわたしを追ってきます。 「先生・・・やめてください・・・大声を出しますよ！！」 「写真がどうなってもいいんですか・・・そんなことをしたら僕はあの写真をばらまきますよ・・・」 なおも不気味に落ち着き払って先生はわたしを追いつめてきます。 こうなったら外へ飛び出すしかないのですが、玄関へは松本先生の横を抜けるしかありません。 後ろにはベランダ・・・ああ・・・どうしよう・・・！！ 「乱暴なことはしたくないんです・・・」 とうとうわたしは、部屋の隅に追いつめられてしまいました。 松本先生は追いつめた獲物に飛びかかるように、わたしの肩をつかもうとしました。 「いやですッ！！」 わたしは叫び、先生を突き飛ばしました。 一瞬よろけた松本先生でしたが、すぐに態勢を立て直しわたしのお腹に体当たりでぶつかり、わたしは背中を壁にひどく打ちつけて、ウッと呻きました。 もう一度押し戻そうとした拍子に、今度は前に引き倒され、俯せに床へ倒れ込んだわたしの両腕が、あっという間に背中で引き絞られてしまいました。 背中に馬乗りになった松本先生は、引き絞った両腕の手首のところを、先ほど外したネクタイで素速く縛り上げました。 「やめて・・・ひどいッ！！・・・こんなこと・・・」 わたしはもがきますが、両手の自由を奪われ腰の辺りに馬乗りになられた状態ではほとんど身動きできません。 「松本先生ッ！！・・・やめてくださいッ！！・・・お願いッ！！」 必死になってわたしは叫びました。 「いい加減諦めたらどうなんです・・・あんまり大きな声を出すと、口も塞がなきゃならない・・・」 全くわたしの言葉に耳を貸さない先生は、馬乗りのまま後ろに回した手で、わたしのワンピースの裾をめくり上げました。 夏の午後、自宅にいたわたしはもちろんパンストなど穿いていません。 生足のままのむっちりしたわたしの太腿が、外気に晒されました。 「やッ・・・だめえッ！！」 お尻の肉を覆った下着が、剥き出しになってしまいます。 わたしは膝を曲げ足をバタつかせましたが、虚しく空を切るだけ・・・ その間に先生は、ワンピースの背中のファスナーを引き下ろそうとします。 わたしは肩を揺すって抵抗しましたが、チーッ・・・と音を立て、腰までのファスナーは完全に開いてしまいました。 背中でブラのホックが外され、剥き出しになった素肌をおぞましい陵辱者の手が這い回ります。 わたしは腰と膝に力を入れ、何とか立ち上がって陵辱者の手から逃れよう逃れようとするのですが、重くのしかかった男の体はびくともせず、ただわたしから抵抗する体力を奪っていくばかりでした。 （つづく） |
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