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　鏡京太は、田舎の小学校で教鞭をとる教師となった。
　京太の望みで教師に成ったわけではない、ただ地元には他に仕事が無かっただけだ。
　そこは、全周を山で囲まれた盆地に田畑だけがある田舎そのもの土地。
　京太は、そんな山のふもとにある、親から譲り受けた２階立てのボロ屋に住んでいる。
　２階といっても、そこにはその昔、痴呆を伴った父親のために作られた座敷牢が残っているばかり。
　家族といえば、先月出戻って来た姉の静香ただ一人。
　その静香も以前の姿を見る影もない。
　容姿に恵まれた静香は、隣町の旧家の御曹司に見初められて嫁に行って２年、「子が出来ない」と、先方からは何ひとつとして説明も挨拶もないままに、仲人に連れられて帰って来ていた。

　勤め先から帰宅した京太が夕食を用意して２階に行く。
　座敷の奥に隠すように作られた狭い階段を上り、鍵の掛った重いふすまを開けると８畳間の一室に着く。
　片付けられることのない布団の奥にある鏡台の椅子に、慎ましく座り髪を梳かす静香は油の乗りきった美貌の夫人そのものである。
「京ちゃん」
　小学生のような声と振る舞いで京太を迎える静香。
「ただいま、晩ご飯できたよ」
　部屋の中央にある小さなテーブルにおぼんを置く。
「寂しかったわ、ねぇ、時間あるんでしょ」
　京太の腰に手を廻して、夫婦でもここまでしないというような甘えたしぐさで、纏わり着いてくる。
「お願い、ちょっとだけ静香に優しくしてぇ」
　返事をしない京太の股間に、こだわりもなく手をやり、擦りだす。
「ねっ、いいでしょ、お願い」
　立ち尽くす京太のバンドを緩めるとパンツと共に引き下げてしまう。
「元気だしてね」
　垂れ下がった京太の息子を左手にとり右手でくるんで剥き上げると、紅を塗った厚い唇を寄せていく。
「あぁ〜」
　大きさを増し始めると、お小遣いを貰った子供の様な笑顔を魅せて、これはどお、とばかりに大きく口に飲み込んで含みきる。
　窄めた唇で根元をしっかり咥えて、舌先で亀頭の裏をしっかり刺激する。
「うぐっ」
　呻き声をあげた京太、嫁ぎ先で教え込まれたのか静香の技巧はヘルス嬢のそれにも負けていない。
「姉さん、止めて」
　腰を引く京太に必要に迫りつく。
「だめ、こんなに大きくなったわ…もう少しね」
（もっと、硬くして)
　「姉さん」も「止めて」の意味も理解しないといったようすで淫技をつづける静香の手は、京太の服のボタンを外していく。
「座る？」
　裸になった京太に座るよう促すと、自分も服を脱ぎ捨てる。
　京太には、濃い化粧の顔だけが異様に白い事が遊女を思わせ、嫌が上にも興奮度を増してくる。
　女独特の白い肌、肉付きの良い優しい曲線、大きく揺れる胸、大きな乳首、慎ましやかな恥毛とその形、うぶ毛すらない滑らかな足、恥じらいを魅せる艶やかな動き、京太には姉である事を忘れさせるには十分…。
「お口で出しちゃ、いやよ」
　お待たせ、とばかりに京太の足を割り、身をのりだすとパックリと咥えこむと、大きく頭を振り始める。
「うっ」
　きつく窄めた唇が胴を擦り上げると、舌がエラをなぞるように回りだす。
静香は京太の硬くなった砲身を隙間なく攻め上げる。
「もう、いいわよね……大丈夫かしら」
　甘く憑かれたような視線で問い掛けると、自らの股に手を運んで縦スジをなぞって確める。
「大丈夫、もお準備できてるわ」
　京太を押し倒し腰をまたぐと、硬い砲身を手にオナニーでもするかのように縦スジをなぞっている。
「あぁ、いい、もう…入れるわよ」
　いかにも淫らな大股開きで腰を落としていく。
ゆで卵をつけた硬い砲身が柔らかい肉の割れ目を押し開くと、見る間に埋没して消えていく。
「あぁ〜」
「うぐっ」
　輪唱のよに二人の声がハモってこだまする。
「姉さん」
　静香は奥底の壷に届いた肉棒のからめ取るようにクイクイと激しく腰を前後する。
　強烈な放出感に耐える京太。
（こんなやり方があったのか）
　嫌らしい女の腰の動きに我を忘れて官能の渦に沈んでいく。
「くぅ〜〜、もっ、もう、だめだ」
　極端に身悶える京太を見て、静香はそっと腰振りを止めると、妖しい能面のような笑顔を返す。
「まだ、まだだめよ…ほら、ね、まだできるでしょ」
　静香はそろそろと腰を上下する。
　そんな寸止めを何度か繰り返し、静香の昂ぶりも絶頂まじかになってくる。
「あぁ〜、いいわ、イきそう…あぁ〜、いっしょにイってぇ」
　激しく速い前後の腰振りに切替えてスパートする。
「それ、すごくいい、すぐイくよ」
　京太が断末魔の声を絞り出しドクドクと放出を開始する。
「あぁ〜〜〜ん」
　砲身からの激しい噴出を奥底で感じ取り、静香も合わせてビクビクッと腰を震わせイきはてる。

　みさかいもなく淫事に溺れる狂女となって帰って来た姉、京太の悩みは静香が稀に見る美貌を秘めているだけに深いものになっている。

つづく