１． 疑問

　食事を終えて、席を立った徹は、ひなたを連れてエレベーターに乗った。
「ねぇ、ブログのことだけど・・・いつ知ったの？」
　ひなたは、思い出したように徹に訊いた。
「たまたま・・・・」
「で、どうしてわたしだって？」
「“メールはこちら”ってのをクリックして、メールを送ろうとしたんだけど、そのアドレスに見覚えがあった。ひなた、一度、そのアドレスで俺にメールしたことがあったんだけど、覚えてる？」
（そうか・・・・そういえば、最初に徹に教えたのは、フリーメールのアドレスだったわ。めったに使わないから、ブログのメールの送り先にしたんだけど・・・・・忘れてた）
「言ってくれればいいのに・・・」
「ひなたが自分で言い出さないってことは、俺には内緒にしておきたいっていうことだろうから、知らん顔してたほうがいいかなって・・・・」
「別に、内緒にしたいわけじゃ・・・・」
　エレベーターの扉が開いた。

「ここは？」
　エレベーターホールの先に扉がひとつあるだけのフロアだった。
「バーラウンジ・・・だって言ってた。」
　徹が、扉の前で立ち止まり、振り返った。
「何？」
　徹はかがむと、ひなたのウエストの左右についているリボンをほどいた。
「どうするの？」
　ひなたの質問には答えず、徹は、前と後ろに大きなスリットの入ったドレスの裾を左右でそれぞれ束ねて、リボンをほどいたその紐で軽く縛った。ドレスの裾は大きく左右に割れ、ひなたのヘアとお尻が露出する。目の前に徹しかいないからか、ひなたは、嫌がることもなく徹が、することをただじっと見ていた。
（徹・・・・なんで、こんなこと、気づくの？・・・・それに、なんで入る前にするの？）
　冷静さを取り戻したひなたは、徹が、嘘をついているのではないかと疑い始めていた。
（レストランでドレスがプレゼントされたとき、驚かなかった。それに、突然やって来た人に、ちょうどサイズの合うドレスが用意されてるなんて変。腰の紐で裾を左右で束ねるなんて・・・普通、気づかないわ。
　それに、中がどんなところかも分からないのに、入る前にこんな格好させるなんてやっぱり、変。初めてじゃない、きっと・・・）
「さぁ、入ろうか？」
「うん」
　徹は、ひなたを先にして扉を開けた。

　中には、数人の男性と何人か女性もいた。ゆったりとしたソファに座ってくつろいでいる風情だった。
　入ってすぐ脇にカウンターがあって、女性が一人、バニーかと思ったが、違う。ネコのようだ。そのキャットウーマンに徹が何か話して、それから席へと移動した。
　徹は、ひなたを連れて、奥まで進んでいった。乳首を晒し、わざわざドレスの裾を左右に開いて歩くひなたは無数の視線に晒されながら歩いた。ひなたは、彼らの顔を見ることはできなかった。ただ、奥のテーブルだけを見て徹について歩き、徹に並んで座った。
　カウンターにいたキャットウーマンが、水割りを運んできた。
「あっ」
　彼女が、テーブルにグラスを置く間に、徹はひなたを抱き寄せ、唇を吸うと、股間に手を伸ばしてきた。
　徹の唇が、ひなたの口を離れ、首筋を降りていくと、逆側から手が伸びて、ひなたは、徹とは逆の方向に顔を向けられた。
（えっ？）
　ひなたの目の前に、水割りを運んできたキャットウーマンがいた。彼女の舌がひなたの口の中に入ってくる。女性とキスをするのは初めてだった。ひなたは、驚きとともに異様な興奮がこみ上げてきた。
　ひなたの右にいる徹は、せりあがって飛び出しているひなたの乳首を口に含み、ひなたの右足を自分の膝の上に乗せると、ひなたのクリトリスを指で挟んで擦った。
　左にいる彼女はひなたの口に唾液を流し込みながら、ひなたの左足を自分の膝の上に乗せた。彼女の左手がひなたのもういっぽうの乳首を指で挟む。
（あああ・・・あああ・・・すごい・・・・感じる）
　レストランでの露出から、昂ぶっているひなたは、わずかな刺激でも敏感に反応した。そのひなたの視界に動くものがあった。
　大きく足を開いたひなたの前に、何人かの男が集まっていた。

２．好きに使って

　男達は、ソファの前のテーブルの上のグラスを片付け、誰かが、隣のあいているソファのカバーをはずしてそのテーブルの上に置いた。
（うそ・・・徹がいるのに・・・・）
　ひなたは、何が始まるのか大方の予想はついたが、そんなことを徹がさせるはずがないと思っていた。
　ひなたは、その徹に持ち上げ上げられて、テーブルに寝かされた。
（徹？・・・・他の人に見せるの？・・・徹？どういうこと？）
　何人かの男達が集まってひなたを取り囲んでいる。徹はひなたの太腿に手を掛け、持ち上げた。両足は大きく広げられ、仁美の股間は遮るものもなく、無数の視線に晒された。　徹は、ひなたをテーブルの上に座らせた。足を閉じようとするひなたに
「だめだ。足を開いて、みなさんに見てもらえ」
　徹は、強い口調でそれを制した。
　ひなたは、両足を大きく開き、両手を後ろにつき、身体をそらせた。何人もの男達に囲まれて、大また開きで乳房と股間を晒している。ひなたは恥ずかしさで変になりそうだった。男達は、ひなたの周りでただじっと見ているだけだった。
（お願い・・・見ないで・・・いや・・・見ないで・・・・いや・いや・・）
　見られているだけの状態であるにもかかわらず、ひなたの秘部から、透明な液体が滴り落ちた。
　耐えられなくなったひなたは、小さな声でつぶやいた
「徹・・・して・・・・・なにかして・・・・」
　それを聞いた徹は
「声が小さくて聞こえないよ。もっと、大きな声で言ってごらん」
「して・・・・お願い。見てないで、なにかして・・・」
「なにをすればいい？」
「いじって・・・・」
「どこを」
「・・クリを・・・・」
「おま○こに指を入れちゃダメかな？」
「いいです。いれて・・・・」
「口はどう？」
「好きに使って・・・・」
「わかった。じゃぁ、どなたか、そうしてやってもらえませんか？」
　徹は、前にいる男達にそう言った。
（だめ・・・・徹・・・うそでしょ・・・・・他の人はだめ・・・・徹・・・・）
　ひなたは、戸惑った表情で徹を見たが、すぐに近寄ってきた男達にさえぎられて、徹は見えなくなった。
「徹」
　ひなたは、徹を呼んだが、集まった男達に仰向けに寝かされ、すぐに口の中に肉棒をねじこまれた。
「ふがぁっ」
　ひなたは、頭を両方から押さえられ、口を性器のように使われた。
　乳房はもちろん、太腿にも、もちろん肉壺にも無数の指を感じた。正常な思考が出来なくなったひなたの中で、徹に見られているという意識が遠ざかっていく。
　両足を強くもたれたかと思うと、ひなたの中に、太いものが入ってきたて、不規則な動きをし始めた。
　ひなたは、思わず、肉棒から口を外し、叫んだ。
「あああ・・・・あああぁぁぁぁ・・・・・・」
　それは、ひなたが、今まであげたこともないような絶叫だった。体中から訪れる刺激は、ひなたの耐えられる限界を超えていた。
　一人目の男のものを口で受けた。男がどくと、ひなたは
「入れて・・・・入れて・・・・入れて・・・・」
　と憑かれたように繰り返す。
　男が、ちらっと徹を見ると、徹は首を縦に振った。
　別の男のものが口に挿入されると、下からも今度はバイブではない生のものが挿入された。
（あああ・・・・来て・・・・もっと、もっと・・・・・）
　はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・
　連続で口を使われると、さすがに息苦しい。ひなたの顔は真っ赤になり、少しでも口をずらして、短い息を繰り返す。２人目の男が大量に口に放出すると、すぐに後ろで激しくひなたをつきあげていた男が、ひなたの頭の方にまわり、飲み込めずに口の中にまだ、大量の白濁した液体が溜まっているその口の中に、また放出して、ひなたの口の中で肉棒をかき回した。ひなたの口から流れ出したものを、肉棒の先で流れ落ちないようにせき止め、男はそれをひなたの顔中にこすりつけた。
　ひなたは、大量のザーメンをようやく飲み込むと、大きな口をあけて息をした。
　はぁーっ・・・・・はぁーっ・・・・・

「お尻も使っていいかな？」
　どこかで声が聞こえた。
「どうぞ」
　徹の声だ。
（徹・・・・・・・・）
　ひなたの意識は、かなりあやふやになっていて、そういうやりとりもどこか遠いところで交わされている他人の会話のようにしか受け取れなかった。
　不意にひなたは、身体を起され、四つんばいにされた。相変わらず、すぐに口に咥えさせられたが、こんどは、お尻にひやっとするクリームを塗りたくられた。
（ん・・・・・・ん・・・・・かゆい・・・・・・）
　そのクリームは、すぐに熱くなり、同時にひなたは、むずむずした感じに襲われた。
（ああああ・・・・・・あああ・・・・・掻いて････掻いて・・・・・・・）
　ひなたは、耐え切れず、腰を振った。
「痛っ・・・」
　ひなたのお尻の穴に何かが埋め込まれた。入れられるときに痛みを感じたが、中に入ってしまえばそうでもない。それがお尻の穴で振動を始めると、すぐに、その下からも生のものが挿入された。
　お尻の穴の振動で、むずがゆさは、お尻から全体に広がり、男が深く突き上げて、むずがゆい部分にパンパンと音を立ててぶつかってくれるのがありがたかった。
（もっと・・・・強く･･･強く・・・もっとぉ・・・・）

　その男が果てても、掻痒感は続き、ひなたは、次を促すようにお尻を振った。
（お願い・・・・来て・・・・早く・・・・お願い・・・・・）
　今度は、ローターだった。けっこう太いものに違いない。ひなたはかなりのボリュームを感じた。しかし、ローターでは、外側で感じている掻痒感を癒してはくれない。激しく押し寄せてくる快感と掻痒感。その中で、ひなたは、不安に襲われた。昂ぶっている感情が少しでも引けば、苦痛に変りかねない。
「俺のもしゃぶってもらおうかな」
　見上げると、徹がいた。ひなたは、目の前の徹のものにしゃぶりついた。
（ああ･･ああああああ･･･いいわ・・・いいい・・・・いいいぃぃぃぃーっ）
　ひなたは、徹のものを喉の奥まで飲み込んで、顔を左右に振り、激しく何度も何度も子宮のから奥に押し上がってくる波に大きくお尻を振って身悶えた。
（徹・・・・いって････出して････出して・・・・）
「出すよ・・・・出すよ・・・ああっ」
　徹が小さく震えて、ひなたの口に放出すると、もはや何度目か分からない大波の中でひなたは、がくっと振るえ、テーブルの上にうつ伏せに崩れ落ちた。
　動かないひなたの股間から、太いローターの根元がくねくねと生き物のように動いていた。

３．オフ会

　ローターは抜かれたが、ひなたは、はぁはぁと短い息を繰り返しながら、全く身動き一つ出来ないで、横たわっていた。
「そろそろ、下に行きますか？」
　大柄の男がやって来て、徹に話しかけた。
「はい」
　徹は、ていねいに答えると、部屋の隅に置いてあった一回り大きなベビーカーのような格好をしたカートを押してきた。ベビーカーのようではあるが、足は、広げて両側に高く受ける足載せがついていた。
「ひなた、立てる？」
　うつろな目をしたひなたが周りを見回した。大勢いた男達は、姿が見えない。ひとりキャットガールの彼女がひなたの腕を取って、立たせてくれた。
「服を脱ごうか？」
　徹は、そう言うなり、ひなたのドレスを脱がせると、ひょいとひなたを抱え上げ、カートに座らせた。
「何？」
「下の部屋に行くんだ」
　わざとなのか、ピントのずれた返事をしながら、徹は、ひなたの足を高く上げ、大きく左右に広げて足受けに固定した。さらに、万歳の格好をさせ、肘のあたりを固定した。
　キャットガールが、前を歩き、ドアを開けた。
　ひなたは、全裸で、前方に足を大きく広げて背中を倒した格好で通路に出て、エレベーターに乗せられた。
　激しい刺激の連続で、すでに刺激に対して感覚が麻痺しているのか、普段なら、露出して外に出れば激しく、昂ぶるはずの感情がわいて来ない。
（どうにかなっちゃうわよ。普通・・・）
　ひなたは、いくぶん、自嘲的に自分に言い聞かせた。
「部屋に行くの？」
　ひなたは、後ろでカートを押す徹に訊いた。
「ああ」
「彼女も？」
　前をキャットガールの彼女が歩いている。
「彼女は、そこまでだ」
　彼女は、扉の前で立ち止まった。どうやら、そこが部屋らしい。
　扉を開ける前に、彼女がひなたの横にやって来た。
「じゃぁ、わたしは、ここでね」
　そう言うと、彼女は、アイマスクをはずしてひなたに顔を晒すと、そのマスクをひなたにつけた。
「えっ・・・・美沙」
　彼女は会社の同僚の野々村美沙だった。美沙は、驚くひなたに軽くキスをして、前に行き、扉を開けた。徹は、すぐにカートを押し出した。
「徹・・・美沙、どうして・・・・。ねぇ、徹？」
　徹は答えず、さっと部屋にカートを押し込んだ。
（うわぁ・・・・何なの？・・・・・・これ・・・・・）
　そこには、もっともっと大勢の男達がいた。徹は、部屋の中央の３０ｃｍくらい床よりも高くなったステージにカートをあげ、男達の方に向って止めた。徹は、ひなたの横に立って、男達に向かって話し出した。
「今日は、ようこそ、おいでいただきました。彼女がひなたです」
　拍手が起きた。
（何？・・・・・だれ？この人達・・・・・また・・・されるの？こんなに大勢？）
「ブログが削除されたりして、ご心配をかけましたが、この通り、彼女は大丈夫です」
（ブログ？・・・・だいじょうぶって何を言ってるの？）
「引き続き、彼女のブログ“ひなたぼっこ”も、会員サイト“陰・ひなた”も続けて生きます。今日は、初めてのオフ会、夜遅くにもかかわらず、お集まりいただき恐縮です。さっそくですが、写真、いいですよ」
　そう言って徹がどくと、男達が近寄ってきて、いっせいにフラッシュがたかれた。
　まぶしい光の中で、ひなたは失神寸前だった。
　ステージに男が二人、上がってきた。
（研二・・・・拓也？）
　先日の３人組の２人だった。彼らは、カートの台から、ひなたが座っている座席を外しすと、天井から吊るされた４本のロープを、その座席に掛けてひなたを吊るすと、
「クリップをどうぞ」
　ひなたは、乳首に激しい痛みを感じた。
「ああ・・・ああ・・・・・」
　研二と拓也は、ひなたの乳首をクリップで挟んでからステージを降りた。ひなたを囲んだ男達の手には、クリップが握られている。
「いやぁーーーーーー」
　ひなたは、絶叫したが、男達は容赦なく、乳房を、脇を腕を太腿をお腹にを、持っているクリップで挟んでいく。男達の手が触れて、先についていたクリップがはずれて飛ぶ。痛い。
「ああ･･ああ･･あ･あ･あ・ああ・あ・あ・あ・あ・・・・」
　激しい痛みと恐怖に、ひなたはちょろちょろと失禁し始めた。
「おっ・・・おもらしだ」
　男の中から声がした。