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【 人妻くずし２．清美② 】
中村のセックスパターンは単純明快である。
世に言うところの”性奴隷”だの”調教”だのというパターンに中村は興味が無い。
人妻の陰毛を剃ったり、ＴＡＴＯＯを入れさせたり等の余計なことにも興味は無い。そんなことは結局は人妻の性欲を増幅させ将来に自分がさせられる対処というか処理に困るだけだ。
セックスそのものにしてもノーマルにこだわった。
つまり、肛門姦だの、ＳＭには興味は無い。但し、女への愛撫を手抜きする意味でバイブブーターは使う。だいたい、余計な調教なり性癖をつけてしまうと往々にして亭主にバレる場合が多いし、（女からの）愛情等の感情移入が加わると捨てる時に困る。
中村は人妻を口説いて自分の性欲処理女にするには、膣内射精という危険な行為で十分だと思っている。それも、亭主とはきっちり避妊している人妻ほど、無警告の中出しは効き目があることも経験上分っていた。中村のペニスは勃起時１６センチ。粗チンではないが、特大というわけでもない。が・挿入された時に巨大なペニスと女が感じるところまでもって行く性の技術は備えていた。野球に喩えれば速度の遅い変化球を多投してから直球を投げれば、打者が豪速球がきた、と錯覚するのと同じことをすれば良いのである。
つまり、女がペニスのインサートを懇願してくるまで焦らしに焦らし、興奮で性器全体が充血して狭く過敏状態になった生膣に挿入すればよいだけの話だ。大抵の人妻は十分に興奮してない状態では避妊を口にする。「コンドームつけて」「生でもいいけど中には出さないでね」。快感で人妻をヘロヘロ状態にすれば生挿入に殆ど抵抗を示さない。まあ、それでも、５人中２人くらいは(当然のことながら)「中出し」には抵抗を示す。
中村自身、中出しに抵抗しない人妻には魅力半減になるのだ。
中村の独身時代の経験から、簡単に中出しをさせる女は大抵他の男にも中出しをさせていることを知っている。
これは結婚して人の妻になってもこういう貞操観念は変らない場合が多い。
体質で妊娠しにくい女もいる。逆にしやすい女もいる。独身時代に複数回の中絶経験のある女は、結婚しても出産計画がはっきりしない場合は、簡単には亭主にも中出しをさせない場合が多い。産婦人科医から、「今回も堕胎すると次は子供を産めない体になる」と警告を受けているからだ。それを無知な亭主は貞淑な妻・女だと思おうとする。
ならば、不倫などしなけりゃいい道理なのだが、そうはいかない。
結婚したら尚の事”自分が女でいる証明”が欲しいからだ。
第一話で書いた、清美。
中村の予想したとおり戻ってきた。しかも、３日後。
ピアスを片方なくしたというのが、中村の部屋に来る口実だが、思い出の品や相当な高級品で無い限り、決別した男の部屋に上がりこむ等は論外な行為だ。しかも、中村は清美に対しては愛情のカケラもないし全女性の敵を演じる男だ。
『清美、ピアスは見つかったか？』
「ううん、何処探しても無いみたい・・・」
『探し物をするのに、おまえは相手の男の好みの服装で来るのか？笑』
『ミニスカはいて絨毯の上のものを、しゃがんで探したら、黒ストッキングとショーツがまる見えじゃないか、下手な細工は俺には通用せんゾ！笑』
「・・・」
『最初から"入れて""やって"、あなたの精液を"飲みに来ました"、と素直に言えばもう少し可愛げがあるんだけどね・・・』
中村はそう言って清美の瞳の奥を覗き込んだ。
清美は、観念したように中村の胸に飛び込んで来た。
「ごめんなさい」「ごめんなさい」
中村としては、清美はもう少し、自分の精神的な非を強情に認めないと思って、もっと蔑む言葉を用意していたが、拍子抜けした。中村が次のセリフを考える前に、既に清美の慣れ親しんだ口唇で勃起させられていた・・・。
仕方がない・・・、口に出して飲ませるか・・・、但し膣に入れるのはやめとこ。
女にとってこれ程の屈辱は無いだろう、と中村は思う。
中村の要望で、いつでも膣内射精ができるようにピルも常用している。
しかも、自分の膣を中村に清潔に使わせる為に亭主にはコンドーム必着だ。
ならば、せめて中村にペニスを挿入して可愛がって欲しいというのが人情だろう。
現に、ソレをしてもらう為に一心不乱で口で奉仕をしている。２回目はインサートしてくれるだろう・・・（という願望をこめて）。
『清美、今日はバイブは使わせない。オナニーしながら奉仕してくれ』
清美は無言で従った。成り行き上、清美は服を脱いでいない。ショーツとストッキングの上から自分を慰めるという惨めなスタイルだ。中村はズボンとパンツを膝まで下げ、シャツは清美の口紅が付着しないようにたくしあげている。ソファーに座って。
つまり、出すものを出したら・・・精液を飲ませたら、今日はこれでお終い、というシチエーションにしてるのだ。射精感が近づいた、『清美、そろそろだ、ピッチを速めてくれ』。
清美は無言で頷いて、中村の望むツボを刺激して最後の一滴まで搾りとって飲みこんだ。
『清美、相変わらず上手い。口技だけなら、清美は俺の女のベスト５に入るな』
『だから、お前を捨てるのは惜しい気がする』
「だったら、捨てるなんて言わないで、お願い・・・」
『いいよ、そうしよう。だけど、暫く清美には口の奉仕だけしてもらう』
『暫くの間、おまえの膣には挿入してやらない、生のチン●が欲しくなったら亭主にやらせてやれ！ピルを使ってることも、ピルを使わされている理由も亭主に白状しろ！亭主は猿のマスターベーションのように四六時中お前を求めてくるゾ(笑)。』
「そ、そんな・・・」
『嫌なら出てってくれ。平和な家庭に戻れよ』
『俺のチン●は、別に清美でなくてもえぇのよ。欲しがっている人妻は他に沢山いるのよ(笑)』
「ひ、ひどい・・・」
『どうする？暫く口だけの奉仕女に徹するか、家に帰って猿亭主に中出しさせて我慢するか』
しばらく清美は無言でいたが、意を決した。
二度目のフェラチオを開始した。二度目も飲んでやったら、三度目は中村の気が変るかもしれない。今日は無理でも、一週間もすれば、許してくれるだろう。無心でしゃぶってしゃぶりぬいて二度目のも飲みほした。
中村の気は変らなかった。
中村は出かける用事があるから、帰れ。と無表情で告げた。
これも、全て中村の作戦だ。
中村が、セックスに道具やＳＭなどの小細工を必要としないのは、こういうところにある。世の大抵の男は、なんやかんや言っても、いやセックスを工夫しても最後にはペニスを女に挿入する。だが、そうすることで女としての虚栄心は満足するのである。「ペニスも挿入してもらえない女なのだ」と自覚させることで人妻を精神的に痛めつけるのが中村のやり方だ。
『あっ、そうそう。四、五日すれば気が変って清美に入れて出したくなるかも知れん。ただ、その時は、お前の亭主の精液が散々吐き出された後じゃあ、興ざめだからな！』
「・・・」
『俺の呼びだしに、誠意で応じたければ、亭主に生でやらせるんじゃないゾ！』
『応じるつもりがない時は好きにしてくれ、今日帰って早速亭主に中出ししてもらえ！亭主はお前にしがみついて離れないだろよ！朝まで亭主の精液便所状態だな。気持ちえぇゾ！笑』
全く、中村にかかれば「誠意」などと崇高で道徳的な言葉でも、著しく非道徳な時でも的を得た使い方をする。中村が陰毛剃りやTATOO などや道具を必要としない理由はここにある。そういう小道具や演出を使う事は、当事者同士の主従関係は明確だが、客観的な成熟した男から見たら児戯なのだ。それが証拠に中村は鞭やら蝋燭やら陰毛を剃る自分の姿は想像したこともないし、したくなかった。
中村の女にされる前は、清美はこうでなかった。
貞淑な女だったのだ。若気の至りで一度妊娠中絶はしているが、現在の亭主とは「明るい家族計画」を実践しているのだ。
この小説はこれからどうなるか・・・。
登場人物はまだ（中村を除いては）２人だけだ。
清美、暁美。
清美との事柄の少し前のほぼ同時進行で、中村の性処理女にした別の人妻、信子に登場してもらおう。実は次に登場する信子は、清美とは知り合いだ。ちょっとした（自動車の）物損事故がきっかけで、中村の性欲処理専門人妻にされてしまった。信子自身はその運命を甘受しているが・・・。
つづく
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