２、五月（メイ）　その一

　７月に入り日差しは夏特有のまぶしさに熱気を伴っている。
　金曜の夕方、向かいの玲子がやってきた。
「瑤子さん、主人が仕事の関係でこんなのを貰ってきたんだけど一緒にどうかしら？」

　そう言って差し出したのは近郊のプールを中心としたリゾート施設のチケットだった。

　流れるプールや、プールに落ちてくる長い滑り台が評判で、温泉も併設し一日遊べる人気の施設だ。
「奈菜ちゃんやメイちゃんも一緒に瑤子さんも行きましょ・・うちで車を出すから」
　夏休みに入っても自分ひとりではなかなか億劫で、娘たちを連れて遊びに行くことはなかなかない。
　玲子たちは今までも夫のいないことを気使って何度か遊びに連れt出してくれている。

「あら、本当！うれしいわ娘たちもどこかに連れてけってうるさくて・・ありがたく誘われるわ」

　翌日５人はお昼前にその施設にいた。ついたとたん娘二人は早速水着に着替え、武士の腕をそれぞれ引っ張りプールへと向かっていった。
　いつものことだが武士は子供がいないせいか、二人の遊び相手を一手に引き受けてくれる。
　奈菜も先日目撃したことなどまったく気にかけた様子もなくむしろ父親のいない寂しさを武士にぶつけるようにじゃれ付き、武士をメイと取り合っている。とりわけメイは小さなころから武士になつき、気がつくと向かいの家で遊んでいるというのが普通だった。奈菜よりも気が強いメイだがその分甘えん坊でもあった。
　瑤子と玲子はプールの見えるカフェでカクテルを飲みながら三人に手を振ったり、ビデオを回したり、近所の噂話やファッションやダイエットの話に夢中になった。
「玲子さんはスマートでうらやましいわ」
「あら、それは胸が小さいってこと？」玲子は笑いながら言った。
「瑤子さんのほうこそナイスバディよ、うちの主人もいつも誉めてるのよ。お前も瑤子さんくらいメリハリがあればなって・・瑤子さんはDカップはあるでしょ」
「そのかわりお腹も腿もDカップよ」
　玲子は浅黒い細い体にグレーがベースのビキニをつけ贅肉のない締まったからだとショートのヘアスタイルは三十を少し過ぎたくらいにしか見えない。
　瑤子は逆に透けるような白い肌に適度に脂肪が付き紺のセミハイレグのワンピースがいっそう肌の白さを際立たせている。その胸元は豊かな乳房が柔らかい谷間を作っていた。柔らかくせみロングの髪に童顔の瑤子はやはり三十そこそこにしか見えない。
　玲子と話しながら洋子は心の中がざわめくのを感じた。
”武士さんが私のことそんな風に思ってるなんて・・”
　たくましい武士の体とあの時見た武士のペニスが瑤子の頭の中をよぎった。

　まもなくして三人が帰ってきた。５人はパスタとピザで昼食を済ませた。武士も一杯だけとビールを飲み食べ終わった娘たちは瑤子に許可を貰い、ショップやゲームのあるコーナーに手をつないで走っていった。
　しばらくするとメイが戻ってきて、武士の腕を引っ張った。
「お姉ちゃんはゲームのほうがいいって。たけちゃんまたプールに行こうよ」
「メイ、だめよ。武士さんはまだ休んでるのに・・」
「いいですよ、瑤子さん。さあ、メイちゃんもう一回滑り台に挑戦だ」
「ええー、一回じゃやだあ・・」
　二人は再びプールに歩いていった。メイは武士の腕にしがみつきながら弾むように歩いている。
「ごめんなさいね、玲子さん。中学になったのに甘えん坊で困っちゃう」
「いいのよ、主人はメイちゃんに頼まれるのが好きなのよ」

　メイは中学校指定の水着は名前が付いているからかっこ悪いと６年生まで通っていたスイミングスクールの競泳用の水着を着ていた。
　薄いブルーのグラデーションに胸元に赤い幾何学模様が入っていた。
　半年の間に成長した分、少しきつめに見えるがおかしいほどではない。
　ただ、膨らんできた乳房とその先端の突起がぴったりとした水着を押し上げ始めていた。

　遊んでいると白くかわいいお尻が半分出てしまい、時折それを直すしぐさが女らしさを感じさせた。
　股間もうっすらと立て筋がつき、武士はメイの成長を感じながら、無邪気さと少女のハザマのメイにむずむずとしたものを覚えずにはいられなかった。
　滑り台に上ると武士はメイを自分の股間に座らせ後ろから抱きしめた。一人では怖くて降りられないメイは「タケチャン、離しちゃだめだよ。絶対だよ」何度も念を押している。
　らせん状に右に左に降りていく間、武士の手は何度もメイの乳首と乳房を抱きしめた手の中で味わっていた。張りのある適度な硬さと柔らかさが同居した少女特有の乳房は、たまらない感触だった。メイにせがまれるまま再び滑り台を降りたけしは心行くまでメイの乳房を堪能した。
　その後流れるプールで二人は底が張ってある浮き輪に向かい合わせに座ると進み始めた。

　流れはそこそこ速く左右にぶつかるたび武士の体を挟むように広げたメイはきゃきゃと無邪気に笑っている。股間の生地は筋に食い込み、左右からまだ発毛していない柔らかい肉がぷっくりとはみ出ているのを武士は楽しんだ。

　ゴール地点に瑤子たち三人が待っていた。
「せっかく来たから最後にみんなで滑り台をしようよ」
「私は見てるわ、怖いもの」
　瑤子はそういったが、玲子は瑤子の手を握ると
「だめだめ、みんなで滑るの」
　と半ば強引に歩き始めた。
　上に着くと玲子が順番を決めた。
「瑤子さんは真ん中にしてあげるから大丈夫、メイちゃん奈菜ちゃん私、瑤子さんタケチャンの順ね」
　瑤子は武士が後ろと聞いて急にドキドキとしてきた。５人はそれぞれ前の人を抱き、ぴったりとくっついた。
　瑤子の乳房のすぐ下に武士の腕が回される。ヒップには盛り上がった股間がはっきりと感じられ、瑤子の体の奥が急にうずき始めた。
「行くわよ！」
　玲子の掛け声で５人はゆっくりと滑り始めた。がスピードがつき始めたとたんに瑤子は怖くなり思わず玲子に回した手を解いてしまった。「大丈夫、僕が離さないから・・」武士は後ろから瑤子の耳元に囁くとぎゅっと腕を回しなおした。その手のひらは瑤子の両乳房を包んでいた。しかも降りながら揉まれている様に感じる。いや、武士は意識して揉んでいた。指の間に乳首を挟みこみ降りる間もみしだいた。瑤子は体のおくから甘い疼きが急速に体中に広がっていくのを感じていた。