３、五月（メイ）　その二

　プールから帰る道すがら、瑤子は言った。
「よかったら夕飯をうちでどうかしら？気持ちばかりだけど用意してきたの」
「たけちゃん達一種に食べようよ・・」
　奈菜とメイも口々にそう言った。
「あら、うれしいわ。ご馳走になりましょうよ、ねえたけちゃん」
　玲子もうれしそうに同意を求めている。
「そうだな、遠慮なくご馳走になろうかな？」
　瑤子は家に着くと用意してあった焼肉の支度を玲子と始めた。
　三人はテレビゲームをしていたが、奈菜はソファで疲れて眠ってしまった。
「ま、行儀が悪いわね」そういいながら瑤子はタオルケットを奈菜にかけると
「足りないもの二人で買いにいってくるから、三人でまっててね」
　そう言って瑤子と玲子は出かけていった。
　しばらくメイとゲームをしていたがメイが突然声を潜めて言った。
「たけちゃん、お願いがあるの・・」
「どうしたんだい？」
「あのね・・」なんだか言いにくそうにメイはこちらを見ている。
「ママに内緒にしてくれる？」
「ああ、約束するよ」
「ほんとよ、奈菜ちゃんにもだよ、絶対に言わないでね」
「ああ」
「あのねメイとねお風呂に入ってほしいの」
「・・・・・」
「メイね、小学校までパパとお風呂に入っていたんだけど、この間パパが帰ってきて一緒に入ろうとしたらママが中学校に入ったんだからもうパパとは入っちゃだめっていうの」
「メイはパパに洗ってもらうのが好きなのに・・」
「だからね、たけちゃんはパパと同じくらい好きだから・・・」
「ねえ、いこっ。さっきお風呂のスイッチ入れておいたからすぐに入れるよ」
　そういうとメイは武士の腕を引っ張った。
「はいはい、メイお嬢様」
　脱衣所でメイはさっと脱いで先にお風呂に飛び込んだ。
　武士が入っていくとすでに湯船の中でメイは手足を伸ばしニコニコと笑っている。
　贅肉のついていない細い体にふっくらと乳房が膨らみ、小豆ほどのピンク色の乳首がちょこんと乗っている。下はまだ生えていないように見える。
「たけちゃん、早く入って」そういってメイは自分の後ろのスペースを空けた。どうやら抱っこしてもらうつもりらしい。
　湯船に入るとメイはうれしそうに武士の顔を覗き込み体を摺り寄せてくる。たちまち武士のものは大きくなってしまった。
「たけちゃんのチンチンパパよりおっきいい！！」
「そうかい？普通だよ。いや、もしかしてプールで雑菌が入って晴れちゃったかな？」
「違うよ、パパのは下向いてるけど、たけちゃんのは上にむいてるよ」
「人によって違うからね、パパはパパ。僕は僕だよ」
　まさか欲情したとは言えないからメイの無知をいいことに苦し紛れの説明だった。
「さあ、ママたちが来る前に出ないと怒られちゃうからね。洗ってあげるよ」
　二人は洗い場に降り、武士はスポンジに石鹸をつけようとすると
「違うの、パパはいつも石鹸を直接つけて手で洗ってくれるの。スポンジは痛いんだもの。たけちゃんもそうして」
　無邪気なわがままに武士は言うとおりにした。
　両手に石鹸をつけてメイの首筋から洗い始めた。腕を洗い背中に泡をつけて丁寧に擦っていく。
　もう片手は前を洗っていく。小さいふくらみだがソコだけ柔らかく、小さな乳首がだんだんとしたに降りていき、丸くぽっこりと出たお尻に石鹸を伸ばして優しく擦る。割れ目の上から下に指を沿って這わしていくと小さなアヌスがぴくっとすぼまる。
「よく洗わないとプールは雑菌が多いからね」
　指はアヌスをなでるように刺激しながら丸く動いている。もう片方の手で前のほうにも泡を伸ばしていき、柔らかい前の割れ目をゆっくりとなぞりながら下に下ろしていくと、発毛のない割れ目に達した。
　まだぴったりと閉じたそこは、柔らかくぷよぷよしている。
「気持ちいいよ、たけちゃん。パパより洗うのうまいね」
　いつのまにかメイは目を閉じて足を開いて武士の肩に手を置いていた。
　両手で前と後ろから丁寧に優しく溝を擦っていると、メイはうっすらと顔を紅潮させて、少し開いた唇からふうーと息を漏らしている。　
　ぴったりと閉じていたバァギナは、少し開いて指先に小さな陰核が感じられる。
　驚きたことにそれは擦るたび硬くなっていくのがわかる。石鹸とは違うぬめりさえあふれてきた。
「たけちゃん、むずむずしてメイ気持ちいいの・・なんだか熱くなってきちゃった・・・」
「そう、プールの雑菌はちゃんととれたかな？」
　われながらトンチンカンな言い方だな・・内心苦笑しながらしばらくメイの感触を楽しんだが、これ以上はまずいなと太ももに手を下ろしていった。全部洗い終わるとシャワーで泡を流して若い肌を玉のような滴が流れ落ちた。
「今度はメイが洗ってあげる」
「そう。うれしいな」
　武士はなるべく自然な言い方で言った。
　武士の前にしゃがんで両足を開いているメイの股間は、少し開き気味で小さなクリトリスの突起が覗いている。
　武士のものはもうびんびんに固く反り返っている。
　メイは両手にたっぷりと石鹸をつけると武士の体に擦りつけ始めた。だんだんと手が下に下りていくと
「たけちゃん、洗いにくいから立ってよ」
　もう立ってるよと下らない親父ギャグを思いつつ、ハイハイと武士は立ち上がった。
　いきなりメイの手が硬くいきり立った、先ほどメイへの行為で先汁さえにじみ出ているモノを洗い始めた。小さな両手で竿を擦るようにしている。
「硬ーい。ぶら下がれそう・・」あくまでメイは無邪気だ。
「どうしてこんなに腫れてるの？」
「やっぱりプールの雑菌が入ったのかもしれないな・・・」
　とっさに武士はまた言い訳してしまった。
　メイは真剣な顔で言った。
「膿が溜まってしまったのかな？メイも怪我したとき指が倍くらいになってお医者さんで切って膿を出してもらったことがあるよ」
「擦ったら出てくるかも・・」
　メイはさっきよりも強く握り締めると根元から先端まで絞るように擦り始めた。といってもまだ子供の力では武士には気持ちいい程度だ。が、急激に射精感がこみ上げてきた。このままではいってしまいそうだ。
「メイちゃん、膿が出てきそうだよ」
「ほんと、メイが出してあげるね」
　メイは力を入れようとひざ立ちで体を近づけたため、先端がメイの乳房や乳首に擦れて当たった。
　鈴口へのその感触で武士は一気にこみ上げてきた。
　突然どくっと最初の濃い精子が出、次の瞬間びゅうっと第二弾が勢いよく噴出し、メイの頬に噴射した。第三弾第四弾は首から胸へ飛び散った。
「やった、出たよ・・」メイは嫌がりもせず全部搾り出すかのように擦り続け、すべてができきった。
「よかったね、これで直るよ」
　確かに言われたとおり武士のものは徐々に力を失い、しぼんで垂れ下がってきた。
「ほら、メイの言ったとおりでしょ」
　自慢げな顔でメイは言い、顔についた精子を指で掬い取るとにおいを嗅ぎ顔をしかめたが、
「思ったより臭くないから、まだ初期だったみたい」
　何が初期なんだかわからないがメイは自分の判断にさらに自信を深めたようだった。
「ありがとう、メイちゃんのおかげで悪くならずに済んだみたいだ」
　武士も合わせて礼を言った。
「さあ、ママたちが来るから出ようか？」
　思わぬ快感に武士は満足していた。