５．レンタル

「また、札幌に帰らなければならない」
　次の週の週末、真垣が車の中で仁美に告げた。仁美もその事は知ってはいた。今度はいっしょに行くと決めていた。
「・・・はい・・・あのぅ・・・いっしょに行っちゃだめですか？」
「今度は、たぶん、半年かせいぜい１年だし、こっちと行ったり来たりだろうから、こっちにいてくれないか？」
「ずっと、側に・・・・いえ・・・いいです。こっちにいます」
（言う通りにする。それがいい・・・）
　仁美は、そう自分に言いきかせた。

「仁美」
「はい」
「私がいないあいだ、お前を預けようと思う」
「あずける？」
「そうだ。私の代わりにお前の面倒を見てくれる」
「めんどう？」
　仁美には、真垣の言っている言葉の意味が理解できなかった。
「私を、だれかに他の人に譲るっていうことですか？」
　仁美の脳裏に亜沙美の顔がよぎった。
（亜沙美さんみたいに、他の人を紹介されるんだわ・・・わたし、捨てられるの）
「違う。誰にも仁美を譲ったりはしない。仁美はわたしのものだよ。それは絶対に疑うな。」
　真垣は、いつになく強い調子で仁美に言った。そう言われると仁美は、もう拒否はできなかった。

　真垣は、仁美をエクセルホテルの最上階のラウンジに連れて行った。中に入ると、奥の席で顔を上げて、少し頭を下げる若い男性がいた。真垣はそこに仁美を連れて行った。
「わざわざ、呼んですまなかったねぇ」
　真垣が声をかけると、若い男は立ち上がった。
「いいえ、真垣さんの仰せとあれば、何だってしますよ」
「紹介しよう、これが仁美。仁美、こちらは葛城さん」
「葛城一樹と言います。」
「吉川仁美です」
「真垣さんから聞いてます」
　仁美は真垣の横に座った。
「仁美、お尻を直接つけるんだ」
　真垣が、仁美の座り方を咎めた。仁美は、もう一度立ち、スカートを広げ、お尻に敷かないように座りなおした。ここに来る前に下着は脱がされていて、椅子のレザーの感触が直接仁美のお尻に伝わった。
「仁美、膝を開いて」
　またしても、真垣に咎められた。仁美は、おずおずと膝を離し、足を開いた。柔らかい椅子のせいでお尻は落ち込み、短いスカートから、大腿の付け根まで露出していた。足を開くと、股間が完全に一樹に晒されることになる。仁美は、どこまで広げればいいのかと、真垣の顔を見たが、真垣が厳しい目で仁美を見るだけで、なかなかＯＫが出なかった。
（恥ずかしい・・・真垣さん、ごめんなさい。・・・・恥ずかしかったんで・・・・）
　６０度くらい開いたところで、真垣は、仁美から視線を離し、一樹に話し掛けた。

「一樹君、さっき電話で話したとおりだ。この子を預かっといてもらえるか？」
「はい、よろこんで・・・・仕事は続けられるんですよね」
「ああ」
「じゃぁ、住むところだけでいいんですか・」
「まぁ、そうだが、仕事が終わった後は、好きにしてくれていい」
「そうですか・・・わかりました。」
（仕事をどうするの？住むところ？好きにされるの？）
　仁美は自分のことが、自分抜きで語られているのを不安な面持ちでただ、聞いていた。

「で、今日は、これからどうされますか？」
「今日から、たのもうか」
「はい・・・じゃぁ、後で来ます」
　そう言って、一樹が席を立った。

「仁美」
「はい」
「住むところを変わってもらう」
「はい」
「仕事は、今までどうり続けていい。私が帰ってくるまでは・・・」
「はい」
「仕事が終わったら、勝手なことをしちゃだめだ」
「はい」
「たぶん、一樹君から連絡が入る。それに従いなさい」
「はい」
「私がいない間は、一樹君が私の代わりだ。なんでも一樹君の言う通りにしなさい。」
「はい」
「いい子だ。お前は私のものだ。ただ、さっきのようなのは、もう二度となしにしてくれ。わたしに恥じをかかせないように、わかったね」
「はい」
　足を開くことをためらったことを言っているのだった。
「ごめんなさい」
（恥をかかせたの？ごめんなさい、真垣さん、ごめんなさい）
　仁美は、悲しくなって、涙が出そうだった。

６．見てください

　真垣は、仁美を自分のオフィスに呼び戻し、札幌に発った。
　真垣のいないオフィスに入って、真垣に指示された通り、以前のように着替えようとして仁美は、真垣に言われたことを思い出した。
（そうだ、メールを入れなきゃ）
　真垣のパソコンを立ち上げ、回線をつなぎ、そこから、真垣に言われた通りのメールを入れた。
「おはようございます。仁美に指示をください」
　何も返っては来なかった。仁美は少し、がっかりしたが、思い直した。
（わたしを待っててくれるなんて思うほうがおかしいわ）
　一回だけため息をついて、それから、ロッカーの前で以前のように着替え、オフィスの外の自分の席について、今度は自分の席のパソコンを立ち上げた。
　自分のIDを入力すると、すぐに、真垣からメールがはいった。
「おはよう。添付したファイルを開けてごらん」
「あっ」
　添付ファイルを見て仁美は思わず、声を出した。それは、制服に着替えている自分の画像だった。
（カメラがあったの？・・・見ていてくれるっていうこと）
　仁美は真垣が見ていてくれることが、素直に嬉しかった。
「見てくれるんですね。嬉しいです」
　仁美は、返信した。
　真垣からは、すぐに仕事の指示が来た。そして最後に
「一樹君の言うことを、私の指示だと思って逆らうことのないように」
　と付け加えた。
「はい。言われた通りにします」
　仁美はそう応えた。
　一樹からの連絡はすぐに来た。

「今日から、ここで暮らしてくれる？」
　一樹に案内されたところは、一見するとごく普通のマンションだったが、部屋に入って仁美は驚いた。もともとは２DKだったところをワンルームに改装したのだと説明されたが、どう見てもラブホテルであった。バスルームは、広く、壁はなく透明なガラスである。そのバスルームの隣りにトイレがあったが、同じようにガラス張りで扉もガラスのサッシだった。
「真垣さんが、ずっと仁美を見ていたいって、この部屋を選んだんだ」
　いたるところにカメラがついていた。トイレの中にもあった。
「今日、来るって伝えたから、たぶん、見てると思うよ。」
「えっ」
　一樹は、部屋の机の上のパソコンを立ち上げた。仁美は、座っている一樹の肩越しにパソコンのディスプレイを覗き込んだ。真垣からメールがはいった。
「仁美、服を脱いで、一樹くんに見てもらいなさい」
「だそうだ」
　一樹は、振り返って、ディスプレイを覗いていた仁美の顔を見た。
（従わないと、真垣さんが恥じをかく・・・）
　仁美は、服を脱ぎ始め、一樹はそれをじっと見ていた。

　仁美が全裸になると。一樹は、仁美を大きな鏡の前に連れて行き、背後から左手を乳房に右手を股間に持っていった。
（真垣さんが見ているのを知ってて・・・・、真垣さんが許可したっていうことなのね）
「仁美、真垣さんに見てもらおうね」
　一樹は、そう言うと、椅子を運んできて、仁美を椅子に座らせ、大きく足を広げさせ、鏡の横のカメラのほうを向かせた。
「声も聞こえるよ。真垣さんに見てってお願いして」
「真垣さん、見てください。仁美のおま○こ見てください」
「自分で広げて・・・・よーく見えるように」
　一樹に言われた通り、自分の指で、肉襞をかき分け、ピンクの秘芯を人差し指と中指で挟んで見せた。
「いい子だね。これを咥えて」
　一樹が自分の肉棒を仁美の口に持ってきた。少しだけ、仁美はためらったが、真垣にも言われている、一樹のすることを拒むことは出来なかった。
　むぅぐっ・・・うぐっ・・・・
　一樹の口への挿入は、少し乱暴だった。いきなり､頭を抱えるとぐっと、奥まで突き入れ、そのままで仁美の顔を左右に振った。
　むぅぐっ・・・うぐっ・・・・はぁ・・はぁはぁ・・・
　一樹の肉棒が浅く引かれた瞬間に仁美は必死に息をした。苦しがる仁美にお構いなしに一樹の挿入は繰り返された。
　く・・く・・くる・・・しい・・・・はぁ・・・はぁはぁはぁ
　やっと、一樹は仁美の口から離れ、今度は仁美をバスルームへと運んだ。

　仁美は、バスルームのエアマットの上にうつ伏せにされた。
「仁美、じっとしてて」
　無音だった一樹が口を開いた。
　一樹は、ゆっくりとマッサージを始めた。一樹が手にしたオイルは、少し変な感触だった。最初は別にどうっていうことはなかったのだが、そのうち、じわーっとあったまってくる感じがし始めた。心地良かった。緊張して固まっていた筋肉が解きほぐされる感じだった。一樹の指が、お尻に回り、仁美の双丘をぐるぐるとなでまわした。それから腕が股間に差し込まれ、まずは、腕で刺激を受けた。

「えっ」
　仁美の肉壺を出たり入ったりしていた一樹の指が、お尻の穴に侵入して、奥深く差し込まれ、ぴたっととまった。
（お尻なの？・・・・お尻にするの？・・・・真垣さんにそう言われたの？）

７．お尻

「い・・・痛い」
　仁美は、がまんしきれずに声を出した。
「きついね。真垣さん、一度もここには触ってないの？」
「は・・・はい」
「そうか・・・どうりで・・・・真垣さんがね、ここも使えるようにって・・・・ちょっと辛抱してね」
「・・・・・・えっ・・・・・は、・・・・はい」
　はいとしか言えないのだ。一樹は一度指を抜き、バスルームを出て行った。仁美は、どうしたらいいのかわからず、じっとそのままうつ伏せていた。さきほどのオイルが一樹の指に残っていたのだろう、お尻の穴全体が温かくなってきて変な感じだった。一樹が、丸い珠がつながったものを持って戻ってきた。珠は、上にいくほど大きくなっていた。
（それを・・・入れるの？わたしのお尻に？）
　きくまでもないことだった。仁美は覚悟して目を閉じた。

　ゆっくりと、再び一樹の指が入ってきた。１本の指が２本に変わった。
（痛い・・・・・）
　しかし、今度は仁美は声に出さなかった。やがて指が抜かれると、お尻の穴の周辺は燃えるように熱くなり、感覚が鈍くなっていた。そこに、珠が挿入された。
（う・・うぐっ・・・・）
　仁美は、本当に痛いのか、痛いという先入観から、痛く感じているだけなのかわからなかった。それほどお尻の穴の感覚が鈍くなっていた。珠がいくつ挿入されたのかわからなかった。腰から下が重く感じられて、いつからか、お尻の穴よりもずーっと奥のほうで鈍痛を感じるだけになっていた。一樹は、挿入した珠を今度は、ゆっくり、一個ずつ抜いていった。
「あ・・・ああ・・・・ああああ・・・・・あぁぁぁ・・・」
　珠が抜かれるたびに、一瞬、つっと痛みがきて、仁美は思わず声をあげた。

　何個めかの珠が抜かれ、すーっとお腹から重い感じが消えていくと、今度は、一樹の指が、しっかりと仁美のお尻の双丘を鷲づかみにして、一樹の肉棒が仁美のお尻の穴に挿入された。
「う・・・うぅぅぅ・・・」
　仁美は、ぐっと歯を食いしばった。
「おねがい、ゆっくりして・・・。恐い」
「仁美、・・少し、お尻浮かして・・・力抜いて・・・いい？」
「はい」

　ゆっくり、少しずつ少しずつ、一樹のものが仁美のお尻に入ってきた。
「いっ・・・」
「もう少しだから、ちょっとがまんして・・・」
「う・・・う・・・・・・ううう・・・・」
「痛い？」
「いえ、もう、だいじょうぶです」
「そう」

　確認すると、一樹がゆっくり動き出した。
「痛い？」
「いえ」
「気持ちいい？」
「はい・・・いい・・・いい・・・・」

　一樹は仁美のお尻に、放出すると、仁美を後ろからお尻を抱え持ち上げた。小さな子供におしっこをさせる格好だ。
「いや・・・恥ずかしい。一樹さん・・・・お願い・・・おろして」
　仁美は、懇願したが、一樹はそのまま、仁美をバスルームの外に抱えだし、カメラの前に仁美の股間を晒した。
「真垣さんに見てもらわないとね」
「ああ、見られてるのね」
「そういうこと」
「お尻にされたって、仁美の口から伝えて」
「・・ま、真垣さん・・・お尻に・・・お尻にされました」
　仁美が言い終わらないうちに、仁美のお尻から一樹のザーメンがすーっと流れ落ちた。仁美は、気を失いかねないほどの羞恥にじっと耐えた。

「今日は、ここに泊まってもいいし、帰ってもいいです。ただ、明日、荷物をここに運び込むから、明日からはここで暮らしてください。ああ、荷物はあなたが会社にいる間に運んどきます。鍵は真垣さんから預かってます。」
　そう言って、一樹は部屋を出て行った。仁美は、真垣にスペアキーを渡してあったのだ。しばらくして、仁美は、もう一度シャワーを浴び、トイレに入った。トイレの扉は一枚のガラスで中から外が丸見えだった。しかも、トイレの中にもカメラは置かれていた。
（わたしは、真垣さんのもの・・・真垣さんの望む通りにするだけ）
「真垣さん・・・見てらっしゃいますか？仁美はおしっこします」
　そう言って、仁美は下腹部にぐっと力を入れたが、すぐには出てこなかった。しばらくして、ようやく数滴のしずくが落ち始めると、じょじょに太い一本の線になっていった。
（ああ・・・・・あああああ・・・・いい・・・いいいいいい）
　ただの放尿が、これほど気持ちのいいものなのか？驚くほどの開放感に仁美はおもわず、まだ、しずくの落ちる股間に指を入れ、クリトリスをぐいぐい乱暴にこすった。
「いい・・・・いいいいい・・・・」
　小さく痙攣して、仁美は達した。

　仁美は全裸の上に、ブラウス着、スカートをはき
「帰って、荷物整理しとこう」
　ひとり、呟いて、部屋を出た。