３．ドレスアップ

　真垣が待ち合わせに指定したのは駅に近いエクセルホテルだった。これまで何度か真垣に連れてこられたホテルだった。真垣はロビーにいた。
「なんとか帰ってこれたのでね」
　それが、真垣のあいさつだった。わずかな期間だったが、真垣の顔を見ると、仁美は思わず涙ぐんだ。
「おかえりなさい」
「こらこら、こんなところで・・・・」
「ごめんなさい」
　仁美は、真垣の後ろに隠れるようにした。
「上で、パーティーがあるそうだ。行こうか？」

　最上階のスカイラウンジにプライベートユースの札がかかり、スタッフらしい男性が数名並んでいた。真垣と仁美を見つけて一樹が歩み寄ってきた。
「真垣さん、お忙しいのにどうも」
「いや、今日の予定が急にキャンセルになって、おかげで来られたよ。」
「ありがとうございます。お席には彼が案内します。仁美さんはこっちへ」
　一樹は、真垣をスタッフに預けると、仁美をスタッフルームに案内した。

　仁美は、指示されたスタッフルームに行く途中、すれ違った女性の服装を観察した。薄いブルーのドレスを着たその女性は、大きくのわれた胸から乳房が半分以上こぼれていた。しかもシースルーなのに下着のラインは全く見えない。後ろは大きく割れお尻の割れ目が少し見えるほどだった。仁美は気になってさらに他の女性を見たが、みな同じように露出度が高かった。
（すごい・・・あんな格好・・・私・・・どうしよう）
　スタッフルームに入ると、一樹は中にいた男性に何か告げて、仁美に言った。
「真垣さんに言われて急いで取り寄せたんだけどね。気に入ってもらえるといいんだけど」
　そう言って、出て行った。

「こちらへどうぞ」
　スタッフに導かれて、仁美は中に入った。どうやらこの男性はドレスを持ってきたお店の人のようだった。彼はチャイナドレスを２着取り出し、仁美に見せた。
（チャイナドレスだわ、よかった。着たかったんだこういうの・・・・）
　１着は、ワインレッドのサテン地に、華やかな刺繍の入ったロング丈のチャイナドレスで片側に深いスリットが入っていた。もう１着はコバルトブルーのシルクのドレスで高価さは圧倒的だった。しかしたけが短く、膝の上くらいまでしかない上に、深いスリットが両側に入っていた。その男性は
「お若いですし、とてもきれいな足をしてらっしゃるので、こちらがいいですかね・・・」
　とシルクのドレスのほうを仁美に渡した。
（でしょ、足はちょっと自慢なんだ。でも、どうしよう、・・・スリット、両側・・・）
　仁美の足はすらっと長く、胸の豊かさでは姉の弥生にかなわないが、足は自慢だった。スリットさえ気にしなければ、今着て入るワンピースのほうがはるかに丈は短い。
「そちらで、どうぞ。」
　男は、手で衝立の奥で着替えるように仁美に指示した。仁美は、丈の短いほうのドレスを手に取って着替え始めた。ドレスを小さくたぐって、頭を通した。ノースリーブの袖から腕を出し、裾を下まで下げてホックを留める。仁美の身体にピッタリとフィットした。
（サイズ・・・ぴったり）
　身体にピッタリとフィットしているが、柔らかい生地のため苦しくはないのだが、ボディラインがそのまま出てしまっている。さらに、仁美を戸惑わせたのは、生地の薄さである。スタッフルームは店内と違ってライトが明るく、うっすらとだが肌が透けて見える。　乳房の白さが浮き出て見え、乳首の突起もはっきりとわかる。後ろ姿も鏡に映してみたが、腰や背中はともかく、スレンダーなボディーの割には仁美のお尻は豊かに盛り上がっており、腰から下に行くにつれて徐々に肌の白さが薄く見えていた。
（これじゃ・・・裸と同じだわ）
　横を向いて、仁美は愕然とした。予想はしていたが、それ以上だった。両サイドに深く切れ込んだスリットは、太腿の付け根よりも上まで大きく割れて、そこからショーツが見えていた。ホテルまで電車で来たため、仁美は、今日は、下着を着けていた。
（今日は、ショーツ、けっこう小さいのに、これでもでちゃう。・・・ああブラも・・・）
　ノースリーブの脇は、思ったより大きく開いており、その間からブラがのぞいていた。
（下着は無理ね・・・・しょうがない・・・さっきの彼女も、下着つけてなかったようだし・・・）
　仁美は、さきほどすれ違った女性に下着のラインがないことを思っていた。

「これをどうぞ」
　男が声をかけ、ついたての脇から、手を入れ仁美に下着を渡した。
（あら、・・・でも、下着つけていいの？）
　渡されたのものを手に取ると黒のＴバックショーツだけで、ブラはなかった。
（これなら、つけてもいいか）
　仁美は、Ｔバックのショーツにはき替え、ブラをはずした。

４.オナニーショー

「これでいいですか？」
　仁美は真垣のいる席の前で、真垣の反応をうかがった。
「うん、いいねぇ。似合ってるよ」
「ありがとう。うれしいです。」
「よかった、気に入ってもらえて・・・、シャンパンにしたけど・・よかったかな？」
「はい」
「じゃ、乾杯。」
　腕を上げると、ドレスの生地に乳首が擦れて、仁美は思わず前かがみの姿勢になった。その仁美の視線の先に先ほどすれちがった薄いブルーのドレスを着た女性がいた。彼女は、ステージに上がり、静かな音楽にあわせて、ゆっくり踊りだした。
　強いライトを浴びてそのシースルーのドレスは、くっきりと彼女の裸体を浮かび上がらせていた。仁美が思ったとおり、彼女は下着を身につけておらず、豊かな胸もつんと上を向いた乳首も下腹部の茂みもはっきり見て取れた。彼女は、豊かな胸を強調するように両腕で乳房をせりあげ、前かがみになって大きく開いた胸元から胸の谷間を見せつけた。それから、後ろを向き、テーブルに向かってお尻を突き出した。背中が大きく割れたドレスからわざとお尻の割れ目がのぞかせ、ゆっくりと腰を大きく円を描くように回した。仁美は突然の出来事に驚きながらも、このエロチックなショーに釘付けになった。
（すごい・・・・・えっ？・・・・・）
　ステージでのエロチックなダンスに刺激されたのか、隣のテーブルで男性が女性の胸に手を入れると、女性も男性の股間のジッパーを下ろし、そこから手を入れ、握ったペニスを外に出して口に含んだ。ただパーティーといわれただけだが、だいたいは予想していた。
（始まった・・・のかな？）
　仁美は、周りを見回した。仁美の目を引いたのは２つ隣りのテーブルの女性。セクシーにドレスアップした女性たちの中で彼女は犬の着ぐるみだった。胸と股間が大きく開き、豊かな乳房を露出させ、首輪をつけ、ご主人の椅子の横の床で、靴を脱いだご主人のかかとを自分の股間に擦りつけるようにしてご主人の足を抱えて座っていた。
　仁美は、これから起きるであろう事を想像して、ふと不安にかられ、真垣にきいた。
「真垣さん？」
「なんだい？」
「わたしは、真垣さんのものですか？」
「そうだよ。どうした？」
「ごめんなさい、変なことをきいて・・・あのぅ、他の人にもわたしを与えますか？」
「いやか？」
「いいえ、わたしが真垣さんのもので、真垣さんがそうしろと言うのなら」
「いい子だ」
　真垣は、仁美を抱き寄せ、いきなり唇を重ね舌を差し入れた。仁美はそれを待っていたかのように、受け入れた。
（・・・吸って・・・もっと強く・・・・触って・・・・おっぱいを触ってください・・・・）
　真垣は、仁美の大きく開いた脇から手を入れ、仁美の乳房をまさぐり、乳首を指で挟んだ。
　不意に真垣の手が引かれた。
（どうしたの？）
　仁美が顔を上げると、ショーが終わり、代わって短いアナウンスがはいった。
「これからステージを開放します」
　アナウンスが終わると、テーブルから数名の女性がステージに上がった。
「仁美も出て」
「踊るんですか？」
「そうだよ」
「・・・・はい」
　仁美は踊りには自信があった。仁美を含めて５人がステージに上がり、仁美はちょうどその真ん中だった。

　静かな曲が一転、アップテンポな曲に変わって、それぞれ曲にあわせて踊りだした。
　踊り始めて数分すると、だんだんに仁美は、周りの人たちに圧倒され始めた。仁美の右の２人は、ともタンクトップに激ミニのスカートで、フットライトをあびてスカートの中はほとんど丸見え、しかもＴバックのショーツは股間に食い込み、一瞬ノーパンではないかと思うほどだった。ひとりは、テーブルの客を挑発するようにお尻を突き出し左右にくねらせ、スカートをまくってお尻を突き出した。もうひとり後ろ手に手をつき、股間を前に突き出し、食い込んだショーツの上から指を這わせた。
　仁美の左の２人は突然、着ていた衣装を脱ぎ始めた。ひとりは、ＴフロントＴバックのほとんど紐だけという下着で、もうひとりは、なんとワンピースの下は革の拘束ベルトと首輪、そして赤いパンプスだけだった。
（何、これ？何、この人たち・・・・わたし・・・できない・・・・そんなこと・・・・）
　仁美は、圧倒されて動けなくなった。ひとり、立ち尽くしたままの格好で置き去りにされた状態の仁美は、その状態にだんだん耐えきれなくなっていた。
（なんだって言うの。こんなこと・・・ああ、腹が立ってきた・・・・・やればいいんでしょ・・・なんでもありよね・・・みせてあげるわ）
　仁美は、ステージの床にひざを着くと、左手を後ろにつき、大きく体をのけぞらせ、深く切れ込んだスリットから右手を股間に入れ、Ｔバックのショーツの脇から指を入れ、クリトリスをいじり始めた。
「ああ・・・ああ・・・」
　仁美がわざと大きな声を上げ注意を引くと、周りもみな、仁美に追随し、さらに激しく指を使ってみせた。お尻をむけアナルに指を入れる者、座って足をＭ字に開脚して立てて、股間に指を這わす者、仰向けに寝て、足を立て、オナニーを始める者。完全にオナニーショーてなってしまった。
（えぇ・・・・そこまで？・・・・なんなのいったい・・・プロの人っていうこと？）
　仁美は、周りの人たちがプロのショーガールなんだと疑ったが、引き下がる気はまったく起きなかった。
（それならそれでいいわ。素人には限界はないのよ。見せてあげるわ）
　仁美は、すばやくＴバックのショーツを脱ぐと、四つんばいになり、ドレスをまくってお尻を完全に露出させた。足を開き前から手を回し、秘部に指を入れ、肉襞を掻き広げると、指を上下にこすり上げた。顔を床につけ、高々とテーブルの客の目線までお尻を持ち上げた。
（さぁ・・・見て・・・見て・・・・見て・・・）
　仁美の精神状態は、もはや正常ではなかった。高まる興奮を抑えるすべを完全に無くしていた。

　やがて男性が数人ステージに上がってきた。男性は仁美を立たせるとドレスを脱がせ、全裸にし、後ろから抱きかかえるようにぴったりとはりつき、左手で乳房を、右手で股間を刺激しながら、ゆっくり腰をまわした。他の子たちにも同様に男性がついた。仁美は、テーブルに対して横向きにされると、前に立った男性のペニスを咥えさせられた。横から手が伸び乳房を揉まれ、後ろに立っていた男性は、仁美の秘部にトランクスの中でぱんぱんに張っているペニスをこすりつけてきた。
（ああ、やっぱり・・・それもありなのね？・・・真垣さん・・・止めて・・・・・）
　仁美は慌てたが、頭をもたれ、口にペニスを差し込まれているため声も出せず、横からしっかり抱きかかえられているので身動きもできなかった。しかもさらに、両手を背中に回され腰の上で固定された。４人がかりで前と後ろから犯され、脇から抱えられ、腕を固定されていたのだ。
　ステージの上で２人が、３人はステージからフロアに降りて、テーブルの上に仰向けにされ、左右に足を広げられ、前と後ろから男性に突かれていた。

５．前から後ろから

　一樹がステージに上がり、後ろの男をどかし、前の男の肉棒をしゃぶっていた仁美を立たせて、仁美に言った。
「仁美、お尻を見せて」
　仁美は、言われたとおり、後ろを向き、一樹の顔の前にお尻を突き出した。一樹が、仁美の秘唇に舌を這わせると、仁美はもう立っていられなくなり、がくっと膝をついた。
（一樹さん・・・・ここで・・・今・・・ここで入れて・・・・入れて）
　異常な興奮に包まれながら、仁美が顔をあげると、一樹が前に回って仁美のあごも持ち、口をあけさせると、仁美の口に肉棒を差し入れながら言った。
「仁美さん、あなたのお尻に人が集まってきてるよ。どうする」
「真垣さんにきいて。真垣さんの好きにして・・・・真垣さんの言うとおりにする。」
　真垣が一樹にＯＫを出すと男達は、仁美のお尻に何かを塗り始めた。それは、最初はひやっとするが、男がそれをお尻の穴に塗りこむようにすると、やがて熱くなってきた。
「ああ・・・入れて・・・・・はやく入れて・・・・お尻に・・・・お尻に・・・・」
　仁美は、一樹の肉棒から口をはずし、後ろの男を促した。それを聞いて男はアナルに侵入してきた。
「ひぃ・・・・ううううう・・・・・ああ・・・ああああ」
　左右から乳房を揉まれた。飛んでしまいそうな意識の中で、仁美は、口とおま○ことアナルの３箇所に同時に挿入されている女性を見た。
（ああ、わたしもああされるんだ。今度は、わたしの番なのね。使って、わたしのどこでも、好きに使って・・・いっぺんに入れて・・・好きにして）
　仁美は、真垣のものを飲みたかった。強く吸い、真垣を自分の口でいかせたかった。しかし、真垣は見ているだけだった。お尻と乳房への刺激に耐えられず、一樹から口を離した。一樹が仁美から離れると、口は他の男の肉棒に代わった。もはや、仁美にはそれがだれのものなのかもわからなくなっていた。やがてお尻の男が、仁美の中に出すと、仁美はステージから下ろされテーブルの上に仰向けにされた。左右から伸びる手は、いっせいに仁美の身体を触りまくった。豊かな胸を揉む者、太ももを撫で回す者、つま先を舐める者。ぴちゃぴちゃと音を立てて仁美の秘部を舐め回す音が響いた。
「あっ！」
　仁美はあえぎ声を漏らし、顔をのけぞらせたが、再び前の男に顔をつかまれ、ペニスをしゃぶらされた。
「ん・・・うん・・・」
　仁美の唇から、くぐもった喘ぎがもれた。隣にいた若者が自分の肉棒へ仁美の右手を持っていき、握らせた。仁美が、それをシゴきはじめると、もうひとりが左手を取って、同じように握らせた。
「はぁ、はぁ・・・」
　仁美は、うめき声はどんどん大きくなり、秘部をくねくね動かしながら、両手もしっかり動かしていた。誰かにクリトリスをつままれると
「あうっ！」
　仁美は腰をバウンドさせながら、両手に力を入れた。すると、
「うぅ・・・」
　左側にいた男が、仁美の胸に放出した。何本もの腕に体中を撫で回されている仁美は、
「いやぁ・・・いく、いくぅ！！！」
　首を大きくのけぞらせ、腰を突き上げて達した。胸を揉みながら、仁美にしごかせていた右側の若者も、“あうっ！”っと叫びながら、仁美の口にドクドクと放出した。その精液が口に残ったままの口の中に別の男が肉棒を突き入れた。男は、仁美の頭を両手で押さえながら、腰を前後左右に振った。
「んぐぅぅぅ・・・」
　仁美は、よだれを垂らしながら、必死にそれを受け入れた。
「んんん・・・出るっ！」
　口に突っ込んでいた男は、仁美の顔を押さえつけたまま、その中へ出した。
「ううううぅぅぅ・・・」
　仁美の口から、男のザーメンが滴り落ちた。
　上半身を支えられると、口の中にあふれんばかりに注ぎ込まれたザーメンを飲み込ませようと、仁美はシャンパンを飲まされた。お酒に強くない仁美の記憶はここで途切れた。