第６章　

１．集団痴漢

「普通に立っててくれればいい。最初は拒否して、後は、彼らのしたいようにさせてくれればそれでいいから」
　一樹は、ドアに向かってたっている仁美にそう言うと、反対側のドアの横の席に座った。

　３日前、仁美は会社で真垣に、一樹のところで、AVに出るように告げられた。一昨日、一樹に会い、そして今日が撮影だった。電車で集団痴漢されるという企画もので、実際の電車の中で撮影するという。
　朝の通勤時間でも、郊外へ向かう逆方向の電車は空いている。仁美は、一樹と先頭車両のさらに一番先頭にいた。仁美のまわりには、１０人くらいの人がいた。男性ばかりでなく、女性のスタッフも加わっている。
　背の高い男性が２人仁美の横に立った。スクリーン役のようだ。その後ろにも何人かが立った。仁美は、自分の周囲しか見えない。空いている電車の中に作られた閉鎖された空間は、ちょっと、異様な感じだった。電車から外を眺めながら仁美は、ぼんやりと考えていた。
（これは何？・・・どうして、私がこんなことを・・・真垣さんにされるなら・・・真垣さんもいないのに・・・・一樹さん達と共有だから？でも、どうして共有なの？）
「ああ」
　仁美がため息をついたとき、後ろの男の手が、仁美のお尻を這った。撮影が始まったようだった。
　ゆっくり仁美のお尻を上下していた手が、スカートの下に入ってきた。軽く閉じた太ももは、簡単にこじ開けられ、指が、仁美の股間を這った。仁美は、少し前かがみになって、お尻を突き出した。男の右手が、仁美の脇から乳房に伸びてきた。
「やめてください」
　仁美は、振り返ると痴漢に小声で言ったが、辞めるはずも無い。男は、仁美と向かい合うと、正面から両手で、仁美のベスト越しに乳房を揉みはじめた。横から、男が仁美の後ろに回り、スカートを持ち上げると、ショーツに手を掛けた。横の男も加わって、男達の手を払おうとした仁美の腕をつかんで自由を奪った。前の男は、仁美のベストを脱がし、ブラウスのボタンをはずすと、一気に前をはだけ、ブラを上にずらし、乳房を完全に晒した後ろの男は、ショーツを膝まで下ろし、仁美の生のお尻の左右の肉丘をつかみ、押し広げた。
「やめて・・・」
　後ろの男にお尻を引っ張られ、バランスを崩した仁美がしゃがみこむと、左右の男達は、仁美の手をそれぞれ、自分の股間に導き、自分のものを握らせた。正面の男は、ジッパーを下し、ペニスを取り出すと仁美の口にこすりつけた。
（えっ・・・・電車の中よ・・・・何？舐めるの？ほんとに？）
　とまどう仁美の口に男は、強引に肉棒を突っ込み、仁美の頭を抱え、ぐいぐい押し込んだ。
「うっ・・・ぐっ・・・・うぐっ」
　仁美は、必死でそれを咥えた。男は早かった。仁美が男の肉棒がどくっと脈打つのを感じると、男は、口から肉棒をはずし、仁美の乳房に放出した。一部が、ブラウスにかかり、スカートに飛び散った。
「はぁっ・・・」
　口を解放されて、大きく息をする暇も無く、隣りの男が、代わってひとみの口に入ってきた。仁美は、もう何かを考えてる余裕はなくなっていた。次から次へと、男の肉棒が、口に差し込まれ、３人目の男が、仁美の胸にザーメンを滴らせると、少し間が出来た。仁美は、周りを見、動きがないのを確認して、立ち上がった。膝で止まっているショーツを持ち上げようと前かがみになった時、後ろの男が、仁美のお尻を左右に広げ、後ろから挿入してきた。
（えっ・・・・うそでしょ）
　まさか、仁美は電車の中で挿入されるとは思っていなかった。逃れようとしたが、左右から抱きかかえられ、体を固定させられてしまった。
（だめ・・・いれないで・・・やめて･･･お願い）
　声にはできなかった。ビデオの撮影だったし、大声を出したら、大騒ぎになってしまう。それはできなかった。後ろの男が仁美のお尻に放出すると、再び、仁美はその場に崩れた。立って入られなかった。
（えっ・・・まだ、いるの？）
　しゃがみこんだ仁美の胸に、別の男が放出した。
「服を着て」
　耳もとで男が小声で言った。仁美は、電車の床にしゃがみこんだまま、ザーメンでべとべとになった胸のままブラウスの前を合わせ、ボタンを留めはじめた。ブラはとっくになくなっていた。そのブラウスの上にまた、男のものがひっかけられた。
「やめてください」
　そう言って、ザーメンまみれのブラウスの上に、ベストを着たとき、さらにそのベストにもザーメンを垂らされた。惨めな格好だった。やっとのことで起き上がると、ショーツをあげ、まくれあがったスカートを垂らした。いったい、何人のものを浴びたのだろう。お尻も、胸も冷たかった。
　ちょうど、電車が駅に入り、扉が開くと、男達に囲まれながら仁美も電車を降りた。スカートにもベストにもザーメンのしみがついている。鼻をつく臭いに仁美は、思わずむせて、咳き込んだ。

２．保養所

　仁美は、女性スタッフに連れられて、駅のトイレで着替えた。仁美は、とりあえず着ているものを全部脱いで全裸になり、ウェットティッシュで体を拭いた。
（ふーぅ、まさか、あんな目に会うとは思ってなかった。誰も気づかなかったのかな？恐いなぁ）
　仁美は、ほとんどレイプともいえる行為が、公然と行われたことにある意味、恐怖を感じていた。

　改札を出ると車が準備されていた。
「お疲れ様、どう？驚いた？」
　ハンドルを握る一樹が、声をかけた。
「ええ・・・ただ触られるだけだと思ってたので・・・・びっくりしました。」
「騙された？」
「はい」
「で？怒ってる？」
「いいえ・・・電車の中で、あんなことできるんだぁって、驚いたし、ちょっと恐いです」
　自分がされたことを、冷静に客観的に語る仁美に
「真垣さんのタイプだな」
　独り言のように話す一樹に、仁美がきいた。
「どういうことですか？」
「真垣さんが好きになるのも理解できるっていうこと」
「好きになるって、私を・・・ですか？」
「そうだよ」
「真垣さん、私を好きなんですか？」
「自信がないの？大丈夫、愛されてるよ。本気だと思うよ。真垣さんが自分で連れまわすなんて、初めて見たよ」
　仁美は、真垣に首輪のリードを引かれたことを思い出していた。
「私にだけ、あんなことを・・・・？」
「そうだよ、今までに何人か預かったけど、本気だと思うなぁ」
「・・・・・」
　仁美は、一樹の言葉が嬉しくて、言葉が詰まった。

「ちょっと、遠出するけど、寝ててもいいよ」
「遠出？どこか行くんですか？」
「ああ、うちの撮影所」
「はぁ」
「真垣さんも来るよ、夜に」
「真垣さんが？」
「うれしい？」
「はい」

　高速を１時間くらい、インターを降りて、さらに２時間くらい走って車は止まった。そこは、山間の・・・・学校だった。
「学校？」
　車を降りた仁美は、一樹を見た。
「廃校だったのをうちの保養所にしたのよ。スタジオでもあるけどね」
　玄関は、小学校そのままだった。靴箱に靴を入れて、スリッパに履き替えた。廊下も小学校そのままだった。山間僻地の廃校といっても、コンクリート作りの街中の学校と変わらない。小さいが体育館もプレハブながら屋内プールもあった。
　教室に入って、仁美は驚いた。職員室と隣りの校長室の中は、まるでホテルのスイートルームだった。ジャグジーもお風呂もあった。外観は学校そのままだったが、中は、ホテルだった。仁美は、一樹に連れられて校舎の中を歩いた。一樹が言ったようにスタジオもあった。教室そのものの部屋。電車のセット。２Ｆの教室では、撮影が行われていた。仁美は、撮影現場を覗いた。
「見てく？」
　一樹が、きいた。
「はい」
　仁美は、廊下の窓から、どう見ても１６、７歳にしか見えない女性を見つめた。

「ほら、ほろ、口をあけろ」
　大勢の・・・・たぶん高校生のつもりなんだろう男性達が１人の女生徒を囲んでいた。
「好きなんだろう・・・・返事は？」
　リーダー格の男が声を荒げた。
「好きです」
　泣き出しそうな顔で、女生徒が応えた。
　バシッ
　いきなり、男のビンタが女生徒の頬に飛んだ。
（何？これ撮影じゃないの？）
　仁美がはあらためて中を覗いた。カメラが２台、固定のカメラが１台、照明もある。撮影であることはまちがいない。しかし、どう見ても本気だ。
「声が小さい、聞こえないぞ」
「好きです。ちんぽを下さい」
　女生徒は、怯えたように声を張り上げた。
「そうか、じゃ、咥えさせてやろう」
　男が、自分の肉棒を乱暴に女生徒の口に入れた。
「ほら、自分でいじるんだよ」
　別の男の声が飛んだ。彼女は、スカートの下に何もつけていない。足を広げて、自分のクリトリスをいじった。
「出すぞ・・・口をあけろ」
　男は、彼女の口から肉棒を抜くと、大きく開けさせた口にザーメンを垂らした。大量だった。みるみる彼女の口がザーメンで溢れた。
「こぼすなよ。全部飲め・・・飲むんだよ」
　彼女は溢れんばかりのザーメンを飲み込んだ。１度では無理で、口の中に残ったザーメンを下でかき集めながらやっと全てを飲み込んだ。
「口をあけて、見せてみろ」
　彼女は、カメラに向かって、大きく口を開けた。
「ほら、こっちだ」
　次の男が、彼女の顔を自分のほうに向けた。まわりの男達は、出番を待って、自分でしごいている。大勢が小刻みに手を動かしている光景は、異様というより、こっけいだった。次から次へと男達が彼女の口にザーメンを垂らそうと準備をしている。次の男の者を口に受け、それを飲み込むと、また、口を大きく開けて、こぼさないように次の男のものを受け入れた。彼女は５人のものを飲み込んだ。
「入れて欲しいか？」
「・・・はい」
　返事が遅れて、男の手があがりそうになったのを見て、彼女は慌てて応えた。男は、教室の床に彼女を寝かせると、広げた足を手で抱え、挿入した。
　今度は、顔だった。仰向けに寝ている彼女の顔に、順番待ちの男達が、次から次へとやってきては、容赦無く顔にかけていった。みるみる、顔がザーメンだらけになっていく。最後に、挿入していた男が顔面にかけた。
　男たちの輪が、広がって、無残な格好で、床に倒れた彼女を遠巻きにした。

３．沙紀

　仁美は、一樹に肩をたたかれ、我に返った。見入っていた。息が荒かった。自分のことのように、激しく心臓が鼓動していた。一樹にうながされ、その場を離れたが・・・・
「あのぅ、トイレはどこ？」
「そこ」
　５ｍくらい先に、トイレらしい入り口があった。
「ちょっと、トイレに・・・」
「ああ、いいよ」
　仁美が、足早にトイレに入ると、一樹も入ってきた。
「えっ」
　戸惑う仁美に、一樹は言った。
「脱いで」
　じっと、一樹を見た仁美は、一樹の前でショーツを下した。
「スカートを持ち上げて」
　仁美は、言われた通り、スカートを持ち上げ、一樹の次の命令を待った。一樹は、黙って仁美に近づき、股間に指を差し入れた。中に入れるまでもなく、一樹の指は、熱くねっとりしたものに包まれた。仁美は、異常な興奮の中にあった。さしだされた肉棒に、顔を向けて大きく口を開いて、ザーメンが吐き出されるのを待っていたさっきの彼女の顔が脳裏に焼き付いていた。
　一樹の指が、小刻みに動くのに耐えられなくなった仁美は、一樹の肩に両手をかけて体を支えた。さらに一樹の指は、仁美の花蕾を刺激し、なんとか耐えていた仁美も、とうとうしゃがみこんでしまった。
「ああ・・・ごめんなさい」
　一樹の前にしゃがみこんだ仁美に、一樹は自分のものを取り出すと、仁美の口にそれをあてた。仁美は、ためらう事なくそれを咥えた。一樹の肉棒の先を丹念に舐めまわすと、付け根まで舐め下し、もう一度ゆっくり舐めまわしながら、這い上がると、今度は一気にそれを飲み込んだ。２度、３度、ゆっくり出し入れしながら、上目遣いに一樹を見た。
「仁美・・・・仁美も出るか？」
（出る・・・何に？仁美もって・・・誰か出てるの？・・・）
　仁美は、一樹の言ってることが分からず、思わず、口を離した。急に、廊下が賑やかになった。

「ほら、ほら、ちゃんと歩け」
　上半身を裸にされ、スカートだけの格好で、左右の男に腕を引っ張られ、さっきの彼女、沙紀が廊下を歩かされていた。股間には太いバイブが差し込まれ、後ろの男が、抜け落ちないように手で押さえている。沙紀は、腰がくだけ、左右の男に抱きかかえられるようにして歩いた。
「お前は、便器だから、便所にいるべきなんだよ」
　そう言うと、彼らは、沙紀を男子トイレに連れこんだ。２台のカメラと照明もついてはいった。沙紀は、小便用の便器の横に座らされた。沙紀は、無抵抗だった。
「お前は、便器だ。わたしにおしっこしてくださいって言いな」
　沙紀は、無表情のまま、全く抑揚のないなげやりな声で言った。
「おしっこしてください」
「そうか・・・してやるよ」
　男は、ちんぽを出して、沙紀の乳房の上に小便をかけはじめた。沙紀は、まったく感情のない顔でされるがままだった。その横で、別の男が、自分の手で、しごいていた。先の男の小便が終わると、隣りの男がかわった。沙紀は、小便じゃないことに気づくと、何も言われないのに、口を大きく開けてその男の白濁汁を受けた。まるで条件反射のように・・・・。その顔に、また別の男の小便が飛んだ。沙紀が、思わず顔を背けると、小便は首筋から乳房の谷間を伝ってスカートに吸い込まれた。
　一樹は、その様子を、仁美に見せながら、監督らしき人に何か耳打ちした後、仁美に言った。
「仁美、彼女の名前は、沙紀っていう。仁美は先生。いい？」

　沙紀は、３人目の男の小便を体に受けていた。そこに仁美は入って来た。
「何してるの君たち！」
　男達は、面食らった表情で、仁美を見た。仁美は、沙紀を見ると、沙紀に駆け寄って
「沙紀ちゃん！大丈夫？」
　仁美は、小便まみれの沙紀の体を抱いた。その仁美の肩を男がつかんだ。
「おい、先生もやっちゃおぅ」
　仁美の両腕が男達に抱えられた。
「何するの。やめな・・・」
　仁美は、大声を出したが、そのあごをつかまれ、しゃべれなくなった。仁美はあごをつかまれたまま、廊下に連れ出された。あごをつかんだ男は、廊下でそのまま仁美の口に肉棒を突き刺した。
「やめ・・・てぃぇ」
　男は、仁美の頭を、両手でしっかり押さえ、仁美は声が出せなくなった。左右で仁美の腕をつかんでいる者は、仁美のブラウスのボタンをひきちぎり、ブラをずらし、仁美の乳房をわしづかみにした。廊下に待機していた男の中から１人が出てきて、仁美のスカートをまくりあげ、ショーツを乱暴に引き下すと、いきなり仁美の中に肉棒を突きたてた。
　仁美が、前と後ろから、肉棒をつきたてられているところに、トイレの中から、沙紀が引っ張り出されてきて、壁際に座らされた。
「うっ・・・出る」
　後ろから仁美の肉壺を犯していた男がはそう言うと、仁美から離れ、壁際の沙紀のところに行った。それを見て沙紀は、またしても口を大きく開けて、その男の放出を待った。仁美の口を犯していた男が、仁美から離れようとした時、仁美は、すでに放されて自由になっていた両手で、男の腰を抱きしめた。
「おい」
　男は、驚いて声をあげたが、もう限界に近づいていて、そのまま、仁美の口に出した。廊下に待機していた５人は仁美で済ませた。