６．沙希と真希

「一樹さん、今、どこ？」
　一樹の運転するワゴン車の後ろで寝ていた沙紀が、起きて、助手席に移ってきた。
「起きたか？豪快に寝てたな」
「だって、昨日はさんざんだったもん」
　朝から、撮影に入り、午前中も午後もそして夜も、いったい何人と何回したのか・・・。撮影が終わると、沙紀は死んだように眠り、昼を過ぎても起きてこなかった。オフで、のんびりしていた一樹だが、急な連絡が入り、渋る沙紀を無理やり車に押し込むと、保養所を出た。沙希は、車が出ると、また、すぐに眠りこんだ。

「ごめんな。イベントまで時間がなくてな」
「ほかの人のは？」
「他の子は、何本かあるから、慌てて撮らなくてもよかったんだけど、沙紀は、無いからね」
「そうか。もっと、早く来てれば、こんなめにはあわなかったってことね」
「おいおい、いじめたわけじゃ・・・・」
「ええぇー・・・あれは、虐待よ」
「まぁ、・・・確かに・・・そうだな」
「でしょ・・・・お腹すいた」
「ほら」
　一樹が、袋を沙紀に渡した。
「なに？・・・・ハンバーガー？・・・これだけ？」
「そっちに、ポテトもあるぞ」
「こらこら、そういう問題じゃないだろ」
「悪い。ちょっと、急いでるんだ。すぐ着くから・・・」

　４時頃、事務所に帰った一樹は、事務所の子に先を任せて事務所を出て行った。
　食事から戻った沙希を待っていたのは真希だった。沙希は、真希を知ってはいたが、事務所で紹介されただけで、話しをしたこともなかった。
「沙希ちゃん、お疲れ様。昨日は大変だったみたいね」
　真紀の方から沙希に話しかけた。
「真希さん？」
「そう。急なんだけど、沙希ちゃんの住むところ用意できたから、送っていくわ」
「私の住むところ？」
「あら、一樹から聞いてない？」
「ええ、何も？」
「そう、沙希ちゃんは・・・後で説明するわ。とりあえず、行こう」

　真希の車に乗せられた沙希は、あらためて真希にきいた。
「わたし、引っ越すんですか？」
「そうよ。うちに登録したモデルさんは、スポンサーがつくと、それに応じた待遇になるの」
「わたしにスポンサーがついたんですか？」
「あなたのスポンサーはうちよ。」
「もしかして、それってすごいこと？」
「さぁ・・・それはどうだか。真垣さんがどうしたいかによるわね。一樹、本当に何も話さなかったのね」
「今日、何かあったんですか？一樹さん、急に大慌て・・・」
「そうか。それでか。・・・・今度、沙希ちゃんも出るイベントをやるホテル、うちの系列のホテルなんだけど・・・。そこの支配人が、急に亡くなったのよ」
「へぇ・・・事故かなんかですか？」
「心筋梗塞っていうのかな？若くてもなるのね。まだ、３５か６くらいだったと思うけど」
「ええ・・・そんな年でなるの？」
「気をつけないとね・・・・もうすぐ着くわよ」

　真希に案内されて沙希は、部屋に入った。
「あれ？これ・・・・」
　玄関のシューズボックスの上にくまのプーさんのぬいぐるみが座っていた。
「そう、あなたのよ。もう、荷物は運んであるの」
「うそ・・・・・えっ、全部？」
「そっ、全部、今日からここで暮らすのよ。」
　部屋を覗いた沙希は急に笑い出した。
「なに、これ？ラブホみたい」
　もともとは２DKだったところをワンルームに改装したのだと説明されたが、どう見てもラブホテルであった。バスルームは、広く、壁はなく透明なガラスである。そのバスルームの隣りにトイレがあったが、同じようにガラス張りで扉もガラスのサッシだった。
「ここは、真垣さんの専用ルーム。あなたは、いつも真垣さんに見られてるのよ」
　そう言って、真希は部屋の中にさりげなく設置されているカメラを指差した。
「でも、今日は、つながってないけどね・・・。はい、これは引っ越し祝い」
　真希は、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。見ると、冷蔵庫は缶ビールで満杯だった。
「うわっ。ビールだらけ・・・・好きなんですよぉ・・・これが・・・待って、シャワー浴びてくる。」
　沙希は、さっと服を脱ぐと、バスルームに向かった。
「広っ」
　バスルームから沙希の声がした。
「ねぇ、私も入っていい？」
　真希が声をかけた。
「いいですよ」
　真希も沙希と同じように居間で服を脱ぎ、バスルームのドアを開けた。
「なにこの広さ・・・笑っちゃいます」
　シャワーを止めて、入ってきた真希に話しかけた沙希が、しばらくして
「えええーーーーぇっ」
　驚きの声を上げた。真希の股間には有り得ないものがあった。
「驚いた？」
「おっ・・・・おどろきました」
「聞いてなかった？」
「いえ・・・誰も、そんなこと・・・・」
「そう」
　真希は平然とシャワーを浴び始めた。沙希は、ただ、横に立っていた。真希は、汗を流すと、沙希を後ろから抱きかかえ、唇を重ねた。すぐに真希の舌が入ってきて、手が沙希の乳房に回った。さらに手は、下にさがり、股間に伸びた。
「ねぇ、沙希ちゃん。座って、これなめてくれる？」
　真希は、自分の肉棒を握って沙希に見せた。
「はい」
　沙希は、真希の前でしゃがみ、真希の肉棒を咥えた。真希は、沙希の髪をいじりながら
「一樹がね、沙希はしゃぶるのが上手だって・・・・。本当、気持ちいいわ。子供みたいだから、すっごい変な気分になるって・・・・その通りね」
「変な気分って？」
　沙希は、真希のペニスの裏を舐めながら、きいた。
「監禁して、飼いたい気持ちになるって一樹は言ってた」
「一樹さんが？・・・で、真希さんは？」
「私も同じ。真垣さんの気持ちがわかるわ」
　また咥えようとする沙希を立たせ、今度は正面から抱きしめた。沙希の胸に真希の乳房があたった。やわらかな乳房の感触を自分の乳房で感じるなんて、初めての経験だった。
「やわらかい」
　沙希は、真希の乳房に手を当てて思わず口にした。
「あなたのもやわらかくていい感触よ」
「そうなんだ・・・でも、変な感じ」
「後ろむいて、そこに手をついて」
　沙希はバスタブに手をついて、お尻を真希のほうに突き出した。昨日、たくさんの肉棒を受け入れて、少しはれぼったくなっている沙希の肉襞をかきわけて、真希はいっきに奥まで差し入れた。

７．面影

　ぷはぁー
「これがいいのよね」
　缶ビールを、いっきにあけて沙希が言った。
「おやじコギャル・・・。外で、缶ビールとか飲んでると、変な目でみられるでしょ」
　真希は、笑った。
「そう、特におばさん。遠くから、いかがわしそうな目で見るよ」
「いつも、免許証持って、なんか言われたら、見せるのね。これが目に入らぬかって」
「水戸黄門か・・・・で、真希さん、ビールだけなの？」
「何？不満？」
「なんか、おつまみ・・・」
「任せて、もうすぐピザが来るから」
「ピザって・・・注文したんですか？電話してました？」
　はかったように、ルームフォンが鳴って、真希がとった。
「早かったわね。今、行きます」

　玄関で話し声がして、一樹が入ってきた。ピザを抱えた一樹はテーブルの上のビールの空き缶とバスタオルを巻いただけの沙希と真希を見て言った。
「なんとか間に合ったかな？」
「一樹も飲む？」
　真希が缶ビールを一樹に渡した。
「沙希、これ着てみて」
　一樹は、持ってきた紙袋から服を沙希に手渡した。沙希が、それを広げると、真希が
「それ、見たことある・・・・どこかこのあたりの中学の制服でしょ・・・どうしたの？」
　学校名が思い出せなくてもどかしそうに言った。
「美菜子さんが沙希にって。コスプレのイベント用に・・・・」
「そうなの。娘さんの？・・・確か・・・菜穂子さんだったっけ？」
「そう」
　一樹は、下着を探している沙希に言った。
「そのまま、着て・・・見てるから、そうだな、ソックスから」
「えぇ、裸でソックスはくの？そんな人いないよ、普通」
　そう言いながら、沙希は、巻いていたバスタオルをとり、全裸になって、床に座り込んだ。片足を前に投げ出し、片膝立ちで、ソックスをはいた。股間の茂みが丸見えだった。自分の股間を見ている一樹を沙希は、見ていた。
「ただのすけべだね。一樹さん」
「ううん、ただの超すけべ」
　真希が口を挟んだ。一樹は笑っていた。沙希は、立ち上がると、まるで鏡でも見るように、一樹を見ながらブラウスに袖を通した。一樹の視線に沙希の茂みがあった。それは薄く、本当に幼い子供のようだった。ブラウスのボタンを下からみっつ、よっつとめただけで、胸を大きく晒しながら、沙希は、くるっと後ろを向いて、一樹の前に丸く白いお尻を突き出した。
「どう？・・・・サービス」
　そう言って沙希が笑った。
「いいね。・・・・沙希・・・お前もすけべだろ」
　一樹の指が沙希のお尻の割れ目をなぞった。
「こら、触るな・・・・真希さんが横にいるだろ」
　沙希は、少し一樹から離れて、後ろ向きのまま腰を折って、お尻丸出しでスカートに足を通した。スカートをはくと、沙希は、一樹と真希に向かって真っ直ぐ立った。
「どう？」
「まさに中学生、そのものだね」
「ぜんぜん違和感ないわ」
　真希も一樹に同意した。
「褒めてる？馬鹿にしてる？」
「馬鹿にしてないよ・・・褒めてもいないけど・・・・もう、少し、スカートを上げてみて」
「でた、すけべ親父」
　沙希は、ウエストを２回中に折った。沙希の真っ白な足が、大腿の付け根まで露出した。
「いいねぇ・・・どう、おじさんと遊ばない。５千円で・・・・」
「安っ、そんな金額で・・・・恥ずかしくないか？」
　沙希の言葉には答えず、一樹は、沙希の前に行くと、ブラウスのボタンを上まで留め、首にネクタイを通した。一樹は、その沙希の姿をじっと見つめると、何か納得したようにうなずいた。
「ねぇ、脱いでいい？」
　沙希が、一樹にきいた。
「ああ、いいよ」
「暑くって・・・」
　そう言うと、着たのとは逆の順で沙希は脱ぎだした。最後にソックスだけになったとき一樹が
「沙希、そのままでいろ」
「えーっ、ソックスだけ？裸のまま？何か着ちゃダメ？」
「ダメ」
「ずるい、真希さんは裸だから、一樹さんも脱いで、みんな裸ってのは？」
「そうだな、そうするか。シャワー浴びるわ」
　一樹はバスルームに向かった。

　バスルームを出て、居間に戻ると、ベッドの上で沙希は真希の上になっていた。
　はぁ・・・はぁ・・・
　すでに沙希の息は荒く、沙希の腰をしっかり両手で支え、動いているのは下の真希のほうだった。一樹は、後ろから沙希を抱きしめ、乳房をぎゅっとつかむと、沙希の身体をゆっくり前に倒した。沙希は、真希に抱きつくように前に倒れ、真希のものがはずれた。
「だめ・・・お尻は・・・だめ」
　沙希は、拒んだが、一樹は、沙希の肉壺に指を入れ、大量にあふれ出ている沙希の雫で沙希のお尻の穴を濡らし、元のように真希のものを沙希の中に収めてやると、ゆっくり自分のものを沙希のお尻に差し込んでいった。
「ああ･･ああああああ・・・・あああああああ」
　沙希のお尻は、すんなりと、一樹のものを受け入れた。一樹は、ゆっくり根元まで差し入れると、今度は一転して激しく動き出した。真希は、じっとして一樹の邪魔をしないようにした。一樹に突かれて沙希の腰が動くので、真希は動く必要もなかった。
「ああ・・・だめ・・だめ・・・いく・・・いく・・・・いって・・・いって・・・・」
　沙希の声は次第に絶叫に変わっていた。一樹が沙希のお尻に出し、その後で真希が、直前に抜き、重なった沙希のお腹に出した。生温かい感触が沙希にも真希にも伝わった。

　沙希のマンションを出た真希は、一樹に話しかけた
「ねぇ、美菜子さん、どうして菜穂子ちゃんの制服を沙希ちゃんに・・・・」
「えっ？・・・・真垣さん、本気なんだそうだ。美菜子さんがそう言ってた」
「本気？」
「ああ。言われてみれば、俺もそんな気がする。いつもは、なんていうか、けっこう任せてくれるんだけど、仁美は任せてもらえなかったし、それに、沙希のような子、真垣さんっぽくないと思わないか？」
「そうね。子供を相手にする人じゃなかったわ」
「だろ・・・・」
　そこで、一樹は黙ってしまった。
「何よ・・・言って」
　真希が急かした。
「さっき、沙希が菜穂子の制服着たとき、なんか、菜穂子に似てたんだ。どこっていうわけじゃなくて、ただ雰囲気が菜穂子に似てて・・・それで、なんとなくわかったような気がした。美菜子さんが思ってることも・・・・」
　真希は、一樹をじっと見た。
「美菜子さん、俊哉さんと籍は入れてるけど一緒に暮らしてないよね。そのことを、真垣さん、ずっと気にしてたけど、もう、ふっきれたのかな？仁美と籍を入れるらしいよ。沙希は、真垣さんには菜穂子なのかもね」
「ねぇ、もしかして、菜穂子さんって・・・・真垣さんの・・・・」
「さぁ・・・そんな気がしただけ」
　一樹は、あいまいに答えると真希の肩を抱いた。