４、HOTEL　ROCK

「話はこれぐらいにして、写真いいかな？」
「うん・・・」
「じゃ〜、ファミレスの隣の公園で」
　田中は、伝票を掴むと立ち上がった。
　千絵も、やや遅れて立ち上がる。

　田中は、公園で千絵の写真を撮り始めた。

　写真は、田中が最初に言った通り、ごく普通のモノだった。
　写真を撮りながら、田中は、千絵に学校のこと、お気に入りのファッション、音楽、雑誌など他愛も無い質問をした。
　最初、千絵は、緊張しているのか、ぎこちない笑顔だったが、最後には自然な笑顔を見せた。

　田中が最後の一枚を撮り終えた時、公園の向かい側にあるコンビニに3人の男達が入って行った。
　男達は千絵のクラスメートの斉藤、川田、近藤だった。
　3人は、授業の途中で、ダルくなったので、勝手に学校を早退して街をぶらついていた。
　少し疲れたので、コンビニに立ち寄ったところだ。

「あれ、高木じゃねー？」
　漫画を立ち読みしていた川田は、隣で週刊誌のヌードを眺めている近藤に言った。

「ホントだ・・・アイツ、学校サボって何してんだ？」
　言われて、川田も公園の方へ目を向けた。

「今日は、ありがとう。これ約束の御礼・・・」
　田中は、写真を撮り終えると、3万円を入れた茶封筒を千絵に手渡した。

「オヤジから金貰ってんじゃねーか・・・援交かな？」
「高木って、結構カワイイし、真面目そうなのにな〜・・・」
　少しがっかりした感じで、近藤は呟いた。

「何？どうしたの？」
　飲み物を見ていた、斉藤が二人の所へやって来た。

「ほら、アレ・・・」
　川田が、顔だけ公園の方に向けた。
　斉藤も公園へ目を向けた。

「へ〜、高木か・・・イイね。今日の獲物はアイツに決まりだな・・・」
　斉藤は、欲望に目をギラつかせながら、ニヤリと笑った。

「じゃ〜ね、おじさん」
　千絵は封筒の中身を確かめると、笑顔で公園から去っていった。

　３人組は、千絵が田中と別れるのを確かめると、コンビニから出て、千絵の後を追った。

　田中は、ジーンズのポケットから携帯を出して、珠実にメールした。
『今日逢えない？』
　すぐに返事が来た。
『いいよ、いつもの場所で待ってて。学校が終わったら行くから』

　田中は、HOTEL　ROCK　に向かった。
　チェックインして、部屋に入ると、珠実にルームナンバーをメールして、バスルームに入った。

　田中は、漫画家だ。
　今連載中の「HR」は、リアルな１０代の性の描写が人気を呼んでいた。
　リアルな１０代の性の実態を知る為、田中は、ネットで仲良くなった高校生や中学生と時々会って、取材をしていた。

「そろそろ、潮時かな・・・」
　田中は、熱いシャワーを浴びながら呟いた。
　今日取材した高木千絵の性の遍歴は、普通の高校生とは思えなかった。
　勿論、千絵の告白が、真実とはかぎらない・・・
　しかし、田中は取材を重ねることによって、目の前の少女が、嘘をついているかどうかわかる様になっていた。

　最近、田中は、取材した女の子が普通か普通じゃないのか、わからなくなっていた。
　リアルさを追求するために取材を重ねるうちに、何がリアルなのか・・・田中は、出口のない迷宮に迷い込んだ気がした。

　シャワーを浴びた田中は、リュックの中から、ノートパソコン、デジカメ、MDプレーヤーを取り出した。
　今日の取材データを保存する為にノートパソコンを開く。
　作業中、ふと、橋本珠実のデータフォルダが目に入った。
　おもむろに、珠実のフォルダを開いて、画像ファイルをクリックする。
　ショートカットの美少女が、ひっそりと笑っていた・・・

　田中は、基本的に取材した女の子とはSEXしない。
　彼女達は、あくまで漫画のネタなのだ。

　音声ファイルを再生させる。
「・・・名前は？」
「橋本珠実です。１６歳です」
「身長とスリーサイズを教えてくれるかな？」
「身長は163cm、スリーサイズは、B85ｃｍW60ｃｍH85ｃｍかな？」
「何カップ？」
「Dカップだよ」
「最近Hしたのは、いつ？」
「・・・」
「・・・・」
「今日は、ありがとう。これ・・・」

　田中は、寂しげに笑う少女に、何故か惹かれるものを感じていた。
　金の入った封筒を渡しながら、気が付くと珠実をホテルに誘っていた。
　珠実は、あっさりと田中について来た。

　少女の肢体は、自己申告の通り素晴しかった。
　１６歳の白い肌は、瑞々しく、男の肌に吸い付いた。
　あどけない顔と不釣合いな胸は、柔らかく、ハリがあった。
　そして、高校生の尻は、田中の身体の上で、淫らに弾んだ。
　田中の丁寧な愛撫に１６歳の少女は、成熟した肢体を震わせ、何度も高い声を上げた。

　あれから、もう一年か・・・
　田中は、ぼんやりと考えていた。

　客室のドアホンが鳴った。
　田中は戸口に行き、アームロックを解いて、ドアを開いた。

「久しぶり！」
　制服姿の少女が、客室の中へ、勢いよく飛び込んできた。
　田中は、ドアを閉め、アームロックをかけ直した。

「今日はもう・・・すぐやりたいよ・・・」
　田中は、制服姿の珠実を後ろから抱きしめると、耳元で囁いた。

「え・・・いきなり？」
　珠実は悪戯っぽい顔を、田中に向けた。
　田中は、珠実の唇を塞いだ。
　珠実は、瞳を閉じると、誘い込むように口を薄く開いた。
　田中は、いっそう強く顔を押し付け、舌を少女の口腔内に滑り込ませた。
　二人は、音をたてて舌を絡め始めた。
　男の左手は、珠実の豊かな乳房を痛いくらい掴んで揉みしだき、右手は引き締まった太腿をせわしなく上下して、そのまま制服のスカートの中へ滑って行く。

　珠実は、かなり苦労しながら、なんとか男の手がパンティの中に滑り込むのを阻止した。
　一旦、珠実は唇を離した。
　二人の口から大きなため息が漏れ、しばらく言葉もなく、じっとお互いを見つめあう。

「ちょっと、待ってて・・・シャワー浴びてくるから」
　珠実は、欲情に潤んだ口調で言って、バスルームに入っていった。
　田中は、裸の身体をベッドに横たえ、タバコを吸って、少女を待った。

　しばらくすると、豊かな肢体をバスタオルに包んで、珠実がベッドに戻ってきた。

「今日、取材だったんでしょ〜・・・どんな子だった？」
　珠実がベッドの縁に腰を下ろした。

「うん、凄いやらしい娘だった・・・」
　田中は、手を伸ばして珠実のバスタオルをはらい取った。
「あんっ・・・」
　珠実は、恥らい笑って、ベッドに身体を横たえている田中の左側に全裸の肢体を滑りこませた。
「超おっきくなってる・・・」
　珠実は、妖しく微笑むと、一本ずつ指を絡めるように田中のモノを握り締めた。
　少女は、男の猛り立ったものを軽くしごきながら、田中の下肢にゆっくりと太腿を絡め、瑞々しい裸体を密着させた。

　田中は、右腕を少女の股間に伸ばした。
　少女の亀裂を指でそっとなぞると、少し濡れていた。
　田中は、指を少女の愛液で湿らせると、ゆっくりと指を回転させながら女淫に沈めていった。
　しばらく愛撫を続けたが、少女の手淫による快感に、指を動かすのが億劫になった。
　やがて、田中は右腕を、だらりとシーツの上に投げ出した。
　珠実は、まだ１７歳だったが、男が一番喜ぶしごき方を、よく心得ていた。

「珠美、アレやってくれよ・・・」
　田中は興奮でかすれた声で言った。

「もう・・・エッチ・・・」
　ねっとりとした声を残して、珠実は田中の股間の方へ身体をずらした。
　目の前の肉棒は、天に向かってそそり立っている。
　珠実は、眼を閉じて、田中をそっと含んだ。
　吸っただけで、男は呻いた。
　珠実は手を添え、舌も使った。
　珠実の舌使いは激しく、舌先と舌全体を駆使して田中の鈴口を突つき、亀頭を丸ごと舐めまわした。
　田中の男根は、ヒクヒクと痙攣し、先端からは次々に先走り汁が溢れ出た。
　珠実はペニスを思い切って田中の下腹まで持ち上げ、腹とペニスをを一緒に舐め上げた。
　男は低く呻いて、太腿を震わせた。

　珠実は、上体をずらせ、乳房の間にペニスを挟んだ。
　乳房の間が少女の唾液とペニスからの分泌液で濡れ光った。
　珠実は、自らの手で、両の乳房を中央に寄せ、きつく田中の男根を挟んだ。
　珠実は、ゆっくりと身体を前後に動かし始めた。

「ううぅ・・・」
　田中は、珠実の滑らかな肌の感触に呻き声を漏らした。

「珠実・・・舌も使って・・・」
「・・・前みたいに、いきなりイったら、ダメだよ・・」
　珠実は、悪戯っ子をそしるような口調で言った。
　田中は無言で首を縦に振った。

　珠実は、舌先を伸ばし、乳房に挟まれたペニスに、そっと這わせていった。

「・・んん・・・んっ、んっ、んっ・・・」
　肉棒の先端から溢れ出る先走り汁を舐め取りながら、少女は夢中でフェラチオを続けた。
　田中は、珠実の高校生とは思えない技巧に、あやうく約束を破りそうになった。
　前回、田中は、想像以上の快楽にあっけなく珠実の顔に精子を放ってしまった。
　いきなりだったので、濃い精液が珠実の目に入り、しばらく機嫌が悪くなったのだ。
　もう、同じ失敗はできない。

「・・・入れちゃっていいか？」
　田中は、次々に襲いかかる射精感を堪えながら、上気した珠実の頬を撫でた。

「はい・・・」
　珠実は、顔を上げて素直に頷いた。

「そのままでいいから・・・」
　田中は、珠実の後ろに廻りこみ膣口に欲棒をあてがった。

「嘘・・・バックから？」
　珠実は、潤んだ眼差しを田中に向けた。

　田中は、一気に突き入れた。

「あっ！んんんっ・・・」
　珠実は、真っ白いシーツ掴んで、上体を反り返させた。
　男根にうねうねと巻きついてくるような少女の膣襞の感触がたまらず、田中は、がむしゃらに腰を動かした。

「あっ、あん、はぁん・・・」
　尻と腰がぶつかるたびに、珠実は叫び声を上げ、深く入れるように求めた。
　田中は、両手を伸ばすと、たわわな乳房を荒々しく揉みしだいた。

「いやあっ・・・うあっっ・・・あっ、あっ、あんっ！」
　珠実は、こらえきれず田中の動きに合わせるように腰を淫らにうねらせ始めた。
　田中は、少女に力強く突き入れながら、汗に光る白いうなじに吸い付き、首筋からほっそりとした肩先にかけて舌で舐めまわした。

「あっ、あっ・・・ああぁああっ！！」
　膣肉が痙攣したように収縮し、田中を締め付けた。

　やがて、少女の全身が力を失い、前のめりになった。
　珠実は、髪の毛にまみれた顔をシーツにこすりつけ、荒い息を吐きだす。
　田中は、珠美の締め付けがあまりに強かったせいか、奇跡的に射精を堪えていた。

　田中は、腰の動きを止めて射精感が収まるのを静かに待った。
　射精感が収まると、ゆっくりと肉棒を少女から引き抜き、珠実の左側に仰向けに横たわった。

　珠実は、全身を細かく痙攣させ、肩で息をしている。
　やがて、回復した珠実は、田中に跨ると、田中の乳首を指先で弄りながら、もう片方の乳首を、舌先で何度も弾くように舐めた。

「乳首好き？」
　珠実は、含み笑いながら、そっと訊いた。

「ああ、好きだよ・・・気持ちいい・・・」
　田中は、声を震わせて女のような声で喘いだ。
　珠実は、嬉しそうに笑った。

「ほら、乗っかって・・・珠実、自分で入れてごらん・・・」
　田中は、少女の滑らかな背中を優しく撫でながら、囁いた。

「・・・自分で入れるの？」
　少女は、上体を起こして熱っぽい目を田中に向けた。
　珠実は、恥じらい笑いながら立ち上がり、田中の腰に跨った。

「見える？」
　珠美は、右手を後ろに廻して、自分の愛液でベトベトになった肉棒を掴んで、愛液でヌルヌルになった女淫にあてがった。

「あっ！」
　少女は両脚を大きく開いて、ゆっくりとしゃがみ込んだ。
　結合部分が、田中から丸見えだった。

「パパ・・・見える？」
　珠実は、両手を後ろに伸ばして、田中の太腿に手をついて身体を支えた。

「ほら、一緒に動くぞ！珠実も見えるか？」
　田中は、少女のほっそりした太腿を掴んで、結合部分がよく見えるように、さらに大きく開いた。
　それから、ゆっくりと腰を突き上げ始めた。

「あっ、あんっ、ああっ・・・」
　珠実は、田中の上で肢体を躍らせながら、田中に言われた通り、二人が繋がっている部分に目をやった。

「やだぁ・・・やらしよ〜、これ・・・」
　真っ白い腰に両手を廻して突き上げる田中の問いかけに、珠実は、口許を押さえて、恥じらい微笑った。

「珠実のオマ○コ丸見え・・・」
　田中は、少女の恥らう姿に興奮し、わざと露骨な言葉を使った。

「うふふ。パパ・・・やぁ〜だ・・・」
　珠実は、両手で顔をおおった。
　手を離したせいで、少女の身体が前のめりになった。
　男根の抜ける感覚に、珠実は、ああと呻いた。

「ああ〜、抜けちゃったじゃないか・・・」
　田中は、珠実を仰向けにした。
　珠実は、待っていたように両脚を開いた。
　田中は、少女の上におおいかぶさり、正常位で、はちきれんばかりのものを、珠実のとろとろになった部分にあてがった。

　田中は、力強く己を滑り込ませた。

「はぁんっ・・・」
　珠実の頭が、後ろに深く反り返った。
　田中は、目もくらむような快感を堪え、腰を動かし続ける。

「んんっ・・・！ああっ・・・もっと・・・」
　珠実が両腕を頭の両脇にくの字に投げ出して、快感を訴えた。
　田中は、頭を下げ、腰を送り込みながら、左の乳房を舐めまわし、乳首に軽く歯を立てた。

「いいっ・・・ああ、そこ・・・」
　その頭を珠実は、かき抱いた。

「今日は・・・珠実、今日は大丈夫か？」
　田中は、腰を大きく振って、少女に尋ねた。

「あっ！あんっ！はあっ！」
　美貌をゆがませて、がくがくと頭を上下に振り、両手で男の背をしっかりと抱いて、細腰をゆすぶり回すようにくねらせた。

「中にいいか？中・・・出すよ・・・！」
　そう言った途端、田中は射精した。
　年齢のわりに引き締まった尻を震わせながら、少女の胎内へ、遮二無二、精液を迸らせていった。
　同時に、膣襞が激しい痙攣を繰り返した。

「あああっ！あっ、うああー！」
　珠実は、田中の背に爪を立てて叫んだ。
　田中は疲れきって、少女に身体を預け、荒い息をした。

「パパ・・・今日は凄かった・・・」
　珠実は、田中の背中の傷を撫でながらそう言った。

　しばらくして、田中を締めつけていた淫花は、すっかり緩み、柔らかくなった肉棒はスルリと抜け出した。
　珠実の半開きになった女淫からドロリとした白い液がこぼれ落ちた。
　田中は、ベッドの上から降りて、小机の上からティッシュの箱を取り上げて、ベッドに戻ってきた。

「溜まってたから、たっぷり出たな〜・・・見える？」
　田中は、少女の淫所から流れ出る精液をティッシュで拭いてやりながら言った。

「出てくるのがわかるよ・・・」
　珠実は、ぐったりと身体を横たえたまま呟いた。