見つけた写真は卑猥かつ劣情を誘う代物だった。
　横方向にノイズが入っているところを見ると、動画を分解し静止画に加工した写真らしかった。
　それは二枚あった。
　一枚目は女と男の顔がアップで写されていた。
　桃色に上気している女の顔を覆うようにいかつい醜男の顔が覆い被さっている。
　裕之の目が限界まで見開かれた。
　写真に写る女の顔は自分の妻の順子だった。
　数秒間写真の前で硬直していたのであろうか・・
　心の余裕が写真の精査を可能にした。
　気を取り直して写真を見つめなおす。
　二人とも大きく開いた口から舌を突き出していた。
　お互いが突き出した舌は画面の中央で絡み合っている。
　絡み合う二枚の舌先に泡だった大量の男女の白い唾液が混じり合っていた。
　二枚の舌は力の限りこねくり合っている。
　熱い吐息が聞こえてきそうな写真だった。

　裕之の確認が二枚目に移った。
　裸の女の後姿をカメラがとらえていた。女の尻が大きく画像の中心にあり、悦楽の表情をして振り返る女の顔も画面の隅に映し出している。
　女の顔は一枚目と同様、妻の順子だった。
　引出しを開けた事は正解だったと裕之は満足した。
　驚きよりも満足感に打ちひしがれている。
　しかし驚愕はそれだけでは無かった。

　よく見るとそれは撮影者の熱い想いが伝わってくる程の物凄い写真だった。
　一枚目と違いそこには男女の熱い結合が写し出されている。
　写真は中心に写されている白く大きな妻の尻とそこに白濁する液体を絡ませて突き刺さっている男根との結合をとらえていた。
　写真からでも妻に突き刺さっている物の大きさは確認できた。
　太さも長さも裕之のモノの倍近くあるだろう。
　それが半分近く妻の中に没入している。妻のその部分の広がり方も尋常ではなかった。
　その部分は暴力的に突き刺さってくる男のモノを目一杯まで広がりきって迎え入れていた。
　二人の結合状態はある種生命の神秘を見るかのような光景でもあった。
　尋常でない男のモノと共に叩き付けられる欲望を何とかして受け入れようとしている妻の献身的な姿がそこにあった。
　巨根の侵入を容易にする為であろうか妻の分泌する愛液の量も夫である自分が見たことの無いほど大量であった。
　滴る汁は男の物の袋を伝い、男の股で溜りを作っていた。
　ぐちゅぐちゅと結合部が立てる音と男女の性臭が漂ってきそうな写真であった。

　写真を見た時の驚きは一瞬であった。
　驚愕は満足感に変貌し直ぐに興奮に変化した。写真を見て欲情している自分を裕之は感じた。
　他人と交合している妻の写真を見て興奮している。
　最愛の妻が写真の中で夫以外の男に犯されている。
　写真は合成ではない、実際行われた行為の忠実な記録だった。
　ジーンズの中の物が窮屈な程に勃起しているのを裕之は感じていた。
　自慰したいと思った。ここでするのはマズイとも思った。

　写真には日付が打刻してあった。恐らく動画の撮影日であろう。二枚とも07.06.12とある。
　三度目の驚きだった。最近の日付であり、最近の行為を記録した写真だった。
　妻の素行を確認する事と掲示板での依頼人への問合せが脳裏に閃いたが、沸き起こった性欲を処理する事が先決だった。

　引き出し内を総ざらいして動画媒体の所在を確認したがそれらしき物は見当たらなかった。
　残念な気分になったが諦めて慌しく写真を掴み妻の部屋を後にする。
　自慰は自分の部屋でしようと決断していた。
　自分のモノをしごきながら以降の対処を考えようと画策していた。
　全てはそれからだと思って疑わなかった。

　口腔性交は長々と続いていた。顎が疲れたのを訴えたが男は止める事を許さなかった。
　自分から強引に巨根を吐き出した。もう限界だった。
　諦めたのか頭を固定していた男の手が離れた。

　男がベットの上で大の字で仰向けになった。おぞましい男根は天を突いたままだった。
「上に乗って自分から入れろ。」男が命令した。
　順子が従った。男の下半身を自分から跨ぎ男の唇を吸いながら右手で天を突いた肉棒をつかむ、順子が絡まっている男の舌から移動させ、耳から首、首から胸へと舌を這わせながらつかんでいた肉棒を自分の秘所に導いた。男の先端が秘所に当たる。

「入るとこを見せろ。」下で男が言った。
　要求に従い男の前で順子が限界近くまで太股を広げた。
　和式便器で用を足すような滑稽な格好となった。
　女の秘所とそこを貫こうと限界まで硬直した男の物が二人の前で丸出しとなる。
　まだ二つの性器は接触しているのみで結合していなかった。

「入れろ。」男が宣言した。これから長時間継続されるだろう陵辱の開始だった。
　順子が腰を落とし始める。
　四つの目に確認されながら二つの性器が結合を開始していく。
　ずるり、と男の先端が肉襞を押し広げながら順子の中に潜り込んだ。
　順子が唇をかみ締めながら足の開脚角度を維持しながら更に腰を落とす。
　先端に続いて男根の幹の部分が肉の門から順子の内部に埋没した。
　ゆっくりと根幹部位が濡れた女の別の唇に潜り込まれていく。
　膣壁を押し広げながら侵入してくる熱い男根が順子に幸福感を与えている。
　女の幸せとはこういうものなのかと挿入の快楽を肢体に感じながら本気で思った。

　侵入する長い幹の部分が終了しつつあった。順子の秘所が巨根の全体を吸い込んでいく。
　迎え入れる部分の湿りが多かったのか痛みも無く二つの性器は根元までたやすく結合した。
　性器が完全に結合した瞬間に膣の充足感を感じて「ああ、、」と順子がうめいた。
　熱く濡れた肉壁に男根全体を包まれるのを感嘆した「おおお、」という男の呟きも同時だった。
　動かないうちから快楽が結合部から噴き上げた。
　セックスの相性は旦那よりこの男の方が良いと順子は思っている。
　旦那とのセックスはもうどうでも良かった。今は眼前にいる男だけが全てだった。
　先回の浮気とは別の感情が生まれつつあった。
　先回は久しぶりに会った昔の男が気持ち悪いだけだった。しかし今は、、順子が動き始めた。男の上で小水をする格好のまま夢中となって腰を上下させる。
　抜き刺しが開始される。女の汁に包まれ男の物全体が女の性器から出入りする。
　順子の分泌は激しかった。
　女のそこから垂れるその汁は男の自慢の巨根がびちゃびちゃと濡れた音を立てながら出し入れされるその度毎にその棒状の性器全体をぬめぬめと湿らせた上、余った滴を男の下半身に飛散させた。

「おお、、滑りが良くなって来たな、俺と付き合ってた頃より一杯垂れてるじゃねえか」
　男が順子の秘所を褒め称えながら順子の腰の動きに同調し動き始めた。
　強く下から突き上げてくる。
　絶え間なく噴き上げる絶頂感に負けじと歯を食いしばりながら順子が更に激しく腰をつかった。
　声を上げながら男の腰にしがみつき尻をこねくる。

「良い穴だ。くく・・旦那だけの物にするには勿体ねえ。」
　呟く男の動きが激しさを増した。結合部の濡れた音も大きさを増す。
　四つの目が二つの身体の中央でずぼずぼと結合する部位に集中する。
　激しい結合の視覚的な確認がより一層の高揚感を合体した男女に与えた。
　達していく・・

　順子が上体を仰け反らせて続けて二度絶頂に達した。全身に痙攣が走る。
　痙攣しながらしがみついた男の上で腰を更に激しく動かした。

「いって、いって」腰を振りながら男の顔を見つめ順子が哀願する。
　男の動きが一段と激しくなった。激しく突いてくる。
　順子が胎内の男根が腹から飛び出るかと思いおびえた。

「うおおお」唸り声と共に尻を震わせて男が順子の中に汚液を噴出させた。
　避妊具をつけていない。男の精子を受け入れながら妊娠しないようにと順子が願った。
　人妻の心配事を裏切り男の注入は大量だった。熱い液体が胎内で広がっていくのがわかった。
　痙攣する肉壁内にいる男根が大きく弛緩する度に温かい液体を奔騰させるのが感じられる。
　何度目かの弛緩の後、男の放出が終了した。

「抜いて見せろ。マ○コから精子が出るところが見たい。」
　男は休息を許さなかった。
　順子が足を開いたまま腰を上げる。
　ずるん、と混じり合った白濁した男と女の汁と共に男の巨根が順子の体内から飛び出してきた。
　男が抜け出た後の女の秘所を見つめている。
　見つめる秘所はあまりにも巨大な物をくわえ込んでいた為に緩くなり穴は開いたまま中々閉じなかった。
　男が手を伸ばし順子の広がったままの穴をさらに指で左右に広げた。
　夫にしか見せてはいけない部分が浮気相手の前で丸出しになった。
　広げた場所を更に見つめている。
　胎内に注入された熱い液体が広げられた秘所から逆流するのが順子には認識できた。
　固体を吐き出したばかりの開いたままの空洞から白い液体がどろどろと垂れてきた糸を引きながら後から途切れる事無く垂れてくる。
　垂れた汁は男の腹に大きな溜りを作った。
　大量だった。

　想像を絶する大量の汚液を見て順子が妊娠してもかまわないと本気で思った。
　浮気相手が与えてくれている快楽が清楚を売りにしている人妻を狂わせていた。

　右手が勃起した自分の物をつかんでしごいている。激しい動きだった。絶頂が近い。
　そこは自宅二階の一室だった。もう三度目の自慰の真最中だった。
　帰ってきてからずっとこの状態だった。
　手元には約１時間前に入手した妻の淫猥写真がある。
　狂ったような自慰の原因はその写真だった。

　勇んで帰宅したが何処に出かけたのか妻は家に居なかった。１歳になる娘も居ない。
　妻が家に居れば写真の事を問いただすつもりだったが出来なかった。
　何処に居るのか？と聞こうと携帯に電話をしたがつながらなかった。
　着信拒否をしているのかと推測し、家の電話で掛け直したが無駄だった。
　恐らく携帯の電源自体を落としているのだろう・・

　もしやと思い掲示板で誘惑を依頼した二人に確認のメールを送ったがどちらからも返事は来なかった。
　そもそも未来永劫返事など来ないかもしれなかった。

　現時点では詮索しようが無かった。
　仕方なく噴き上げる欲望に負けて自慰をしている。
　真相を知るのは妻が帰ってきてからでも良いと判断していた。

　自慰をしながらこれからの対処を考える。
　妻が戻ってきたらどのように問いただそうか？・・そしてどうしようか？
　写真の日付を見る限り妻が浮気をしているのは決定的だった。
　相手は誰だろうか？ネットで依頼した二人の内の一人だろうか？
　それとも全く知らない誰かだろうか？
　相手が誰だろうが裕之に大きな後悔は無かった。
　ネットの相手には自分から誘惑を依頼している。自業自得と言えばそう言える状況だった。
　今は妻を寝取られた事に対する怒りや心の痛みより寝取られている状況を想像して興奮する事の方が有意義だと思っている。
　希望が現実となった喜びの方が大きかった。

　妻の浮気などどうでも良かった。
　どうせ帰ってきた妻を責めて浮気を認めても妻から別れるとは絶対に言わないだろう。
　元より裕之にも別れるつもりなど毛頭無い。
　夫婦を続けていく事には恐らく両者とも反対しないであろう。
　絆を維持する為に妻はその行為を謝罪するだろう。夫はその行為の代償を妻に求めるだろう。
　裕之が要求するであろう代償は妻も薄々予想している。
　絆を維持する為にあらゆる淫猥な要求を順子は受け入れざるを得ないであろう。
　絆の為にどんな変態行為も妻は受け入れるであろう。
　あわよくば複数プレイも体験できると思った。

　自慰を繰り返しながら素晴らしい事だと裕之は歓喜した。
　しごきながら自分以外の複数の男に組み敷かれる順子を想像している。
　想像が性欲を促進していく。やってみたいと思った。
　自分の前で陵辱されるところを見てみたい。
　複数の男と共に自分の妻を狂ったように陵辱したい。
　寝取られようが犯されようが夫は妻を愛する気持ちは変わらないだろう。
　最後に夫婦の絆さえ残れば良いと思った。
　だから陵辱や複数プレイを妻が受け入れても恐らく心は痛まないだろうと思っている。
　今回の件は自分の見えない所で浮気をしていたのが業腹だった。
　それだけは正さなければならないと思っていた。
　浮気を認めて行くには浮気相手の特定が絶対条件だった。

「おおおおお」裕之が絶頂を迎えた、尻と太股を震わせて射精をする。
　肉棒のしごきは白い汁が噴出した後も続けられていた。
　液は三度目なのに大量に出た。何度でもいけそうだった。

　突然、電源を入れっぱなしになっていたパソコンがメール受信の着信音を発した。
　掲示板の二人のうち、どちらかの返事だろうと裕之は直感した。
　下半身を剥き出しのまま返事を確認する。
　タロウからの返信だった。そこには添付ファイルと返事が記載されていた。
　予感は的中していた。

　送信者：タロウ　宛先：ひろ
　件名：奥様の今後について

　ご依頼ありがとうございます。約束どおり奥様を頂きました。
　先日撮った動画と画像を添付で送付致します。
　旦那様お望みの私と奥様の合体シーンです。
　自分で言うのも何ですが我ながら上手く撮影できたと思います。
　数年振りにたっぷりと奥様の全てを堪能させていただきました。

　数年振りというのは実は全くの偶然でありますが貴方の奥様と私は以前に付き合いがあり、過去に男女の関係も少なからずありましたので今回の誘惑に関しては旦那様から奥様の写真を受信した時に成功は容易であろう事は予想できました。
　今回、奥様とは久々の再会であった事もあり、自然、絡みも激しくなってしまった為、お約束であったメールの転送が実施できず、また結果を報告する方が興奮も高まるであろうとの判断もあり事後報告になってしまった事を深くお詫び申し上げます。
　つきましては早速ではありますが、今後の旦那様を含めた奥様と私との関係についてご提案がありますのでご了承下さると幸いです。

　又、下記に示しますご提案の遵守に関してはご主人の判断にお任せしておりますが原則として私は今後のお二人の夫婦関係について慎重に維持していく所存であります。しかしながらもし旦那様が下記依頼事項を遵守して頂けないという場合には夫婦関係の解消・破壊を促す場合も御座いますのでご提案は強制事項でもあり、旦那様には遵守せざるを得ない事として理解して頂けると幸いであります。

【依頼事項】
1、奥様と私の肉体関係の永続的な了承。
2、奥様と私の交合についてはその行為の全てに避妊具を使用しない事の了承。（但し膣内には射精しない）
3、奥様と私の肉体行為の撮影の了承。（記録は全て加工無しで引き渡します）
4、撮影された交合記録の定期的な海外サイトへの投稿容認。（モザイク無し、目線は男女とも有り）
5、奥様との複数プレイ目的の男性メンバー募集の了承。（複数人募集）
6、募集した男性メンバー達と奥様との複数プレイの了承。（原則として旦那様は鑑賞のみ参加は不可）
7、私達が指定した日に奥様の貸し出し許可。（日時・時間を問わず指定日を遵守の事。）

　上記7点を遵守していただき、私達と共にこれからの奥様を暖かく見守って頂きたいと思います。
　又、これもご確認の意味で申し上げておきますが、今回の件は元々、旦那様がご依頼なされた事であります。
　勿論、後悔しないと決断なさった上のご依頼であったと私も認識しております。
　私も久しぶりに抱きましたが奥様は至極、良い声と身体をしていらっしゃいます。
　旦那様のみでご堪能されますのは真に勿体無く思います。
　もはや後戻りは出来ません。奥様のお尻も性器も肛門も乳房も全て私との共有物であります。
　つきましては末永く、奥様が私と旦那様の共有財産として継続して頂くことを望む次第です。
　代わりに私のささやかなお返しと言っては何ですが、私が奥様をお借りさせて頂きました際にはお礼の意を込めて必ず添付ファイルにて交合記録を動画と静止画を加工無しで翌日には送付させて頂く事を遵守いたしますので宜しくお願い致します。

　以降の記録も今回送らせて頂いた物同様に旦那様にとって満足頂ける内容になるであろうと確信しております。

　追伸ですが上記内容が全て旦那様にリークされている事を奥様には伝えておりません。
　奥様は自分の浮気が旦那様にばれていないと思っております。
　くれぐれも以降は奥様には過剰な詮索をせずご内密にて宜しくお願い致します。
　奥様の浮気まで管理できる事が今回の旦那様依頼の醍醐味と私は認識しておりますのでそれを楽しむ為には内密にて奥様を放置する事が肝要であると私は思っております。
　又、旦那様からの追加依頼事項も可能な限り対応していこうと思っております。

　次回6/16　18：00に奥様をお借りしたいと思いますので宜しくお願い致します。
　経過等は別途メールにてお知らせさせて頂きます。
　お楽しみに。以上。

　一息に文面を読んだ後に少し考え裕之は返事を送信した。
「お願いします」と入力し返信ボタンを押す。
　男の要求は申し分の無い内容であった。
　複数プレイには参加出来ないが自分が妻の浮気を影で管理できる事がこの上も無い魅力だった。
　特に妻が浮気相手と共有財産であるというくだりに異常な興奮を覚えている。
　これからは自分のみならず他人にも妻を差し出さなければならなかった。
　それがたまらなかった。

　返事の送付後に妻が娘を連れて帰ってきた。いつものように会話をする。
　別段変わった事は無かった。しかしながら妻が無理に平静を装っている様に裕之には感じられた。
　男を受け入れた名残の上気した赤い肌と濡れた瞳は隠そうと努力しても隠せなかった。
　外出の事を何も聞かずに裕之は順子と娘共々床についた。
　指定日が今から楽しみだった。