夕方、裕之に見送られ順子は車に乗った。時間は17：30だった。
　子供は寝かしつけ旦那に預けている。
　妹と出掛けると嘘を付いていた。遅くなるという事も・・
　目一杯に洒落ている。自分でも赤面するほどの若い格好をしていた。
　太股の殆どがあらわになるデニムのミニスカートと身体のラインが大きく出る黒いリボン付きのシャツを身にまとっている。
　スカートはしゃがんだだけで下着が見えるほど短かった。
　いつもだったらこんな格好を自分からしようものなら詮索され簡単には出掛けられないところだったろう。
　何も言わず見送ってくれる旦那に順子は訝しげな印象を持った。
　怪訝な顔をして旦那の瞳を確認した。そこには何もかも見通した視線があった。

　ばれているかも・・との懸念もこれから始まる激しい快楽への期待に容易に打ち消されていった。
　この格好を見て浮気相手は平静ではいられないだろう。激しい責めが期待できた。
　期待が既に欲情に代わっているのがわかった。
　浮気相手との行為が自分を淫乱に変貌させていっているのもわかっている。
　自然、あの部分が熱くなった。濡れて行くのがわかる。
　待ち合わせ場所に移動するうちから既に欲情していた。

　裕之の前で起動させてあるパソコンがメール受信の着信音を鳴らした。
　タロウからのメールだった。

「奥様が出かけられた事と思われます。今日は募集した男性と私を交えた二人で奥様を責めて見たいと思います。旦那様お望みの三人プレイです。
　男性がもう一人プレイに参加する事は奥様には話しておりません。
　緩い淫欲剤がありますのでそれを服用して貰い、気が緩んだ所で複数プレイの了承を頂く予定です。
　合流したら奥様の車でホテルに移動し入室します。
　もう一人の男性は部屋にカメラを設置して先にホテルの一室で待機しています。」

　待望の複数プレイ実行の宣言だった。それを今日、我が妻が体験する。
　考えただけでも興奮が高まるのが自分でもわかった。
　旦那も性に狂っていた。

　土曜の夜である為、道中は少し混雑していた。
　煩雑な道路を駆け抜け夕焼けの中で約束した待ち合わせ場所が眼前に広がる。
　順子は慌しく待ち合わせの場所に自分の車を駐車し運転席で男を待っている。
　恋焦がれる乙女のような気持ちだった。
　自分が結婚生活において何を求めているのかを垣間見た気がしていた。
　待ち時間はやけに長く感じられた。
　男が早く来ないかと待ちわびている。

　裕之のパソコンが再度鳴った。
　タロウからの本日二度目の送信だった。
「奥様が待ち合わせ場所に到着しました。どうやら奥様の方が早く到着した模様です。
　私の車が駐車場に入る時に奥様が笑いながら此方に向かい手を振っているのが確認出来ました。
　今から合流し奥様の車でホテルに向かいます。
　今回はCCDカメラのネット配信にて奥様のお姿をリアルタイムで閲覧して頂きたいと思います。
　前振り無しで動画送信致しますので合図が来たら映像をご堪能下さい。
　接続方法、ID、パスワードは昨日連絡した通りです。」

　メールはここまでだった。
　素晴らしい提案だと思った。他の男と妻の痴態をリアルタイムで見る事ができる。
　何本もの肉棒に狂う妻の姿が脳裏をよぎった。
　胸をときめかせながら裕之は動画配信を待っている。
　期待ばかりが大きくなっていく。

　18：10頃に待ち合わせた男が来た。笑いながら順子が男に向かい手を振った。
　会えたことが正直に嬉しかった。付き合い始めた頃の夫にしていたような仕草をしていた。
　夫以外の男にする行為では無いという背徳感があったが逆にその背徳感が淫欲に火をつけていた。
　それが行為を激しくしている事を順子は承知していた。
　背徳感が強ければ強いほど行為が激しくなり、その行為から得られる快楽も一層高まる事も。
　夫に悪いという感情は全て快楽の追求に代用できる事がわかっていた。
　男の行為を通じて自分が良い身体になりつつあると感じた。
　全てを教わった後、究極の快楽の追求を夫に求めれば良いだろうと思った。
　それで夫は許してくれるだろうと信じている。
　その為の行為だった。

　男が大きな手提げを手に車を降りて此方に歩いてくる。
　運転席側のドアが開き、駐車してある順子の車に乗り込んできた。
　自分が運転するつもりなのか運転席に乗り込む。

「待ったか？」との男の問いに順子が首を横に振った。
　順子の返事を確認しながら手提げから二本の瓶詰めドリンクを出した。
　何処にでもある滋養強壮のドリンクだった。
「遅れたお詫びだ。これから頑張らなきゃならんから飲んでおいてくれ。」
　淡々と男が言い、ドリンクの蓋を開け順子に突き出してきた。
「ありがとう」言いながら受け取った。
　喉も渇いていた事もあり順子が突き出された飲み物に口を付けた。一気に飲み干す。
「ああ、美味しい」反射的に感想が言葉になった。本当に美味しかった。
「そそる格好だな」順子を見た男の眼が光っていた。欲情の光だった。
　遠慮無しで順子の下肢に視線を這わせている。何を見ているのか直ぐに見当が付いた。
　デニムのミニスカートが男の欲情を誘っていた。
　男の視線に応えるように順子が太股を少し開いた。つけ根のパンティーが見えそうで見えない。
　堪らず男の手が白く形の良い太股に触れた。太股を擦りながらスカートの奥に滑り込んで来る。
「まだ駄目・・」順子が足を閉じ男の手を右手で静止する。弄ろうとした男の手が止まった。

「着いたらやりまくってやる。」
　残念そうな顔をしながら男が手を離し持っていた手提げの封を開ける。
　男が手にしていた手提げから少し大き目の機器を出した。
　どうやら精密機器らしい、大量のコードが機械に接続されている。
　取り出した機器にまとわりついているコードを束ねながら男が機械を車に設置し始める。
　初めから車への装着が目的とされているのか容易に機械は取り付けられていった。
　それは運転席全体を収めるようなアングルで設置された。
　順子の予想通り荷物はビデオカメラだった。

　設置終了と共に機器のスイッチを入れた男が運転を開始した。
　か細いモーター音の中で車での移動が開始される。
　行き先がホテルである事は順子には既にわかっていた。そこでされる行為も・・
　激しい責めに狂う自分の姿を想像して欲情した。
　垂れた汁は性器を湿らした上、それを覆うパンティーまでも濡らしている。
　この日のために買った勝負下着が台無しだった。
　発情している事が一目でわかる自分のそこを見て男はどんな表情を見せるのだろうか・・
　濡れたその部分を凝視した男の表情を想像して順子が胸を高鳴らせた。

「舐めろ。」男が宣言した。
　カメラを設置した時点でどんな行為を強要されるのかは概ね順子には想像がついていた。
　男は運転しながらの奉仕を求めている。
　前列がベンチシート仕様の車であった。運転席と助手席との間に邪魔な障害物は何も無い。
　男が求めている奉仕などは容易に実施できる車であった。

　周りはまだ明るい。他人に行為を見られる可能性は存分にあった。
　信号で止まれば歩行者が、対向車とすれ違えば対向車の乗員が、トラックの横に停車すればトラックの運転手が、不特定多数の人間が奉仕の観客となるであろう。
　見られながらの奉仕自体は順子は初体験でない。
　走行中のフェラチオはこの車で以前の彼と経験があった。
　男の要求に応えれば行為を見られながら走行する事になるのは明白だった。
　見られながら奉仕する事になる・・あの時のように・・

　想像に胸をときめかせながら順子が男のジーンズのジッパーに手を掛けた。
　丁寧にジッパーを降ろし開いた開口部から手をズボンの中に入れる。
　目的の物に触れた。中の物は既に堅くなっていた。
　男の肉棒にじかに触れている。
　下着を着けていないのかと順子が怪訝そうな顔をしてジッパーから中を覗き込んだ。
　男は下着を着けていた。馴染みのビキニブリーフだったが、
　今回のものはいつものそれとは少し趣向が異なる代物だった。
　男の物が収まるべき部分に大きく円形の穴が開いている。
　その穴から男の性器が丸々飛び出していた。
　常時それを飛び出させた状態で装着する下着であろう事はその穴の空き加減からも明白であった。
　男女のそれだけを楽しむ事を目的とした下着だった。

「変なパンツね」言いながら順子が馴れた手付きで膨張した男の物を開口部へと引きずり出す。
　大きくなった肉棒をズボンから露出させるのに大して時間は掛からなかった。
　ずるりと屹立した男根が男の匂いと共に走行中の車内で剥き出しになった。
　びっしりと表面に激しく青筋が走っている。今にも弾けそうな力に溢れた肉棒だった。
　それはいつもと変わらず巨大であった。操作しているハンドルにも干渉している。
　突き立った肉棒に順子の顔が近づいてきた。
　舐める前に男の顔にいつものように少しにやけた挑戦的な視線を送る。

　突然、車が停車した。恐らく赤信号だろう。
　男が順子の視線に応え外を見ろと目配せをする。
　道路は二車線であった。順子の車は走行車線に止まっていた。
　その隣の追い越し車線にトラックが止まっている。
　平行して停車中のトラックを見上げた先に運転手の顔があった。
　その顔が此方を見てにやけている。
　にやけた運転手と眼が合った。そいつにも順子は濡れた視線を送った。
「奉仕する私を見て、貴方も欲情して、」と人妻の眼は叫んでいる。
　欲望に狂った人妻の視線は二人の男に向けられていた。
　見られている事がより一層深い欲情を生んでいる。
　男が右手でハンドルを持ちながら左手で自分の肉棒をつかんだ。
　つかんだ棒が近づいてくる。肉棒が人妻の眼前に広がった。
　何をされるのか理解して順子が自分から顔を突き出した。
　いきり立った物が順子の顔全体にこすりつけられる。
　未だ信号は赤のままだ。顔を汚される瞬間をトラックの運転手は凝視しているだろう。
　まんべんなくこすられる男のものを順子は眼を閉じたまま堪えた。
　薄目を開けてトラックを確認する。口から涎を垂らしながら此方を見つめる男が見えた。

　こすりつけが終了した。肉棒が順子の唇めがけて突き出される。
　浮気男とトラック男に濡れた視線と挑戦的な笑みを送りながら順子が口を開け舌を出した。
　巨根が再度近づいて来た。人妻の舌先が男根の腹に接触した。
　男根の匂いを顔に残した順子がゆっくりと舌先を移動させる。
　人妻の舌が肉棒の腹に唾液の縦跡を付けた。

「おおお、」男が満足気なため息をついた。
　男の反応に気を良くした順子の舌の動きが激しくなった。
　トラックの男を見つめたまま人妻の口淫が開始される。
　自由になった男の左手が順子の尻に来た。
　ホテルまで待てないらしい。
　左手はデニムのミニスカートに包まれた尻の表面を這いまわり、尻側からスカートの内側に入り込んでいった。
　スカートの内側に入り込んだ男の左手がパンティに包まれた女の部分に触れた。
　そこはぐっしょりと汁が滴る程に湿っていた。
　シートを湿らすほどの濡れ具合だった。信号が青になった。
「ははははは、」順子の秘所の状態を確認した男が高笑いと共に車を発進させる。トラックが離れていく。
　尻を振りながらトラックが急ぎ追走してくるのを順子が目の端でとらえていた。

　画面に動画受信のメッセージが表示された。
　裕之がIDとパスワードを入力しネットでのアクセスを開始する。
　ウインドウが開き動画が受信された。

　画面一杯に映し出された女の顔は紛れも無く妻の顔だった。
　舌を突き出した妻の頭は上下動を盛んに繰り返しており一心不乱に何かを舐めているようだった。
　何をしているのかは妻の頭の動きと湿った音で直ぐに理解できた。奉仕の真最中だった。
　奉仕している妻の顔の端に運転席側の窓ガラスが映っている。
　窓ガラスに映る景色が流れている所を見ると行為が走行中の車で実施されているのがわかった。
　夫への奉仕には見られない激しい舌の動きだった。
　順子の顔が上がった、妻の顔で隠れていた舐めている物の全体像が確認できた。
　ああ、最愛の妻が舐め上げているそれは・・
　女の口元でうごめくそれは巨大な剥き出しの男の肉棒だった。
　順子が濡れた瞳で舐め上げているそれは以前に動画と写真で目撃したのと同じ代物だった。
　順子の唾液に濡れ大きく傘の張った男の先端部をカメラは映し出していた。
　限界まで口を開けた妻がそれの先端にむしゃぶりついた。
　一息に男の半分近くまで妻の口が吸い込んだ。前進がそこで止まった。
　そこまでが限界なのは誰が見ても明らかだった。
　そこから更に妻の顔が沈み始めた。巨大な極太を愛らしい口から吸い込んでいく。
　裕之の目が見開かれた。驚愕の形で・・
　男の太い幹の部分が次々と開かれた口に入っていった。
　全体が女の口に吸い込まれるまで大して時間は掛からなかった。
　画面の中で自分の倍する肉棒を順子がその全部を口の中に収めている。

　裕之がパソコンの前で呆気に取られている。
　男の物はどう見ても女の口に収まり切る大きさでは無かった。
　しかし妻はそれを平然とやってのけている。
　恐らく喉の奥まで巨根を受け入れているのであろう。
　そんな芸当を教えたのは誰だろうか。妻をこんな風に変えたのはこの男だろうか。
　最愛の妻の痴態がそこにあった。

　画面が変わった。何台ものカメラで撮られているのか映し出している構図が変更される。
　妻の後ろからの映像になった。ミニスカートの尻が大きく映されている。
　形の良い尻だった。見ているとかぶり付きたくなる。
　スカートは捲り上げられ、その下で真っ赤な下着があらわになっていた。
　こんな下着など妻は持っていたのだろうか。夫の知らない妻が沢山ありそうだった。
　下着に包まれた女の部分を後ろから回された男の左手が弄っていた。
　赤い下着の間から指が秘所に潜り込んでいる。
　ぐちゅぐちゅとそこは濡れた音を立てていた。
　潜り込んだ指を伝い女の汁が車のシートに垂れているのが見えた。
　尻の先で流れる景色の中、絶え間ない上下動を繰り返す女の後頭部があった。
　男の半笑いの表情も上方で同時に写し出されている。
　あの男だった。

　下着の中で自分の物が堅く勃起しているのを裕之は感じていた。
　いつでも自慰が出来るようにズボンは既に脱いであった。
　ビキニの上から自分の物をこすり始める。
　妻の痴態を見ながらの自慰が開始された。

「着いたぞ、降りろ」奉仕して貰っている男が下で舐めつづける順子に言った。
　二人を乗せていた白い軽自動車は駐車場の一角に駐車されている。
　そこはありきたりのビジネスホテルの駐車場だった。
　ラブホテルだろうと思っていたが当てが外れた。

　慌てて順子が男の物から口を離し、スカートの乱れを直す。
　男が先に降りてホテルのフロントに歩いていく。
　順子が車を降りる際に自分の座っていたシートを見た。グレー基調のシートであった。
　濡れた部分は色調が濃くなる傾向がある。そこに黒い染みが大きく広がっていた。
　まさか・・と濡れた部位を触った。シートを濡らした液体には滑りがあった。
　自分が漏らしたものなのか・・疑問を持ったがそのままで男の後を追った。
　足早にフロントに入っていく男を追いかける。
　突然、追って行く足の動きが止まった。股間から耐え切れないほどの欲情が噴き上げていた。
　あのドリンクに・・と思ったが無駄だった。
　秘肉が熱い。食いちぎられるような欲望だった。
　股間を押さえてうずくまりそうになる。失禁しそうだった。
　太股を愛液が伝わるのがわかった。

「早く来い。」フロントから男が呼んでいるのが聞こえた。
　手に持っている鍵が揺れている。
　首を縦に振り順子が歯を食いしばりながら欲情に耐えた。耐えながら歩く。
　後少しの我慢だった。部屋に入れば際限なく燃える事が出来る。
　足早に男とエレベーターに乗り込む。エレベーター内は二人だけだった。

　突然、男の手がミニスカートの上から尻を撫でた。
　尻を触られただけなのに快楽の波が全身を突き抜けた。
「ああっ」順子が半身を仰け反らせて噴き上げる欲情に打ち震えた。
　汁の分泌が激しくなるのがわかった。その部分が熱い。自然と腰が動いた。
　出来る事ならここで自分自身を慰めたかった。

「良くなって来ただろ」赤く上気した順子の顔をみて男が笑った。
　男の顔を睨み付けるので精一杯だった。
　ドリンクに淫欲剤を入れた男が恨めしくなった。
　早くやりたかった。男が欲しくて堪らなかった。
　この状態で責めまくられたら、失禁どころか失神しかねないと思った。
　エレベーターを降りて目的の部屋に着いた。安っぽいホテルだった。
　鍵に刻印されている番号の部屋の前に来た。
　男の手がドアノブに掛かった。ドアには何故か鍵が掛かっていなかった。
　音を立てず静かにドアが開いていった。

　暗い希望を込めてドアが開いた。眩い光が開いたドアから漏れて来た。
　部屋の照明は予め点灯されているようだった。
　期待を込めて順子が部屋への一歩を踏み出した。
　それは陵辱開始の合図だった。