予想していたより早く裕之は目的のホテルに到着していた。
　 夜半の為か路上の車の数はまばらだった為に夜道を飛ばす事が出来た

　 今、古臭い扉が裕之の眼前に屹立していた。
　 フロントに聞いた部屋番号がドアに表記されている。
　 三名が入室していることになっている。
　 宿帳には妻の名前が書かれていた。

　 ホテルはそれ程大規模な建造物では無かった。
　 聞いた目的の部屋番号は容易に見つかった。
　 妻が居るのはこの部屋に間違いが無い。
　 耳を澄ましても部屋からは何も聞こえて来なかった。
　 古い割には防音がしっかりしているのかドアの内側からは声も物音も漏れてこない。
　 ドアの内側で最愛の妻が男二人に何をされているのかを想像して入室を躊躇っている。
　 入ったら見てはいけない物を見てしまうようで怖かった。
　 配信されていた動画の終わりを反芻しても今、順子がどんな状況かは容易に推察できた。

　 妻はドアの内側で二人掛かりで挑まれているだろう。
　 性に狂った男達の要求は妻を普通の性生活で満足出来無い身体へと変貌させるだろう。
　 罪悪感が胸中に渦巻いていた。胸が痛かった。
　 取り返しのつかない事を自分はしてしまったのかも知れないと思った。
　 ただ、それと引き換えに得られる物があった。
　 その与えられる物と引き換えに妻を男達に売ったと言っても過言ではない。
　 妻の貞操と引き換えに享受出来る物は、妻と他人との性行為を閲覧できる事と愛妻の淫乱化だった。
　 それが今、裕之の胸中を駆け巡っている痛みよりも大きいと判断した末の行為だった。
　 最悪感は甘んじて受けようと思っている。夫も性に狂っていた。
　 夫の望みどおり淫乱に変貌しつつある妻が部屋の中にいる。
　 男達の調教の真最中であろう。
　 性欲が高進していく。勃起しているのがわかった。

　 部屋のドアを見た。
　 男達は夫が此処に乗り込んでくるのを予見していたようだった。
　 男達が何をしようとしているのかが理解できた。
　 ドアの隙間にはノブから吊り下げる為の新聞受けが挟まれており、オートロックが起動しないように細工されている。
　 鍵を持って無くても部屋内に入る事が可能であった。
　 まるで夫に入ってきてくれと言わんばかりの細工だった。

　 裕之の喉が鳴った。そのまま中に入って妻と男達の絡みを見ることが出来る。
　 自分の知らない妻の痴態を目の当たりにする事が出来る与えられる物の一つがかなうと思った。申し分無かった。
　 失う物が多くても問題ないと思わせる物が眼前にちらついていた。
　 右手がドアノブにかかる。意を決してドアを開けた。
　 新聞受けが落ちた。開いた隙間から身体を滑り込ませる。

　 暗がりが眼前に広がった。絨毯が引かれた暗がりの廊下があった。
　 その先に眩い照明が灯っている。
　 遠くから男達の荒い息使いと女の喘ぎが聞こえて来た。
　 身体が打ち合う濡れた音も・・何をしているのか直ぐにわかった。
　 どれも耳を澄まさないと聞こえない程の音だった。
　 女の声は妻の声のように聞こえるがそうでない様でもあった。
　 音は照明が灯っている場所から聞こえて来る。
　 喘いでいるのが妻かどうかを確認するには近づく必要があった。
　 後ろ手でドアを静かに締め、明るい場所を求めて裕之が膝立ちで移動する。
　 音を立てないように気を使った。
　 気付かれないように覗こうと思っていた。
　 その方が妻と男達の実態を見れるだろうと思っていた。
　 行為を盗み見る事で男達が依頼通りの仕事をしているのかの確認をする事も可能だ。
　 それに気付かれないように自慰をする事も出来るだろう。

　 明るい場所が近づくにつれて男達と女の声が大きくなった。
　 絶望感と興奮が裕之を貫いた。
　 女の声は紛れもなく妻の順子の声だった。
　 ほのかに性臭も漂ってくる。男と女の性器の匂いだった。
　 三人の荒い息遣いと結合部の濡れた音も大きくなる。
　 目的の場所まで来た。壁を利用して自分の姿を晒さないようにそこを覗き込んだ。
　
　 丸いベットの上で絡まった三つの身体は汗を噴いていた。
　 男達の身体の中で白い妻の肢体が組み敷かれている。どいつも汗だくだった。
　 汗にまみれた白い肢体を這い回る男達の手の中で順子の顔が恍惚に歪んでいた。
　 四本の手は人妻の身体を滑る汗をすくい取るように蠢いている。
　 愛らしい口が「凄いわ、凄い」としきりに男達の愛撫を賞賛していた。

　 うめく唇を下から男の口が塞いだ、暫く貪った後に塞いだ口が離れる。
　 互いの口をつなぐ唾液の糸は中々切れなかった。
　 二人が不細工な表情をして口から舌を吐き出した。
　 突き出された互いの舌は裕之の見ている前で激しく絡まる。
　 絡む二枚は唾液が大量に付着していた。
　 白い唾液を乗せながら二枚がこねくり合っている。
　 濡れた音が覗いている裕之の所まで響いてきた。

　 順子の後ろから二人目の男が顔を近づけて来た。
　 こいつも舌を突き出している。
　 絡み合う二人の顔が舌を絡めたまま背後の男の方へねじ向けられる。
　 三枚目の舌が絡んでいる二枚に触れた。こねくる舌は三枚になった。
　 三枚が激しく力の限り絡み合っていく。
　 男と男の舌も絡んでいた。同姓の舌が触れても気にしない男達だった。

　 三枚の中で順子の舌が一番積極的だった。
　 突き出された男の舌に自分の舌を交互に激しく絡めていく。
　 男達も順子の舌に気を良くしたのか二枚の舌の動きが勢いを増した。
　 三枚とも舌全体を使っていた。三人でしか出来ない行為だった。
　 濡れた音が一段と大きくなる。
　 口腔から分泌される唾液が三枚の舌を通じて混じり合っている。
　 どいつも唾液を付着させ激しく蠢いていた
　 どれが誰の唾液なのか訳がわからなかった。
　 何か別の生き物のようだった。
　 三人の舌の刺激は強すぎた。欲望が見せ付けられている夫を貫いていた。
　 耐えられなかった。
　 慌しく勃起した物を露出させ自分でしごき始める。
　 滑稽な格好だった。妻や男達に見つかってもかまわないと思った。
　 自分に自虐趣味がある事を改めて実感した。

　 ふと順子の頭が性交の動きを示すような上下動を示しているのに気付いた。
　 断続的に全身が縦方向に瞬動している。
　 上下動の始めに肉体の打ち合う音も聞こえた。
　 まさか・・と裕之が思った。やはり・・とも、嫌な予感が沸いた。
「はああ」絡ませた舌を離して順子がうめいた。顔は恍惚と歪んでいる。
　 誰が見ても男の物を受け入れている女の表情だった。
　 男達がそれぞれ低く溜息を付いた。此方も性交中を嘆じた声と表情だった。
　 二人とも同じ表情をしていた。男達の頭も順子同様、上下動を繰り返している。

　 まさか・・二度目の驚愕が裕之を捕らえた。興奮が高まる。
　 最愛の妻が二人の男の物を同時に受け入れているかの動きを示している。
　 二人の男が同時に一人の女を犯すのを以前にアダルトビデオで見たことがあった。
　 女が性器と肛門を使用して二人の男を受け入れているところを・・
　 妻の下半身もそうなっているのだろうか？
　 疑問が湧いた。確かめたかった。
　 まさか自分の妻が・・あれだけ肛門性交を嫌っていた女が、簡単にそんな行為をするとは・・男二人を同時に受け入れる事を・・
　 俄かには信じがたかった。
　 そこまでする事は正直、予想外だった。

　 疑念を感じた裕之の視線が三者の頭部から下方に移動した。
　 目的の場所はベットの脇に置いてある木製のテーブルに隠れて見えなかった。
　 三人の下肢を見る為には壁の影から自分が少し乗り出さなくてはならない。
　 自然、乗り出せば三人に自分の姿を見られる危険性がある。
　 自分の妻を目の前で犯され、その場面を見ながら自慰にふけっている情けない夫の姿を行為中の三人に見られる可能性があった。
　 暫く困窮した挙句、裕之が行動を起こした。
　 裕之の頭は発見される恐れよりも目の前の痴態を確認する方を選んだ。
　 夫は自分のプライドよりも欲望の満足を選んでいた。
　 今回の依頼はそれが望みでもあったはずだ。
　 身を乗り出して三人の姿を確認する。

　 見えた。疑念は現実だった。予感は悪い方に的中していた。
　 三人は性器で深く結合していた。根元まで合体している。
　 順子は四つん這いで上下に挟まれるようにして二人の男を受け入れていた。
　 四つん這いの尻を下の男に性器から侵入され、上の男に後ろから肛門を刺し抜かれていた。
　 三人の汗だくの身体はベットの上で一つに合体している。
　 性器を通じて一つの肉体となっている。
　 妻と旦那以外の男達のつながりだった。一つになった肉体が動いている。
　 順子に肉棒を埋め込んでいる男達が腰を振っていた。
　 手馴れた男達だった。
　 二人が息を合わせて腰を使っている。
　 抜き刺しのタイミングに遅延は一切無かった。
　 順子の性器と肛門からそれぞれ同時に青筋を立てた肉棒が出入りする。
　 どちらも順子の穴が分泌する液にまみれて上下している。
　 高く掲げられ二本に貫かれる大きな尻の表面を四つの手が這いまわっていた。

　 下の男が背後から順子の尻を広げ、三人の結合部を後ろの男に見易いようにした。
　 裕之にも広げられた結合部があらわになった。
　 尻の付け根まで目にする事ができた。
　 男根が妻の膣と肛門に根元まで突き刺さっている。
　 愛らしい肛門に限界まで怒張した男の物が根元まで埋没していた。
　 白い怒りと共に自慰をしている右手の動きが激しくなった。
　 尻の穴の処女は自分が頂くはずだった。妻もそれを了承していた。
　 いつも今度ね、とはぐらかされていた。
　 その約束が簡単に反故にされている。
　 最初に自分の物が侵入するはずの部分に他の男の物が抜け駆けして没入していた。
　 茶色い付着物をまとった他人の肉棒が妻の肛門から出入りしている。

　 男達の動きが激しくなった。
　 二本の肉棒が人妻の二つの穴からずるずると激しく出入りする。
　 三つの肉体がぶつかり合う音と結合部のびちゃびちゃいう音が激しくなった。
　 尻を振りながら順子が下の男にしがみ付いた。
「ああ、裕之、」しがみ付きながら順子が夫の名を呼んだ。
　 男達の動きに翻弄されている。叫ぶ声も息が上がっていた。
「裕之、今、貴方にあげるはずのお尻の穴の処女も貴方以外の人に奪われています。ごめんなさい」
　 息も絶え絶えになりながら順子が再度、夫の名を呼んだ。
　 恐らく男達に指示されているのだろう。どいつも性に貪欲だった。
　 夫の名を呼ばせる事で快楽が強くなると判断した三人の行為だった。
　 それを承諾する妻の淫乱さに裕之は改めて舌を巻いた。
　 罪悪感という胸の痛みの反面、妻の変貌を嬉しく思っている。
　 眼前の二人の男が妻を淫乱女に変えてくれたのだろう。
　 寝取られる屈辱より感謝の念が強くなっていた。

「どうだ、初めての尻の穴は、気持ち良いか？」
　 肛門から侵入している男が尻を振りながら言った。声が上ずっている。
「いいわ、お尻の穴、裕之のより太いのが奥まで入ってる」
　 後ろの男を見つめながら順子がまた声を出した。悦楽を生む声だった。
　 くどい程に喘ぎに夫の名を混入させている。
「いいわ、二人とも、もっと深く、奥まで入って来て、」
　 順子が這いまわる男達の手を握って懇願した。
　 狂った人妻の狂態だった。
　 順子の声が更なる欲望を呼んだのか男達の動きが一段と激しくなった。
　 二人揃って順子の深遠部まで強く打ち込んでいく。
　 声を上げながら順子が尻をこねくった。
　 根元まで侵入している男根が外れる程の腰の振りだった。
「おおおお」唸り声を上げながら白い尻を固定して二人が負けじと突きまくった。
　 順子が上体を反らせた、噴き上げた快楽が容易く順子を絶頂へと導いていく。

「いく、いくううう」順子が叫びながら反らせた上体を激しく弛緩させる。
　 弛緩は白い太股にも波及した。形の良い足が激しく震える。
　 妻は全身で絶頂を表現していた。
　 裕之の自慰の動きが更に激しくなった。夫も達しようとしている。
　 寝取られている妻を見ながらの情けない自慰だった。
　 自分の情けなさも性感を高める一要因となっていた。
　 肛門の処女も貰う事が出来なかった。
　 そう思うことで激しく勃起する自分が居た。
　 情けない自分を実感して自慰にふける夫だった。
　 絶頂を予感して裕之が射精をしようと腰を屈めた時、突然、それは背後からの野太い男の手によって中断された。
　 見つかった、と絶望感が胸中に沸いた。

　 幾度となく噴き上げる絶頂感を嘆じた後、順子が下の男の上で上体を伏せてぐったりとしていた。荒い息を付いている。
　 不意に四本の手が尻を再度、掴み上げた。
　 男達は休息を許さなかった。二人共まだ射精をしていない。
　 二穴の抜き刺しが続行されていく。
　 快楽の覚醒は容易だった。順子が再度、上体を反らせる。
「ああっ、また、また来るわ」順子が言った。驚愕に近かった。
　 生まれて初めての三人の性体験が人妻を快楽地獄に引き釣り込んでいた。
　 何度でもいける感じだった。激しく男達が動いていく。
　 他人の妻を性に狂わせる欲望を込めた男達の動きだった。

「俺達が良いというまで自分でしごくなよ」
　 後ろ手に裕之の両手を縛りながら自慰を中断させた男が耳元で囁いた。
　 囁く男は見苦しい程に不細工なデブであった。
　 デブなのは直ぐにわかった。全裸だった。全身に汗をかいている。
　 腹は異様なまでに垂れ下がり、勃起した男根が隠れる程だった。
　 首の周りを肉が巻き、顎はもはや確認できなかった。
　 何処からどう見ても不細工としか言いようの無い巨体であった。

「まずは、しっかり見ろよ、あんたの奥さんがやられてるところを」
　 デブが囁いた。声は笑っていた。裕之の目が再度、三人の方に向けられた。
　 男達の動きが更に激しくなっている。二人とも射精寸前の腰使いだった。
「おおお、いいぜ、順子」性器の男が叫びながら順子の唇を求めて顔を上げる。
「いくぜ、順子、いく」尻を掴みながら肛門の男が宣言した。
　 順子の分泌液を絡ませながら二本が激しく人妻の尻から出入りしている。
　 男達の腰を打ち付ける音も同様に激しかった。
　 裕之の年齢では体力的に不可能な腰の振りだった。

「二人ともそろそろだ、どっちの穴にもたっぷりと中出しだ」
　 汗をかきながらデブが言った。笑顔も不細工だった。
「いやあ、裕之、いくうう」
　 絶叫に近い叫びで夫の名前を呼んだ後、順子の全身が再度激しく弛緩した。
　 犬のような声を上げながら二人の男が尻を振るわせた。
　 四本の手が逃げられないように尻を固定し人妻の最深部に精をぶちまける。
　 男達の尻が何度も間断的に弛緩した。
　 汚液の注入が完了するまで長い時間がかかった。
　 暫く後、二人の男が二本の男根を同時に順子の尻から抜いた。
　 ずるりと濡れた二つの穴から巨根の先端と人並みの先端が揃って抜け出た。
　 抜け出た先端を追うように人妻の体内から白い液体が二つの穴から噴出する。
　 吹き出た汚液は白い順子の肌を滑りベットのシーツを汚した。
　 二穴から垂れる液体は切れ目が無かった。後から絶え間なく噴出してくる。
　 注入が大量だった事を照明していた。

「情けない旦那だな、出したいか？」
　 デブが見つめながら囁いた。目には淫火が灯っている。
　 裕之が頷いた。捕まったときに猿轡をされている、声は出せなかった。

「まだだ、まだ出せないぞ、次ぎは俺の番だ、さっきも久しぶりに抱いたがいい声と身体をしてやがった。今度はたっぷりと見せ付けてやるよ俺とあんたの嫁の合体シーンを」言いながらデブが腰を上げた。
　 汗をかきながらベットの三人に近づいて行く。
　 入れ替わりで性器を責めていたデカチンが此方に歩いて来た。
　 デブが順子を抱き上げて裕之の方へ向けた。
　 汗だくの巨体を人妻の後ろに回りこませ白い太股を限界まで広げる。
　 順子の顔をねじ向けさせ、後ろから愛らしい口に吸い付いた。
　 不格好な唇が小振りな唇に触れている。
　 待ってましたと順子が自分から舌を突き出した。
　 男の吐き出した舌が絡みついた。二枚の舌が夫の前で絡み合っている。

　 舌を絡めているデブの視線が裕之を捕らえていた。
　 裕之のそれと交差した瞬間、デブの口の端が釣り上がった。笑いの形に・・
　 肛門の処女を奪った男が順子の横から乳房を吸い始めた。
　 口一杯に乳房全体を果実のように頬張っている。
　 頬張りながら男の右手が下方に移動した。
　 精液を滲ませる性器に指を這わせる。
　 他人の精液が指につこうが気にしなかった。
　 乳を吸う男の指が順子の性器を左右に広げた。丸見えになった。
　 広げられた性器の中心に黒い空洞が見えた。
「見えるぜ、でっかいのが入ってたから広がっちまったな」
　 性器を広げる男が屈み込み人妻の秘所を視姦する。巨根が入っていた為か、黒い穴は白い汁を滴らせたまま空洞を一向に閉じようとしなかった。

「あそこに力を入れてみろ」舌を絡めながらデブが順子に言った。
　 男達の視線が広げられた女の部分に集中する。
　 女の下肢に力が入る。太股が震えた。
　 ぶちゅっと卑猥な音と共に空洞の中心から白い塊のような液体が噴出した。
　 どろりと塊がシーツに落下した後、とろとろと後から白濁した液が流れ落ちた。
　 性器から流れ出てくる汚液は中々途切れなかった。

「おお、凄え、一杯出て来たぜ」
　 愛撫している男達が噴出した汚液を見て感嘆の言葉を上げた。
「次ぎは俺が突っ込んでやる。尻をこちらに向けて突き出せ」
　 背後のデブが順子に指示を出した。
　 指示どおりに性器と肛門から精液を垂らしながら順子がデブに尻を向ける。
「もっと高く上げろ」声と共に尻が鳴った。デブの平手打ちだった。
　 尻が高く上がった。白く大きな尻と精液に汚された付け根がデブの眼前に曝け出される。
　 悩殺的な眺めだった。見ているとかぶり付きたくなる。

「旦那を出してくれ」デブが宣言した。
　 監視を交代した太一が裕之をベットの脇に引きずり出した。
　 手足を拘束された夫が順子の前に突き出される。
　 全裸だった。股間は勃起していた。
　 夫は勃起状態のまま全裸で拘束され、妻は全裸の四つん這いで夫以外の男に尻を与えようとしていた。
「裕くん」ベットに突っ伏したまま桜色に上気した順子が言った。
　 声は濡れていた。さっきの快感がまだ冷め切っていないようだった。
　 情けない姿の夫を見て妻は何を思ったのだろうか？

「見てろよ、旦那、今からお前の順子に俺の物をたっぷりと入れてやる」
　 掲げられた尻に両手を這わせながら侮蔑感を含んだ笑みを称えてデブが言った。
　 尻を這い回る両手が順子の尻を左右に広げた。
　 性器と肛門がデブの前で丸見えになった。
「見えるぞ、よおく見える。あそこも尻の穴もやられまくった跡が、旦那だけが見て良い部分をたっぷりと見られてるぞ、良いのか？旦那」
　 裕之はデブの方を見ていた。夫の肉棒は勃起したままだった。
「良く聞いておけ、お前の旦那がお前の事をどう思っているのかを」
　 デブが後ろから順子に言った。声は欲情に震えている。

「今からお前に幾つかの質問をする。全て答えなければ二人とも無事に帰れない」
　 裕之の横で太一が囁いた。拒否を許さない提案だった。
「お前の返事を録音する、記録として残すぞ、良いな？」
　 携帯を手に太一の質問が始まった。
「はい」と裕之が答えた。
「順子の今の姓は？」質問が続く。
「森田順子です」躊躇無く裕之が質問に答えていく、この状況に興奮しているのか性器は天を突き怒張したままだった。
「妻の出身校は？言え」
「○○高校です」
「○○高校卒、森田順子犯して欲しいか？」
　 太一が優越感に浸った声をだした。
「はい」と裕之が答えた。本気だった。

「順子を犯されても法的な手段を取らないと約束するか？」
「はい、約束します」勃起したまま裕之が言った。
「セックスは全て中出しだ、いいか？」
「はい、いいです」
「妊娠しても文句は言えないぞ、いいか？」
「はい、いいです」順子の顔を見ることが出来なかった。
「住所と電話番号を言え」
　 太一の質問に答え、今の住所と電話番号を裕之が口にした。
「これからはお前の妻は俺達との共有財産だ、俺達のやりたい時に抱かれ、二人とも俺達の要求は何でも飲んでもらう、いいか？」
「はい、いいです」裕之が答えた、どうやら最後の質問のようだった。

　 順子の後ろにいたデブが命令した。
「入れてくださいと言え、旦那の前で貴方の物を入れてくださいと」
　 声は欲情に震えている。二人を自由に出来る事が興奮を促している様だった。

「入れてください妻の中へ、たっぷりと順子の中に出してくださいと言え、」
　 裕之の横で太一が言った。侮蔑感を含んだ視線を眼前の夫婦に向ける。
　 裕之と順子が男達の指示どおりに言葉を口に出した。どちらも狂っていた。
　 言いながら順子が尻を打ち振った。淫乱女がする行為だった。
　 耐えられなかった。早く犯して欲しかった。
　 やられる所を自分をこんな目に会わせた旦那に見せ付けてやりたかった。
　 夫に見られる事が狂態を促進させていた。
「入れて、早く」と尻を振りながら後ろのデブに声をかけた。
　 凄まじい程の淫乱な表情だった。

　 順子の尻の動きと表情がデブの我慢の限度を超えた。
「うらああ、見てろよ、旦那、」涎を垂らし笑いながらデブが汗だくの腰を前進させた。
　 余裕も何も無かった。不細工なだけ経験も少なかったであろう。
　 したいばかりの童貞がするような前進だった。
　 旦那より一回り小さい物が未だ精液を滲ませる順子の性器に没入する。
　 それは広がった性器に容易く根元まで入り込んだ。
　 順子が満足のうめきを発した。自分から尻を振り始める。

「緩くなってるぜ、俺が此処の処女を頂いたときはきつかったのによ」
　 激しく前後しながらデブが言った。
　 短小が他の男の精液と順子の愛液にまみれながら激しく出入りしている。
　 肥満で出ている腹が順子の尻の上に堆積し短小の結合は横から眺めないとまるで見えなかった。
　 自然、男達は二人の結合部の側面に回り込んだ。
　 デブが汗だくとなり裕之の妻を後ろから犯している。
　 陵辱は始まったばかりだった。