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【人妻誘惑願望 終章】
デブの腰が激しく動いていた。
順子は背後から挑まれている。
デブが白い大きな尻を突きまくっていた。
野太いデブの両手がその白い尻を鷲掴みにして固定している。
二人の男が夫以外の肉棒と順子との結合を横から眺めていた。
交合は眼を剥くほど激しかった。
二人の性器が皆の眼前で繋がっている。凄まじい結合だった。
白い尻の中心部にある女陰から男の物が生々しく出入りしている。
見る事で欲望が高まるのか男達は食い入るようにその部分を眺めていた。
どちらの男の物も必要以上に勃起し雄雄しく天を突いている。
少し後方で裕之もそれを見ていた。
合体する部分をここまで接近して観察するのは裕之にも初めてだった。
裕之の物も他の二人と同様、痛いぐらいに勃起していた。
自分と妻の物の結合部は見たことがあるがここまで欲情しなかった。
もとより他人の交合など見たことも無かった。
それより妻が他人と結合している事の方がより強く性欲を高進させていた。
妻が尻からデブと合体している。
デブの醜悪な突起物が妻の体内に潜り込んでいた。
デブの肉体から突き立った小さな棒が愛らしい妻の秘所から出入りしている。
男達と妻が憎らしかった。強く嫉妬している自分が居た。
嫉妬しているこの状況が更に自分の欲望を駆り立てているのを裕之は再認識していた。
亀頭部が妻の性器に潜り込み、そして抜け出てくる。
順子の白濁した汁を滲ませる女の部分は体内に入って来る夫以外の生殖器官をまるで愛してるとばかりにその穴奥から分泌される液体でぐちゃぐちゃと湿った音を立てさせて迎え入れていた。
結合部の強い性臭が裕之の所まで漂ってきた。
匂いは太一と浩介の精液と順子の性器と愛液、それにデブの性器の匂いとその贅肉だらけの巨体の体臭だった。
匂いが観察している二人の欲望を更に煽ったのか男達が屹立している自分の物をしごき始めた。
「よく見えるぜ、順子」太一が言った。手には巨根が握られている。
「旦那、見てるか？凄えぜここ」浩介も言った。
此方の方が激しくしごいている。不乱にしごく様はまるで猿のようだった。
どちらも傍から見れば情けない姿だった。
二人が合体し二人が自分達の性器に刺激を与え性欲を満足しようとしている中、犯されている順子の夫の裕之は一人だけ拘束された状態で放置されていた。
両手は縛られたままだ。自分だけ自慰が出来なかった。
妻の部分に収まるはずの自分の男根は依然と勃起したままだ。
先端から先走りの汁が滲んでいる。しごきたくて堪らなかった。
自分も妻の痴態を見ながら二人の男達の様に自慰をしたかった。
自分だけしごけない事が更に欲情を煽っていた。
生殺しの情けない自分にも興奮している。
眼前で妻が他の男に自由にされ犯されている。
破戒の光景だった。
浩介の手はビデオカメラを抱えていた。しごきながら二人の結合を撮影している
時々、悶々としている裕之も画像に収めた。
夫の屈辱の姿も興奮の材料になるのであろう。
ネットに流したり、それを使って脅されるかもしれない。
恐らく映像をたてに妻を自由にしたいと男達は要求して来るだろう。
破戒行為は以降も継続して実施されるだろう。
それを目の当たりにする要因を作ったのは他ならぬ夫の自分だった。
普通に考えれば酷く愚劣な行為だったが何故かその絶望感は強い欲情と共に裕之の肉棒に更なる力を与えていた。
デブの動きが一段と激しくなった。出し入れが速くなる。
撮られて興奮しているのだろう。旦那が見ている事も刺激になっていた。
犬のように腰を使う自分の姿と女陰に突き刺さる自分の物を記録に残して欲しかった。
その記録を後で自分でも楽しみたいと思っていた。
目の前で腰を振る淫乱な人妻もその記録に残っているだろう。
夫の前で三人がかりで妻を淫乱に変貌させてやる。
俺達三人の前で足を開き、自分から「入れて」とあそこを広げさせる程の女に仕立ててやる。何度でも呼び出して夫が居ない所でも三人で犯してやる。
その為には夫だろうと容赦はしない。
妄想が興奮を更に強くした。口の端から涎が垂れていく。
だらしなく唾を垂らしながらデブが突きまくっていく。
順子の手がより深い侵入を求めて後ろ手にデブの太股を掴んだ。
自分の妻が夫以外の男との性交を楽しもうとしているのがわかった
それを見て裕之の胸が痛んだ。妻が夫を裏切ろうとしていた。
夫以外の物を自分から喜んで受け入れている。
順子の尻が揺れるのが見えた。
妻は自分から腰も積極的に使っていた。
自然、愛情に満ち溢れた性交になった。
愛しい男を受け入れているに違いない女の動きだった。
それは愛している男を受け入れている行為だった。
裕之は男達に妻の身も心も寝取られようとしていた。
「見ろよ、旦那、」
言いながら順子の望みを叶えようとデブが強く腰を打ち込んだ。
ぐちゅうと順子のそこが濡れた音を立てて男根を根元まで受け入れた。
「はああ、凄い、奥まで」順子が感嘆の溜息をついた。
眼の前で二人が深く完全に結合している。
「もっと、深く」喘ぎながら順子が足を限界まで広げ、尻を更に突き出した。
結合の深さが増した、デブが更に入って来る。
涎を垂らした不細工な顔は満足気な笑みを満面に湛えていた。
自分には無縁に近い女が眼前で自分の物を尻から受け入れている。
醜悪な自分を身体の奥深くまで迎え入れてくれていた。しかも旦那の前で・・こんな事までしてくれる女は今までに無かった。
風俗の女でさえ自分の物を奥まで挿入するのを嫌がっていた。
それを体内の深層部まで受け入れてくれている。
しかも自分がこの女の初めての男だった。
デブには至上の幸福だった。
絶頂がデブを捕らえた。不細工な顔がより不細工になった。
全力で自制心を振り絞りながらそのままの姿勢で暫く動きを止める。
この男にしては驚く程の芸当だった。
がちがちに硬直したデブの器官が体内で脈動するのを順子が膣内で味わった。
ひとしきりデブの脈動を感じながら順子が眼を閉じた。
その方が体内のデブの男根がより鮮明に感じられる。
眼を閉じる事で自分の中に入り込んだそれの先端の形状や傘の張り具合、茎の太さや長さが膣全体で堪能出来た。
侵入したデブの存在をより強く感じる事が出来た。
夫以外の男根を自分の中に意識できた。
それは順子の中を暗い欲望を乗せて熱く堅く突き刺さっていた。
デブの存在をたっぷりと堪能した後、順子が眼を開けた。
元彼の二人が目に入った。両脇から男達が見ている。
自分達の物をしごきながら処女をあげた最初の彼氏との結合を・・
しごいている男達を熱っぽい目で眺めながら、順子が首をねじ向けてデブの方を見た。
デブは汗だくで腰を使っていた。淫猥な視線を向けながら。
「動いて」と順子が背後のデブに言った。言いながら尻も使った。
「貴方達の物をしごかせて、私にあれを握らせて」
観客達にも順子は目を向けていた。
夫以外の三人の男達に懇願していた。
余裕が出たのかデブが動き始めた。抜き刺しが始まる。しごきも続行されていた。
順子の尻の中心から愛液に濡れた青筋を立てた肉棒が出入りする。
濡れた音が辺りに響いている。全員が見ていた。
出入りの度に性器の上で息づく皺だらけの穴が閉じたり開いたりするのが見えた。
まるで性器と同じように男の物が欲しいかの様な動きを示している。
それは肉棒の動きと呼応して動いていた。
「ほうれ」デブが言いながら順子の尻の穴に人差し指を入れた。
一気に根元近くまで潜り込ませる。
ああ、と順子が上体を反らせ指の侵入を迎えた。
肛門の窄まりがデブの指を強く締め付けた。
その下で肉棒が出入りしているのが体内越しに感じる事ができた。
「ああ、気持ちいい、もっと、もっと、もっと」
順子がデブを見返りながら声をあげた。
デブの顔を見ながら激しく尻を振りたくる。
自分から刺激を積極的に求めている。
そういう尻の動きだった。すすんで絶頂を迎えようとする動きだった。
情けない声を上げながらデブが負けじと腰と指を動かした。
順子の性器と肛門から肉棒と醜悪な指が激しく出入りする。
突然、順子が上体を反らせた、反った状態で激しく全身を弛緩させる。
ひとしきり絶頂を感じた後に直ぐに順子が反らした上体を元に戻す。
尻の振りが再開された。順子の顔が再度、デブに向いていた。
「動け」と人妻の目が言っていた。何度でもいこうと思っている顔だった。
太一と浩介が順子の前に回った。
男達の二本は雄雄しく天を突いていた。そのまま二人揃って前進する。
桜色に上気した人妻の眼前に先端から白い汁を滲ませる大小二本が突きつけられた。
どちらも力に溢れ屹立している。
濡れた視線を突きつけられた二本に纏い付かせながら順子が手を伸ばした。
満足気な笑みを浮かべながら右手で浩介の物を掴み、全力で握り締めしごき始める。
自分でも強すぎると思う程の力をかけてしごいた。
しごきながら順子が挑戦的な表情を浩介に向ける。
眼には男を貪ろうとする女の貪欲な淫火が灯っていた。
いけ、と眼は言っていた。
浩介がうめきを上げた。犬の悲鳴のような声だった。
声を聞いて順子の顔が一段と淫乱に輝いた。
しごきながら順子が太一の物を口に含む。
淫乱な視線は今度は太一を捕らえていた。
挑戦の笑みを湛えたまま順子が夢中で怒張に舌を這わす。
その下で右手は浩介の物をしごき続けていた。
太一と浩介のうめきが上がった。後ろでデブの喘ぎも聞こえる。
自分の身体で三人が性欲を満たしているのが順子は嬉しかった。
三人の男達を満足させる事が出来る自分の身体を誇りにも思った。
夫との間では味わった事の無い未知の快楽を手にしようとしている。
素晴らしい体験だった。女冥利に尽きた。
夫に抱かれる時よりも幸福感で満たされている自分がそこに居た。
素晴らしい経験だと思った。一生の内に何度も無い体験だろう。
此処まで思い切ったのだからどうせなら生涯一の経験にしようと思っていた。
それが順子の口と手と尻の動きに現れていた。
人妻の熟した技巧が激しく男達の性感を刺激していく。
再び男達のうめきが聞こえた。出したそうな声だった。
そろそろだと思った。順子が口と手と尻に更に力を込めた。
三人そろってかけて欲しかった。夫の前で自分の身体に・・
「おおお、」三者三様の声を上げて男達が絶頂を迎えた。
尻を震わせて目的の場所に汁を飛ばす。
浩介と太一は顔へ、デブは順子の胎内だった。
前で揺れていた二本から汁が噴出した。
搾り出された液体が人妻の顔に飛翔する。
二本の白い飛沫が喘ぐ順子の顔を覆った。
噴出元の肉棒がそうであるように飛散する二人の液体にもそれぞれ特徴があった。
汁は浩介の物より太一のそれの方が濃かった。
浩介の物は薄いが量が多かった。
陵辱はそれだけに留まらなかった。
汁を滲ませる男根を握りながら男達が更ににじり寄って来た。
何をされるのか理解して順子が自分から目を閉じ顔をうつむかせた。
射精の終了した二本が人妻の顔に擦り付けられる。
滴となった汚液を大小の肉棒がすくい上げ顔全面に満遍なく引き伸ばして行った。
鼻も頬も口も汚液に汚された。汚されない所は無かった。
飛び散った二種類の液は白い人妻の顔一面に厚い膜を作り上げた。
男達の精液で順子の顔の輪郭がぼやけて見えた。
デブが背後で断末魔の雄叫びを上げた。
デブが順子の尻を固定し上体を反らして脂肪に塗れた肉体を弛緩させている。
デブが汚液を体内へ注入していた。
尻の男根も順子の深層部に汁を奔騰させていく。
胎内で熱い物が広がって行くのが感じられた。
広がりは次第にかつ着実に大きくなっていった。
顔もあそこも犯された。
屈辱の汁だった。
狂った欲望の解放は地獄を生んだ。
男達の性欲は果てが無かった。
陵辱は数時間に及びその一部始終を男達はビデオに記録した。
撮影しながらの陵辱行為だった。
猛り狂った男達の欲望のことごとくを順子の肢体は迎え入れた。
欲情に狂った苛烈な責めに熟れた女体は敏感に反応した。
反応に気を良くした男達の愛撫は果てしなく激しくなった。
全員が一度ずつの情交の後、裕之の眼前で妻は改めて三人の男達に貪られた。
二度目の責めは舌からだった。三人がかりだった。
人妻の白い肢体の上を女を喘がせる壺を押さえた三枚の舌が自在に動いた。
両の乳房を別々の男が吸った。
直ぐに一つの乳頭を三枚の舌がつつき始めた。
熱っぽい喘ぎを順子に吐かせながら乳房を責めた三枚は肉の表面を滑りながら南下した。
南下した先には左右から男達の腕にたくし上げられ限界まで広げられた順子の股間があった。夫の前でそこは丸出しになっている。
夫の目に晒されながら男達三人に舐められる。
期待に順子がわなないた。
裕之が何か言っている様だったが聞く気にもならなかった。
男達の頭は容赦なく動いた。
下腹部にキスマークを付けながら全員の頭が人妻の股間の間に潜り込んだ。
南下した舌達は大きく広げられた太股の間に生い茂る陰毛に到達した。
三枚揃って黒々とした陰毛を撫でつける。
陰毛に男達の唾液の滴が浮き、舐められるうちに縮れ毛は海草のように白い肌に張り付いた。
二人の舌が性器に移動した。
縦に走る女の割れ目に広げるように左右から舌を這わす。
男達は舌先で広げた割れ目の中央に我先に舌をねじ込んで行った。
突然、尻の間から一人の男の頭が逆向きに生えた。
舌を出し下から順子の尻の付け根を探る。舌先は肛門を狙っていた。
先を堅くした舌で皺だらけの穴を穿り返していった。
順子が性器と肛門も同時に責められていた。
男達の頭が順子の股間で様々に入れ替わった。
二枚が性器で一枚が尻の穴をほじくった後、直ぐに肛門の舌が二枚になった。
二枚責めの後は三枚責めだった。
性器が器用に二枚の男の舌で広げられ残りの一枚がその中央を舌全体で舐め上げた。
ざらついた舌の感触は未知の刺激だった。
舌が通った後、順子の性器は大量の分泌液を吐いていた。
三人とも垂れた液体を舌ですくい上げた揃って嚥下した。
三枚責めが肛門に移った。性器と責め方は同じだった。
どいつも舌先を堅くして三枚揃って肛門の内側に入り込もうと必死だった。
性器と肛門を三枚の舌が這いまわった後に男達の舌が狙ったのは顔だった。
三枚の舌は自在に顔中を弄り、唾液の道を作った。
頬、鼻、眉毛、耳、と滑り、瞼と鼻の穴にも舌は入り込んでいった。
三枚が唇に近づいたとき、順子の舌が自分から吐き出されたのを裕之は胸の痛みと共に脳裏に焼きつかせた。
四枚の舌はまるで生き物のようにそれぞれの唾液を乗せて絡みつき、力の限りこねくり合っていた。
三人揃っての顔舐めの後、三枚の舌はそれぞれが自己の欲望を満足出来る女体の地点へと潜り込んで行った。
足の指の間、指の間、腋の下、臍、順子の身体で男達の舌が這わないところは無かった。
白い肢体の上に唾液の層が形成され嫌な匂いが立ち昇った。
愛撫の後には妻の全身にキスマークと歯型が残されていた。
どれも男達の所有印だった。
終わりが無いかと思われた舌達の饗宴の後、
「入れて」と愛撫を終え、離れた男達に順子が哀願した。
「お願い、貴方達のあれを私に入れて」と妻は何度も懇願した。
自分から四つん這いになり尻を掲げた。裕之が始めてみる順子の狂態だった。
「よし」と男達が近づいてきた。
にじり寄ってくる男達を眺め順子が狂喜した。
男達が人妻の白い肌に群がった。
幾度となく絶頂を味わわされて荒い息を吐く順子に男達は舌以外での愛撫を開始した。
それは股間からいきり立つ男達の肉棒での果ての無い責めだった。
あらゆる体位を三人がそれぞれに試すことで、女の所有する穴という穴に青筋を立てた三本の陰茎が潜り込んだ。
絶え間なく抜き刺しが繰り返され女体の三つの穴に三人の精液が奔騰した。
三人が三つの穴に順番に猛った肉棒を没入させる。
三箇所同時挿入は三回実施された。
性器と尻の穴を同時に貫かれる情景が三人の交合いの中でも一番の劣情を誘った。
妻の性器と肛門からずるずると出入りする肉棒達を裕之は我を忘れたように凝視していた。
やがて二人揃っての射精の後、両欠から男達の精液を溢れ出したまま順子は跪き最後の男の肉棒を口にしていた。
他人の精液を漏らす女の穴にかまわず男達は次ぎの怒張を打ち込み、どいつもその中で精液を撒き散らした。
性器も口も肛門も男達の所有物だった。
数時間後、息も絶え絶えになった順子を男達は裕之と共に解放した。
その間、裕之は淫景を眼に捕らえていたのみでついに射精出来なかった。
行為の間中、男達は夫に自慰をする事を許さなかったのである。
自分達の欲望が満足された為か行為が済んだ後の男達は至って穏やかだった。
そのまま何も言わずに男達は順子と裕之を解放した。
男達の穏やかさが裕之にある発想を生ませた。
男達の変節を確認して裕之にビデオを何とかしたいという気が働き、優しく送り出される際に記録媒体の入手を試みたが叶わなかった。
それを聞いた刹那、男達の眼が険しくなり語気荒く断ってきた。
男たちにとってもそれは重要な物であったのだろう。
当然、裕之も鼻白んだが、後日、郵送するとの事で決着がついた。
帰りは妻とは別々の車で帰途についた。
妻や自分の車をホテルに置いていく訳にはいかなかった。
家に戻った途端、無言のまま裕之は順子を抱いた。
順子もすすんで裕之を迎え入れた。
いつもより激しい愛撫に順子は男達から学んだテクニックを駆使して夫に応えていった。
あの男達とはこれまでにしてくれ、との痛烈な夫の願いに順子は涙を流しながら首を立てに振った。
今回だけ・・と妻は涙ながらに答えた。
三度妻の胎内に射精した後、満足気な笑みを残し裕之は妻と共に夢に落ちていった。
夫は今回の件で二人の愛情をより強固にしたと信じて疑わなかった。
男達との情交で妻は淫乱になるだろう、希望は現実になっていた。
一ヵ月後・・
そこはフローリング張りの木目基調の部屋だった。
何十畳もあるかと思われるだだっ広い部屋に眩いほどの明かりが灯っている。
点灯した白銀の室内灯は部屋にある豪奢な家具と椅子を彩っていた。
美しい部屋であった。
装飾品、使用されている材質の全てに金がかかっていた。
迎賓館等に使用されても遜色ないほどの造りである。
その一角の側面に一枚作りの鏡が備え付けられてあった。
巨大な鏡だった。姿見の目的で使用する代物であろう。
鏡の前に腰掛が備え付けられている。
座れば容易に安息の息を立てられる程のクッションを持った腰掛だった。
そこに順子が腰を降ろしていた。
ピンクを基調にしたカクテルドレスを身に纏っている。
裕之との結婚式当日に実際に使用したドレスだった。
それを纏い眼一杯の化粧をして順子が座っている。
婚礼儀式用に化粧を施された白い顔は傍から見れば20代で通るだろう。
眼前の鏡を見つめながら変貌した自分の姿を順子は驚きの目で見つめていた。
若い、と我ながら思った。どんな男も落とせるだろうと・・
少し頬を赤く染めた順子が辺りを眺めた。
素晴らしい部屋に場違いな物体が確認できた。
見回しただけで3台のカメラを発見した。
豪奢な部屋には似つかわしくない黒色の物体は全て自分の方を向いていた。
以前に自分の痴態を撮影したものよりも高性能なカメラなのは直ぐに理解できた。
今回はそれで撮影されるのだろう・・
夫に禁止されているはずの男達との痴態を・・
あの夜、もう他の男達と交わらないと夫に誓ったのは本心であった。
それからの生活は誠心誠意夫に尽くして来た。
夫婦仲も以前より良くなったと思った。
このままで続いていくのだろうと確認していた。
太一からメールが来るまでは・・
ある日、携帯にメールが入っていた。
太一からと気付いた途端、夫にばれないように携帯を隠してメールを閲覧した。
秘密に開いたメールには写真が添付されていた。
男達と自分を含めたあの時の恥辱写真だった。
「またやろう」と太一は送ってきていた。
胸の高鳴りを順子は感じていた。
太一の文面が続く。
夫との結婚式で使用した花嫁衣裳を持って来い。
それを使って俺達三人との結婚式をやろう、夫には内緒でお前が夫と契約したように俺達にもお前の身体を貰い受ける密約をしたい。
お前の身体を頂く儀式だ。この前よりももっと良い思いをさせてやる。
当日は夫との結婚式に望んだ気分で俺達を迎えろ。
俺達に身も心も全て差し出す為にダイエット・ブライダルエステ等、考え付く物は全てやっておけ、旦那の時の様に・・浮気をすると思い切ったのならとことんまで追求しよう、その方が俺達もお前もが興奮するだろう。
最高の日にしよう。お前と俺達との記念の日に。
日付と場所と時間が最後にあり、文面はそこで終わっていた。
読み終わった順子の喉が鳴った。
前の体験で自分が壊れてしまったのが分かった。
夫との約束などどうでも良かった。
自分が生活に何を求めているのかが理解できた。
ばれても今回の体験が更に夫婦の絆を強固にするだろう。
不安よりも期待が順子を捕らえていた。
悩むまでも無く心は決まっていた。
いいわ、とメールを送信し携帯を閉じた。
メールの件から順子は多忙な毎日が続いた。
男達の期日までには余り時間が無かった。
夫に気付かれないように男達の指示のまま美容室、エステに通った。
数年も前の結婚式に使用したドレスも押入れから引っ張り出した。
全て快楽が目的の準備だった。
その為の準備を必死に実行している。
自分が淫乱だとは既に意識から消えていた。
全ての準備を終えた自分が今、鏡の前に座っていた。
今日は自分の全てを捧げる儀式の日だった。
裕之と結婚する当時のように女を磨いた順子が男達の登場を待ち望んでいた。
ただの儀式では無い事は直ぐに理解できた。案の定カメラが置いてある。
カメラの前でドレスのまま幾度となく彼等に犯されるのだろう。
着衣のままで実施する複数人での生殖行為は裕之との結婚式で使用したドレスを男達の精液や汗で汚しまくるであろう。
それが今日の儀式だった。
自分達夫婦を果てしなく汚そうとしていた。
男達は夫婦共々果てしなく堕落させるのが目的であった。
その為に太一はわざわざ元彼ばかりを選んだのだった。
夫の裕之をより惨めな気分にさせる為に・・
寝取られているという事をより実感させる為に・・
自分達夫婦揃って男達の奴隷となりつつある。
考えただけであそこは濡れていた。
やる前から感じ始めていた。
暗い希望を乗せて順子が部屋に備えられた扉を見た。
部屋には扉はひとつしかない。
広い部屋に似つかわしい大きな扉だった。
赤い唇を引き締めて巨大な扉を凝視する。
早く入ってきて、と順子の目が懇願していた。
早くやりたいと本気で思っていた。
突然、カメラが一斉に駆動音を立て始めた。
待ち焦がれた扉が開いた。
ゆっくりとした足取りで男達が部屋の中へ入ってくる。
どいつも全裸だった。股間ばかりが天を付いている。
三人の顔には真っ黒なビロードのマスクが装着されていた。
眼と口の部位に辛うじて小さな穴が開口している。
顔は隠れていたが順子にはどの男が誰なのか分かっていた。
順子が座っているソファの回りに三人がほぼ同時に群がった。
デブが右、浩介が左、太一が後ろだった。
「ああ、」腰をくねらせながら順子が声を出した。
六本の男達の手が迫ってくる。
ドレスを着けたまま三本の肉棒から与えられる刺激に泣き狂う自分の姿を想像した。
想像がより強い欲情を呼んだ。
「来て」順子が男達を見つめながら言った。声は湿っていた。
六本の手が順子に触れた。鏡の中で野太い手達に貪られる自分が見えた。
両の乳は別々の男に揉みしだかれていた。
口にも二人の指が入ってきた。侵入した二本ずつに自分からすすんで舌を使う。
舌は二人の男に指に交互にまとわりついた。
順子は指を侵入させたマスク越しの男達の目に挑戦的な視線を送った。
口の端に笑みを湛えながら激しく順子の舌が踊った。
男のそれを愛撫するような舌使いだった。
男達の手が人妻の思い思いの場所を掴んだ。
掴み上げる手に力がこもる。
男達の手にまさぐられるドレスの女体は鏡の中でか細い人形のようだった。
「どうして顔を隠しているの？」指から口を離して順子が男達に聞いた。
「この方が興奮するだろう、恥じらいを捨てろ、淫液をどろどろに漏らしてみせろ 今まで体験した事の無いような快楽を味わわせてやる。」
嫌らしい男達の笑いの後、太一の声が聞こえた。
荒い息遣いを含む声だった。男達も興奮の極みだった。
再度入ってきた男達の指を太い飴の様に咥えながら順子が首を夢中で縦に振った。
男達が与えてくれる快楽に正直に応えるつもりだった。
正直に反応する事がより深い快楽を得る事が出来る事を順子は男達との経験で熟知していた。
口から指が出て行った。出て行った指が愛撫に戻ってくる。
「いい、感じる、早く来て、あれを握らせて、」
六本の手の愛撫に翻弄されながら順子がうめいた。
これからは夫に内緒でこんな陵辱行為が続いていくのだろう。
素晴らしい経験だと思った。
刺激を与えてくれる男達に本気で感謝した。
鏡の中でピンクのドレス越しに愛撫を与えている男達の輪が縮まった。
濡れた眼で順子はにじり寄ってくる男達の肉棒を眺める。
青筋を立てた怒張は三本あった。
欲望を乗せてそれは近づいてきた。
六本の愛撫に身を任せながら順子が男根達に手を伸ばした。
黒いマスクを付けた太一が後ろから首筋に舌を這わせている。
無駄毛の処理が施された白い首筋に唾の跡が走っていく。
手袋をはめた順子の両手が左右の男達の物を掴んだ。
熱く堅い物が手の平に乗った。
デブと浩介の物だった。強くしごきはじめる。
左右の男達が正直にうめき声を上げた。男達の愛撫が激しくなった。
ドレスの上から男達に貪られる花嫁は誰が見ても劣情を誘う眺めだった。
三人の男に良いようにされている。
男達の手が順子を椅子から立上げさせた。
大きく足を広げさせ尻を突き出させる。
首筋を舐めていた太一が後ろに回った。ドレスがたくし上げられる。
鏡の前で順子の下肢があらわになった。
ぷっくりとした白い尻の後に形の良い脚が曝け出されている。
形の良い大きい尻を白いパンティが守っている。
下半身は劣情を誘う姿なのに上半身はドレスを付けたままだ。
鏡に写ったその半身の対比は破戒の光景であった。
順子の眼は鏡に映った自分の姿に熱っぽい視線を送っていた。
二人の肉棒をしごき鏡を見ながら上体を沈め尻を突き出した。
鏡の中の太一の手がパンティにかかるのが見えた。
パンティが一気に下ろされる。写る肢体の淫猥度が増した。
尻が出ている。下肢だけが全裸だった。
全裸の下肢に後ろから迫ってくる太一が見えた。
顔を覆うマスクの口から舌が生えていた。
自分が何をされるのか良く見ようと順子が鏡を凝視した。
太一の両手が尻を掴んだ。両手が左右に動き尻が広げられる。
唾液を乗せた太一の顔が鏡に写った大きな白い尻の間に吸い込まれた。
直ぐに温み切った感触と動きが性器を通じて伝わってきた。
自分の後ろからびちゃびちゃと湿った音が聞こえて来た。
黒いマスクの顔が尻の間で上下するのが鏡に写っていた。
与えられる愛撫に堪らず花嫁が悦楽の声を上げる。
喘ぐ声には切れ間が無かった。
ああ、ああ、と断続的に大きな部屋に響いていく。
淫猥な結婚式の幕開けだった。
裕之は週末にレンタル店でDVDを借りるのが日課となっていた。
借りるDVDはその殆どがアダルト銘柄だった。
それを週末に夫婦で見ながら行為にふけるのが昨今の営みとなっている。
淫猥度が増した妻を裕之は好ましく思っていた。
DVDを見ながら貪欲に裕之の物を貪る順子を気に入っている。
淫乱化した妻の行為が淫乱となった経緯を裕之の記憶から消し去っていた。
屈辱の記憶は薄れていっている。
男達と続いていない事も順子は保証していた。
淫乱行為自身が妻の言葉を盲目的に信じさせていた。
夫は今の生活に満足していた。
今日も妻と楽しむDVDを借りる目的でレンタル店に入った。
足早に店の隅にあるアダルトコーナーに店内を闊歩する。
いつも借りるのは人妻物だった。
寝取られるようなストーリーだと妻の貪欲さが更に増す傾向があった。
禁断の快楽が淫猥さを助長させるのだろうと勝手に判断している。
今日もそれを借りようと思っていた。
目的のコーナーに入って直ぐ裕之は目ぼしい物を求め棚の上から銘柄の確認を開始した。
新作が羅列してある棚で裕之の目が止まった。
人気作であるのか目に付いたそれは貸し出し中であった。
貸し出し中の物はピンクのドレスを来た女が数人の男達に組み敷かれている姿を前面のパッケージに採用していた。
見る者に深い劣情を与えるその写真はパッケージを飾るのに相応しい物だった。
パッケージが全てと言っても過言ではないアダルトDVDの中でその写真を使った人間は自己の職責を完璧に果たしたと言えるだろう。
それほどまでに淫猥な写真であった。
写真に写っている女は細面で白い肌をした女だった。
白い顔は澄ました状態で正面を向いていた。
たくし上げられたドレスの下で剥き出しの女の股間は左右の男達の腕に膝裏から太股を蛙のように限界まで押し広げられ丸出しとなっていた。
丸見えとなった女の秘所には申し訳無い程度のモザイクが入っている。
上半身は二人の手がドレスの上から両方の乳房をそれぞれに掴んでいた。
ドレスの脱がされていない澄ました顔の上半身とは対照的にふくらはぎと太股から性器の全てが丸出しとなっている滑稽な姿がより強く劣情を誘った。
パッケージは今にも動き出しそうな淫景を静止画として収めている。
写りこんでいるドレスには見覚えがあった。
自分達が結婚式で使用したのもピンクのドレスだった。
まさか・・と思いパッケージを手に取った。
女の顔を確かめようと必死に眼を凝らす。
裕之の眼が限界まで見開かれた。眼は驚愕の光を湛えている。
パッケージの女は他ならぬ自分の妻の順子だった。
絶望が裕之を貫いた。絶望は疑問に変わった。
やがて疑問が欲情に変わる。
夫は呆然とその場に立ち尽くしていた。裕之の股間は隆起していた。
立っている裕之の影が長く床に尾を引いている。
未だ日の長い夏の夕日が店の窓から差し込んでいた。
終
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