恥じらいで、身体を丸くした理恵子。
　歳の割には逞しさを保った隆造が、服を脱ぎ捨て迫ってくる。
　手には、黒い鉢巻を持っている。
「自分でしろ、目隠しだ」
　理恵子の胸の谷間に投げ落とす。
「なにを…」
（酷い事しないで）
「変な趣味は持ってない、早くしろ」
　戸惑う理恵子は、黒い鉢巻を手にすると、髪を気にしながら閉じた目にあてがっていく。
　理恵子の膝に手を掛け押し開く。
　抗いも無く大きく開かれた股間、花園はすでにしおらしくなっている。
　隆造の舌が、菊壺から上へ、ズル、ズルッと舐めあげる。
「あっ」
　理恵子の腿が、隆造のこめかみを締め付ける。
「うっ…、はぁ〜…」
　隆造の舌の動きに応える理恵子。
　目隠しのせいなのか、別世界を漂い始めている。
　這い上がった隆造は、左の乳首に迫っていく。
　乳輪をなぞる舌。
「はぁ〜」
　戸惑いや、抗いを忘れた理恵子、身体に受ける刺激を夫との行為のように素直に受け止め反応してしまう身体。
　一舐めしただけで、大きくなった乳首。
　張りを増した乳房を鷲づかみにする隆造、心地よい弾力を揉みほぐす。
　堅く伸びた乳首をチロチロと舌先が刺激する。
「あぁっ」
　子宮にまで鳴り響く掻痒感に身悶え、クイ、クイと腰をくねらせる。
　身体は快感を素直に追い求める。
（あなた……、ゆるして、あっ・・・あぁ〜）
　隆造の舌は、胸と股間を何度も往復する。
「あぁ〜っ」
　肉芽を弾く舌先。
　隆造は、大粒の数珠のように繋がった物を取り上げ、ピンクの秘肉に押し付ける。
「いやっ、なに」
　ヒャッとした冷たさに腰を引く理恵子。
　丸い玉が一つ呑み込まれ、秘肉の口が窄まった。
　すかさず、二つ目の玉が秘肉の口をヌルッと押し広げる。
「あぁ〜」
　桃色の吐息が漏れ響く。
　ヒクつく秘肉が、三つ四つと吸い込むように引き込んでいく。
　五つ目の玉が消えたとき。
　理恵子の内腿が大きく反応する。
「うぅっ」
　ヒクヒクと細かく打ち震える内腿、ギュッと引き締められた腰が浮く。
「あっ、やめてぇ」
　食い千切らんばかりに窄まったピンクの秘肉がヒクついている。
「どうした、好い所に届いたか」
「もっと奥にも、秘密の壺があるんじゃないのか」
　数珠の玉を、さらに二つ飲み込ませる隆造。
「あぅっ…あっ」
　秘肉が弛緩する度に押し進む玉の膨らみの通過に反応する理恵子。
　隆造の手が小さな出し入れを開始した。
（こりゃだめだっ）
　芯のない数珠玉に悔やむ隆造。
　玉を引き出してしまわないよう小さくしか動かせないのである。
　大きく張り出しすでに鉄槌となった自分の股間に目をやる隆造。
（神さまは、上手く作ったもんだ）
　あらためて感心し、数珠玉を一気に引き抜いた。
「あっ、あぁぁ〜〜ん」
　遠ざかる数珠玉を追うように、嫌らしく腰をくねらせる。
「忘れられない経験をさせてやる」
×
×
×
　頃合をみて、紅色に充血し発情した蜜壷に鉄槌を埋め込む。
　消えた鉄槌の先をヌメった蜜壷がギュッ、ギュッと締めてくる。
「おおうっ、これに限るな」
　穂先からの快感に満足し、シャツを脱ぎ捨てる隆造。
　じわじわと侵入を進め、しっかり埋め込まれる。
「あぁ〜〜っ」
　奥深く届いた穂先に、いかにも満足したように喘ぐ理恵子。
（すごい、入っただけなのに）
　隆造は理恵子の目隠しを解いていく。
「目隠しは、どうだった」
「……」
　眩しそうに瞼をしばたたかせる理恵子。
「激しく腰が反応してたぞ」
「いやよっ、そんなこと…恥ずかしい〜」
　思わず理恵子の股間に力が入る。
　隆造は鉄槌への締め付けを感じ取り、すかさず突き上げる。
「あっ」
　隆造の大きな背中に両手を廻してしまう理恵子。
（気持ちいい〜）
　浮かせた股間を、隆造の鉄槌の打ち込みを迎えて蠢かせる。
　柔らかい膨らみを持った鉄槌が淫列を割り裂き内臓を奥深くに割り込んでくる。
「あぁぁっ」
　何度も貫かれる鉄槌の動きに応え秘園は止めどなく蜜を滴らせ始める。
「あっ、だめっ、うくっ、あっ、あぁ〜っ」
　パン、パン、パンと淫らな肉のぶつかる音に重なって、グチュ、グチュと溢れた蜜液がはじかれる。
「あぁ〜〜、あっ、あっ」
　快感の頂きを追い求める牝の身体が、理恵子の脳裏をピンクに染めていく。
　今まで感じたことのない大きな快感の波に飲み込まれ、身体のあちこちに小さな肉芽をちりばめたように、全身から心地よい刺激が湧き上がる。
　まとわりつく腹と腹。
　肩先に吹きかかる吐息。
　何気ない接触のすべてが快感の波となって押しよせる。
「はあぁ〜」
（もっと…）
　股間に感じる鉄槌、ヌチャっと絡みつき些細な動きもネットリと粘った重さが気持ちいい。
「ああっ、いい、……すごい、あぁっ」
　周りのことなど、まったく意識から抜け落ち、膨らんだラビアが押し潰される強い快感にほんろうされていく。
「あっ、だめぇっ」
　締め上げた蜜壷からは甘い蜜液をポンプのように繰り返し絞りだす。
　理恵子には子宮を突く鉄槌の動きも、熱さも、堅さも、全てが薔薇色の快感を生み出してくる。
　頭から爪先まで、全身が熱く燃え、全ての汗腺が反応する。
　鉄槌の律動に応えて波打つ腰。
「だめっ、あっ、また…、またイくぅ〜〜」
　連続して押し寄せる大波。
「あっ、こわいわ、どうにかなっちゃぅ〜〜〜」
　必死で隆造の背中にしがみつく。
「何度でも大丈夫だ」
　鉄槌を繰り出しつづける隆造。
「あっ、あっ、あっ・・・・・・」
　いくらか落ち着きを取り戻した理恵子は喘ぎつづけている。
「うっ、おねがい、あっ、もっ、もう、イって、おねがぃ」
　潤んだ瞳で訴える理恵子。
　今までに感じたこともないような大波に襲われていた。
　大きな爆発を予感させる大波、そんな自分の身体が怖くなっていた。
「イくぞっ」
　隆造は理恵子の言葉に弾かれるように、肉棒をドクドクと脈打たせ熱い精の放出を開始した。
　理恵子は、高い密着度で食い締めた蜜壷は、肉棒の脈打ちがいっそう心地よく腰を振り、蒸気の爆発のような激しいエクスタシーに胴振いした。
・
　鉄槌の萎えるのを待って抜き取った隆造は、受話器を手にしていた。
　理恵子は徒競走の後の疲労のような疲れと薔薇色の意識のなか、「予定どおり進めてくれ」とｇｏサインを出す隆造の声を聞いていた。