いちご牛乳　禁断のポロネーズ 『愛と官能の美学』Ｓｈｙｒｏｃｋ 作
第９話 　先生の家に着くと、すでに梅岡君が来て応接間に座っていました。 　うつむいてもじもじして・・・。そうなんです。ふだん見る梅岡君とまったく変わらないんです。 　どう見ても先生を恐喝している風には思えませんでした。 　だって他人を恐喝するぐらいの人なら、図々しさに溢れているはずだし、見るからにギラギラしたところがあるじゃないですか。 　それに先生の表情だってふだんと変わらなくて、柔和で笑顔すらこぼれていました。 （なんか変だわ・・・） 　応接間で私が先生と会話してても、梅岡君はずっと黙ったままで・・・ 　会話に入ってこようとはしませんでしたし、先生も彼の存在をあまり気にしていなかったように思えました。 　しばらく会話をしたあと、先生は私に寝室に行こうと言い出しました。 （寝室って先生が奥さんと寝ているところじゃないの・・・） 　少し嫌な気分になりましたが、黙って従うことにしました。 　うしろから、少し遅れて梅岡君が着いてきました。 （ううむ・・・着いてきたあ・・・やっぱり恐喝してるのかしら・・・） 　寝室に入ると、先生は私に服を脱ぐように言いました。 　隅っこでは、あの梅岡君がこちらを見ています。 　私はふたりの男性の視線を浴びながら、ニットとスカートを脱ぎました。 　恥ずかしさで身体中が熱くなりました。 　先生も同時に服を脱ぎだしパンツ１枚になりました。 　先生は下着姿になった私をベッドに入るよう手招きをしました。 　私は梅岡君の方をチラリと見て、誘われるままにベッドに入りました。 　本当なら、嬉しさでワクワクドキドキなんでしょうけど、梅岡君がいたため、落ち着きませんでした。 　先生は掛け布団を床に落としてしまい、いつものように愛撫を始めました。 「いやぁ、見られてるぅ・・・恥ずかしい・・・」 　まもなく下着も全て脱がされ、生まれたままの姿になりました。 　わざと梅岡君のいる方に身体を向けて足を広げられ、愛撫されました。 「いやぁぁぁぁぁ・・・」 　やがて上から先生が乗ってきて、太いモノが挿し込まれました。 （あぁぁ〜、見られてるのにぃ〜・・・） 　その時、フラッシュが光りシャッターの音がしました。 「・・・！！」 　そうなんです。梅岡君が抱き合っている私たちを撮り始めたのです。 「写さないでぇ！！」 「まあ、いいじゃないか。記念撮影だよ。」 　撮影を拒んだ私を諌めたのは先生でした。 　その後、先生は今まで見たことがないほど激しくなり、ナニもすごく硬くなっていました。 　私は梅岡君がいることも忘れてメロメロになってしまい・・・ 　とうとうフラッシュの中でイッっちゃいました。４４ 　後日、先生は「撮影されながらエッチすると燃える」という奇妙な性癖の持ち主であることが分かりました。 　それから、例の楽譜に挟んであった写真も、被写体の男性は先生であることも分かりました。女の子は卒業生で、私と同じように先生と付き合っていたようです。 　それから、梅岡君はやっぱり恐喝していたのではないことも分かりました。 　先生から頼まれお小遣いをもらって撮影に加わっていたようです。 　先生の秘密を知った私は愕然としました。 　先生とはもう別れようとさえ思いました。 　でも、結局は誘われるままに・・・ 「苺牛乳、放課後音楽室で・・・」 「は・・・はい・・・」 　梅岡君ももう陰から撮ったりしなくなり、目前で堂々とシャッターを切るようになりました。 「せ、先生、いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！イ、イクゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！」 　そこには以前よりも大胆になった私がいました。 （完）
【前】
あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。
Ｓｈｙｒｏｃｋさんの作品集→
小説提供サイト
愛と官能をテーマにした官能小説、詩、エッセイに夜学問と大人の文学全般の老舗サイト！ 詩・エッセイ・自作小説・投稿小説と膨大な数の作品が掲載されています。
2016年9月10日掲載
Copyright (c) 2016 Ｓｈｙｒｏｃｋ All rights reserved.

▲