11．紗央里ー３


　紗央里は忘れられない快感を求めていたが、どうすればいいのか、皆目検討もつかなかった。

　夫が長期出張に出掛けた日、自宅マンションの傍で変なモノを見た。
（何、これ？POST・・・・だよね！でも、何か変・・・・）
　紗央里はPOSTに書かれていた文字を目で追った。
『一生に一度だけの経験を願うなら、それを書いて投函してください。必ず、願いは叶います。（異次元POST）』
　紗央里は繰り返し読んだ。
（何か、わたしのためにあるようなPOSTなのね！急に現れたって感じだから・・・・ひょっとしたら本当かも？）
　半信半疑ではあったが、他に手段の見つからない紗央里は、あの時のような快感をもう一度味わいたいと書き投函した。

　翌日、ひとりで部屋に居るのもつまらなく、前から観たかった映画を観に出掛けた。
（来週からは、教室に通ったり、通信講座を受けたりで、結構、忙しく充実しそうだから、今週は羽目を外して・・・・）
　夫も居ないので、お酒を飲み歩いたりしようと思っていた。
　紗央里の観たかった映画は人気が無いのか、時間帯のせいなのか、観客はほとんど居なかった。
（へぇ〜空いてるんだ・・・・まぁ、この方が周りを気にしないで済むわ！）
　紗央里はゆったりとした気分で、久し振りに映画を楽しんでいた。
「あっ！」
気づかないうちに隣に男が座っていた。
　その男が、紗央里の太股を擦り始めていたのだ。
「あ、あなた、何を！？」
　スパイダーマンのマスクを被った男は、低い声で紗央里に言った。
「騒がない方がいい！ここにはふたりしかいないし、騒げばお前が傷つくだけだ！黙って映画を観ていればいいんだ！分かったな！」
「う、あ、えぇ・・・・」
　紗央里は突然のことで、慌てて頷いた。

　紗央里は男の言うとおりに映画を観ていた。
　男はワンピースの裾を捲くり、太股を擦り、その手は次第に紗央里の股間に伸びていった。
（あっ！これって・・・・あのPOST？そうなの？エッ、ホント！？）
　紗央里はそう思うと、尚更、胸がドキドキしてきた。
（でも、このスパイダーマンは・・・・？あぁ、知らない方がいいってこともあるわよね！）
　紗央里は男の指が太股の付け根から、股間を覆うパンティに触れた時、ビクンと身体を震わせた。
「ヤメテ・・・・お願いだから・・・・やっぱり、こんなことは・・・・」
　紗央里は男の指がパンティの上から淫唇を抑えた時、急に大きな罪悪感を感じて拒絶し始めた。
「いいのか？それ以上、騒げば、命の保証はしないぞ！」
　男の声は迫力があり、紗央里は思わず閉じた太股を少し開いた。
（映画、映画を観ていれば、そのうちに終わるわ！）
　紗央里は自分に言い聞かせ、ジッとスクリーンを見つめていた。

　男は濡れたパンティの上から執拗に淫唇を擦っていた。
（あうっ・・・・あはぁ・・ん、あいっ・・・・）
　紗央里は自分に言い聞かせたはずなのに、感じまいと思えば思うほど、気持ちとは裏腹に身体は感じていった。
　力の入っていた太股は次第に弛んで開き、男は紗央里の両膝の間に入り、パンティの端から指を入れた。
「ほぉ〜犯されそうになっているのに、この濡れようは・・・・キレイな顔をしているのに、ここはエッチなんだなぁ〜ほら、こんなに濡れて・・・・」
　男は淫唇の中に指を入れ、淫らな液の音を紗央里に聞かせた。
（あぁぁぁ、クチュクチュと・・・・わたし、どうしよう・・・・）
　男は気を入れて愛撫し始めた。
　クリトリスを擦り弄った後、淫壷に指を入れ肉壁を擦った。
「うっ、あああっ・・・・あいっ・・・・ぁぁぁ・・・・」
　紗央里は込み上げてくる快感に、思わず淫らな声を洩らしていた。
（もぅ、ダメ・・・・やっぱり、あのPOST、本当だったんだわ！自分が望んだこと・・・・だったら、もう迷わないで楽しむしか・・・・）
　紗央里は思い切って割り切る決心をした。

　男は紗央里の両脚を持ち上げ、椅子の上にＭの字に開いた。
　淫らな液で濡れたパンティには、淫唇の形がクッキリと浮き出て、男はその型どおりに指でなぞり、舌で舐め始めた。
「あはぁ・・・・ぁ、ぁ、ぁぁぁ・・・・あふぅっ、ぃぃ〜っ・・・・あぁ、いぃ〜〜はぁ、はぁ、い、いぃ〜〜っ！」
　紗央里は異常な環境で見知らぬ男に愛撫され、かつて無い興奮を覚え、狂ったように悦びの声を上げた。
「いい声だが、いいのか？ そんなに大きな声を上げると、誰が来るか分からないぞ！」
　男は紗央里の興奮に気を良くしていた。
（そう、そうだゎ・・・・ここは映画館、誰が来るか・・・・）
　そう思えば思うほど、紗央里の興奮度は高まっていった。
　男は紗央里のパンティをゆっくりと脱がせた。
「ほぉ〜〜早く入れて欲しいって、舌を出してるぞ！イヤらしいオマ○コだな〜そんなに感じたいのか？」
「はぁっ・・・・はぁ、ヤメテ、見ないで・・・・あぁぁ、感じちゃう・・・・」
　紗央里は見知らぬ男の視線を熱く感じ、全身がカッと火照った。

　男は長い舌でクリトリスを舐め回し、指で淫壷の内壁を弄った。
「あぁあああああ〜〜〜も、もぅ、ダメッ！あっ、いっ・・・・はうっ！」
　紗央里は自分のＭの字に開いた股間に顔を埋める男の頭を抑え、込み上げてくる大きな快感に震えていた。
　それでも男の愛撫は終わらず、淫壷と同時に菊壷にも指を入れ、クリトリスを舐めながら激しく双つの穴を指で責めた。
「あうっ、あいっ、ああっ、だ、だ、だ、だ・・・・あっ、ダメッ！は、はははぁっ・・・・あぁ、また、イク、イッくぅぅぅ〜〜〜〜」
　紗央里は淫らな悦びを双つの穴で初めて感じていた。
「思った通りだ・・・・どっちの穴もエッチだな！」
「あ、はぁぁ、はぁぁ、はっ・・・・はぁ、はぁ、ふぅぅ・・・・」
　紗央里自身、信じられないような快感だった・・・・。