| 30．美奈代ー６ 美奈代は壁の時計に目を遣った。 （10時半・・・・夕方まで時間がタップリあるわ・・・・） 美奈代の気持ちは揺れていた。 （これからも雅也君に会える・・・・だけど、気持ちが離れて・・・・お互いに違う時間、違う出会いの中を過ごしてきたのよね・・・・） 美奈代は雅也に対する自分の気持ちを自問自答していた。 「ねぇ、わたしの部屋に行かない？着替えたいし・・・・」 「あぁ、いいよ！」 雅也は美奈代について２階に上がっていった。 美奈代は部屋に入るとエアコンを入れ、カーテンを閉めた。 「ジメジメするわね！」 「あぁ、美奈代のお尻、色っぽいなぁ〜」 「エッ！」 「さっき、階段を昇る時、下から見上げたらモロに見えて・・・・」 「ん、もぉ〜恥かしいから言わないで！」 美奈代は傍にあったジーンズを穿き始めた。 「部屋、変わったなぁ・・・・ヤッパリ大人の部屋になってる」 「当たり前でしょ、たった８年だけど、この時期の８年は長いわ！小学生、中学生、高校生・・・・そして大学生の今」 「そうだな、子供から大人に変わる大事な時期だったんだな・・・・僕、美奈代に会ったら謝ろうと思っていたんだ」 「エッ！何を？」 「あの日のことさ・・・・僕は自分のことばかり考えてて、あの時、美奈代は処女喪失したんだよな・・・・ゴメン！痛かったろ？出血もしたんだろ？」 「フッ・・・・もう済んだことじゃない！わたしがそうしたいと思ったから受け入れたんだし・・・・雅也君が初めての男だったのは、良かったと思ってる。少し早すぎた経験だったとは思うけどね、うふふっ！」 「そう言ってくれれば、少しは気が楽になるよ。これでも、結構、気にしていたんだ」 「それで、今、わたしのことは？」 「今でも好きだという気持ちはあるけど・・・・変わったかな？」 「そうね・・・・お互いに知らない時間が長かったからね」 「その時間、何とかして埋めること、出来ないのかな？」 「うぅ〜ん・・・・」 ふたりは真面目な面持ちで考え込んだ。 美奈代は穿いたジーンズを脱ぎ、ベッドに仰向けになった。 「おい、美奈代・・・・」 「雅也君も脱いでおいでよ！それとも、今のわたしは嫌い？」 「イヤ、あの頃とは比較できないけど、今の美奈代は魅力的だよ」 「じゃあ、ここに来て、一緒に時間を埋めあわない？」 「美奈代がいいのなら・・・・」 雅也は着ていたＴシャツとジーンズを脱ぎ捨て、トランクス１枚の姿で美奈代の横に仰向けになった。 「本当に魅力的？」 「あぁ、性格は変わらないと思うから・・・・外見は、顔も可愛い顔からキレイになったし、身体はすっかり大人の女性の肉付きで、肌もキレイだし・・・・」 「雅也君もわたしより背も高くなって逞しくなったわ」 美奈代は裸の雅也の厚い胸板に手をのせ、確かめるように擦った。 「み、美奈代！」 雅也は美奈代のＴシャツを捲り上げて脱がし、抱き寄せた。 「雅也君・・・・」 美奈代が静かに目を閉じると、雅也は黙って口唇を重ねた。 幼い時のキスとは異なり、お互いに舌を入れあって絡ませ、抑えていた欲求が一気に解き放たれたように激しく求め合った。 大きくキレイに反り上がるように膨らんだ乳房を前に、雅也は思わず息を飲んだ。 「本当に美奈代なのかって思いたくなるよ」 「どうして？」 「だって、こんなに素敵な身体になって・・・・」 「あら、あの頃だって、オッパイ、キレイに膨らんでいたでしょ？」 「フッ、そうだな、あの頃から素敵だったんだよな・・・・」 雅也は美奈代の乳房を揉み舐め回し、細い腕や腰を擦った。 「あぁ、はっ・・・・あぁぁ、ぃぃぃ・・・・はぁ、はぁ・・・・」 美奈代は雅也の愛撫にすぐさま反応し、喘ぎ声を上げ始めた。 雅也は美奈代の下腹部に目を遣った。 あの頃は無毛だった淫部も柔らかな恥毛が生え、淫らな口唇を隠していた。 雅也は美奈代の太股を擦り、舌を乳房から下腹部に這わせ、それに合わせて美奈代の長く伸びた両脚は次第に開いていった。 雅也は軽く恥毛を擦り、その周辺を舐め回した。 「あはぁぁ、はぁぁ、ああっ・・・・」 雅也は美奈代の両脚を割って入り、淫部を覗き込んだ。 「キレイだ・・・・あの頃と変わっていない」 「エッ！ホント？」 「あぁ、僕の記憶していたままの美奈代だよ」 美奈代は雅也の言葉が嬉しく、それだけで全身が震えていた。 あの頃では出来なかった体位も、今のふたりには自然な行為だった。 あの頃とは比べようもないほどに大きく太くなった雅也の肉棒は、美奈代を何度もオルガに導いていった。 「雅也君のコレも凄く逞しくなったのね・・・・」 美奈代は雅也の肉棒を弄りながら感慨深げに言った。 再会を果たしたその日、ふたりは昼食も摂らずに淫悦を与え合った。 夏休みは始まったばかり・・・・、ふたりは毎日のように会い、お互いを求め合った。 お互いの性器を舐め合う行為は、幼い日同様、ふたりは好んで行なった。 （本当に逞しくなったわ・・・・あの時の大きさが今の雅也君の大きさだったら、わたしきっとセックス恐怖症になっていたわ・・・・でも今は、この大きさ太さが、わたしを夢中にさせる！） 美奈代と雅也の日々は、再び始まった・・・・。 |
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| 2007.12.15掲載 |
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