| 49． 譲ー４ 譲は霞の入院している病院を訪ねた。 （不実な自分を霞に詫びなければ・・・・無視されても構わない！霞の命さえ永らえてくれれば・・・・） 譲は気持ちを整理しようと待合室に入った。 （ん？何だ、これは・・・・異次元POST？・・・・あなたの願いを必ず叶えます。信じるならば、願いを書いて投函してください・・・・これも何かの縁かも知れない！この世に神が・・・・よし！） 譲はすぐに願いを書いて投函した。 『ふたりで出掛けた翌日に戻してください。そして霞と結婚させてください。自分の余命の半分を霞に捧げます。この２年間は消去してやり直させてください！・・・・・・・・』 譲は本気で死んでもいいと思い投函した。 受付で病室を聞き、見舞いの花束を持ってドアをノックした。 「どうぞ」 譲は大きく深呼吸をし、ドアを開けた。 そこは２年前の霞の家だった。 （エッ！ほ、本当に戻ったのか？） 譲は突然のことに驚くと同時に、決意を新たにした。 「失礼します」 「あ、はぁ〜い！どなたですか？」 奥から霞の母親らしい声がした。 「譲です」 「あら！どうしたの？あぁ、霞が休んだから心配して・・・・」 「え、えぇ。霞さん、いかがですか？」 「昨日、あなたと出掛けたのが嬉しかったから、つい、はしゃぎすぎたのね。少し疲れただけだから大丈夫よ！霞〜譲君が心配して来てくれたわよ〜さぁ、どうぞ！霞、部屋に居ますから・・・・」 霞の母親の言葉に、譲は少しホッとした。 コンコン！ 「はぁ〜ぃ」 「入るよ・・・・」 譲は霞の部屋のドアを開いた。 部屋の中では、霞がベッドの上で少し青白い顔をしていた。 「大丈夫かい？」 「譲さん、わざわざ心配して来てくれたんですか？」 「あ、うん・・・・昨日の今日だから・・・・昨日、あんなことを・・・・」 「エッ！気にしてるんですか？わたしはとっても嬉しくて・・・・それに・・・・」 そんな時に霞の母親が部屋に入って来た。 「譲君、わざわざすみませんね。お菓子でも食べて、ゆっくりしててくださいね」 「あっ、すみません」 「じゃあ、わたしは下にいるから、用事があったら呼んでね」 そう言うと、母親は階下に降りていった。 「お母さんたら、大袈裟なのよ！少し疲れたって言ったら、学校休んで寝てなさいって・・・・」 「霞のこと本当に愛しているんだよ・・・・病気の原因が分からないから、不安だし・・・・」 「そうね・・・・でも、笑わないで聞いてね！？」 「うん？」 「実はね・・・・わたし、昨日より今日の方が、調子がいいみたい」 「エッ！？」 「変でしょ？ひょっとしたら、譲さんの元気の素を飲んだからかな？」 「ま、まさか！」 「うふっ、でも、そんな気がする・・・・ねぇ、これからも、アレ、飲ませてね！」 「エッ、いいのか？」 「だから・・・・飲めば元気になるかも、ネッ！」 霞は悪戯っぽい表情で、譲にウィンクした。 譲は霞の部屋を出ると、帰る前に霞の母親と話しをした。 「本当のところ、どうなんですか？霞さん・・・・」 「え、えぇ・・・・病院の先生のお話しでは、他に症例が無いから判断が難しいと。年々、抵抗力が低下しているので、このままだと１〜２年で・・・・」 「エッ？」 「多分、うっ、動けなくなるんじゃないかと・・・・」 「そ、そうですか・・・・」 ふたりは沈黙した。 譲は思い切って口を開いた。 「僕と霞さんを結婚させてください！」 「エッ！！な、何を・・・・」 霞の母は、あまりにも唐突な譲の言葉に耳を疑った。 「無理を承知でお願いしています。僕は来春、大学に進学し、４年後には高校教師になります。今日の明日とは言いません。来春、大学合格と同時に、お願いします！」 霞の母は、譲の真剣さに圧倒された。 「譲君・・・・そぅ、そうなの・・・・霞は承知しているの？譲君のご両親は？」 「霞さんには、まだ申し込んでいません。ですが、必ず承諾してくれると思います。両親は近日中に説得します」 「じゃあ、譲君のご両親が承諾したら、またお話ししましょう。・・・・だけど、知っていて申し込んでいるのよね？ 今も言ったように、あと１〜２年で動けなく・・・・そうなると・・・・もう・・・・ それに、嫁としても、妻としても、何も出来ないのよ。あなたと、その・・・・」 「えぇ、承知しています。セックス出来ないことも何もかも・・・・」 霞の母は、譲の霞への想いに目頭が熱くなった・・・・。 譲ー５ 譲が霞の母親に霞との結婚を申し込んだ週末、再び譲は霞の家を訪れた。 「これを・・・・」 譲は霞の母親に紙を広げた。 「これは・・・・」 「えぇ、両親が承諾してくれました」 譲の両親に結婚を承諾させ、承認印を押印した婚姻届を示した。 譲18歳、霞17歳、未来の見えない結婚だった。 両家の両親の計らいで、ふたりは高校生でありながら同棲した。 婚姻届は提出されたが、披露は譲が大学に合格してからとなった。 それまでは霞の苗字も変えずに高校生活を続けさせた。 （いつ果てるか分からない命だと知っていての結婚だ。せめて一緒に暮らさせてあげようじゃないか！） 譲の家での新婚生活が始まった。 （これでいい！これで霞の命が永らえてくれれば・・・・） 譲の異次元POSTに投函した願いは、半ばまで叶った。 家事は台所の手伝いぐらいしか出来なかったが、霞は精一杯、嫁としての新しい旅立ちをスタートさせた。 「あまり無理しちゃダメだぞ。大事にしないと・・・・」 「それより、今日が事実上の結婚初日よ」 「あぁ、そうだよ」 「もぉ〜分かってないなぁ〜」 「ん！何が・・・・？」 「今夜は初夜なのよ！」 「バカ、その身体で初夜も何もないだろ」 「でも・・・・」 譲も出来れば霞を抱きたかったが、それより霞の身体が心配だった。 譲と霞は、譲の家の離れで寝起きすることになった。 霞に気を遣わせたくないという譲の両親の思いやりだった。 「これからも宜しくお願いします」 霞は床に正座し、譲に挨拶をした。 「こちらこそ！いつまでも傍で見ていてください」 譲は願いを込めて霞に言った。 霞と譲ははパジャマ姿でベッドに入った。 「あっ、ダメだよ！そんなことをしちゃ」 「だって〜約束したでしょ！また飲ませてって」 「エッ、あぁ、そうだけど・・・・」 霞はパジャマの上から譲の肉棒を弄った。 （そうだ！何かをして霞に元気を与えないと・・・・少しずつ、負担をかけないよう、霞にも感じてもらいたい・・・・） 譲は霞の口唇に口唇を重ね、優しくパジャマを脱がせ始めた。 「キレイなオッパイだ・・・・」 「嬉しいわ、ありがとう！あなたとこうしていられるなんて・・・・」 「僕の方こそ、嬉しいよ！霞とはズッとこうしていたい」 「少し感じさせて・・・・」 「うん」 譲はパジャマの下は裸だった霞の裸体を優しく擦った。 （このキレイな身体をいつまでも大事にしたい・・・・） オードリーより美麗な霞の身体は、しなやかで流れるような曲線で象られていた。 譲は霞の全身を擦り舐めた後、大きく霞の股間を開いた。 （何とかして譲さんを迎え入れることが出来れば・・・・） 霞は社での緊張感は今は無く、安堵感と期待感の方が大きかった。 譲はすでに淫らな液を滲ませている霞の淫唇を舐め始めた。 「はぁっ、あっ、ああっ・・・・ぁぁぁ・・・・」 霞は社での初体験の時より幸福な充足感に満ち、譲の愛撫を受けていた。 （感じ方が鋭くなってる！この間は初めてだったから・・・・感じてくれれば嬉しいけど、そうなればなったで困ることになる） 譲は霞の感度の良さに喜びながら、不安感を抱いていた。 淫壷の緊張も緩和され、霞は譲の指の愛撫を優しく受け入れていた。 「はっ、はっ、あいっ・・・・あ、ぁぁぁ、いぃ、はぁ、いぃゎ・・・・」 しかし霞の心臓の鼓動は次第に早く不規則になっていった。 「この辺で・・・・でも、この間より、早く強く感じてた。それに霞の体力も強くなってるような・・・・」 「う、うん・・・・凄く気持ちが良くて、息苦しさも少しは・・・・」 霞は譲の胸の中で乱れた呼吸を整えていた。 少し落ち着いた霞は譲の股間まで潜り、肉棒をしゃぶり始めた。 社ではすぐに射精した譲だったが、この日は、霞の愛撫を少し味わいたくなった。 （でも２〜３分もしたらイカないと霞に負担が・・・・） 霞も少しでも譲に感じて欲しいと、舐め方や扱き方を工夫した。 「ううっ・・・・か、霞、もぅ・・・・」 「うん、いぃわ、出して！」 霞は譲の肉棒をしっかり咥え、譲の精液を飲み干した。 「はぁ、はぁ、はぁ・・・・ふぅ〜また元気の素、飲んじゃったわ！」 「大丈夫かい？」 「うん、平気よ、はぁ、はぁ・・・・」 霞は少し呼吸を乱していたが、本当に大丈夫そうだった。 この日から１週間に１回の間隔で霞は譲の愛撫を受け、譲の元気の素と霞が言う精液を飲み込んでいた。 ３ヶ月ほどして、その間隔は３日に１度になった。 「いいのかい？」 「うん、本当に調子が良くなってるの！やっぱり、あなたの元気の素のお蔭かしら？」 確かに顔色も良くなり、肌の艶も増してきたように譲にも思えた。 淫壷、クリトリスの感じ方も急激に良くなっていた。 「あぁ〜あぁ〜ねぇ、何か・・・・あっ！」 ３日に１度になって１ヶ月後、霞は小さなオルガを感じた。 「あ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ・・・・違うわ！何か、感じ方が違うの！奥の方から快感が込み上げて・・・・」 「大丈夫なのか？」 「え、えぇ、少し息が詰まるかと思ったけど・・・・」 霞はさらに大きな快感を感じたくなった・・・・。 |
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| 2008.2.13掲載 |
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