| 53． 麻里子ー２ 火の傍に座り、麻里子は股間が見えないようにしていた。 暁は薪を動かし、火の具合をみていた。 「薪は？」 「これだけみたい・・・・」 「エッ！」 暁は小屋中を動き回り、何とか薪になりそうな物を持ってきた。 「これじゃ、そのうち火が尽きるな・・・・ふぅ〜〜まだまだ冷えてくるから、火が無いと凍えてしまうかも」 「エッ！ホントに？」 「あぁ、この時期はまだ気温が下がるから・・・・」 ふたりは言葉を失くしていた。 まもなく小屋の中が寒々としてきた。 灯りもなく薄暗い小屋から温かみが失われた。 「これでも少しは・・・・」 暁は固形燃料を取り出し火を点けた。 「食料と水はあるけど、暖を取るものが・・・・」 麻里子はトレーナー１枚の姿で震え始めていた。 「寝袋は持ってこなかったから・・・・大丈夫かい？」 「えっ、えぇ・・・・」 暁は水を固形燃料で沸かし、コーヒーを淹れた。 「これを飲んで」 「ふぅ〜〜温かいわ・・・・こんなことになるなんて」 「このまま寝てしまうとマズイから、頑張って起きてるんだ」 「えぇ」 「学生かい？」 「エッ、えぇ、もう卒業だけど」 「就職は決まってるの？」 「えぇ、何とか・・・・あなたは何を？」 「僕？僕はしがない公務員さ」 「そうなの？公務員には見えないわ」 「じゃあ、何に見えるんだい？」 「う〜ん、そうねぇ・・・・やっぱり公務員かも」 「ハハハッ、なんだいそりゃ」 暁は身体は鍛えているようで逞しく、引き締まってみえた。 夜になっても雨は降り続いていた。 小屋の外も中も光りが無く、真っ暗な闇に包まれていた。 「さ、寒いわ」 「服は濡れたままか・・・・」 暁は麻里子の傍に座りなおした。 「このままじゃ、体力を消耗してふたりとも・・・・誤解しないでほしいけど、お互いに肌を併せて温めあわないか？」 「エッ、そ、そうね・・・・こういう時って、よくそうするわよね」 暁は躊躇っている麻里子に先んじて衣服を脱ぎ始めた。 麻里子はドキドキしながら暁をチラチラと見遣っていた。 （次はわたし・・・・そう、そうよね！そうするしかないわよね・・・・） すっかり裸になった暁をチラッと見た。 暗くてハッキリ見えなかったが、逞しい身体に思えた。 暁は脱いだ服を下に敷き、その上に座った。 その様子から麻里子も立ち上がりトレーナーを脱ぎ、濡れて乾いていないパンティも脱いだ。 「こっちに来て」 暁は麻里子を呼んで傍に座らせた。 「向かい合って抱き合うのに抵抗があるなら、君の背中を抱いて包むようにするから・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 麻里子は裸の身体を丸めるように座っていた。 「アッ！」 暁が麻里子の裸の肩を抱いた。 「早くしないと・・・・」 麻里子はガタガタと震えていた。 暁は肩を抱いた麻里子をそのまま横にし、背中を抱えるようにして自分の身体の前面を圧し付けた。 暁は麻里子の脱いだトレーナーや自分のシャツを肌に掛けた。 ふたりはそのまま暫くジッとしていた。 「どうだい？」 「エッ！えぇ、少しは・・・・」 麻里子の震えは止まっていた。 「このまま朝が来るのを待って、雨が上がれば下りられるから」 「えぇ、はぁ、はぁ・・・・」 「どうしたんだい？寒いの？」 「エッ、いえ、温かいというか・・・・わたしの・・・・そのぉ、お尻に・・・・あなたの、アレが・・・・」 「ん？・・・・アッ、あぁ、ゴメン！気づかなかった。僕もこんなシチュエーションは初めてで・・・・こんな時に不謹慎な下半身だな」 「でも、お蔭様で、身体が温かくなったみたい」 「そう、じゃあ、この節操の無い分身も少しは役に立ってるんだ」 「うふふっ、おかしなものね」 「そうだね！不思議と言うか何と言うのか・・・・」 何となくぎこちなかったふたりは打ち解けていった。 時々、身体を擦りあわせ、お互いの身体が冷えないようにした。 楽しい話題を探して会話を交わし、ポジティブな時間を過ごそうと心がけていた。 「まだ明けないわね・・・・」 「あぁ、一段と寒くなってきた」 「う、うん・・・・」 暁は麻里子の肩から腕を擦り、少しでも温かくなるようにした。 「ま、まだ寒い・・・・」 暁は麻里子の乳房に手を回し、乳首を擦り乳房を擦るように揉んだ。 「アッ！な、何を・・・・」 「変な気持ちじゃないんだ！感じた方が温かくなるんじゃないかと」 「エッ、えぇ、まぁ・・・・」 麻里子は警戒心を解いて、暁の言うように感じることに努めた・・・・。 麻里子ー３ 麻里子は自然と身体が温かく感じられた。 「少しはいいかい？この時間帯、夜明け前が一番寒いから・・・・」 「はぁ、はぁ、そ、そうね・・・・」 暁は次第に妙な気分になってきた。 （これでいいのかな？体力が消耗しないのかな・・・・） 落ち着いていた暁の肉棒がムクムクと堅くなり始めた。 「アッ！また・・・・」 麻里子はピクンとしてお尻を少し引いた。 「あぁ、ゴメン・・・・」 「あ、いいの！わたしの為にしてくれてるのに・・・・あなたにばかり負担を掛けて」 「そんなことは・・・・初対面でこんなことになって・・・・女性のあなたには、かなりショックな出来事ですよね」 「エッ、えぇ・・・・でも、ひとりだったらって思うと・・・・あなたが来てくれて、わたし本当に感謝してるの」 麻里子は目を閉じて暁の温かみを感じていた。 暁の手は片手で麻里子の乳房と乳首を擦り、もう片方の手は麻里子の腰や太股を擦っていた。 「やめようか？」 「エッ、いえ、いいの。このまま・・・・」 「僕も何か身体が火照ってきた気がするよ」 「はぁ、そう・・・・」 暁の手は太股からお尻に移動し、麻里子の柔肉を擦り始めた。 「はぁ、はぁ、はぁ、アッ、ふっ・・・・」 暁の指が麻里子のお尻の谷間を擦った時、麻里子の口から淫らな声が洩れた。 暁の興奮は増すばかりで、その指を前にずらしてみた。 「アッ、はっ・・・・」 麻里子の淫壷からは淫らな液が滲み出ていた。 （このまま続けてもいいのか？） 暁は今までに愛情も無しに淫交することは無かったので、自分のしていることが自分でも信じられないことだった。 （これは緊急時の・・・・でもイイ女だ！我慢出来る方がおかしいよ） 暁の指の動きは明らかに淫欲の動きだった。 背中を丸めて横向きになっている麻里子の淫部は、暁の愛撫を容易にさせていた。 暁の指は麻里子のアヌスの蕾から淫壷までを行き来し、さらにクリトリスまで擦り始めた。 「あぁ〜あぁ〜あふぅっ・・・・あはっ、はっ、ぁぁぁ・・・・」 麻里子の全身は火が点いたように火照り、淫声をあげていた。 麻里子は寒さを忘れて快感に没頭していた。 暁の愛撫はクリトリスから淫壷の中に移り、肉襞を擦っていた。 「あぁいぃぃぃぃっ・・・・あぁ、いぃ、あぁ、そ、そこ・・・・」 麻里子は身体を丸めたまま悶え、手が自然と伸びていった。 自分のお尻を突いていた暁の肉棒を無意識に捜して掴み、肉茎を掴んで上下に扱き始めていた。 （うぉっ、そんなことをされると、最後までいきたくなるよ） 暁は肉棒をさらに太く堅くさせ、麻里子の淫壷を愛撫し続けた。 「あぁあああああっ、あふぅっ・・・・あ、はぁぁ、はぁぁ、ぃぃぃ、はぁ、はぁ、あっ、イッ・・・・あっ、イイッ、イッくっ！」 麻里子は暁の肉棒を強く握り締め、淫壷を小刻みに収縮させて昇りつめていった。 暁の指を締め付けたまま、麻里子の身体は硬直していた。 「は、はぁぁぁ・・・・ふぅぅぅ・・・・」 大きく呼吸をし、麻里子は強く握っていた肉棒を軽く扱き始めた。 （結構、いいオンナがこんな風に乱れると、堪らなくなるな・・・・） 暁は締め付けの弛んだ淫壷の中を、再び圧すように擦り出した。 「温かくなった？」 「エッ！えぇ、凄く・・・・あぁぁ、また熱くなってきたわ・・・・」 麻里子は異常な状況もあって、強く大きな快感を感じていた。 （こんな風に見知らぬ男の人と・・・・いつものわたしじゃない） 感じているのは正常な自分ではないと思いながらも、身体の芯から熱く込み上げてくる快感に、心身共に震えていた。 肉棒を扱かれていた暁は堪えきれなくなっていた。 （挿入してもいいのか？この状況なら許されるよな！） 暁は腰を少し下にずらし、肉棒を麻里子の淫壷に挿入し始めた。 麻里子は一瞬お尻を引くように反応したが、すぐに暁の肉棒の挿入を受け入れた。 （これは、今日、この時だけのこと・・・・） 麻里子の淫壷は暁の肉棒を締め付けながら奥まで受け入れた。 「あぁぁぁぁ・・・・」 暁は乳房を強めに揉み、クリトリスを擦りながら、腰をゆっくりと動かしていた。 「あっ、あぁぁぁ、あぁ〜いっ、いぃ〜っ・・・・あふぅ〜〜っ・・・・」 暁は麻里子を背中から抱きかかえたまま、腰を小刻みに動かした。 「あぁああああ〜〜〜いぃ〜いぃ〜い、いぃわ・・・・はぁぁ、熱い、熱い、あぁ、いっ・・・・あっ、うぅぅぅ・・・・」 麻里子は淫悦に夢中になり、激しく悶えていた。 （反応がいいし、アソコの具合もいい！これが普通に知り合っていたら、きっといい関係になったのに） 暁は麻里子の身体に惹かれながらも、この状況だけの関係だと思うと、何とも惜しい気がしていた。 暁はなるべく長く持続させようと頑張っていた。 （もうじき夜が明ける！それまで頑張れば下山できる） 麻里子は快感を繰り返し感じ、暁の肉棒を微妙に締めつけていた。 （もぅ、もう限界か・・・・うっ！） 暁は堪えきれない快感を感じようとしていた。 「もぅ・・・・イク・・・・」 「エッ！えぇ、いぃわ・・・・一緒に」 暁は麻里子からＯＫを出され、ホッとして気持ちを解放した。 「あぁああああ〜〜〜いぃ〜〜っ！い、い、イッくぅぅぅ〜〜〜」 「うあっ！・・・・あいっ、イクッ・・・・」 暁は麻里子のお尻を引き寄せ、ドクドクと淫壷の中に放出した・・・・。 麻里子ー４ ふたりは淫部を圧し付けあい、淫らな快感の余韻に浸っていた。 「こんなこと、初めて・・・・」 「僕も同じですよ。でも良かった」 「エッ！？」 「あ、いえ、もう明るくなってきましたよ！そのぉ〜勿論、あなたも最高に良かったけど」 「エッ、恥かしいわ！・・・・ありがとう」 「どうします？」 「エッ？」 「もう帰れると思うから・・・・もう一度、このまま窮屈さを取り除いて・・・・」 「い、いえ、これはあくまで緊急措置で・・・・下山すれば、わたしたちは・・・・」 「そうですね！昨日までと同じ、全くの知らない者同士」 「えぇ、でも感謝しています」 ふたりは繋がった身体を離し、身支度を始めた。 何とか無事に帰ることのできた麻里子は、４月になって中学校に赴任し、慌しく３ヶ月ほどが過ぎていた。 教師生活にも慣れ落ち着いてきた麻里子は、あの山小屋での２度とは出来ない経験を思い出していた。 （確か・・・・大島 暁とか？公務員だと言っていたけど・・・・あの時は生命の恩人なのに、最後は邪険にしたようで・・・・本当は優しくて逞しくて思いやりのあったあの人が・・・・あぁ、無性に会いたくなったわ！そして、あらためてお礼を言いたい・・・・） 麻里子は学生時代には何人かのオトコと付き合ったが、現在は仕事オンリーの生活になっていた。 麻里子は何処に住んでいるかも分からない暁の消息を気にしていた。 そんな麻里子が休日、自宅マンションの駐輪場に行った時だった。 駐輪場の片隅に見慣れないPOSTのような物を見つけた。 『あなたの願いを叶えます・・・・・・・・異次元POST』 麻里子はその案内文を読み、首を傾げた。 （非現実的な話しね・・・・アッ！そう言えば、あの時の山小屋の一件も非現実的だった。と言うことは・・・・、これも何かの縁かも？） 麻里子は今の次元で暁に再会できるよう紙片に書き投函した。 それから数日後、○○研修センターで新人教師の研修会があった。 １泊２日の部会形式の研修だった。 （面倒だわ・・・・こんな研修、画一的にするだけで意味が薄いわ） それでも参加しないわけにはいかず、麻里子は渋々と研修センターに向かった。 日本史担当の麻里子は、他の学校の教師と一緒に部会に出席した。 午前中の研修が済み、午後の研修に入った時だった。 壇上に立った講師役の教師を見て麻里子は我が目を疑った。 （エッ！あの人・・・・そうだわ！間違いなく暁さんだわ！） 麻里子は研修資料に目を移した。 （講師・・・・大島 暁・○×中学校、エッ、同じ日本史の教師・・・・） 麻里子は暁が自分に気づいてくれないかと願っていた。 （あの異次元POSTとかいうものの力なのかしら？まさか、こんなところで・・・・しかも同じ教師として再会できるなんて・・・・） 麻里子は研修内容も上の空で、暁ばかりを見つめていた。 研修が始まり10分ほど経った時、暁が麻里子の傍に来た。 「何を考えているのかな？研修中は真面目に受講してくれないと困るよ」 暁は麻里子にウィンクをし、小さなメモを周囲に分からないよう手渡した。 『夕食後、就寝時刻前に宿泊室101号に来て下さい・・・・暁』 麻里子はメモを読み終えると、急にドキドキと胸が高鳴った。 （もぉ〜出会いはいつもドキドキものだわ！でも、ウフッ！今日は同じ教師として会えるんだわ！） 麻里子は夕方が待ち遠しかった。 一日目の研修が終わり、賑やかな夕食を終えた研修生たちは、それぞれ就寝前まで自由時間を過ごした。 入浴する者、ＤＶＤを楽しむ者、喫茶でおしゃべりする者と、皆、自由な時間を楽しんでいた。 コンコン！ 「どうぞ〜」 麻里子は宿泊室101号室のドアを開けた。 「お久し振り！」 「やっぱり暁さん・・・・今日、わたしが参加するの知っていたんですか？」 「イヤ、急に講師変更で頼まれて、講習前に始めて知って」 「そうだったんですか！でも、不思議な再会・・・・もう２度と会うことはないと思っていました」 「僕もまさか、こんな場所で再会するなんて・・・・しかも同じ公務員同士として、アハハハ〜」 「その節は、大変お世話になりまして、改めてお礼を・・・・」 「そんな風に言われると・・・・でも、再会できて良かった」 「エッ、本当ですか？」 「麻里子さんは迷惑だった？」 「いえいえ、わたしも再会してお礼を言いたかったので・・・・」 「お礼を言いたかっただけ？そう・・・・残念だな・・・・僕はもし再会できたら、ちゃんと付き合いたいと思ったのに」 「わ、わたしも・・・・」 麻里子は伏せ目がちに自分の意志を伝えた。 暁は麻里子の傍に寄り、優しく肩を抱いて耳元で囁いた。 「このまま、ここで、あの日の続きを・・・・する？」 「エッ！・・・・ぃぃゎ」 「窮屈な形じゃなく、伸び伸びと、ネッ！」 「ウフッ、今日もこの環境じゃ、そんなに伸び伸びとは」 「そうだね！じゃあ、今日は再会を記念して・・・・後日、真面目に交際を申し込ませていただこうかな？」 「は、はい」 暁は麻里子の衣服を脱がせ始めた。 「今日は明るくてイイ？」 「えぇ、今日はしっかり見させてもらうわ！」 麻里子は心の中で呟いていた。 （ありがとう！お蔭で再会できました・・・・） |
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| 2008.2.23掲載 |
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