| 59． 三起也ー６ 美也子は三起也のキスに少し驚いたが、優しく返した。 月明かりで美也子の白い肌が輝いて見え、三起也は妙な興奮を覚えて、美也子の乳房を揉んでいた。 「なぁ、先に舐めてくれないか？」 「エッ！あっ、いいわよ！わたし舐めるの嫌いじゃないから・・・・」 三起也の肉棒を掴んで扱き、根元から舐め上げたり亀頭を舐め回したり、美也子は三起也の肉棒をいろんな方向から愛撫した。 （いい・・・・本当に上手いなぁ・・・・このまま出したいくらいだけど・・・・） 三起也は射精したい気持ちを抑え、美也子への愛撫を再開した。 三起也は舌と指で美也子に絶頂感を感じさせ、続いてバックから昇りつめさせ、さらに前からお尻を抱えて挿入し、指も美也子のお尻に浅く入れ、激しく昇りつめさせた。 「うふっ・・・・指が・・・・あなたの指、わたしのお尻に入って・・・・」 「イヤだったのかい？」 「うぅん！凄く、良かった・・・・お尻の奥までジンジン感じちゃって」 「初めて？」 「そう、初めて・・・・あなたが初めての人・・・・」 三起也は気分を良くして帰途に着いた。 土日もふたりは時間を決めて淫猥な行為に耽った。 美也子が安全な日になると、続けざまに淫壷の中に精液を放出し、ふたりは淫らな充実した時間を過ごした。 （もっとオープンに会って、思い切り楽しみたい！） お互いに気持ちは募ったが、のめり込むのを避けるためにも我慢した。 美也子の生理の日は、三起也は指で美也子のお尻を愛撫し、美也子は三起也の肉棒を繰り返し舐め回し、一度だけでなく二度でも三度でも、三起也が望む限りフェラをした。 秋になり、受験シーズンが本格化すると、ふたりは納得しあって会うのを中止した。 三起也は学校で何度も美也子に近寄って触ろうと思ったが、受験に差し支えるのを考えて我慢した。 （受験さえ終わればオープンに・・・・） そう思っていたが、進学高校は違っていた。 三起也は地域一番の進学校に、美也子は他地域の進学校に進み、それを境にふたりは疎遠になってしまった。 高校生になった三起也は、相変わらずの淫行ぶりで、適当に淫欲を発散させていた。 ２年になり担任の挨拶があった。 「わたしがこのクラスを担当する森下 由布です。古典が担当ですが、何か困ったことがあれば相談してください」 「エッ！・・・・・・・・由布さん？｝ そう、三起也の担任になったのは、三起也の初体験の相手、初恋の女性、由布だった。 「おい、何でも相談してくれだって！」 「じゃあ、セックスの相手でもしてもらうか！」 「そうだな！顔も身体もいいオンナだもんな〜」 「バカ野郎！お前ら、くだらない事を言ってると、承知しないぞ！」 「な、何だ！三起也、冗談に決まってるじゃないか！」 三起也は思わず立ち上がり、同級生を怒鳴っていた。 （み、三起也君！！ふっ、逞しくなったわね・・・・） 教壇の上から三起也を見る由布の瞳が語っていた。 その日の夕方、三起也は由布の新しい住まいに居た。 「いいマンションだね・・・・」 「賃貸よ！給料安いから」 「由布さん、僕・・・・由布さんのこと」 「ダメよ！三起也君は、わたしより10歳も年下なんだから・・・・それにわたし、三起也君のおかげで変わったの！」 「エッ！？」 「三起也君と知り合ってから、わたし自分に自信を持って・・・・それで生き方や考え方を180度変えたの。そうしたら、次から次へといろんなものが変わってね・・・・」 「じゃあ、由布さん」 「うん、もうじき、結婚するわ！三起也君にも、本当の愛を知って欲しい・・・・」 「でも僕は由布さんが」 「違う、違うわ・・・・それは三起也君の錯覚、思い込みよ！わたしが初めてのオンナだったから、そう思いたいだけよ」 「そんな・・・・」 「でも、そうは言っても、わたしも三起也君が忘れられなかった・・・・今日だけ、今だけなら・・・・」 ふたりは時を越え、お互いの想いをぶつけ合うように感じあい、淫らな悦びを貪りあった。 「ふぅ〜三起也君、凄く逞しくなったわ！わたし夢中になって感じちゃったわ」 「由布さんは、あの頃よりももっとキレイになって・・・・これからは毎日、学校で顔をあわせるんだよ。僕はとても我慢できない・・・・」 「そうね・・・・」 由布も逞しくなった三起也との再会に迷っていた。 翌日、由布は新任の学校に辞表を出した。 三起也との関係を断ち切るため、由布にとっては懸命の辛い決断だった。 『わたしにとっても身を切るように辛い決断です。この気持ちを無駄にしないように、本当の愛を大切にしてください。身体の快感ではなく心の快感を・・・・由布』 三起也に宛てられた由布からの最後のメッセージだった。 （心の快感か・・・・由布さん・・・・） この日を境に三起也は大きく変わっていった。 そして現在・・・・、三起也は大学に進学し、数多くの女性と出会ったが、由布の言う本当の愛に出会うことは無かった・・・・。 三起也ー７（恵里ー序） 三起也、25歳、ＩＴ企業勤務、未婚・・・・。 三起也は相変わらず、由布の言った本当の愛を探し求めていた。 そんな三起也の前に突然、POSTが現れた。 「何だ！コレは・・・・？『異次元POST』？何々・・・・、あなたの願いを叶えます。過去でも現在でも、あなたの願いを紙片に書いて投函すれば、すぐに願いは叶います・・・・、エッ！本当かよ？」 三起也はフッと思った。 （本当の愛に出会いたい・・・・なんて願いは全体に無理だよな・・・・無理だと分かっているのなら、奇妙なPOSTに投函するのも一手！） 三起也はそう考え、本物の愛に出会いたいと書いて投函した。 翌日、会社から戻った三起也の元に、一枚のハガキが届いていた。 「○○中学校３年○組の同窓会を行います。出欠と宿泊の必要有無を選択し、送り返してください・・・・か」 三起也は取り敢えず、出席、宿泊の選択をして送り返した。 ○月○日、18:00、※※ホテルに向かった。 同級生43名の中、出席したのは24名、プラス担任の先生だった。 10年振りに会った級友たちと旧交を温め、アッと言う間に時間が過ぎていった。 「・・・・これで終了しますが、宿泊の人はフロントで鍵を受取ってください。なお、21:00から地下のCLUBで２次会を行います・・・・」 幹事の話しが終わり、皆、散会した。 三起也は久し振りにノンビリ過ごそうと部屋の鍵を受け取り、地下のCLUBに向かおうとした。 「三起也君・・・・」 「エッ！どなたでしたか？」 「忘れられた存在だったんだ・・・・ねぇ、一緒に部屋でゆっくりと飲まない？声色のエッチさん！」 「エッ！う、ウソ・・・・まさか、そんな・・・・美也子？」 「そうよ！本当に忘れていたのね？」 「イヤ、あまりに変わって・・・・」 「そぉ？」 「ホント！あの頃も知的な美人だったけど、今はさらに・・・・」 「あら！見直してくれてありがとう。どうするの？アイマスク大好きな三起也君！」 「分かった！分かったから、黙って・・・・さぁ、行こう！」 三起也は急に現れた美也子を連れて部屋に向かった。 部屋に入ったふたりはソファに座って水割りを飲み始めた。 「知っていたの？いつから？」 「１回目の時から・・・・あなたのアレを咥えた時、ブラウスの隙間から顔が見えたの」 「じゃあ、何故？」 「せっかく、あなたが隠そうとして頑張っていたし、あの頃はストレス溜まっていて、あの状況の方がが感じたし・・・・でも秋になって会えなくなって、そのまま連絡くれなくて・・・・わたし、あなたに嫌われてるの分かっていたから・・・・」 「イヤ、嫌っていたなんて・・・・確かに最初はそんな動機で君を襲ったのは事実、だけど、すぐに君の良さが分かって・・・・」 「それって、エッチな良さが分かったってことでしょ」 「ち、違うよ！確かにいい身体、いいセックスだったよ！それだけに拘るのなら、受験が終わり次第、君を求めたさ！」 「そりゃそうね・・・・」 「君とは波長が合う気がして・・・・でも会えば、セックスにのめりこむのが怖くて・・・・かといって君と本当の愛を育てるには、あの頃の僕は、あまりにも未熟だったから・・・・」 そう言いながら、三起也はハッとした。 （本当の愛・・・・エッ！今、確かに・・・・エッ！例のPOSTの出会い？） 三起也は自分の中で10年間、眠っていた本当の愛に気づかされた。 三起也は過去の自分と決別できる気がしていた。 「平野・・・・イヤ、美也子・・・・改めて君に申し込みたい！・・・・僕と付き合ってくれないか？」 三起也は美也子に深々と頭を下げて頼んだ。 「フッ・・・・やっと聞けたわ！」 「エッ！？」 「何年待ったのかしら・・・・あなたにそう言われるのを、わたしずっと待っていたのよ」 「本当に・・・・？ゴメン・・・・いろいろと・・・・」 「もういいわ！こうして申し込まれて・・・・わたし嬉しいの」 「じゃあ、今から始めよう。ふたりの新しい歴史を・・・・」 「フッ、そんなカッコつけないで！本当は久し振りに、わたしとエッチしたいんでしょ？」 「う、うん、まぁ・・・・でも・・・・いいのかな？」 「今夜はここに泊まるんでしょ。だったら、時間はたっぷりあるわ！お互いの時間の隙間を埋めるには充分でしょ。もうアイマスクは要らないし、思い切って楽しめるわよ」 「そうだな！僕らの相性を、確かめ合わないと・・・・」 その後のふたりには、言葉は不要だった・・・・。 恵里は現在27歳、結婚して４年経つが子供は居なかった。 夫は32歳、年中、国内外を飛び回り、最近は家に居ることが少ない。 恵里の外観は、誰に聞いてもプロポーション抜群だった。 顔立ちは普通だったが、夫も結婚当初は夢中で毎晩求めた。 だが子供に恵まれないことと、身体だけでは夫婦関係が保てない・・・・、さらに仕事の忙しさもあり、最近では離婚さえ考えるようになっていた。 当然のことながら、恵里は自分の身体を持て余していた。 性生活もほとんど無い状態が続き、最近、恵里は自分の身体の奥から疼くような渇きを感じていた。 |
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| 2008.3.17掲載 |
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