| 62．恵里ー８ 浩一は全裸の恵里を見て一瞬固まったが、すぐに恵里を叱った。 「早く服を着るんだ！まだ分かんないのか？」 「そんなキレイ事を言っても、そこはしっかり立ってるんでしょ！」 恵里は浩一の股間を指差して言った。 浩一は自分の手で股間を抑え、苦渋に満ちた表情をした。 「確かに大きくなってる・・・・だけど、当たり前じゃないのか？僕だって健康な高校３年生、好きな女の裸を見て欲情して何が悪い？」 「やっぱり！エッ？」 浩一は目に涙を浮かべ、恵里の部屋を飛び出して帰っていった。 恵里は何というバカな真似をしたのかと後悔した。 （一生懸命に心配してくれていたのに・・・・わたしは何ということを・・・・） 恵里は全裸のまま自分の愚かさを責め、ベッドにうつ伏せた。 恵里がうつ伏せた顔を上げた時、そこはもう恵里27歳の次元だった。 （あっ、戻ってしまったんだわ・・・・わたし浩一さんに酷いことを・・・・） 恵里は起き上がってシャワーを浴び、朝食を済ませた。 ９時を少し過ぎた頃、勝手口から周囲の目を気にして賢治が入ってきた。 「おはよう！昨日は楽しかったよ。今日もリフレッシュしよう！」 賢治は当然のことのように恵里に寄り、背後から抱き締めた。 （あぁ、やっぱり身体だけが目的の・・・・浩一さん、ゴメン！） 一旦解き放った恵里の淫欲は、自分を否定しながらも賢治を受け入れ、賢治に抱き締められただけで、淫唇からは淫らな液が滲んでいた。 （身体だけじゃイヤだと思いながらも、もう身体が求めてる・・・・） 恵里の性の遍歴を思えば仕方が無いとも言えるのだが、恵里はその歯止めが高校の時にできたはずだと思うと、自分が情けなく、浩一に申し訳ないと思うのだった。 賢治はキッチンに立っていた恵里のお尻を擦り、屈みこんでその柔肉を舐め、アヌスから淫唇まで舌を這わせた。 「あぁはぁ〜〜っ、ああっ、あいぃ〜はぁ、はぁ、入れて・・・・」 恵里は賢治に肉棒の挿入を促し、お尻を突き出して求めた。 「奥さんは本当に最高だよ！身体もオマ○コも絶品だ！」 賢治は喜んで肉棒を挿入し、激しく恵里を責め始めた。 リビングのソファに座ったまま深く交わり、大きく脚を開いて賢治に淫部を舐めさせ、狂喜した。 賢治が射精しそうになると、悦んで口に咥えて精液を呑み込んだ。 賢治はお昼に１回、夕方に１回射精をし、満足して帰った。 その間、恵里は何度となく昇りつめ、淫欲を貪った。 立ったまま交わり、階段で交わり、淫らな格好をして悦んだ。 「夜、皆が寝たら、今日最後の１回を・・・・」 「ホント？じゃあ、寝ちゃわないうちに来て」 恵里は賢治との淫猥なセックスに浸りきっていた。 夜、忍んできた賢治を２階のベッドで迎え、狂ったように賢治の肉棒をしゃぶり続けた。 「どうしたんだい？昼間だけじゃ満足しなかったのかい？」 「えぇ、そう・・・・はぁ、はぁ、さぁ、早く、入れて！」 恵里は最後はお尻に迎え入れようと思った。 （もう安全だと思うけど・・・・お尻で感じて狂いたい！） 賢治は前から責めて恵里を昇りつめさせ、続いて四つん這いにさせてバックから激しく責めてイカせた。 「最後は、お尻に・・・・」 「エッ！いいのか？そりゃ最高に嬉しいよ！」 賢治は喜び勇んでアナルに肉棒を挿入し、その具合の良さを味わいながらも恵里を充分に悦ばせて果てた。 （高岡さんは若いわ・・・・問題にならない） 恵里は賢治の濃厚な責めと継続時間の長さ、経験豊富なテクニック、自分を悦ばせてくれる賢治のセックスにのめりこみそうだった。 翌日も朝から賢治とのセックスに狂い、賢治も恵里の身体と具合の良さ、セックスへの姿勢に夢中になった。 「これで約束の３日間のリフレッシュタイムが終わるけど・・・・」 「良かったわ！充分に気分転換できたわ！岩波さんは？」 「勿論、申し分なくリフレッシュできたよ！奥さん、もし良ければ、これからも時々・・・・」 「そうね・・・・ご主人とは相性が良さそうだから、考えておくわ」 「そう！じゃあ、期待して待ってるから・・・・」 ３日目の夕方、賢治は満足しきった顔で自宅に戻っていった。 恵里も充分に満足したのだが、どうしてもスッキリしなかった。 （やっぱりもう一度・・・・もう一度、浩一さんに会わないと・・・・過去に行って何かをすれば、現在が変わってしまうかもしれない。ひょっとしたら、わたし自身が消滅してるかも・・・・もうそれでもいいわ！もう一度、もう一度だけ過去に行きたい！） そうは思っても、異次元ＰＯＳＴは何処にもなかった。 翌日の土曜日、何事も無く一日が終わろうとしていた。 夜になり戸締りを済ませた恵里は、昨日までの淫猥な時間を思い出し、何となく火照って疼く身体を持て余していた。 シャワーを浴びて淫部を弄っても淫火は鎮まらなかった。 （浩一さんの言うことを聞いていれば、こんな淫乱な身体には・・・・） 高岡や賢治との蜜事が眠っていた恵里の淫欲に火を点けた。 悶々とした時間を過ごしていた恵里は、勝手口を叩く音に気づいた。 （エッ！隣のご主人？時間的に無理だわ・・・・） 恵里はバスローブに身を包んで勝手口を開けた。 「こんばんは〜」 「た、高岡さん！どうして？」 「どうしても奥さんのことが忘れられなくて・・・・」 「ダメよ！あの時は仕方なく・・・・あっ、誰？」 高岡の後ろにはもうひとり男が立っていた。 「同僚の山下ですよ。知ってるでしょ」 「えぇ、でも・・・・」 「すみません！奥さんとのことを・・・・」 「はぁぁ・・・・仕方のない人たちね！まぁ、入って」 恵里は仕方が無いといった顔でふたりの男を家の中に入れた・・・・。 恵里ー９ 山下も恵里の夫の部下で、年齢も高岡と同じだった。 山下は大学時代ラグビー部で活躍したラガーマンで、社内の女子社員にも人気があった。 恵里はふたりをリビングに座らせた。 「高岡さん、わたし言ったでしょ！あれは不慮の事故みたいなもの・・・・あなたに犯されたって騒いでも通る話しなのよ！」 「えぇ、分かっています！でも、どうしても・・・・来週、係長が帰ってきたら、正直に謝っても構いません。だから、もう一度・・・・」 「じゃぁ、どうして山下さんまで？」 「山下に相談したら、山下も同罪になっても構わないから、素敵な奥さんと１回でもセックスしたいと」 「ふぅ〜〜呆れたひとたちね・・・・ふたりとも将来があるのよ！それをこんなわたしのようなつまらない女の為に棒に振るの？」 「それだけの価値は十分にあると・・・・」 「分かってないわね・・・・この先の方が人生長いのに・・・・分かったわ！主人には内緒にしておくから・・・・その代わり、本当に約束よ！これで最後よ！い〜い？」 「ほ、本当ですか？ありがとうございます」 恵里はふたりを可愛いと思った。 淫欲だけで無茶の出来るふたりが愚かで可愛いと・・・・。 恵里はバスローブを脱ぎ、ふたりの若い男に全裸を晒した。 高岡と山下はすぐに裸になり、ふたりで恵里の身体中を愛撫した。 （あぁ、男ふたりに同時に愛撫されるのもいいかも・・・・山下さんて、高岡さん以上にアレも逞しそうだし・・・・でも高校の時に３人に犯されたのを思い出して気分が悪いわ！今日のふたりとのセックスで払拭しないと・・・・あぁ、それにしても、浩一さんの純粋な気持ちが・・・・） 自分を真摯に思ってくれていた浩一を傷つけたこと、浩一の思いを素直に受け入れられなかった自分の愚かさを嘆き、そんな重い苦しさから逃れようと、ふたりとのセックスに没頭した。 頭の先から足の先まで、本当にそんな表現がピタリとするくらい、ふたりは恵里の身体を隅から隅まで、指と舌で愛撫して味わった。 「あぁぁ、いぃゎ・・・・はぁ、そぅ、あっ、いっ、いぃ〜〜っ・・・・」 恵里は身体中の性感帯が一斉に目覚めたようで、全身が炎で包まれたような気がした。 「奥さん、本当に素敵です。オッパイもお尻も・・・・」 ふたりは口を揃えて恵里を誉め、前後の淫穴をふたりで愛撫した。 「あっ、あぁ、いぃっ、あっ・・・・いぃぃぃ、はぁ、はぁ、いぃわ！あぁぁ、そう、そうよ！あぁ、もぅ・・・・」 恵里は何度か小さな絶頂を感じていた。 「じゃあ、僕から・・・・」 高岡が恵里の淫壷に挿入を始めた。 「うぅぁああああっ・・・・あ、はぁぁ、いぃゎ」 「お、奥さん、凄く、いいです」 高岡が極まったような歓喜の声を上げた。 「奥さん、僕のを・・・・」 「エッ！いいゎ、頂戴！舐めてあげる」 恵里は高岡の肉棒を淫壷に受けながら、山下の逞しい肉棒を口に咥え、むしゃぶるように舐め回していた。 ５分もすると高岡は限界を訴えた。 「いいわよ、今日は中に出しても・・・・」 「ホントですか！じゃあ」 早いと思ったが、ふたり居るし、すぐに復活すると思って許した。 熱く若いエキスが爆発したように恵里の淫壷の中に放出された。 高岡は満足した顔で山下と交替した。 山下は初めて味わう恵里の淫壷に狂喜した。 「す、凄い！奥さんの・・・・あっ、いぃっ！」 山下は堪えるのに必死だった。 （フッ、若いわね・・・・これじゃ女は感じないわよ！） 半ば萎えた高岡の肉棒を舐めて復活させているうちに、山下の肉棒が勢い良く暴発した。 続いて恵里をバックから高岡が責め、四つん這いになった恵里の顔の前には山下の肉棒があった。 恵里は玉袋も含めて舐め回し、山下の肉棒はすぐに復活した。 交互に恵里を責めた高岡と山下は、２回目には少しは長く持続し、恵里を昇りつめさせていた。 その時の淫壷の具合の良さに、ふたりは絶句して悦んでいた。 最後は高岡が下になり、その上に恵里、さらに山下が恵里のお尻にと、３人揃って淫欲に狂い、先ず山下が恵里のお尻に放出した。 その後で、下になっていた高岡が起き上がり、恵里のお尻に再挿入して恵里を昇りつめさせ、自分も歓喜して果てた。 「良かったわ・・・・でも、約束は守ってね！」 「あ、はい！最高でした！」 「えぇ、奥さんは最高の女性です！」 「分かったわ、ありがとう。じゃあ・・・・」 恵里はふたりを帰した後、シャワーを浴びながら思った。 （３人でするのもいいわね・・・・こんなに感じるなら、またしても・・・・あっ、また、わたしは・・・・あの２人の素直さは見習わないと。浩一さん、わたし勇気を出して告白したい！） 高校の時、自ら告白して酷い目にあったことが尾を引き、その後、恵里は自分から男に告白することが出来なくなっていた。 シャワーを使って、ふたりの若いエキスも洗い流した恵里は、浴室から出て驚いた。 （エッ！ホ、ホント？また戻してくれたの？） 周囲を見渡し、確かに10年前に戻っているのを確信した。 （異次元ＰＯＳＴ無かったのに・・・・まだ願いが完遂してないから？） どちらにせよ、恵里にとっては最後のチャンスだと思った。 恵里は慌てて２階に上がり、窓を開いて浩一を呼んだ。 窓を開いて顔を出した浩一に恵里は一気に言った。 「わたし、わたし、あなたが好き！わたしのことを分かってくれて思ってくれる浩一さんが好き！」 浩一は呆然としていた・・・・。 恵里ー10（未来ー１） 恵里は呆然としている浩一に再び呼びかけた。 「ねぇ、こっちに来て！」 浩一は黙って頷き、恵里の元に向かった。 恵里と向かい合った浩一は戸惑っていた。 「迷惑だった？」 「い、イヤ、そんなことはないさ！ただ、今までの恵里ちゃんと今日の恵里ちゃんは別人みたいで、素直に言ってくれて嬉しかったよ」 「ホント？」 「本当さ！もっと自分を大事にするって約束してくれないか？」 「えぇ、約束します。だから・・・・お願い！だからこそ、わたしを抱いて！」 「エッ！」 「わたしの心と身体の両方を優しく抱いて欲しいの！好きなひとに全てを包んで欲しいから・・・・ダメ？」 「イヤ、そう言うことなら喜んで・・・・僕の大事な恵里ちゃんになるって言ってくれるのなら」 「うん！約束する。ゴメン、今までのわたし、許して・・・・こんなに汚れたわたしでゴメン・・・・」 「バカだな、恵里は汚れてなんかいないよ！」 浩一は恵里を優しく抱き寄せ、口づけをした。 恵里は心から感じる快感を感じた。 浩一とのセックスで、恵里は初めて本当の快感を知ったのだ。 心が癒され快感に震え、恵里は本当に幸せだと思った。 恵里は浩一とのセックスを終え、しばらく浩一の温もりに浸っていた。 浩一の腕の中に抱かれ、恵里は心地良い眠りに誘われた。 「うぅぅぅ・・・・」 恵里が目覚めた時、恵里はまだ浩一の腕の中だった。 （まだ10年前のまま・・・・本当に幸せ・・・・本当に気持ちいい・・・・） 浩一が目覚めた恵里に声をかけた。 「おい、恵里、今日は日曜日だけど、もうお昼になるよ」 「エッ！？」 「いくらなんでも、もう起きないと・・・・」 恵里は慌てて周囲を見渡した。 壁に掛かったカレンダーは27歳の現在の西暦・和暦が記されていた。 （エッ！ど、どうして？まさか・・・・） 1 0年前に戻り浩一と想いを交わしたことで、歴史が変わっていたのだ。 （ここは？わたしは？） 恵里は訳の分からないまま起き出し、１階でいろいろと確認した。 （変わったんだわ！全てが・・・・わたしは浩一さんの妻なんだわ・・・・） 恵里は込み上げる喜びを感じると共に、夫だった達彦や隣の賢治、達彦の部下だったふたりなど、一体どうなったのだろうと思った。 （多分、違う幸せな人生を歩んでいるわよね・・・・そう！こうなる方が自然だったんだから・・・・でも、セックスは大事だわ！浩一さんに頑張ってもらわないと・・・・） 恵里は自分自身に納得し、ブランチの用意を始めた・・・・。 未来は小学校４年の冬に孤児になった。 それは突然の出来事だった。 両親と３人で幸せに暮らしていたこの日、未来が家に先に戻って両親を待っていた時、家のすぐ近くで暴走車に撥ねられ、両親が即死したのだ。 両親には血縁者がほとんど居なかった。 ただひとりだけ、遠方に住んでいた母親の弟だけが、未来に残されたたったひとりの縁者だった。 施設の方で探してくれ、１ヵ月後には自宅に戻ることが出来た。 「僕がお母さんの弟、つまり未来ちゃんの叔父の亨。ずっと離れて暮らしていたから、初めてだよね！宜しく」 「あ、はい。お願いします」 亨が未来の後見人、保護者となり、２人の暮らしが始まった。 だが未来は、たった１ヶ月だったが、辛かった施設の暮らしが思い出され、暗くなってしまった。 （叔父さんが居なくなると、また施設に入れられる！イヤだ！もう２度と行きたくない！叔父さんに嫌われないようにしないと・・・・） 未来は亨の顔色を見て嫌われないようにしようと決めた。 亨は30歳で独身だった。 大学で考古学を学び、そのまま講師となって現在に至っていた。 暇があれば各地を巡っていたので、未来の家とはほとんど接点のない時間を過ごしてきたのだった。 ふたりで暮らし始めた最初の夜だった。 夕食はとりあえず外で済ませ、家に戻った。 「今日はお風呂に入ったら寝よう。これからのことは、明日、ゆっくりと相談しよう」 亨の言葉に頷いた未来は、お風呂の準備をした。 「叔父さん、お風呂の支度、出来ました」 「未来ちゃん、そんなに堅くならないで・・・・気楽にして。そうだ！じゃあ、仲良くなる為に一緒にお風呂に入ろう」 「はい」 未来は亨には全体に逆らわないと決めていた。 （逆らって嫌われたら、また施設に・・・・それにひとりぼっちもイヤ！） 未来は亨と一緒に着替えを持って浴室に向かった。 未来は父親とは小学生になってからは一度も一緒にお風呂に入らず、大人の男と一緒にお風呂に入るのは未体験に等しかった・・・・。 |
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| 2008.3.24掲載 |
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