９．真弓ー６（紗央里ー１）


　しばらくの間、ふたりは昇りつめた形で硬直していた。
　その後、ゆっくりとベッドに横になり、高樹は真弓を横抱えにして乳房を揉み、淫唇を擦っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・やっと君と結ばれた」
「はぁぁ、ふぅぅ・・・・えぇ、わたしも・・・・やっと・・・・」
「それにしても、君は素晴らしい女性になってたんだね」
「エッ、高樹さんの方こそ・・・・わたし、夢中になって・・・・ああっ・・・・だ、ダメッ、そんなにされたら、また・・・・」
　高樹の指と手の愛撫に、真弓は淫らな悦びを感じていた。
「だって、真弓さんの感じ方がいいから・・・・アソコも最高だし」
「あっ！・・・・ぃっ・・・・」
　真弓は込み上げてくる快感に、思わず手を後ろに回し、射精したばかりの高樹の肉棒を掴んで激しく扱いた。
「うあっ、ああっ・・・・」
　高樹は思いがけない真弓の行為に声を上げた。

　真弓は今までで最高に充実した淫悦を味わっていたが、さらに淫らな欲が沸き上がってくるのを抑え切れなかった。
　高樹もこのまま終りにしたくは無かった。
　真弓はムクッと起き上がり、高樹を仰向けにし、高樹の股間に顔を埋めて肉棒を口に咥え、口唇と舌で扱き、肉棒の根元は指で挟んで扱いた。
（うっ！た、堪んない・・・・真弓にフェラを・・・・）
　そこまでは期待していなかった高樹の興奮は、異常に高まった。
　上半身を起こして真弓のお尻を舐め、アヌスに舌を入れて擦り、指を淫壷に入れて肉壁を擦った。
「ファッ！・・・・はぁ、あっ・・・・」
　肉棒を咥えていた口を放して顔をあげ、真弓は身体を弓なりにして高樹の愛撫に応えて淫らに吠えた。

　僅かな時間で肉棒は復活していた。
（こんなに短い時間で再び勃起するなんて・・・・）
　高樹自身、信じられない気持ちで真弓を愛撫し続けた。
　真弓は全身を小刻みに震わせて昇りつめた。
　高樹は真弓を抱えるようにしてベッドルームを出て、夜景のキレイなバルコニーに出た。
　真弓に手摺りを掴まえさせて背後から肉棒を挿入した。
「うあっ・・・・誰かに見られたら・・・・あっ、でも、さ、最高・・・・」
　真弓は異常なシチュエーションと肉をの繰り返される挿入で、瞬く間に昇りつめ、高樹は豊かな乳房を強く揉んで責め続けた。
　責めれば責めるほど、真弓の淫壷の具合は良くなり、肉棒にかつて経験のない快感を感じていた。

　夜７時から10時まで、ふたりは休むことなく求め合った。
　最後に浴室で湯に浸かった時も、別れを惜しむようにお互いの性器を弄りあった。

　お互いに自宅に戻ったふたりは、同じことを言っていた。
「同窓会？えぇ、楽しかったわ！久し振りに高校生に戻ったようで・・・・次は、いつにあるのか、楽しみだわ！」
　真弓は夫に聞かれ、嬉々とした表情で答えていた。
　高樹も同様、妻に聞かれて答えていた。
（きっと異常なシチュエーションのせいだわ！あんなに感じたのは・・・・もう２度とないわ！そう、これでいいの！これで終わり・・・・）
　真弓は霞のかかったような気持ちが晴れた気分だった・・・・。



　紗央里は混んだ地下鉄で移動していた。
　冷房は効いていたが、混雑した人たちの熱で車内は蒸していた。
（あっ！またぁ・・・・）
　いつものことだと思い、紗央里は下半身に触れる人の手に呆れていた。

　紗央里は今年の春、一般職で商社に入社した。
　夏になって仕事にも慣れてきた紗央里は、精力的にお得意様を回っていた。
　見た目に美麗な紗央里は、朝のラッシュアワーは毎日のように、日中の移動時も、混んだ電車や地下鉄では必ず痴漢にあっていた。

　最近では、すっかり慣れてしまった紗央里は、いつものように少しだけ我慢すれば駅に着くと思い、我慢していた。
　だが今日の痴漢は、執拗だった。
　いつもなら身体を少し捩れば、何とかなっていたが、今日の痴漢は身体を捩っても離れず、かえって執拗に指を動かした。
（困ったわ！声を上げても、この混雑じゃ、特定するのは難しいし、あと２駅で乗り換えだから、３〜４分我慢すれば・・・・）
　しかし、紗央里の考えは甘かった。
　振り向こうにも身動きできない状況の中で、痴漢の指は紗央里のタイトスカートの中を這い上がり、太股を擦った後、パンティの端から中に潜り込み、紗央里の弾力に富んだお尻を擦り、這い回った。
（うっ・・・・イヤ！・・・・あっ！ソコは・・・・）
　痴漢は紗央里のお尻を擦った後、柔肉の谷間を這い、小さく萎んだアヌスを擽るように擦った。
　紗央里は思わず声を洩らしそうになるのを必死で堪えて引き締めた。
　だが、それは痴漢の指をアヌスに固定してしまっただけだった。
　紗央里は慌ててお尻に入れた力を弛めた。
　痴漢はそれを待っていたかのように指を動かし始め、股下を這い、淫唇まで達していた。
（うあっ！ヤメテ！それ以上は・・・・）
　紗央里はどうにも出来ずに汗を流していた。
　痴漢の指は紗央里の淫唇を擦り、その口唇を割って中に入った。

　クチュクチュと濡れた淫壷を弄る卑猥な音が聞こえた気がした。
（ま、まさか・・・・！？）
　紗央里は痴漢に弄られ、濡れてしまったのかと焦り、周囲の人たちに、その卑猥な音が聞こえてしまうのではないかと、心臓が張り裂けそうなくらいドキドキしていた・・・・。