４.四之扉

　やっとのことで、参之扉を抜けた祐介は、奇妙な感情が生まれていた。
（赤いドレスの女の人も、僕のことを慮ってくれた気がする・・・それって・・・）
　今までは手当たり次第に女性に手を出し、性欲の対象としか見ていなかった。
　それがこの淫界・・・淫らな迷宮に迷い込んだせいで、意識に変化が起きていた。
　セックスに命を賭けるなんて・・・考えられなかった。でも、淫界を棲家とする、女性たちと命を挟んで接することで、自分の今までの愚かさを恥じていた。
（人間って、わからないよな・・・こういう境遇になって初めて気づかされて・・・）
　妙に落ち着いた気分になっていた。
　この世界に入って何時間経ったのか？
　祐介には、果てしない時間に思えた。
（ここで、どのくらいの人間が、命を落としたのか・・・？）
　迷路を歩き始めて、また、１時間以上が経っていた。
（理解できないのが、この色だよな・・・白、赤、そして・・・今度は青か？）
　途中で、明らかに人間と思える形が、青い壁に浮かんで見えた。
　苦痛に歪む顔・・・疲れ果てた顔・・・精根尽きた死人の顔・・・
（この人たちは、向こうの世界では、どうなってるんだろう・・・？ 行方不明・・・蒸発・・・男も女も、最近は乱れてるからなぁ〜）
　何故か澄んだ気持ちになっていた祐介は、もう、どうでもいい気持ちになった。
　別に諦めじゃなく、そういうことに心血を注ぐ無意味さを感じただけだった。

「あっ！ここだ・・・さぁ〜て、今度は何なんだ〜？」
　思い切って扉を開くと、スカイブルーに包まれたあどけない少女が立っていた。
「いらっしゃい〜どうしたの？わたしが幼いから、驚いているのね〜ウフッ！」
「君は・・・いくつなの？どうして、こんなとこで・・・」
「ここが、最後の砦・・・だから、わたしが、ここにいるのよ〜わたしは、年齢が無いの〜身体だけ見れば・・・そうねぇ〜12歳ぐらいかしら」
「止してくれよ！僕は変質者じゃないよ〜12歳の幼女を相手にできないよ」
「あぁ、それは安心して！そうね・・・あなたたちの世界では、24歳になるかしら」
「そう・・・でも、抵抗を感じるなぁ〜」
「それも、クリアの条件でしょ！テストをしてるのは、こちらよ〜フフッ・・・」
「それで、どうするんだい？」
「簡単なことよ！わたしを満足させればいいのよ〜勿論、わたしは自然体で・・・但し、前の扉とは違って、制限時間は30分よ！大丈夫かしら？」
「大丈夫も何も・・・挑戦するしかないんだろ？他に選択肢がないなら仕方がない」
「そうね〜わたしの名前は、妖精・・・あなたは、祐介よね、それじゃあ〜・・・」
　妖精はブルーの羽根のような衣装を脱ぎ、タイムをＯＮにした。
　髪の色は透けるようなスカイブルー・・・肌は透き通るような薄い桜色・・・腕や脚は細くて長く・・・・胸の膨らみは肢体に似合わず、きれいな円錐形だった。
　お尻も同様に、細いウエストから急カーブを描いて、見事に盛り上がっていた。
（うわぁ〜・・・胸もお尻も、触り捲りたい・・・舐め回したい・・・あぁ〜ぁ・・・）
　祐介は女神の微笑む顔が脳裏をよぎり、妙な感情になっていた。
（やっぱり、アソコは少女のようなワレメが膨らんで、前の方にあるよ・・・）
　祐介は淫らな妖精を前に、自信を失っていた。
（どうしても、その気になれないなぁ〜女神よ・・・どうしたらいいんだ〜？）
「そうそう、わたしが感じる前にあなたがイッたら・・・女神には逢えなくてよ〜」
　妖精の言葉にピ〜ンと頭の中がクリアになり、完全に覚醒した。

　ふたりは自然と寄り添い、肌を合わせた。
　華奢な少女を抱いているような感覚で、祐介は戸惑っていた。
　そんな迷いを感じてると、妖精は祐介の肉棒を両手で扱き、舌で舐めていた。
（うっ、わっ・・・本気かよ〜あぁ・・・子供の舌技じゃない！よ〜〜しっ！）
　祐介は上体を起こし、自分の身体を跨いで曝け出している妖精のお尻を、手のひらで擦りながら舐め回した。
「あっうっ・・・あぅうううっ、ぁあああ〜〜〜」
（さすがに見事に充実した魅力的なお尻の感度は抜群のようだ・・・それにしても、あぁ〜〜いい感触だぁ〜あっ！マズイ・・・僕が感じて、どうするんだ！）
　妖精の股間の下から少女のようなふっくらとしたワレメを舐めてみた。
（う〜ん・・・いい舌触り・・・これで、感じるのかな？・・・あぅっ！また・・・）
　妖精は祐介をイカそうと、袋を舐めたり口に含んだりして責めていた。
（まったくぅ〜可愛い顔して、あの小さな口で咥えるのか〜）
　祐介は妖精の羽根のある肩甲骨を撫で、背筋を指でなぞり乳房を揉んだ。
　しかし、まったく感じている様子は無く、時間の経過と共に焦りを覚えた。
　中指でワレメを割り、中を探るようにして這わせた。
　きれいなワレメの中は蜜で溢れ、感じる大人の女性と変わらないと思った。
（そうだよな・・・24歳の女だと思えばいいんだ！）
　舌を尖らせクリトリスを突き、狭い蜜壷の入り口に中指を押し込み弄くった。
「あぁっ・・・うっ・・・あっはぁあ〜〜ん・・・あぁん〜あぅあぅ、あぁあああ〜〜」
　さすがに反応し始めた。
　祐介は少し不安な気持ちになっていた。
（今、やっと指が１本入ってるけど・・・それも窮屈で仕方がない。こんなところに、オ×××ンが入るのかな？もう、時間も半分しかない・・・）
　残り時間を考えて祐介は妖精の身体を持ち上げ、両脚を折り曲げた。
「あぁん・・・力任せにズルイ〜もっとオ×××ン舐めていたかったのに〜」
　妖精にしゃぶられパンパンに張った肉棒を握って淫裂にあてがった。
　ツルツルしたきれいな少女のようなワレメに少しずつ沈め始めた。
「いっ、いたぁ〜い・・・やめてぇ〜〜あぁ〜ん、痛いよ〜〜〜」
（入らない・・・締まりすぎて、固すぎる・・・亀頭も入らないよ・・・どうする？）
　時間だけが確実に過ぎていく・・・。
（どうしたらいい・・・女神〜〜逢えないかもしれない・・・淫蕩の罰か・・・）
　妖精は胡坐を組んで座り途方にくれてる祐介の肉棒を咥え悦んでいた。
（子供もどきを相手に・・・そうだ！指でイカせるんだ！今さっきみたいに〜）
　肉棒に拘る前は、指で感じていたことを思い出し、妖精を抱きかかえた。
「ダメぇ〜〜自分ばかり・・・わたしも舐めてる〜〜」
　仕方がないので、先ほどと同様に、妖精の股間の下から責めることにした。
　クリトリスを舐め指を蜜壷の中に入れ、狭い壷の中を弄くるように擦った。
「あぁ〜っ・・・あぁん、あぁふぅうう〜あっ、あぅ、あぁ〜ん・・・」
　妖精は肉棒から口を放し、喘ぎ声をあげ悶え始めた。
　それでも、両手で肉棒を扱くことは止めないでいた。
（まだ、ダメだ・・・でも、赤いドレスの女が飲ませてくれたモノのせいか、妖精の執拗な肉棒への愛撫で感じるけどイク気はしなかった・・・感謝〜）
　目の前に開かれている妖精の股間は、きれいな蜜が溢れ輝いていた。
「あぁぁあああ〜〜〜いい気持ち〜〜ずっと、やっててくれるぅ〜〜」
（冗談じゃないぞ！もう、時間が無い！・・・指だけじゃダメなのか・・・？　構造的に小さくて無理なんだよな・・・あっ！でも、胸と尻は大人以上だった。と、言うことは・・・妖精のような姿形してて・・・幼い顔してて・・・まさか〜？ カモフラージュ・・・かな？）
　いろんな要素が祐介の頭の中をグルグル巡り、結論を導き出した。
　蜜壷に入れてる指はそのままにして、薬指を通常の大人以上に充実したお尻の、菊状に萎んだ蕾みにあててみた。
　ワレメから流れた蜜が滲み、ヌルッとした感触が指先に伝わってきた。
　祐介は萎んだ蕾みを濡れた指で慎重に刺激してみた。
「うっ、っぁああああぁぁ〜〜〜ぁっ・・・ぃっ・・・ぁああぁぁ〜ぃいぃ〜ぃ・・・」
　鼻の奥から出るような声で、妖精の口から本気の喘ぎ声が漏れてきた。
　祐介は、さらに揉み解すようにしながら、少しずつ指を蕾みの中に沈めていった。
　指が挿入されるにつれて、蕾みの収縮が激しくなり、抜きながら挿入を続けた。
「はぁ〜ぁぁあ〜ん・・・あぁうぅぅ・・・はぁ、はぁ・・・ぅ、っぁああああ〜〜〜」
　目の前の開いた妖精のお尻が小刻みに震えてきた。
　祐介は意を決して、そのお尻のふたつの丘を左右に開きぎみに掴み、亀頭で蕾みを擽るようにしながら、次第に筒まで挿入していった。
（やっぱり、こっちの穴は楽に入るよ〜）
　妖精の身体が大きく撓り、快感に酔う女の妖艶な表情に変わっていった。
「あっふぅ〜〜ん・・・はぁ〜ぁ・・・ぁぁ〜ぅぅぁあああ〜あぅ、ぅ・・・っぁあああ、ひぃっ・・・っ、っああぁ〜〜・・・っ・・っ・・っ・・ぃいっ・・・・くぅうううぅぅ〜〜〜」
　ついに妖精は淫らな快感の中を彷徨う女になり、祐介の前で身悶えてしまった。
　制限時間まで、あと２分余りだった・・・。

「ふぅ〜〜ぅ、あなたの女神への強い想いが、あなたに＋αの力を与えたのね〜それにしても・・・よかったわ〜わたしも、あなただけの女になりたいくらいよ」
　妖精は紅潮した顔で祐介を見た。
「いえ、僕はこの迷宮で、いろいろ学び、各扉の女性たちに助けられ、考えを新たにすることが出来ました。感謝しています・・・勿論、あなたにも・・・」
「そう・・・さぁ、後は、伍之扉に向かって、進むだけよ！頑張って〜ひとつだけ・・・無事に元の世界に戻れたら、セックスを大事にしてね〜〜」
「はい、分かっています！それじゃ、ありがとうございました〜」
　祐介は妖精から魔法をもらったような気持ちで伍之扉に向かった。