１

　わたしは某私立男子高校の英語の教師です。
　こんなこと本当はいけないって判ってるんです。
　頭では・・

　このままではいけない、止めなきゃいけない！

　そう思ってるのに・・・

　ある日、職員室で一人授業の準備をしていた時、扉が開いたんです。

　ガラガラガラ〜

　正直いって、一目惚れでした。
　そんなことがあるんだな〜と思ってると、彼がこういったんです。
「失礼、先生達は？」
　こんなことはほんとに滅多にないのですが、教頭も教務主任も席を外しており、わたしの他には本当に誰も職員室に居ませんでした。
「皆さん、この時間は授業でして、空いているのはわたしだけですが・・・。失礼ですが、どちら様でしょうか？」
「これは、失礼しました。こちらでお世話になっております、３Ｄ倉橋の父です。」
「倉橋・・くんの、お父様でしたか。わたし、英語を担当しております、佐々木と申します。」
「そうでしたかー・・・息子がいつもお世話になっております。」

　でも、お父様っていうけど、ちょっと若いわよね。
　いい男だし・・
　こんないい男ならわたしずーっと見ていたいな・・・
　たくましそうだし・・・
　あっ、いけない！
　見ちゃいけないわ・・視線をそらさなきゃ・・・
　でも・・・あれも大きそう・・・　　

「あっ、担任の工藤先生はただいま授業中なので、こちらでお待ちになりますか？　あと１０分程でチャイムもなりますから・・・」
「そうですか。では、待たせていただきます。」
　わたしは倉橋君のお父様を応接室に案内し、そちらで待っていただきました。
　応接室といっても名前ばかりで、職員室の一部を仕切り板で囲った場所です。
　わたしにとって運命的な出会いでした。
「どうぞ。もうすぐ授業も終って先生方が戻られると思いますので、お茶でもお飲みなってください。」
「先生は、息子のクラスも受け持っていらっしゃるのですか？」
「はい、倉橋君は英語が得意のようですね。常にトップのほうにいますよ。」
「そうですか。最近の息子はどんな様子ですかね？」
「はい・・・それが・・・」
　教師として正直に伝えるべきか・・それとも心配をかけてしまうので、やんわりと伝えるべきなのか・・・一瞬わたしは迷いました。　と同時にまた、ぼんやりとわたしは彼にみとれていたんです。
「先生！」　
「あっ、はい。なにか？？」
「いや、息子の様子を・・・」　
「あっ、そうでした・・・」

　いけない、先生にもどらなきゃ！！

「最近、ちょっと集中力がかけてるみたいな気がするんですよね。まあ、ちょうど夏休み前ですから。そんなに気にする事ではないと思うんですけど・・」
「やはりそうでしたかー？」
「え？・・何か心当たりでも？」
「いや、実は・・・」
　彼は生徒とのことを話しはじめました。
　彼は生徒の母の再婚相手で、その母親が最近亡くなったというのです。
　それで男２人暮らしになってから、どうも勉強に集中できなくなっているというのです。
　彼は会社の中でも重要なポストについているらしく、仕事から帰るといつも夜中になり血の繋がらない息子との話もあまりできない状態でいるということでした。
　もちろん、男やもめ暮らしだから食生活もままならなくなり、たまに家政婦協会から来てもらうお手伝いさんに全て任せっきりだということでした。
　そんな話を聞いているうちに授業が終わり、担任の工藤先生も戻ってみえて、わたしたちの話は終わったのですが、その話を聞いてからというもの、わたしは何かにつけ倉橋君の面倒をみるようになっていきました。
　そればかりか・・いつの間にか彼らの家にまで行って、食事の世話までするようになっていたのです。
　そして間違いはそんな時に・・・起きるべくして起きてしまったのでした。
　わたしはいつものように、彼らの家に食事をつくりにいき後片付けをしていました。
　その日は、彼・・しょうたさんがいつもより早く帰宅されたのです。
「いつもいつもすいません・・・」
「いいえ、わたしもひとり暮らしなので家に帰って一人で食べる食事ほど美味しくないのは知っていますから・・・ついでなんです。キッチンをお借りして、一人分作るのも三人分作るのも、あまり変わりませんので・・どうぞ気になさらないでください。ただお味がどうかな？・・ってだけですから。」
　キッチンを覗き込んで心持ち照れくさそうな顔のしょうたさんに、私は微笑んで答えました。
「いや、いつも美味しくいただいてます。息子も喜んでると思いますよ。こんなきれいな方に作っていただいているんですからね。」
「そんな、きれいだなんて・・・わたしは教師ですから、息子さんもそんなふうには思ってくれませんわ・・・」
「今日は遅いから送っていきますよ。車で・・・」
「いいんですか？」
「いつも食事を作って頂いてるお礼ですよ。」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」　
　どこかで何かが弾けたんだと思います。
　ここ何年も男性に触れていなかったってこともあるし、こんなふうに優しく接してもらったこともなかったから・・・
　隙間が・・・油断があったんだと、今思えばそんなふうに考えられます。
　わたしはしょうたさんの車で家まで送ってもらいました。
　そしてそのお礼にコーヒーを・・と誘いました。
　それが全ての間違いの始まりだったんです。
　自分のアパートのキッチンでコーヒーを入れていると、ふいに後ろから彼に抱き締められました。
「あっ、倉橋さん！　なにを・・・」
「お願いです。このままでいさせてください。少しでも優しい気持ちに触れていたいんです。」
　そう言いながらしょうたさんはますますギュッとわたしの体を抱き締めました。
「あっ、いけませんっ！」
　わたしの中で、またなにかが壊れてしまいました。
　そう、理性という壁がくだけたのです。

　ここにいるのは教師とその生徒の親ではなく、単なる男と女・・・

　そう思った瞬間、わたしは彼の方に向き直り、くちづけをかわしていました。
　そう、わたしもうるおいがほしかったのです。
　寂しかったのです。
　そんな気持ちを知ってか、彼の舌がわたしの舌と絡みあうように激しいくちづけに変わっていきました。
　やがて唇を離したしょうたさんが、わたしの目を見つめて言いました。
「始めっからこうすれば良かったんだ。」
「えっ？」
「あの職員室に入ったときから、ずーっと気になっていたんだ、君のことが・・でも息子の先生だ。生徒の親となにかあったらいけないって・・・だから、わざと君が食事をつくりに来るときは遅く帰ってたんだ。でも・・・もう今夜は我慢ができない！」
　また情熱的に抱きすくめられました。
「そ、そんな〜。いけません！　こんなこと・・・あ・・」
　そう口では言いながら、わたしは自ら彼を誘導し、キッチンから隣の部屋に移動していました。
　そこはわたしの寝室・・当然のようにそこのベッドの上にわたしは押し倒されていました。
　なおも迫ってくるしょうたさんを、わたしは抑えることができませんでした。

　いけない！

　頭でわかっていても体は正直でした。
　恥ずかしいことにわたしのあそこはもう潤み始めていたのです。
　それに気づいているのか、しょうたさんの手がわたしのスカートの中に・・・
「いけません！　これ以上は・・・」
　でも、わたしは必死になってその手は押さえました。
「我慢できないんです。君も教師という仮面をとって一人の女として正直に答えて欲しい。僕のことどう思っていたんだ。」
「な、なぜ？　なぜ、そんなことをいうんですか？」
「息子のことをとても心配してくれたり、食事まで作ってくれたり・・一教師がここまではやらないだろ？　それとも・・思い過ごしだったのか、僕の・・・」
「・・・・・・」
「どうなんだ？　正直に答えてくれ・・・」
「・・す・・・好きです。会ったときから・・あなたが職員室に入ってきた瞬間から！」「じゃあ、いいね・・・？」
　なにも言わずにわたしはただ頷き、体の力を抜きました。
　しょうたさんは優しく、キスしてくれました。
　ますます溶けていくわたしの心と体・・・その間にブラウスの前を開けられブラが押し上げられました。
　こぼれだした乳房を揉まれ、乳首が口に含まれます。
「あ・・あああああ・・・・・」
　甘い喘ぎを、早くもわたしは洩らしていました。
　乳首が硬くなり、ますます甘い快感を脳に伝えてきます。
　しょうたさんはそこを丹念に舐め、吸い上げ、時折甘く歯を立てました。
　乳房全体を絞り上げるように揉み立てながら、交互に・・・
「あっ・・ぁぁぁんッ！・・は・・ぁぁぁぁんッ！」
　夥しい愛液が股間に溢れ出していました。
　でもなんということでしょう！
　その恥ずかしい場所をまだ責められてもいないのに、急速に快感がうねりを強め、わたしはそれだけでいってしまいそうになりました。
　もちろんわたしは男性経験がないわけではありません。
　でもこれだけのことでこんなに感じてしまったのは、初めてのことでした。
　その甘い責め苦から逃れようと、わたしは絶え絶えの声でせがみました。
「け・・しょうたさん〜ッ！・・あ・・愛してるって・・言って・・・」
　するとしょうたさんは、わたしの胸を解放して体をせり上げると、耳元で、
「愛してる・・・」
　と囁いてくれました。
　その瞬間、わたしの体を電流が走り、
「あ・・ああ・・わたしも！・・しょうたさんを・・愛してる！」
　そう叫びながらわたしは、達してしまったのでした。
　震えるわたしの体を強く抱き締め、嵐が去るのを待っていたしょうたさんは、
「すごいんだね・・君・・・」
　とまた囁きました。
　わたしは恥ずかしさを押し隠そうと、
「君・・じゃなくて翔子・・って、呼んでください・・」
　そう言ってしょうたさんの胸に顔を埋めました。
「分かった・・翔子！・・愛してる！・・息子の教師としてではなく・・一人の女としての君が好きだ・・・」
「ああ・・夢のよう！・・嬉しい・・・」
　二人はまた口づけを交わしました。
　その間にわたしのスカートが捲り上げられ、下半身が剥き出しにされます。
　恥ずかしい染みを作った下着が、彼の手で下ろされ潤みの中に指が侵入してきました。「あっ・・・んんっ・・・！」
　思わず唇を離して息を詰めたわたし・・・
「翔子・・こんなに濡れて・・・」
　彼の指が折り重なった花弁を開き、わたしの潤みを塗り広げていきます。
「やん！・・恥ずかしいから・・い、言わないでっ・・・あ・・あああ・・」
　既にそこからはくちゅくちゅと湿った音が聞こえてきます。

　あ・・ああ・・わたし・・音がするほど濡れてるの？

　そう思うとますますわたしの快感が高まって、頭がぼーっと靄がかかったようになってしまいました。
　と、突然彼が体を起こして向きを変えると、わたしの両足を大きく広げその間に顔を埋め込んできたのです。
「あ！・・やだ・・だめぇっ！」
　恥ずかしい部分を見られてしまう恥ずかしさ・・
　さらにシャワーを使っていないその場所が、におってしまうのではないかという恥ずかしさが重なって、わたしを慌てさせたのです。
　必死に足を閉じようとするわたしでしたが、彼の力がそうはさせてくれません。
　しばらくそのまましょうたさんは、じっとわたしの恥ずかしい場所を見つめていました。
「み・・見ないでぇ〜・・おねがい・・恥ずかしいからぁ〜〜！」
　わたしは羞恥に身を揉み必死に哀願しましたが・・・
「ああ・・溜息がでるほどきれいだよ、翔子・・・」
　そう言っていきなり・・・そこに、ふぅぅぅーッ！・・と、しょうたさんの息が吹きかけられました。
「あぁぁぁッ！」
　消え入るような声を発して、思わず腰がビクンと弾んでしまいます。
　と、また突然、そこにしょうたさんの口が・・・
「やぁッ！・・ダメですぅ！・・あ・・はぁぁぁんんっっっ！」
　いきなり濡れそぼった秘唇をくわえ込まれ、強く吸われました。
　そうかと思うと舌先に淫核をくすぐられます。
「あっ・・はぁぁぁっ！・・だめ・・ああんッ！・・あッ・・ああッ！・・おねがい〜〜！・・いやぁっ！」
　わたしはその得も言われぬ快感に狂ったように叫びました。
　でも・・がっしりと下半身を抑え込まれ、甘い責め苦は止みません。
　そればかりか、今度はしょうたさんの指がぬめる沼地に挿し込まれました。
　ああ・・それだけのことがまたわたしの官能を一気に高めてしまいました。
「んッ！・・んはぁッ！・・あ・・あんッ・・あ・・あああ・・・・」
　指の腹で内部のポイントを着実に探られてしまい、その部分を押し込まれ、掻かれするのです。
　激しい快感が何度も全身を走り抜け、足が引きつりました。
「しょうたさん・・だめッ！・・いく・・いっちゃう！・・やぁぁぁっ・・あ・・あああッ！・・ああッ！」
「いいよ・・いけば・・・」
　そう言って激しく指が抜き挿しされました。
　さらにちゅばちゅば・・と、音を大きく立ててあそこが吸われます。
　クリトリスが吸われます。
「あはぁぁぁッッッん！・・い・・いいッ！・・あ・・ああッ！・・いくッ！
・・あ・・だめだめッ！・・あ・・いっちゃうぅぅぅぅぅぅっっ！！」
　わたしの頭の中で激しい噴火が起こりました。
　同時にわたしのあそこからも夥しい体液が溢れ出しました。
「おおおッ・・すごい！」
　わたしは全身に力を入れて体を仰け反らせながら、また・・イカされてしまったのです。
　そう・・視姦と彼の口と・・わずか指１本で・・・
　しかも恥ずかしいことに潮まで噴かされて・・・

　自分はもう、とことん・・・
　この人の虜だ・・・！！

　その時わたしは思ったのでした。