３

　男と女の相性・・・って、それまでわたしはあまり考えたことなどありませんでした。
　それはきっと、自分がこんなにまで深く感じてしまったことがなかったからでしょう。
　でも・・・しょうたさんに愛されて、自分がかつて味わったことのなかった官能の悦びを教えられて、「体が合う」ってこういうことなのかと、わたしは初めて思い知らされました。
　今までわたしが経験してきたものはいったい何だったのか？・・と思うと、女として自分がずっと損をしてきたような・・そんな気持ちにもなりました。
　越えてはならない線を越えてしまったあの夜以来、夕食を作りに寄った日には必ずわたしが帰る前にしょうたさんは帰宅し、「遅いから送っていく・・」を口実に、わたしのアパートに上がってわたしをめろめろにいかせて、それから帰っていくようになりました。
　それは甘い、本当に蜜のような毎日に、わたしは女としての幸せを充分すぎるほど感じていました。
　やがて学校は夏休みに入り、時間の自由が増えたわたしは、午後からもうしょうたさんの家へ行き、部屋を掃除したり洗濯したり、息子の健一君の勉強を見てあげたり夕食を作ったりと・・・それはもう家政婦というよりも、しょうたさんの奥さんと呼ばれてもおかしくないような生活を送り始めました。
　土日の学校が休みの日や、一日休暇の取れる日には、朝からおじゃまし、一日中健一君、しょうたさんと三人で過ごし、夜だけアパートに帰って寝る・・
　もちろんその前にしょうたさんは、わたしの体を性の悦びにのたうち回らせてくれるのでした。
　そんな夏休みのある日、いつものように午後から休暇を取ったわたしがしょうたさんの家へ行くと、息子の健一君は留守で、代わりにしょうたさんが家にいました。
「あら・・今日はどうしたんですか？」
　驚いてわたしが聞くと、
「今日は休みが取れたんで、朝から家にいるんだよ・・・」
　と、にこにこしながらしょうたさんは言いました。
「健一君は？」
「息子は、友達と前々から約束していた映画を見に行ってるんだよ！」
　そう言ってしょうたさんは玄関の鍵を閉めるのです。
「え・・健一君が帰ってきたら入れ・・・んぐ！」
　言いかけのわたしの口が、いきなりしょうたさんに塞がれてしまいました。
　玄関先に立ったままのわたしをしょうたさんはぎゅっと抱き締め、情熱的なキスを何度も繰り返します。
　わたしの体はそれだけのことに反応してしまって、次第に力が抜けてきてもう立っていられなくなりそうでした。
「ね、ねえ・・・どうしたの？」
　そのなんだか性急なやり方に、驚いたわたしが唇の離れた拍子にそう尋ねると、
「ここで・・・翔子を抱きたい！・・この家で・・・愛し合いたい！」
　譫言のようにしょうたさんは呟きながら、わたしの体を激しくまさぐるのです。
「あ・・あああ・・・そんな・・ねえ、しょうたさん・・・やめて！」
　喘ぎ混じりにわたしがそう訴えると、
「息子の留守に・・ここで・・翔子を抱きたくて・・それで朝から休みを取って待ってたんだ！」
　としょうたさんは言いました。
　その時のわたしは、まだ昼間だし、こんな玄関先でいきなりそんなことをされるなんて・・・
　恥ずかしくてたまらないんだけど・・・
　なんだかしょうたさんの気持ちが嬉しくって・・・
「だめ！・・いきなり・・こんなところで・・あ・・ぅぅぅ・・・」
　そうは言いながらも、どんどん官能の渦に呑み込まれていきそうでした。
　考えてみれば、二人が深い仲になって以来、愛し合うのはいつもわたしの部屋やベッドで、それ以外の場所ではしたことがありませんでした。
　夏のことでストッキングを履いていない足が、スカートを捲り上げられ剥き出しにされていくうち、下着の奥であそこが潤んできます。
　薄手のブラウスの前を開かれ・・・
「あん！・・・あ・・ぁぁぁぁ・・・」
　ブラを押し上げられてひしゃげて飛び出した胸を揉まれ・・・
「やめて・・・だめぇ！・・・・あう・・・・ぁぁぁ・・・」
　恥ずかしく濡れた股間をまさぐられ・・・
「ねえ・・しょうたさん！・・変だよぉ・・・ね・・あッ！・・あん・・」
　そう必死に抗っても・・・
「翔子！・・愛してるんだ！・・今ここで抱きたいんだよ！」
　そんな囁きを聞かされてしまったら・・・
「あ・・あああ・・・しょうたさん！」
　わたしの体も心も、一気に溶け崩れてしまいました。
　しょうたさんはズボンとパンツを下ろし、獰猛にいきり立った長太槍を解放してわたしの手に握らせます。
　その鋼のように硬く熱い感触に、また恥ずかしい粘液をジュンと溢れさせてしまうわたしのあそこ・・・
　といきなり玄関の上がり端の壁に向かって手をつかされ、後ろ向きにされたわたしのスカートが大きく捲り上げられました。
「やん・・・なにっ？」
　そう叫んで振り向く間に、一気に下着が引き下ろされました。
「やぁんッ！・・だめ・・・ってば・・あああ・・・」
　そう叫んでいる一方で、わたしの片足から下着が抜かれ、ちっちゃな布片と化したそれは片方の足首にまとわりついて残りました。
　しょうたさんの目の前で・・・しかも昼間に玄関先であそこを剥き出しにされてしまうなんて！
　そのうえその恥ずかしい場所は、もうすっかり濡れてしまっているのです。
　恥ずかしさにしゃがみ込んでしまいたいのに、しょうたさんがわたしの足の間に体を入れて屈み込み、それを許してくれません。
「翔子・・・だめだって言って・・もうこんなに濡れてるじゃないか！」
「ぬ・・濡れてなんかないよぉ〜！」
「いや・・ぐちょぐちょだよ！」
「だ、だめだってば・・・そんなこと言っちゃ・・・あああ・・・」
　しょうたさんの目の前に、濡れそぼったわたしの恥ずかしい割れ目が剥き出しになっている。
　そう思うとよけい潤んでしまって・・・
「ほらほら・・本当はこいつが欲しいんだろ？」
　立ち上がったしょうたさんはそう言うと、猛り立った獰猛な肉筒の先っぽで、わたしの肉襞をぐりぐりと抉ってきます。
「やあん・・あ・・あん・・そ、そんなこと・・言ってない〜！」
　あああ・・でも・・・

　ぬちゃり・・・

　と濡れた感触の中で、漲り張った亀頭に敏感な場所を擦り立てられていると、
「あ・・ああん・・ぁぁぁう！・・はぁぁん・・あ・・・」
　と、甘い声がどんどん出てしまいます。
　そしてまた新しい体液が、中から溢れ出してしまうのが自分にも分かります。
「ああ・・またいっぱい溢れてきた！・・ほらあ、翔子のここが僕のものをほしがって、よだれを垂らしてるじゃないか！？」
「そ、そんなこと・・あう・・はん！・・い・・言っちゃ・・だめぇ〜！」
　そうやって言葉で煽られれば煽られるほど、わたしの官能は高まってしまうのです。
「さあ・・本当はどうして欲しいの？・・言ってごらん！」
　なおもぐりぐり、ぐねぐね・・あそこを亀頭で嬲りつつしょうたさんが言います。
「やめてぇッ！・・・そ、そんなこと・・・言えない！」
「そう・・じゃあ、やめればいいんだね？」
　しょうたさんはそう言って、あそこから愛しいものを外してしまいました。
「や・・だ、だめぇ！・・やめちゃ・・・いや〜ん！」
「おや・・どうして？・・これ以上されたくないから・・だから、して欲しいことが言えないんだろ？」
「やぁん・・ち、違うのぉー！」
　わたしはそう言ってお尻をくねらせました。
　こうしてしょうたさんは、わたしをいつも言葉でも責めてきます。
　わたしはそんなしょうたさんの策にはまって、恥ずかしい言葉を最後には言わされてしまいます。
　そのことでますます体も心も高ぶっていってしまうのです。
「違う？・・だって・・言えないんだろ？」
「そうじゃ・・ない・・そんなこと、恥ずかしくて・・言えないだけなのぉ〜！」
「ふふ・・言わなきゃ・・あげないよ！・・翔子の好きなこれ・・・」
　そう言ったしょうたさんの逞しいものが、またわたしのあそこに宛われました。
「あッ！・・んん・・」
　思わず息を詰めて待つわたし・・・
「さあ・・言ってごらん！・・どうして欲しいの？・・翔子はここに何が欲しいの？」
「あああ・・・いじわるぅ〜！・・・は、はやく・・ねえ〜！」
　わたしは焦れて、またお尻を揺すりました。
　その拍子にまた淫肉がこすれて、思わず感じてしまい、
「あ・・はぁん・・う・・んん・・」
　と、甘い呻きが洩れてしまいました。
「さあ・・言って！」
「あ・あああ・・だめ・・・」
「じゃあ、やめるんだね？！」
「い・・いや！・・して！・・お願いだからぁ〜！」
　わたしはもう泣き声になってそうせがみました。
　わたしのあそこも早く早くと、せがんで涙をこぼします。
「して・・って、どうするの？・・しっかり言って！」
「あああ・・・い・・入れてッ！」
「何を？」
　ああ・・しょうたさんはわたしにとってはすごく恥ずかしい言葉を口にしてもまだ許してくれないのです。
　でももう、たがの外れてしまったわたしは、もっと恥ずかしい言葉まで口にしてしまいます。
「あん・・しょ・・しょうたさんの・・お・・ちんちん・・入れてッ！」
「どこに・・・？」
　・・・・・(>_<)・・・・そ、そんなこと・・・
　恥ずかしいのに・・・でも・・・
「わ・・わたしの・・・おま○こッ！・・ねえ・・はやく・・入れて〜ッ！」
　最後はそう叫んでいました。
「分かった・・・そら・・・」
　しょうたさんはそう言うと・・・一気に長太槍を・・・・

　ずぶずぶ・・・ぐさりッ！！

　と、わたしの蜜壺に突き刺しました。
　狭間が押し広げられ、奥の奥まで逞しい肉塊に満たされる感覚にわたしの性感はこのときも一気に沸騰し・・・
「ああああッ！・・だ、だめぇぇッ！・・いくッ！・・いっちゃうぅぅッッ！」
　思わず手をついた壁に爪を立てて、わたしは上り詰めてしまったのでした。
「う・・うう・・・翔子ッ！」
「だ・・だめぇぇッ！・・いい・・いいのぉ〜ッ！」
　ぶるぶると腰を痙攣させ、ただ長太槍を挿入されただけでいってしまったわたしをしょうたさんは優しく支え、ゆっくりと抜き挿しを始めました。
　あああ・・・敏感になってしまった肉襞が、またしょうたさんの極太のもので掻き抉られるように刺激されます。
「あ・・ああッ・・あ・・い・・いいッ！・・しょうたさん・・いいッ！」
　わたしはまた沸き起こる得も言われぬ快感に、そう叫んでいました。
「翔子・・ああ・・いやだったんじゃ・・ないのかッ？」
　ゆっくり引いては激しく突く・・そんな動きを繰り返しながらしょうたさんが言いました。
「い・・いやじゃない！・・あんッ・・ああ・・いじわる・・い・・わ・・ない・・でぇッ・・ああんッ！」
　しょうたさんに捧げ出したお尻を突き動かされながら、喘ぎ混じりにわたしは訴えました。
「僕のおちんちんが・・好きなのかい・・・え？」
　そう言いながら、またひとしきり大きなストライドを繰り出すしょうたさん・・・
　ぐぐぐッ・・・と、鰓に掻き抉られ、ずずんッ！・・と奥まで貫かれる・・・
　わたしの快感が一段と高まります。
　その悦びにわたしはまた、恥ずかしい言葉が口をついて出てしまうのです。
「ああんッ！・・いいッ！・・ああッ・・はぁんッ！・・しょうたさんの・・おちんちん・・・大好きぃぃ〜ッ！」
「そうか・・大好きか！・・そら・・もっといっぱい・・あげるからね！・・翔子が・・大好きなものッ！・・そらッ！」
　ますます深く・・そして激しくわたしの蜜壺を、獰猛に膨らんだ長太槍で突き抉るしょうたさん・・
　ぺたんぺたん・・と、わたしのお尻の肉にしょうたさんの腰がぶつかります。
　それは同時に、わたしの愉悦を激しく突き上げてくるのです。
「あんッ！・・あッ！・・あっあっ！・・あああっ・・いいっ！・・うっ！」
　甘く切なくよがるわたしの声に、
「う・・うあぅっ！・・翔子っ！・・あうッ・・」
　しょうたさんの呻きが重なります。
　夥しく愛液をたたえた淫肉の狭間を、極太の肉筒が出入りする、じゅぶぐちゅ・・
　という隠微な湿音が玄関先の廊下でこだまします。
　思わずまた、今自分の置かれている状況が、わたしの脳裏をよぎってしまいました。
　すると、自分の意識とは別の本能的な反応がわたしの体の奥底で起こり、知らず知らずにしょうたさんのものを、わたし自身の柔肉が握り締めてしまったようでした。
「ううッ！・・は・・ぁぁッ！・・翔子ッ！・・締まるぅッ！」
　しょうたさんはそう叫ぶと、深いところを突き抉った状態で、最後の自棄的な速い抽送運動に突入しました。

　ずんッずんッずんッ！　ずんッずんッずんッ！　ずんッずんッずんッ！

　と、激しく突き立てられるその甘美な快感に、
「ああああッ！・・だめッ！・・だめぇッ！・・また・・ああんッ！　いっちゃう！・・いっちゃうぅッ！・・あんッ！・・だめだめだめぇぇッ！」
　と、わたしはもう泣きながら叫びました。
「う・・ううッ！・・僕もいきそうだッ！」
　なおも激しく腰を前後に揺すり立てながら、しょうたさんも切羽詰まった声で叫びました。

　ずんッずんッずんッ！ずずんッ！ずずんッ！ずずんッ！ずんッずんッずんッ！

　子宮にまで届いて突き抜けそうな、その激しいFuckにわたしの官能は限界を迎えていました。
「あッ！・・だめッ！・・あ・い・・くッ！・・いっくぅぅぅッ！！」
「ああッ！・・翔子ッ！・・ああッ・・あううううッ！」
　同時にしょうたさんも叫んで、

　どぴゅぴゅぴゅぅぅぅッ！・・どぴゅぴゅッ！・・どぴゅッ！
　・・どくッ！・・どくどくッ！・・どくりッ！

　と、わたしの内部にたっぷりと熱い礫を放ちました。

　あ・・あああ・・・
　しょうたさんの・・・が・・あああ・・溢れてくる〜！

　熱く振り掛けられるその熱い感触に、またわたしは快感が高じ、
「あああ・・・あッ！・・だめぇぇッ！・・あ・・あああぁぁぁ・・・」
　続けざまにまたいってしまいました。
「あ・・翔子ッ！・・すごいッ！・・あああ・・・そ、そんなに締めるなよッ！」
「あ・・ああ・・だ、だって・・・あああ・・・」
「あう・・また・・・」
「な・・なんにも・・してないよ〜！」
　わたしの中でひくひく震えるしょうたさんの長太槍に、ただわたしは感じてしまっているだけなのです。
　自分の内部がどんなふうに動いているのかなんて、自分では分かりません。
　でもしょうたさんがそうやって「締まる」と言ってくれると、なんだか嬉しい気がして・・・
　それだけでまた感じてしまったわたしは・・・
「あんッ！・・動いちゃだめッ！・・あ・・あッ！・・またッ！・・いっちゃう！」
　そう叫んでまたいってしまいます。
「ああ・・だって・・翔子・・またひくひくして・・あ・・あああ・・・」
　その拍子に、しょうたさんのものがぬるりと抜け落ちてしまいました。
「ああん・・・抜いたら・・やだぁぁ〜！」
　そう言っていやいやするわたしに、
「そんなこと言ったって・・翔子が追い出したくせに・・・」
　としょうたさんは言います。

　それって・・・どういうこと？

　ぎゅって・・締まるってことなの？

　そんなことを思っているうち、しょうたさんがわたしの蜜壺に吐き出したものが、とろりと溢れてきました。
　その瞬間にまた感じてしまったわたしは、
「ああん・・んんッ！」
　と、また軽くいってしまうのでした。