山上が千賀子との２時間を超える淫猥な格闘を終えた頃、尊師が現れる。
「次の教えじゃ」
　二人に気づかう様子もなく横柄に引き戸を開けて入って来る。
「あちこちにツボがあることは解ったであろうのう」
　厳めしい顔つきの尊師。
「はい、十分に」
　かしこまった山上が、千賀子と共に服をまといながら返事する。
「ふむ、では始めよう、そのとき男はどう変化する」
　また男のことから問う尊師。
「息子が大きくなります」
　すかさず答える山上の自信ありげな声。
「それだけか」
　山上は、次の問いに思案する。
「乳首も変化しますか？……まあ、大したことないでしょう」
　尊師に対して慣れたふうに答える。
「ふむ、では女はどう変わる、幾つか列挙せよ」
　思い出しながら、一つづつ山上が答えていく。
「目が潤みます…目が潤んで、声が変わります」
「ふむ、声がどう変わるのじゃ」
　間違えたかと山上は身をすくめる。
「あまえたような…子供に帰ったような声に変わります」
　自分の返答に満足げな山上が、一人納得している。
「よかろう、次は」
　観察力はなかなかじゃなと、満足げな尊師。
「身体を熱くします」
「そんなことが、どこで解るのじゃ」
「肌の白い女は、顔や胸元を赤く染めます」
「ふむ、熱くする所は他にもあるじゃろ」
　山上の回答に不満足な、渋い顔の尊師。
「…あっ、はい、そういうと、あそこです、○○○○を熱くしますよね」
　気恥ずかしいのか薄笑いの山上がそうだとばかりに答える。
「熱くするだけか」
　尊師の声に戸惑いぎみの山上。
「外観の変化もあるだろ」
　挑戦的に問い続ける尊師。
「濡れてきますよね」
　これしかないと自信ありげに答える。
「むむっ、素直に外観の変化だ。陰唇の充血を知らんといかん」
　まだまだだなぁ〜と、渋い顔で続ける尊師。
「男と同じように女の性器も見た目で変化する、胸はどうなる」
　苛立ちぎみの尊師。
「胸は、…乳首が立ちます」
　これだと、ばかりに答える山上。
「ふむっ、まだある」
　尊師の厳しい問いに諦め気味の山上。
「胸が他に変化しますか」
「胸全体が変化する、大きさを増して張りが良くなる」
　諦め顔の尊師がつづける。
「これまでにしよう、これでも飲んで経験を積んでもらおう」
　怪しいカプセルを山上に手渡すと、東の坊を出る。

　坊の外で待機した山下。
「香代子夫人は、どうだ」
　尊師が問い掛ける。
「だいぶこなれてきたとこでしょう、しばらくこちらで預かります」
　廊下を進みながら、尊師の夜の相手までは早いと暗に告げる山下。
「そうか、今夜はゆっくり休ませて明日は大人数でな。…今、進めてる女はどうだ」
　夜の相手を物色する尊師。
「特別仕上げですから、尊師の口に合いますか」
　心配げな山下。
「時には変わったのも好かろう、仕上がっておるのか」
　前を向いたまま話す尊師。
「問題ありません、私もお供してよろしければ」
　手放しにはできぬことを告げる。
「そうか、かまわぬ、それで行こう」
　納得した顔つきで、腹ごしらえに西の坊へ向かう尊師と山下。
・
　食欲を満たした二人が奥の院へ向かっている。
「特別仕上げは趣味じゃないがなぁ、どんな女だ」
　横柄な尊師の問い。
「山谷不動産の妻です、３０過ぎの熟れ頃ですよ」
　お布施とは別に特別調教を施している洋子の説明を始める山下。
「ほぉ〜、特別仕上げには問題ないか」
　特別仕上げが不本意な尊師は、渋い顔で山下を見詰め返す。
「思ったより順調です。素質十分ですから、山谷氏もそのへんは見抜いていたんでしょう」
　裕福な家庭に生まれ何不自由なく育った洋子は、不動産事業を確立した山谷家に嫁ぎ良家の妻として平凡な生活を送っていた。
　阿蜜多羅経の儀式に陶酔した山谷であったが、妻をお布施として差し出すことには大きな抵抗があった。
　山谷は金にもの言わせて、山下との個人交渉に至ったのである。
　しかし、その中身は大した違いの無いものだった。
　違う事といえば、阿蜜多楽経の儀式に出さないことぐらいである。
「ふむ」
　特別仕上げは、本意ではなかったが特例として山下に任せた尊師は、自分に無理やり納得させるようにうなずいた。

　尊師が奥の院の扉を開けると、部屋の中央に背もたれのない低い椅子に縛り付けられ女が座らされていた。
　一切の衣服を剥ぎ取られ、隠している物は何もない。
　両足首は腕の太さほどの竹が通され固定されており、閉じることはできない。
　腕は背中に廻され高い位置で結ばれ、さらに梁から延びた縄に繋がれ、屈むことのないよう吊り上げられている。
　熟れた身体は触り心地のよさを感じさせ尊師の股間を疼かせた。

　顔は、見栄えのする小鼻、真っ赤な紅を塗った厚く魅惑的な唇、聡明で理知的な眼差しが、女を気高く見せている。
　長い髪はルーズにアップされ一つにまとめられている、ハラリと頬に垂れた細髪が女をさらに魅惑的にみせ男を誘っているようだ。
　良く張り出した胸の膨らみには大きな洗濯バサミが喰らいつている。
　乳首とその周辺に４つ。左右、合計１０個の洗濯ハサミは痛々しく皺をよせている。

「南〜無〜蜜〜多〜連〜解〜経〜、・・・・」
　尊師は、これが一番大切だといわんばかりに呪文を唱えはじめる。
　山下は羽箒を手に、洋子の身体をあちこち撫ぜ廻した。
　低い椅子に座った女の秘園はあからさまに露出され、股間に見える薄めの恥毛は切れ込みにまで達せず、閉じた亀裂がよく見える。
　拘束が女を欲情させたのか、すでに陰唇は腫れぼったく膨らみ、嫌らしい花園に変化している。
　山下の繰り出す羽毛の刺激に吐息も荒く、もじもじと身体をくねらせる洋子。
　胸の大きなハサミをコンパチの手つきでパチンと弾いた。
「あっ」
　洋子は胸をビクンと揺らせ、膝をすぼめようと椅子を軋ませる。

「山下、縄や鞭でも男は楽しめるのか」
　教えに反する特別仕上げに疑問を投げかける尊師。
「尊師には楽しんで頂きますよ」
　薄笑いで答える山下。
「ふむ」
「高級で知的な人間にしか出来ないお遊びです」
　と山下はＳＭを弁護する。
「愛情がなけれは成り立たないプレイですから」
　たたみかけるようにいう。

　山下は、よくしなる棒の先に皮の端切れを取付けた鞭を手に、洋子の股間をパチパチパチパチ・・・と優しい手つきで叩きだす。
　パチンと最後に少し強く打ち下ろす。
「あぅっ」
　優しい叩きに唸るように身悶えていた洋子は、強い殴打に喘ぐと、閉じる事の出来ない足を引き締める。
　山下はその黒い鞭を尊師に手渡した。
　尊師はニヤついた表情で鞭を受け取り、山下を真似て洋子の股間を叩きだす。
　パチパチパチパチ・・・パチン
「あっ」
　山下は羽箒で身体のあちこちを撫ぜ廻し、ハサミを弾く。
　パチン
「あはっ〜ん」
　パチン、パチンとハサミを弾く強さが強くなり胸から弾け飛ぶ。
「うぐっ」
　身もだえ、身体をくねらせる洋子の吐息はいっそう荒くなる。
　尊師は負けじとばかりに叩く。
　パチパチパチパチ・・・パチン
「あっ」
　山下は８つのハサミをパチンパチンと弾き飛ばし、残りは乳首に着いたハサミだけとなると、尊師の鞭の叩きが一息つくのを待っていた。
　洋子の喘ぎも落ち着くと右の乳首のハサミをそっと外した。
「あぁ〜〜ん」
　乳首への血流の復元に身悶える洋子。
　尊師は「ほぉ〜」と音もなく口を尖らせ面白がっている。
　左の乳首はわしがやるとばかりに山下を押しのけ尊師はそっとハサミを外しにかかる。
「あっ、あぁ〜」
　待ち構えていたかのように喘ぎだす洋子。
　満足そうな表情を山下に返し、股間を叩きだす尊師。
　パチパチパチパチ・・・パチン、パチン
「あっ、あっ」
　洋子の潤んだ瞳をとろんとさせて甘えるような表情が悩ましく男をそそる。

　山下は洋子を立ち上がらせ、梁からの縄を調節すると尻を突き出させた。
「まずは、口から使いますか」
　の声に尊師は空かさず洋子の前へまわり法衣をはだけて萎えた一物をつき出した。
　尊師と共にバラ鞭を手にする山下。
　丸い大きな尻を撫ぜあげる。
「はぁ〜」
　期待したような喘ぎの洋子。
　バサッと山下が左の尻を叩くと尊師に目配せする。
　尊師は「そうか」とばかりに右の尻をバサッと叩いた。
　弱い叩きには声もなく堪えている洋子。
　二人の叩きが強くなる。
　バサッ、バサッ
「あっ、うっ」
　交互に右と左の尻を担当して叩く尊師と山下はテンポを合わせる。
　バサッ、バサッ……バサッ、バサッ・・・・・・
「うっ、あっ・・・・・・あっ、あっ・・・・・・」
　山下が縄を引き、洋子の身体を起こすと胸への鞭打ちを始める。
　強張った肉棒を左手にお尻へまわり、濡れた蜜壷に差し込んだ。
　抜き差しは控えて、鞭による壺口の反応を待っている。
　洋子は微妙な鞭打ちの強弱に反応し、強い叩きに声を荒げて身悶えている。
　バサッ、バサッ……バサッ、バサッ・・・・・・バサッ
　鞭の刺激にヒクッ、ヒクッと壺口を収縮させ尊師の肉棒を咥え込む洋子。
「あぁ〜」
　あっ、うっ、と痛みだけではない洋子の喘ぎ声が途切れることなくつづく。

「よく仕込んであるようだな」
　抗う言葉もなく、ただ受ける刺激に身悶える洋子の姿に驚きを隠せない尊師。
「趣味ですよ」

　山下は、透明なグリセリンを溶かした溶液を満たした桶と、大きな注射器を用意した。
「ふむ」
　いかにも興味があるというように目を輝かせる尊師。
　山下は梁からの縄を緩め、洋子の身体を中腰にした。
　竹の両端に足首を縛られ大きく足を開いたままの洋子は、いかにも和式トイレのそのスタイルである。
　尊師は洋子の前に陣取った。
　山下は溶液を吸い上げると、注射器から伸びたゴムホースを手に、大きな注射器を洋子の尻の下を通して尊師に手渡した。
「いゃ〜ん」
　注射器が視界に入ると、洋子は尻を丸く回して身悶える。
「こんなことは何度もやってるのか」
　注射器をもてあそびながら問う尊師。
「まだ２度目ですよ、人前での排泄に打ち震えてましたねぇ」
　ニヤついた山下の声。
「いやっ、やめてぇ〜」
　顔をそむけて身悶える洋子。
　山下はホースの先をグッと手を伸ばして、洋子の菊壺に押し込んだ。
「あっ」
　尻を震わせ喰らいつくように菊壺を締める洋子。
「ほほほ」
　洋子の反応に尊師は心を昂ぶらせた。
　尊師は注射器のピストンを押し縮める。
「あぁ〜、いやぁ〜ん」
　冷たい溶液の侵入に菊壺をキュッと窄めて身悶える洋子。

「おトイレを用意してください」
　こんなことにも慣れているのか、トイレに行かせろとは言わない洋子。
「まだだ我慢しろ、この時にはすることがあるだろう」
　山下が促す。
「あぁ〜ん、早くぅ〜、あっ、しゃぶらせて〜」
　ひと絞りしないとトイレはさせない山下の調教を思い出し一物を求める洋子。
「あぁ〜〜、だめっ、早くぅ〜」
　お腹をグルグルいわせて、せっつく洋子。
「今日は別のがあるぞ」
　山下は尊師に目配せすると、着物を脱ぎ捨てた尊師が洋子の前に仁王立ちになる。
「ご奉仕させて頂きます」
　上目づかいで尊師の顔を見上げる洋子。
「うむ」
　頷く尊師の股間に、目一杯頭を回し唇を寄せハーモニカを吹くように顔を振り舌を絡めてくる。
　いきなり咥え込んでこないのは調教の成果だろうと思いながら尊師は身をゆだねた。
　すでにしっかり強張った大きな尊師の肉棒に、つばきをしっかり搾りだし舐めあげる。
「はぁ〜」
　必死に顔を突き出し、手を使わない奉仕をつづけ、おもむろに大きく張り出した亀頭を咥える洋子。
　紅い唇がエラの段差を何度も往復し、同時に舌先が鈴口から結び目を舐めあげる、上等の技を披露する洋子に満足げな尊師。
「口ではてる気はないぞ」
　洋子の口での奉仕にも平然とした表情で、山下にいう。
　洋子は全身に脂汗を滲ませ、時より身体を痙攣させて便意に耐えている。
「もう…だめ、お願い」
　尊師の言葉に熱意のさめる洋子が訴える。
「かってに口を休めるんじゃない」
　手にしたバラ鞭を紅く染まった尻に向かって打ち下ろすと山下は、大き目の桶を用意する。
「そろそろ、許してやるか」
　洋子の尻の下にさし入れる。
「ここで、させるのか。臭うだろう」
　洋子の紅い唇から一物を抜き取り、山下に疑いの目を向ける尊師。
「良い物しか食わせてませんから、直ぐ片付けますよ」
「あぁ〜〜っ」
　山下が言い終わる寸前に、怪しい音と共にひり出した。
　思わず身を引く尊師、山下は桶の位置を調整する。
・
「また奉仕させますか」
　汚れを片付けた山下が、洋子の菊の蕾みをクリームで揉み解しながら、気づかっていう。
「直ぐにもやれるぞ」
　強張りを擦り上げる尊師は洋子の突き出された尻の後ろに向かう。
「じゃ、お好きな方で」
　裸になり、真新しい赤い蝋燭に火をつけ洋子の顔の前に膝立ちする山下。
「最初は普通にいこう」
　濡れ光る陰唇を肉棒の先で割り開くように擦り上げ秘口を探りだす。
「咥えていいぞ」
　舌を伸ばした洋子の紅い唇を割る山下。
「あぁ〜」
　尊師が強張りを突き出し埋没させると、肉棒を咥えたままくぐもった喘ぎ声をあげる洋子。
「うぐっ」
　ポタリと蝋の雫を洋子の背中に滴らせる山下。
　洋子はこれまでになく身体を大きくくねらせ身悶える。
「おおぅ、こりゃたまらん」
　尊師は思わず声をだす。
「ははは、壺がいい反応しましたか」
　蝋の雫を滴らせる。
「あっ…うぅっ」
「これは、なかなか絶妙じゃ」
　満足げな尊師。
「普通じゃ体験できないてしょう、これは」
　ここでもＳＭを弁護すると、蝋燭を尊師に手渡した。
　蝋燭を手にした尊師は、タイミングを計って突き上げのたびに蝋を滴らせ始めると、そのたびに洋子の身体は身悶え蜜壷を収縮させる。
　ズン・・ズン・・ズン・・・
「あっ・・あっ・・あっ・・・」
　洋子の背中をあっと言う間に赤一面に染めてしまう尊師。
「そろそろ、後ろを試してみてはどうです」
　山下が尊師に助言する。
「おう、そうじゃのう、あまりの良さに忘れておったわ」
　満足さを隠し切れず、庭ではしゃぐ少年のように楽しそうにいうと洋子の淫汁で嫌らしく濡れ光る肉棒を手に引き抜き、菊の壺に宛がった。
「こっちはもっと良いんだろうなぁ」
　期待を胸に強張りを押し付ける尊師。
　淫汁にまみれた肉棒がヌルッと、きつい壺にめり込んだ。
「あっ」
　尻をふり妖しく蠢かせる洋子、ヌルヌルヌルと難なく肉棒が埋没する。
「あっ、あぁ〜〜」
　山下は背中の上にかさぶたになった蝋をメリメリと引き剥がすと、それにも妖しい声を上げて身悶える洋子。
　この場は尊師に任せようというのか山下は場を外して、獣のように繋がる二人の後ろにまわり観察する。
　尊師は挿入するとすかさず丸い尻の上に赤い蝋を滴らせた。
「あっ」
　喘ぎと共に肉棒を引き千切るほどのきつい締め付ける菊壺。
「期待どおりのいい感触じゃ」
　吊り下がった縄を手に洋子の身体を固定して突き上げを繰返す尊師は、止めどなく蝋を滴らせ始める。
　ズコ・・ズコ・・ズコ・・・
　ポタッ・ポタッ・ポタ・・・
「あっ・・あっ・・あっ・・・」
　前の穴よりも激しく身悶える洋子。
「あっ…もっと、あっ、もっと早くしてぇ〜」
　それに答えて、激しい連打の突き上げを始める尊師。
「あっ、あっ、あっいい、いい、イきそう、あっ、あぁ〜〜」
　狂おしい快感の爆発ら備える洋子。
「あっ、もぅ〜、もう、だめぇ〜〜」
　ズコ・・ズコ・・ズコ・・・
　ポタッ・ポタッ・ポタ・・・
「あぁぁ〜、イくぅ〜、イきますぅ〜〜」
　激しく腰を振り法悦を迎える。
「山下、こりゃ最高じゃ、たまらんぞ」
　と尊師、山下は洋子の花園の亀裂から滴り落ちる淫汁の雫を眺めていた。