中崎は廊下に出るとマイの手をひき、救護室へ向かってどんどん歩き出した。
　マイは歩くたびに下着が体の中心部にこすれて先程の余韻でおかしくなりそうだった。
　ぐっとこらえて唇をかみしめていると中崎がつぶやいた。
「・・・救護室まで待てないか」
　ぐいっとマイの腕をひっぱって入ったのは、関係書類が全ておさめられている資料室だった。

「よく我慢できたな、マイちゃん」
「あぁ、中崎さぁん・・・」
　マイは名前を呼ばれたことで一気に恍惚とした気分になる。
　そして中崎は資料室に鍵をかけ、資料棚にマイをもたれかけさせた。
「ここは壁が厚いから、思いきり声出していいよ」
　そうつぶやいた中崎は、服の上からマイの胸に顔をぐりぐりと押し付けた。

「あっ、あっふぅんっ」

　思わず身体をよじらせるマイ。
　先程事務所でのぼりかけた身体がそう簡単にはおさまるわけがない。
　そんな状態で胸への愛撫をたとえ服の上からとは言えいきなり強くされたらたまったものではなかった。
　中崎はマイのブラウスのボタンをぷちんぷちんとひとつずつはずし、わざと中途半端な状態にブラウスをはだけさせ、ブラの下へ指をもぐりこませた。
　同時にもう片方の指はスカートの下へもぐりこみ、もう十分濡れているパンティの上をなぞった。
　そしてパンティの隙間から指を滑り込ませるとその隙間からあふれそうなほど、蜜がたくわえられていた。
　それを指ですくいそのまま奥へ侵入させてすぽすぽと出し入れを始める。
　くちゅくちゅくちゅん・・・ぬちゅっぬちゅっといういやらしい音をわざと出すように。
　上と下を同時に責められマイは足元から崩れそうになった。

「な、中・・崎さ・・・ぁん！あ・・・はん！もぉ、あ、もぉ立って・・られなぁ・・・あんっ！」
「だめだ、立ったままで」
「あ、あはぁん！あぁんっ！いやああん！」
「もっと乱れて」

　中崎は崩れそうなマイを中崎の身体全体で抑えつけ、指の動きを速めた。
　ぐちゅぐちゅという音がさらに大きく聞こえる。マイの身体が大きく痙攣し始めた。

「あ、ダメ、だめぇっ、い、いっちゃいそ、いちゃいそぉ・・・っうぅん！いやぁん！！あ、ダメダメだめぇえええっ！！」

　資料室の中にマイの声が響き渡り、マイの身体が大きくはねて震え足元から崩れ落ちた。

　中崎は絶頂を迎えてまだ痙攣したままのマイを抱えて今度は大きな机の上へ寝転ばせた。
　机の端にちょうどひざがくるように調節し、そのまま太ももに手をかけて大きく開脚させる。
　ブラウスは中途半端にはだけ、ブラも半分ずりあがっていて、マイは急に恥ずかしくなって身悶えた。
　中崎は容赦せずさらに開脚させ、無理矢理パンティをはぎとった。
　机の上にとろとろと愛液がしたたりおちる。
「ぁあ・・・っ・・・んぅ」
（あぁ、感じすぎておかしくなってる・・・勝手に声が出ちゃうぅ）
　中崎は、はぁはぁはぁ・・・とまだ息の荒いマイの内股をじっとりと見つめる。
（や、やだぁ、中崎さん見てる、見られてるぅ！あ、またあたし・・・っ）
　とぷん・・・とマイの中からまた愛液が溢れた。
　次の瞬間、中崎の舌がマイの蜜壷を捕らえた。口全体で包み込み、舌でクリトリスをノックする。

「あっ、ああああっ！いや、また、またすぐいっちゃうっ！」

　先程いったばかりのマイの身体はより敏感になっていて、また絶頂へ向けてすぐのぼりはじめた。
　クリクリと舌がうごめく。中崎の舌は愛液をすくいとってクリトリスにぬりたくっている。
　グリングリンと中崎が舌を回転させると、マイのクリトリスはまた大きな痙攣を始めた。
　くりくりくり・・・舌の動きをゆるめない中崎。

「あっはぁんっ・・・はぁん、はぁん！あぁんっ、やんっ・・・あぁ、あぁ・・・！」

　絶頂寸前で愛撫をやめて中崎は立ち上がった。
　ネクタイをはずしてマイの目を覆う。完全に視界がシャットアウトするように目隠しをした。

「え、あ、いや、いやぁ、中崎さ・・・ぁん」
「大丈夫・・・」

　ところが視界を奪われたマイは余計に感じていることに気づいた。
　心臓がドキドキしてどうしようもなく期待している。まだのぼりつめている体が勝手にまたのぼりつめそうになった。
　そのとき、マイの腰がぐいっと前に引き寄せられ、同時に大きなあったかい「もの」がマイの中に入ってきた。
　ぐぐぐ・・・っと奥まで入ってくる。

「あ、あはぁん！」
「・・・気持ちいい？」
「あ、いい、いいです、いいですぅ、な、中っ、中崎さぁんっ！！！」

（中崎さんが、入れてくれてる・・・！き、気持ちいぃ・・・）
　マイは自ら大きく足を広げ、全身で受け止めようと腰を動かした。
　結合部からいやらしい音が響く。

　ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ・・・

　抽出がゆっくりと繰りかえされ、マイはどんどん快感を高めていった。
「あ、あぁん！」
　もうマイはここがどこかということもすっかり忘れて激しく乱れた。
　中崎の指が結合部へのびて、クリトリスをきゅきゅっとつまむ。
「あはぁんっ！！それダメ、ぁあっ、それだめ、ああぁん」

「・・・マイちゃん、激しくいくよ」
　中崎のそのことばを皮切りに、ピストン運動がさらにはやく激しくなった。
「あっ、ああっ！や、いやん、気持ちい、あぁ・・・〜ん、奥まできてるっ、中、中崎さぁんっ！」
「僕も気持ちいいよ、マイちゃん」
「き、きて、きてぇっ、中崎さぁんっ！あぁああんっ！！あたし、あたしも、あたしもいっちゃうぅっ！！あ、ダメっはぁん！！！」

　マイは絶頂を迎えながらこの上ない幸せを感じていた。
（中崎さんが抱いてくれた・・・もうあたしどうなってもいい・・・このままの関係を続けられるなら・・・）
　目隠しをされたネクタイの下からあったかい涙が流れ出た。

　その乱れたあとのマイを、複雑な表情で中崎は見守っていた。