第１２章　ヒミツの理科室

　体育館は、むわっとするような空気と、大勢の人が動く熱気に満たされていました。黄色い声が響いています。
「アカネ！　ファイトー」
　その声を聞き取って、体育館をそっとのぞき込むと、茜ちゃんが、ドリブルからシュートを決める瞬間でした。
「ナイス・シュー」
　どうやら、茜ちゃんは、年上を差し置いても中心選手なようで、体育館の中央を走り回っています。
　懸命にドリブルし、パスを出し、シュートする姿は、溌剌という姿そのものでしょう。
　長い髪を後にまとめ、左右を振り向きながらボールをつく姿は活発な運動少女そのものでした。
　私は、しばし見とれてしまいました。
　きちんと許可をもらっている以上、隠れる必要などないのですが、なぜか、おおっぴらに姿を現すのはためらわれました。一つには、茜ちゃんが、あんまりにも輝いていて、どんな顔をして見ればいいのか、わからなかったのもあります。
　笛が鳴って、体育館の中に、ゆったりとした雰囲気が訪れました。どうやら、休憩のようです。
　あれ、茜ちゃんが、先生のところに寄って何か話しかけています。片足をかばう仕草を見せています。
　角刈りの先生が、大仰な仕草で、うんうんと頷くのが見えます。
　茜ちゃんはそのまま、入り口の方に向かってきます。時に、片足を引きずり痛そうです。友だちでしょうか、心配してでしょう、何人かすぐに駆け寄ってくる所を見ると、多くの友だちから慕われているようです。でも、その友だちに何か話したようで、たちまち、友だちは心配そうな顔をしながらも、茜ちゃんを見送ることにしたのです。
　怪我でもしたのでしょうか。心配になりました。
　入り口で顔を合わすのも照れくさく、なにより、私が茜ちゃんと、ここで会っているところを他の人に見られることを恐れました。
　私は、体育館の入り口から隠れることにしたのです。
　きょろ、きょろ。
　あれ？
　茜ちゃんは、体育館から出てくると、そんな吹き替えをしたくなるように、周りを見回したのです。
　私は、柱の影から、顔だけをのぞかせました。
「あ、いた！」
　あれ？知ってたの
「はい。さっき、のぞいてましたよね。へへへ、足をひねっちゃったって先生にウソついちゃいました」
　さぼり？
「ふふ！」
　肩をヒクンとすくめて、ニコニコしています。
　お友だちが心配してたよね。
「ええ、でも、せっかくおじさんが来てくれたんだから。みんなには、練習してくれてた方がうれしいって、追い返しちゃった」
　にっこりと私を見上げる笑顔は、スポーツ少女のそれでした。目がキラキラと輝き、信頼という文字が瞳に浮き上がっています。
　私は、こんな素直で純真な少女とのいかがわしい交わりを求めてここに来てしまったのです。一瞬だけでしたが、私は、そんな自分を心から恥じました。
　しかし、一方では、しっかりと、薄いＴシャツの下で、まだ息を弾ませたままの胸のふくらみの動きをしっかりと見ていました。
　もちろん、私の視線にすぐ気づいたのでしょう。
　えっ、という表情をしたあと、どうしたんですか？と声を潜めて聞いてきます。
　その周りをはばかるような声で、私の気持ちが茜ちゃんに伝わったのがわかりました。その潜めた声は、甘い匂いの息に乗って伝わってきたのです。
　ちょっと、ね。
「あの、今日は、お仕事いいんですか」
　うん、あのね、茜ちゃんにどうしても会いたくなっちゃってさ。
　私がぬけぬけと言い切ると、一瞬目をぱっちりと開いて、驚いたという表情を見せます。
　そのまま、にっこっりと、輝くような笑顔。
　一瞬、シュートを決めた直後の、あのうれしそうな顔を思い出しました。
　しかし、その笑顔は、まるで別人の笑顔でした。あのスポーツ少女の笑顔とは、似て異なる、オンナの妖艶な笑みだと思えたのは私の思い込みでしょうか。
「おじさん、こっち。来てください」
　私は急ぎ足で歩く茜ちゃんの後を、やはり急ぎ足でついて行きます。
『廊下は走らないこと』
　なるほど。こういうときも、ちゃんときまりを守るんだ。廊下の張り紙の文字が妙に私には面白く感じたのです。
　ひとり、合点しながら、つかつかと歩く後ろ姿について行きます。

　そこは理科室と書いてあります。
　暗幕が引いてあるせいでしょう。薄暗い部屋には人の気配はありません。
「どうしたの？」
　私は、なぜここに連れてきたのか。理解に苦しみました。
「ここなら人が来ないから」
「でも、中に入れないんじゃない？」
　私は、試しに扉を開けようとしましたが、やはり鍵がかかっていました。
　私が望んでいたことをたちまち察知してくれた茜ちゃんの頭の回転に感心しながらも、入れない部屋に案内したことを訝しみました。
「ちょっと待ってくださいね。大掃除の時、気がついたんです」
　部屋の下側には、換気用の小窓があったのです。そこがするすると開くではないですか。そして、細い体で床をひょいとくぐり抜けていきました。
　リスのような小動物の敏捷な動きです。茜ちゃんが消えていった戸を見ていると、カチャっと音がして、私の目の前の戸が開いたのです。
「ふふふ、いらっしゃいませぇ。デ○ーズへようこそ」
　その子どもっぽい仕草は、私の欲望を素早く察してくれたオンナの心とすぐには結びつかないものです。
　それでも、すばやく左右を見回してから、私は中に滑り込みました。
　私が入り込むと同時に、戸がスウーっとしまり、カチャリと鍵のかかる音がしたのです。
　シャッと入り口に暗幕を引くと、茜ちゃんは飛びついてきました。
「うれしい…　昨日は、何もしてくれなかったから心配だったんですよ。もう私のこと、どうでもいいのかなって」
「そんな１日だけで…」
「だって…　せっかく二人っきりだったのに」
　そうです。
　茜ちゃんからしてみれば、そして、本当は私にとってもですが、二人っきりになれる夜は貴重なのです。
「ひょっとして、だから来てくれたんですか？」
　ちょっとした茜ちゃんの誤解は、そのままにしておきます。でも、今後のこともあるから、ここで教えておかなければいけません。
「あのね、大人の男は、そんなに毎日いっぱいは、できないものなんだよ」
　一瞬、きょとんした表情をした後で、そのくりくりとよく動く目を、丸くしたまま、あっと、突然、思いついたような表情をするのです。
「あ、おじさん、それで。ふふふ、けっこうエッチかも」
　にこにこしながら、私の胸に顔をすりつけます。
　あ、ひょっとして、私が、「今日の昼間、ここでエッチをしたいから昨日はしなかった」と誤解したのかな。
　ハッと気づいたように、私に腕でつっかえ棒をして私の胸から逃れようとします。
「でも、おじさん、ごめんなさい。せっかくなのにこんなに汗かいちゃってて」
　そうです。真夏のバスケットボール部。
　茜ちゃんは、額どころか、全身汗びっしょりの状態で、薄いＴシャツも汗を絞れそうなくらい濡れています。　
「いいんだよ、そのままで」
「で、でも、むっんぐ」
　茜ちゃんに皆まで言わせず、無理矢理、抱きしめ、かがみ込むように激しいキスをしました。茜ちゃんは、汗だくの身体を遠慮しているだけで、私に求められることはうれしいはずだと思えたのです。
　にゅるりと茜ちゃんの舌と絡み合います。
　思った通り、一度、キスすると、そのまま抵抗もせずに、うっとりと力が抜けていきました。
　ぺったりと汗で濡れたシャツ越しに、無駄な脂肪など少しもない背中の柔らかさが、まるで直接触ってるかのように伝わります。
　私はたちまち勃起してしまいました。
「ね、これ、大きくなってますね」
　妻よりも一回り小さい茜ちゃんとキスすれば、隠しようもないほど大きくなってしまったズボンは、ちょうど、茜ちゃんのお腹に当たるのです。
　見上げる瞳に、暗幕の間から漏れる光が反射します。瞳をきらきらと反射させながら、イタズラっぽく見上げる美少女の表情には、淫靡な匂いをまとわせていました。
　右手が、ひとしきりズボンの上からさすって、感触を楽しむようににこりとした後、私の前に跪きました。
　何も聞かずにチャックを降ろします。
　小さな手が、私のトランクスを下げ、中に入ってくる感触がしました。蒸し暑い理科室の中で、それでも温かさを感じるくらい高い体温の小さな手が私のものをつかみます。
　小さな手が、たちまち、握りしめてくる感触に、矢も楯もたまらず、カチャカチャ音を立てて自分でベルトを外していました。
　私のものは既に最大限に膨張し、茜ちゃんは取り出すのに苦労しています。
「おじさん、あの、私、汗くさいから、おじさんだけ」
　そう言いながら、苦労して取り出した、大きくなった私の物をこすり始めます。
　私は茜ちゃんの邪魔をしないように降ろしたズボンから、ゆっくりと足を抜きます。茜ちゃんは気づいたのか、私のトランクスをそのままゆっくりと脱がしてくれます。
「なんだか、ちょっと恥ずかしいです」
　そう言いながら、手早く私のトランクスをたたみ、テーブルに置きます。
　そう言えば、僕を脱がしてもらったこと無かったね。
　コクリと頷くと、さっと、また私の前に跪きました。
　私の足に両手で掴まるようにしながら、グッと顔を近づけて、最大限に膨張した私の怒張を見つめます。
「うれしい」
　そう言ったかと思うと、愛おしいものをめでるように、しみじみと眺めながら両手でそっと包むように持ち上げ、唇を近づけます。唇を閉じたまま、するすると私の先端にこすりつけ、その感触を味わっています。
　私は、やや、あっけにとられながら茜ちゃんのするがままに任せていました。
　これ以上ないほど愛おしいものに触れているような、そんな姿が、あまりにも、ごく自然だったのです。
　茜ちゃんの動きを邪魔しないように気をつけながら、少しずつ動き、実験用の大きなテーブルに半ば腰掛けるように寄りかかります。
　そう言えば、昔、グループごとにいろいろな実験をしたっけ。みんなで囲む、人が寝られるほどの大きなテーブル。
　蒸し暑い部屋の中で、テーブルの上は、そこだけヒンヤリとしていました。
　茜ちゃんと言えば、愛おしいものに、頬ずりし、チロチロと伸ばした舌で舐めまわし、そのまま、口の中に私の物をゆっくりと隠してていきます。
　もちろん、口の中に入れたら、今度は舌全体で私ものに絡みつくように動き、吸い、喉の奥まで入れようとします。
　吸い込むように、口の中で私のモノを吸い立てながら、唇で挟み込む動きを見せます。特に、唇にこすりたてられ、私の段差が引っかかるようになる一瞬は、ビリビリとした尖った快感が、私の背筋を刺激してきます。
　私は、一度、自分を解放することに決めました。
　そうです。さっき、ビデオを見ながら、しっかりと大きくなった私は、中途半端なままだったのです。まず、たまりに溜まったエキスを出させてもらわなくては茜ちゃんの中に入って、じっくりと我慢できないに違いありません。
　いいえ、それも言い訳かもしれません。
　茜ちゃんの口技は、途中でやめて欲しくないと思うほど、すごいものだったのです。私の背筋をゆっくりと電気に似たものが立ちのぼってきます。
　私は我慢を一切せず、自分を解放することにしました。
「茜ちゃん、ごめん、出るよ」
　私はそれでも、放出を予告しましたが、茜ちゃんが飲んでくれることをこれっぽっちも疑いませんでした。
　長く溜まっていた淀みが一気に晴れるように、私の中からドクドクと溢れてくるものを、茜ちゃんは、コクコクと喉を鳴らしながら飲んでいます。
　私がすっかり出してしまうと、尿道の奥に残ったエキスを唇で搾り取る動きまで見せます。チュボっという音が聞こえるかのように、私のモノを吸い上げる仕草は、年齢とは全く関係なく淫猥なものでした。
　茜ちゃん、もう降参。ちょっと待って。
　いつまでもしゃぶり続けようとする動きは、射精直後の私にとって強すぎたのです。
「え？」
　どうしたらいいの、という目で私の前に跪きながら見上げます。
「今度は、茜ちゃんの番だよ」
　私が、今や力を失ってしまったものをぶらつかせながら、茜ちゃんに告げるといやいやをします。
「ダメです。だって、汗びっしょりだし…」
　私は有無を言わせず、茜ちゃんの身体を抱きかかえ、くるりと向きを変えると、今、私が寄りかかっていたテーブルに茜ちゃんをそっと降ろします。
　そのまま、キスを仕掛けると、きちんと私を抱きかかえるようにしてキスに応じます。そのまま、手を回し、濡れて肌に張り付くような、Ｔシャツをペロリと下から皮を剥くようにはがします。
　一度キスしてしまうと、さっきと同じように、抵抗はほとんどありませんでした。
　茜ちゃんだって、オトコのモノに突かれる快感を何度も味わってしまっています。この間は、弟のモノを舐めた後にオナニーらしきことをしたくらいですから、私のモノをあれだけ舐めれば、本当はして欲しくなっているはずなのです。
　だから、拒否の言葉は、私への遠慮でしかないはずでした。この年頃では、スポーツをした美少女の汗が、時にはオトコの欲望を駆り立てることを理解できなくて当然でした。
　つい、さっきまで、体育館で、バスケットボールをしていた少女が、汗で肌にへばりつくスポーツブラだけの姿になっています。これから、この美肉に、私の欲望を突き立てるのかと思えば、出したばかりの怒張も、あっという間に回復してしまいます。
　汗で肌にへばりつくブラは、年齢にふさわしい、まだ硬いふくらみを包むスポーツブラですから、身体にぴったりフィットした弾力性のあるものです。下からクルクルと巻き取るようにして脱がします。
　見せて。
　汗をかいていてすみませんと、まだ気にする茜ちゃんの、その胸を覆おうとする両手を手首をつかんで外してしまいます。茜ちゃんの腕には力が入っていません。
「なんだか、恥ずかしい」
　そう言いながらも、促すがままに、両手を後ろに組み、私のいやらしい視線に耐えながら、オトコの「見たい」という欲望を十分に満たしてくれます。
　羞恥のためか、やや斜め向こう見たままです。
　黒い暗幕が窓に張られていますが、その間から、夏の強い日差しがこぼれ、慣れてきた目には十分に、茜ちゃんの白い肌が見えます。
　きれいだね
　薄暗い部屋の中で、硬く盛り上がった茜ちゃんの胸は、一切の重力から無関係にツンと尖り、きれいなお椀型に盛り上がっています。
　発展途上の今でさえ、きれいな形ですが、その内側に張りつめた感じが、これからもっともっと大きくなろうとしていることを物語っているかのようです。
　私は、右の胸の下側からじっくりと舐め上げます。
　ピーンと張った肌をじっくりと味わいながら舌でたどると、確かに、しょっぱい、汗の味がしました。
　それはちっとも嫌なものではありませんでした。むしろ、この暑い、それも学校の教室の中というシチュエーションでは、えもいわれぬ味に感じられたのです。
　きゅぅんという、子犬が甘えるような声が、ため息のように茜ちゃんの口から漏れるのが聞こえました。
「あん」
　じっくりと舐めながら、不意をついて先端までペロリと一気に舐めると、耐えられなくなったのでしょう。小さいけれど、ハッキリとした声が漏れてしまいます。
　はあ、はあ、はあ。
　茜ちゃんは、懸命に我慢しようとするのでしょうがうまくいきません。
　私が、気の済むまでオッパイを舐めまわしていると、息を吐く度に、その吐息にため息のような声が混じってしまうのです。
　私はそれでも舐めるのをやめません。すっかり茜ちゃんの汗を舐め取ってしまうと、もう片方のオッパイに移り、また、舐めていきます。
　左に移ったころには、茜ちゃんの快感も、かなり高まってきたのでしょう。後ろに組んでいたはずの両手は、いつの間にか私の頭に回され、無意識のように私の髪の中に両手が差し入られ、動かされます。
　次第に、息と言うより、小さな嬌声という感じの声ばかりになるころ、私は、もっとおいしそうな場所が思い当たりました。
　実は茜ちゃんも、本心では、きっとそっちへの刺激を望んでいたに違いありません。
　私が、お尻手を回して、ハーフパンツと下着を一度に手をかけると、片方ずつお尻を浮かせて協力してくれます。
　スルリと足から抜き取ると、黒い実験用のテーブルの上にちょこんと恥ずかしげに座るニンフェットの誕生です。
　しかし、茜ちゃんは、自ら脱ぐのに協力したのに、私が足を広げようとすると思わぬ抵抗をします。
「お願い。おじさん。ここだけはやめて」
　どうして？
「だって、汗かくと、ここ、へんな匂いになっちゃうし」
　茜ちゃんの匂いは、みんないい匂いだよ。
　そう言っても、茜ちゃんは、いつになく抵抗し、足を開こうとはしません。
　もちろん、力ずくでも、茜ちゃんは、最終的に嫌とは言わないでしょう。
　しかし、私は茜ちゃんが乱れていく姿を見たかったのです。それに、もっと、もっと、あちこち味わうのもいいかなとも思いました。
　私は作戦を変えることにしたのです。閉じたままの太ももの上側からじっくりと舐める作戦です。
　私が首を曲げるようにしながら、まだ脂肪が薄く、筋肉に直接触れられるような腿を舐め上げると、意外な快感を覚えたのに違いありません。
「あん」
　小さな声が響くと、足を閉じる力が一瞬おろそかになります。
　すかさず、さらに、もう一度舐め、次第次第に、奥まで、そして、下側に舌が届くようにじっくりと味わいます。
　両足を慈しむように、抱えながら舐め尽くすと、さすがに、もう力が入らなくなったのでしょう。
　舐め上げる度に、ヒクン、ヒクンとなる他は、すっかり力が入らず、両足がやや広がっています。薄い茂みの下側こそ影になってしまいますが、手を入れれば簡単に触れそうなくらい広がっているのです。
　私は、一度舐めるのをやめ、唇にキスをしながら覆い被さって、茜ちゃんをテーブルにそっと倒していきました。
　背中をつけると、はあ、はあと喘いだまま、力が入らないのでしょう。下半身をテーブルからぶらりと下げたまま、じっとしています。
　あるいは、このまま私が侵入してくるのを期待してたのかもしれません。
　怒張は、とっくに、さっきより硬く、大きくなっていました。しかも、さっき出したおかげか、さっきのような切迫した感じはありません。もうちょっと、今の茜ちゃんを味わいたかったのです。
　第一、肝心な部分を、まだ味わっていません。
　茜ちゃんの足を広げて間に立つと、そのまま少しだけ茜ちゃんの身体を押し上げ、立て膝にして広げます。
　そのまま、おもむろに、ふっくらと盛り上がった土手の部分に舌を這わせたのです。
「だめぇ、おじさん、ダメ。あん、おじ、ああ、だめぇ、だって、そこ、あん、あん」
　次第に、抵抗はやんでいきます。もはや、茜ちゃんは声を抑えるのに一生懸命でした。
　もう、茜ちゃんは足を閉じることもできず、むしろ、もっとと言うように広げきっています。しかし、私は意地悪するかのように、肝心な中心部分だけは、舌を届かせないようにしています。
　肝心な部分に届かない刺激に焦れたのか、むずかるようにお尻を動かします。きっと、無意識のうちに動かしてしまうのでしょう。
　ヒクヒクと入り口がうごめくのが見えます。
　もう既に私のモノを何度も受け入れている茜ちゃんの女の部分は、私の舌を呼び込みでもするかのように、だんだんと広がってきました。
　舐めて欲しい？
　そう言いながら、また、土手の部分に舌を這わせ、やはり肝心な部分をよけて舐めていきます。
「あん、おじさんの、いじわるぅ。もうやめてぇ」
　あれ、やめちゃって、いいのかな。下まで溢れているよ。
　そうです。トロトロと溢れてきた茜ちゃんのいやらしい液は肛口さえ越えて流れ出していたのです。
　下に溢れた秘液を肛口に口を付けてジュルジュルと音を立てて吸ってみせると
「あんん」
　と可愛い声を上げます。
　ぺろり、ぺろり。まだ、その部分は、つるつるです。土手の上をそっと舐めます。
「あん、い、いじわるぅ」
　ぺろ、ぺろ。今度は、太ももの付け根の部分を小刻みに舐めてみます。
　やはり、若さが、羞恥心より肉体の欲望に素直に反応するようです。私が、何度かじらすと、茜ちゃんは素直に反応してくれました。
　どう、舐めて欲しくなった？
「あんん、ああ、おじさんが嫌でなければ、お願い、なんだかヘンになっちゃって。お願いします。もう我慢できない」
　ふふ、そうこなくっちゃ。
　たっぷりと汗をかいて、少女と言うより、大人のオンナの濃厚な匂いに似た、それでいて、どこか酸っぱさがまじったような。そんな茜ちゃんのオンナの中心を、先を尖らせた舌で、下からえぐるように舐め上げます。
「あん、だめぇ！うっくっう」
　茜ちゃんの両足が、私の頭を挟み込むようにギュウッと締め付けた後、一気に力が抜け、曲げたままの膝がテーブルに広がります。
　ほんの一撃で、達してしまったようです。
　はあ、はあ、はあ。
　どう、よかった？
「・・・。」
　どうしたの？
「なん、だ、か、わかんなくなっちゃってて…」
　私は、大きく広がった白い足の間に、再び顔を埋めます。
「はうっ。おじ、ああん、さん、もう、もう、やめて」
　どうして、気持ちいいでしょ。
「…って、だって、声が、声が、もう、がまんできなくて。お願い、口を塞いで。もう声が」
　切迫した声で懇願してきます。すると、かなり我慢していたのでしょうか。
　私はとっさに、キスを考えましたが、もっとじっくりと舐めてみたいと思ったのです。
　ふと、テーブルの上に見えたのが、さっき脱いだ私のトランクスです。
　ちょっといたずら心を出したと言うこともありますが、ひょっとして、と思ったのです。
　これでも良い?
　それが何かわかるように、茜ちゃんの顔の上で、広げて見せます。
　茜ちゃんは、何も言わず口を開けます。
　私は、そのまま丸めて、茜ちゃんの口に当てました。口の中に押し込まなかったのは、どこかためらいがあったからです。
　しかし、茜ちゃんは、みじんもためらいを見せずに、自分の手で口に押し込んだのです。もちろん、小さな口の中には、全部はいりきらず、はみ出した部分ごと、上から自分の手で口をふさぐのです。
　そして覚悟が決まったのでしょう。
　両方の膝がテーブルにぺったりと着くように、膝を曲げたままの足を広げたのです。それは、ちょっとカエルのカイボーの時を思わせました。
　しかし、その膝を曲げて、広げきった足が、茜ちゃんの期待を、いいえ、覚悟を物語っていました。
　私は、また、顔を埋めました。
　十分に濡れそぼっている茜ちゃんのあそこに、私の舌が這い回ります。
　ぬぷりと入り口に突き刺すように、軽く入れてみると、それだけで、敏感な舌先にはヒクヒクとした、けいれんのような動きが伝わってきます。
　ぬぷぬぷと舌を動かすと、それにつれて、茜ちゃんのくぐもった悲鳴のような声が聞こえます。口をふさがれて安心したのでしょうか。
　私が、一番敏感なボタンと入り口を何度も往復すると、数え切れないほど背中でブリッジを造り、また、かくんと力が抜ける。その繰り返しでした。
　十分に舐めつくし、茜ちゃんのオンナの匂いも薄くなりかけた頃、舌も疲れてきました。しかし、あれほど舐めたのに、次々と奥から、新たなぬるぬるが出て来ます。
　私は、身を起こし、茜ちゃんを抱き起こしました。
　そして、茜ちゃんを抱えたまま、黒板に向かったのです。
　そうです。そこには、教師用のイスが置いてあったのが見えたのです。
　よくある、肘掛けのない、何の変哲もないイスです。
　茜ちゃんを膝に抱き上げるようにして、そのイスに腰掛けます。
　入れてみて。
　もう、茜ちゃんには説明はいりませんでした。大きく私の上で足を広げているため、床に足が届きません。ですから、イスの座面にかかとを乗せて、一度体を持ち上げます。
　その瞬間は、まるで和式トイレで立ち上がる姿勢でした。
　そして、茜ちゃんは私の先端を器用にも腰の動きだけで入り口にあてがうと、ゆっくりと、そのまま腰を下ろしてきたのです。
　そうです、この締め付けです。
　ぎゅうっと、筋肉に力を入れなくても自然に締め付けてくれる、狭い秘腔。通り抜ける一番狭いところには、まだ、時々引っかかる、処女の名残があります。
　そして、さらに、狭いだけでなく、まだ、奥行きが浅いのでしょう。その上、自分自身の体重で、私のものは、これ以上ないくらいに奥に入り込んでしまいます。
　私の先端は、これまで感じたことのない、不思議な感触を味わっていました。
　ぎゅーっと締め付けられている、亀頭部分の先端だけが、なにやら不思議なぷにぷにした感触に挟まれている感じなのです。
　まるで、奥にもう一つの唇があるようでした。
　こ、これは、ひょっとして、子宮口ってやつか。まだ未発達な美肉の奥行きは、それほどまだ深くなっていないのです。
　何よりも、女性は、深く感じると、精液を求めて子宮口が入り口に近づくそうですから、茜ちゃんの快感の強さを思い知ることになります。
　私はその不思議な子宮口の感触に狂喜しました。
　しかし、この体勢ではうまく動けません。私が腕で抱えながら動かしても、腕の力で動かすのは無理があります。
　私は、茜ちゃんに挿入したまま、ゆっくりと体を床に降ろしました。抱き寄せる瞬間、私の胸にあたる乳首は、これ以上ないくらい尖り、その存在を主張しました。
　私の胸に乳首がこすれたせいでしょうか。それとも、動いたときに私のものが意図しない動きをしたせいでしょうか。
「むぐぅ、むう、ううぅ！」
　体をのけぞらせて、茜ちゃんは、また達してしまったのです。
　私は、体の上に、力の抜けた茜ちゃんを抱き留め、じっとしていました。もちろん、私のものは、固くなったまま中にいます。
　私は、口からトランクスを取ってしまいました。声が出そうになったら、今度はキスすれば良いだけです。
「はあ〜」
　なんだか、ほっとした様な感じで私の胸に頬を寄せています。
　その時でした、女の子達の話声が廊下から聞こえてきたのです。